
からころと凩ゆめを転がしてころころ変わるこそこころかと
よく晴れてます。
久しぶりにこれじゃ天気の無駄遣い
と言いたくもなります。
建物の中より外の方があったけーや。
こころ。
心というものについて考える。
思い浮かぶのは夏目漱石の『こころ』。
「こゝろ」と書いたり「心」と書いたりしますが
確か、高等学校の教科書に一部載っていて、
そこには「こころ」とあったような気がします。
大正時代に出た本ですがそこには「心」とある。
いずれにしても漱石で一番最初に読んだのは『心』。
――人の心を知ることは……人の心とは……
私は そのひとが蛾を追ふ手つきを あれは蛾を
把へようとするのだらうか 何かいぶかしかつた
(立原道造)
これは『萱草に寄す』の「はじめてのものに」の一節。
青春時代に愛誦したものです。
こちらは学生時代に復刻版を手に入れて書棚に飾った。
昔の詩集は格好いいですね。
魚心あれば水心
女心と秋の空
男心と秋の空
とも言うようです。
つまり
ころころ変わるからこそ心と言うのでしょう。