ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

貪欲な巨人Gの戦略

2007-12-20 16:37:32 | 野球
今シーズンセ・リーグでリーグ優勝を果たしながら、CSで中日Dに敗退。日本シリーズ進出を逃した巨人G。
ドラフトでは入団枠の指名制度が廃止され、ことごとく有力選手の指名が出来なかった。
そこで勢い他球団から自由契約になった選手の獲得に乗り出した。目玉はFAの中日Dの福留選手だが、彼はMLBに入団することになり頓挫した。
しかし同じリーグの最下位チームのヤクルトから、リーグ最多勝を挙げたグライシンガー選手と123打点で打点王になったラミレス選手を獲得した。さらに4位の横浜Bからは何と31セーブの抑え投手のクルーンを獲得した。
福留選手をFAでの獲得が出来なかった代わりに、7年間で982試合に出場、通算打率3割1厘、211本塁打、752打点、今季は実に204安打を打った強打者ラミレス選手を獲得することになる。
問題は球界のパワーバランスが崩れはしないかなとの懸念である。既に巨人Gには、小笠原、高橋由、李、阿部等の他のチームでは充分に4番も打てる打者が揃っている。それにラミレス選手が加入することで試合が一方的にならないだろうか。こんな豪華な選手層を擁して、来季も日本一に成れなかったら原監督や球団首脳陣の責任問題であろう。その結果では、有力選手がいないチーム同士の試合は益々フアン離れをを招く結果になりはしないだろうかと心配だ。

さらに巨人軍の外人選手の優遇振りが問題である。グライシンガー投手は推定年俸4600万円だったが、2年総額5億円に跳ね上がる。李(イ・スンヨブ)選手は4年契約で4億9千万増の年俸6億5千万円となるらしい。
ラミレス選手には如何ほどの年俸を用意するのだろうか?

巨人、阪神、中日などの財政的に豊かな球団は獲得は自由競争だからと主張するに違いがない。しかし日本人選手ならFA権を得ても結べるかどうかの契約を、短期間に外国選手に与える不平等は有力選手がMLBに移籍する原因のひとつになっている。このままでは益々MLBに力のある選手が流出する現象が続くだろうと思う。
日本野球は実力的には、世界のトップクラスに位置するところまで来ている。今後の球界での検討課題になるのではないかと思う。どちらにせよ両リーグの各チームの力が拮抗して、迫力のある戦いをフアンに見せて欲しいものだ。

今年のFAの目玉の福留選手、シカゴ・カブスへの入団が決った。 

             
コメント (2)
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