ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

映画「あかね空」

2007-04-13 17:05:55 | 独り言
封切り前からどうしても見たかった映画を観てきました。

山本一力氏の直木賞受賞作品の映画化で、映画化されたと聞いた時からの期待作品です。
江戸は深川の下町での人情味溢れる庶民生活を描写した作品でした。
5歳のひとり息子を永代橋ではぐれて見失ってしまった豆腐屋の相州屋のおかみさん(岩下志麻はさすが好演)。
20年経った頃京都から出てきて、江戸は深川で京風の豆腐を造り売ろうとする主人公にその息子の面影を見る。
主人公の永吉は長屋の一角で京風の豆腐を販売するが、硬い豆腐に慣れた近所の住人には受け入れられない。しかし近所に住むおふみが陰ながら心配して、街の豆腐の担ぎ売り屋に相談する。
担ぎ売りは豆腐の巧さを褒めると同時に、寺社や料理屋で京風の豆腐は喜ばれるだろうとアドバイスする。
地元の老舗の相州屋に許しを得て、永代寺に喜捨する事から始めて、やがて毎日の納入を許される事に。
そして晴れて永吉とおふみは近所の皆さんに祝福されて夫婦になる。

さらに20年が経過して3人の子供にも恵まれて、相州屋の主人亡き後の店屋を借り受けた主人公夫婦に新たな問題が。
母親が一方的に甘い育て方をした、長男栄太郎が商売敵の平田屋の罠にはまって店を乗っ取られ掛ける。
そして永吉の死を境に兄弟達の反目や、平田屋の陰謀が襲い掛かる。
しかしすんでの時に賭場の親分傳蔵(相州屋の夫婦からはぐれた子供の成長後の人物)に救われる事に。

主演は内野聖陽と中谷美紀だが、賭場の親分の配役は誰かなと思ったら何と内野聖陽の2役であった。
内野聖陽はこの親分役の方が颯爽としていて、むしろはまり役に見えて仕方がなかった。
中谷美紀が最後まで出て好演している。むしろ後半の中年役の方がはまり役に見えたのは失礼かな?
原作から大分内容は逸脱した場面も多かったが、楽しめた映画になっていると思う。
脇役陣も確りとしていて原作者の山本一力氏が説く、家族力(家族の絆が何ごとにも優る)と庶民の助け合う姿の美しさが良く出ていたと思います。
出来は Bの上 クラス。

パンフレットからの写真を借用

        
         
        

コメント
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