ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

横綱朝青龍の品格

2007-08-05 15:15:57 | スポーツ一般
横綱朝青龍の動向が大きな波紋を起している。
名古屋場所のあと腰の疲労骨折があったとして全治6週間の診断書が出された。
当然に8月から始まる夏巡業には参加が出来ない。協会関係者始め多くの地方巡業場所の関係者もがっかりだった。
しかしあろう事か、こっそりモンゴルに帰った横綱は、母国のチャリティサッカーに参加していた。
この報道がTVに放映された事から今回の騒ぎになった。

そして協会はあわてて2場所連続の出場停止と減俸、更には自宅謹慎を申し渡した。
これまでに何度か横綱の品位にかかわる問題を起していた朝青龍だったが、何故か協会関係者と親方の方が腰が引けて、充分に指導してこなかった面が強かった。
しかし某週刊誌による、八百長問題や同郷の力士とのいさかいの問題、さらには稽古場における他の力士へのプロレスまがいの技で対戦するなどが問題視されていた。
そして今回の事態である。ひとり横綱として角界を背負った功績は認めざるを得ないが、まず横綱は人格者であらねばならないのである。
相撲界はその頂点に立つものの心がまへ、振舞いを充分に教育していく義務がある。
往年の名横綱「大鵬」は若い時分からその素養を見込まれ、親方に徹底して英才指導を受けたといふ。
朝青龍にたいする教育に遠慮があったのではないだろうか?

さらに相撲協会は国技として「社団法人」としての公益法人の扱いを受けている。本場所以外の地方巡業場所はその公益法人としての、恩返しの場所だと指摘される。それならば最高位置にある横綱がその地方巡業を忌避してズル休みを図ったのであれば、今回の処分は甘んじて受ける必要がある。
本人は25歳と若い、精神的にも参っていると伝えられる。周りからも充分な指導をして欲しい。

どの世界でも同じだが、スポーツ界のヒーロー達は頂点に立つ者としての品格と教養が具わってこそ真の「ヒーロー」たりえるのではないだろうか。




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