ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

プロ野球の裏金問題

2007-04-05 16:46:51 | スポーツ一般
子供の時から熱心なプロ野球フアンのひとりとして、裏金問題は重要な意味を持つ。
昨日は西武Lが裏金問題で設けた調査委員会が中間報告をした。
内容は驚くべき事のオンパレードだった。
高校・大学・社会人野球の監督ら関係者延べ170人に、選手の入団の謝礼として最高で1000万円の現金や商品券を渡していた事を公表したのだ。
球団創立後の27年間にアマ野球の監督や関係者への謝礼金が10万円から300万円に上り、1000万円、500万円、410万円の支払いが各一回あったらしい。
また先に金銭の授受が明らかになった2人以外にも、倫理行動宣言以前にも契約前に計6160万円を5人に支払っていた。
さらに契約金や報酬金の前渡や海外渡航の餞別として、1人あたり30万円から2800万円が払われた。
これらの事は球団の会計帳簿上確認された事実だと言ふのには驚ろいた。供与を受けた側の税金処理が問題になる。
ここまで公表する事に決めた西武L球団の意図は何なんだろか。他球団にも激震が走った事は間違いがない。

プロ側から学生への金銭供与や高校・大学の監督らに対する支払いは、勿論日本学生野球憲章に違反する行為だ。
スカウトは事情聴取に対し「他球団でも同じ事をやっているのではないか。支払いが必要だと思った場面では、他球団に後れを取るわけにはいかない」と述べたそうだ。
問題は自球団だけでなくて、プロ野球全体が不摘切な裏金を供与していたと「告発」している様に思う。
実のところ2年前の明大の一場投手に対する読売G、阪神T、横浜Bが裏金を供与した事が明るみに出た時点で徹底的なウミを出すべきだった。
「論理行動宣言」で事を済ませて終おうとしたプロ野球界は、今回は徹底した改革を迫られる。
来年度からとしていた「希望枠入団」制度を急遽、今年から実施に追い込まれたのが良いい例だ。

ある球団の元代表は「球界全体の問題だ」と指摘する。確かに金銭にまつわる噂は以前から絶えない問題だった。
アマ野球の関係者が有力選手に群がり甘い汁を吸う構図は、談合とか天下りとか日本社会の構造に根ざしている、伝統的な日本人の送り物の文化だと言ってしまえばそうなのだ。野球界にもそれが当然の如く横行してきた。
野球が純粋にこどもたちに愛されるスポーツ界でなければ、やがて野球をするこども達までがいなくなってしまう。
そんな危機感さへ感じた問題だ。
コメント
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