ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

やけ酒で心の傷は癒せない

2008-03-07 14:57:43 | 独り言
今朝の天声人語(朝日新聞)と編集手帳(読売新聞)は同じ話題を取上げているのが面白い。
東京大学の松本則夫教授(薬品作用学)らがねずみの実験で得た結果を、米国専門誌に報告したのだ。「嫌な体験を思い出した直後にアルコールを取ると、いやな記憶を忘れにくくなる」というのである。実験はこうだ。実験用のネズミをふだんとは違う箱に移し、電気ショックを与える。翌日その箱に入れるとショックを思い出し、ショックなしでもすくんで動かなくなる。その後に一方のネズミには人間なら泥酔状態になるアルコールを、もう一方のネズミには食塩水を注射する。3日目に再度箱に入れると、予想に反し、アルコールを注射したネズミの方がより長い時間すくんだ。2週間後も同じ結果だったという。松木教授は「嫌なことを思い出しながら飲むと、友の激励は忘れても、もとの記憶はかえって強く刻まれかねない」と語る。「悪い酒」は翌朝がいけない。失恋にせよ人事にせよ、やけ酒に走らせた現実は微動だにしていない。二日酔いが加わり飲み代が消えているだけだ。さらには、酒が「嫌な記憶」を深めるとの説だ。

小生は酒は飲まない、しかし酒席に連なり長時間でも酒好きの相手を努める事はできる。しかしこの酒好きの人種は日頃のうっぷんを酒で誤魔化しながら、さらにうっぷんを募らせていたのではなかろうと思うと、本当にお気の毒なことだと思った。特に酔いが回ってきた友人は、何度も何度も同じ事を言い募りだす。酒が昔の記憶をさらに蘇らす効果を持つのだろう。だから小生は相手を選んだ酒席だけに出ることにしている。幸いに現役時代と違ってそれが出来るのが有り難い。何も呑助どもの酒で自分の方がストレスを感じる必要がないからだ。

編集手帳氏は美空ひばりの演歌、悲しい酒の「飲んで棄てたい面影が/飲めばグラスにまた浮かぶ」を思い浮かべる。しかしもう憂さ晴らしの酒は飲まないと心に誓うが、植木等のうたうスーダラ節がそれを掻き消す。「分かちゃいるけどやめられない・・・」と締めくくっている。多くの呑助さんたちの偽らない心境かもしれない。


今日のクスリ
市報で「防犯ウォーキングボランティア」を募集している。区内を散歩する際に「防犯」帽子を被って歩く。それで防犯のキャンペーンに資するのだという。娘にも勧めれていたので今日区役所で登録した。

こんな帽子を被る。

            
コメント (8)
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