詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

もろもろに手を合わすほかなし。

2021-01-20 17:07:15 | 千駄記

今日も夕暮れちゃった。本日二回目の記事です。

もろもろに手を合わすほかなし。
週末は雨とのうわさ。工場は開店しますけど
初詣していないのが気がかりで仕方ないので
隙を見て成田山まで行ってこようと思っております。

1/20(水) 晴。 今日も1日良い天気でした。気分は晴れませんけれども。

日本医師会中川会長が会見を行なって今日も医療崩壊の進行を訴えていた。

「医療崩壊が進んでいるのは、医療関係者の努力が足りないからだ」
「海外は日本より患者数が多いのに対応できているではないか」
といった国民の声に対して、
欧州では既に昨年の第一波の時点で医療崩壊が生じ、多くの死者が
発生していてトリアージしている状況であって、これまでの死者数は、
G7の大半の国では人口100万人当たり
1,000人以上であるのに対して日本は約30人である

ことを挙げ、国民の意見は間違いだ!と強調&反発なさっていらした。

・・・運転しながら聞いていたんですがこれ違和感。
「G7の大半の国」の一節ですが
人口100万人当たりのコロナ死亡者数って意味ないじゃん。
感染者数当たりの死者数の比較なら意味あるだろうけど。
そもそも感染者数が日本は桁違いに少ないんじゃないの?

「感染者数の多い主な国(19日午後3時 厚生労働省)」によると
米国感染者数が2407.9万人 死者39.8万人 *人口3.2億人
英国感染者数は344.3万人 死者9万人   *人口0.67億人
仏国感染者数は297.2万人 死者7万人   *人口0.64億人
日本感染者数は33.4万人 死者は0.4万人  *人口1.2億人

この数字を参考にコロナ死者数の割合を計算すると・・・
米国1.7% 英国2.6% 仏国2.4% 日本1.2% ですよ。
だーから、G7の国の大半は人口100万人当たり1000人以上
死んでいるのに対して日本は30人って言うほどの差はないんだよ。
(私、算数2でしたから間違ってたら謝ります)

とにかく100万人あたりのコロナ死者数を比較したって意味はないのです。
G7(仏、米、英、独、日本、伊、加)の大半の国でも医療崩壊は既に
始まっているのかもしれませんが、何を医療崩壊とするかにもよるのでしょう。

相も変わらず経済の実態も、コロナの実態も、
なにがなんだかわからんねーの。

おしまい。





妙高山の思い出

2021-01-20 12:06:38 | 千駄記


朝を照る妙高山を見にきたる下り妙高サービスエリア  ゆきを


ひとに会うために富山へ向かった。
心配性の私は中途半端に眠り、寝坊するのを恐れる。
仕事を仕舞って、旅の準備を済ませると
まもなく出発し、ナビの言いなりに走るのであった。

約束の日時はとうに忘れてしまったが
仮眠をとろうと停車したのが妙高サービスエリア。
運転席のシートを倒し、寝に着く。

したたか眠り、ずいぶん眠ってしまったな・・と
クルマを降りると眼前を立派な山が朝日に照らされている。
あたかも絵画のごとくと陳腐な比喩が浮かぶほどの美しさ。
「世にも美しい」とはあれから何度か思うことが
あったが、その日が初めてだった。

しばらく見惚れていると「あれが妙高だよ」と
知らない人の会話が聞こえた。ああ、妙高山か。
決して忘れることのない名をその時に知った。

歯磨きを済ませクルマのエンジンをかけると
流れてきたのは「Wednesday Morning 3 A.M.」。
Simon & Garfunkelのベストアルバムを聴きながら
走ってきたのだ。ゴールデンウィーク中であったのは
確かだが、あの日が水曜日の朝だったのかは憶えていない。
ひとに会うという妙な胸の高鳴りと。
「水曜の朝、午前3時」の旋律と。
実に爽やかな五月の朝であったことは忘れることはない。

会いたいひとに会う旅だったはずだが、いまはあの
妙高山を見るための旅であったと思えてならない。

いつかまた同じ景色を見に行こうと思う。