「２つ」のやりきれないこと

あの世間を騒がせた「毒入り餃子」事件。
中国側は公安警察の捜査の結果、餃子を生産した中国の食品会社には問題なしと発表した。どうも強引に幕引きを図る作戦に出た様だ。五輪開催を控えて、自国の食品管理に問題なしをアピールしたのだろうと思われる。
しかし大いに疑問が残る。日本側の詳細な調査結果を一笑に付したことにも不信感を持ってしまう。しかし客観的な経過からして、その中国側の発表は承知しかねることである。
日本側も中国側も、もっと真相にせまる努力をして欲しい、被害に遭われた皆様方が浮かばれない。

イージス艦の漁船衝突事件で行方不明になった、漁船の地元漁師の皆さんが「浦じまい」をした報道をみた。同じ漁協の皆さんが漁を中止して１０日余の間、必死に被害にあった漁師親子の捜索にあたった。大荒れの海が親子の発見を阻んでいた。ご遺族の方の願いで捜索活動を中止したのでした。涙ながらに浦に立ち続けて、ご冥福を祈る地元の皆さんの姿に涙を禁じえなかった。
一方の海上自衛隊、追突に至る経緯や、事後処理にに多大な汚点を残している。さらに混迷を続ける防衛省は、自国の防衛の最前線での任務の重要性を再度認識して欲しいものだ。