ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

熱い戦いの中の清涼剤

2007-08-12 11:17:27 | 野球
夏真っ盛り、プロ野球は国内も、米国のMLBも後半に向けての熾烈な戦いが続いている。
セ・リーグは、巨人G,中日D、阪神Tの3強が残る様相だ。
パ・リーグは、日ハム、ソフトBK、千葉LMの3強の争いだと思われる。
両リーグが同時にプレーオフ(クライマックスシリーズ)で、日本シリーズの代表を決める。

その熾烈な戦いのなかで、一服の清涼剤を見つけたので紹介したい。
「"07ロッテ マリーンの風から」ーー千葉ロッテMの広報便りからーー

千葉ロッテMの遊撃手西岡剛選手。攻走守に優れた遊撃手だ。彼は今季の開幕から不調に悩んでいた。開幕間もない頃の京セラドームでのオリックス戦に一番で出場するも、4打数無安打、打率は1割8分6厘。
「野球のことで、めちゃくちゃ落ち込んでいた時期、たまたまあるTV番組を見てハットさせられた」
思い通りのプレーができない、フラストレーションはピークにきていた。
そんな時に「もんもんと思い悩み」ながら、ホテルの自室で見たTV番組だ。
200万人に一人の発症率といはれる難病の「進行性骨化性線維異形成症」と闘う、宮城県の10歳の少年に関する特集番組だった。筋肉や細胞が骨になってしまう難病で、現状では明確な治療法は見つかっていない。
しかし、少年は病気にしっかりと向合い、日々を前向きに生きていた。
10歳の少年の懸命に生きている姿に、自然と涙がこみ上げてきた。そして自分の不甲斐なさを悔いた。
「本当に自然と泣きそうになった。彼に比べてオレってなんて小さいのだと。野球で打てないぐらいでクヨクヨしている。世の中には難病と向き合いながら、幼くてもしっかりと生きている人たちがいるのだ」
悩んでいる自分が馬鹿馬鹿しく思えた。そして悩むのをやめた。そしたら不思議にも打率が少しずづ上昇し始めた。そして今ではプロに入団して以来の最高の調子にある。

その後、その少年と家族を自費で千葉M球場に招待した。「今日はありがとうと言いたかった。勇気を与える仕事をしているはずのオレが反対に勇気をもらったから」試合は残念ながら雨で中止になったが、ベンチでしばし談笑し、キャッチボールを楽しんだ。
「何かの縁でこうやって会えたのだから、これで終わりにしたくない。ずっと付き合っていこうな」と約束した。
今後も西岡と少年の交流は続く。少年は難病と闘いながら懸命に生きていく。西岡も負けてはいられない。

こんな素敵な交流をスポーツ界の頂点に立つ人達が率先してやって欲しい。
ドーピング疑惑が日本球界でも囁かれている、大相撲のトップでも不愉快極まりない仮病疑惑なども出ている。
多くの青少年の尊敬の的になっている人達の、立場をわきまえた自覚が必要だと思う。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする