朝日新聞声欄で、驚くべき投書を読んだ。大阪市の住田さん(44歳)が勤務した和食店の実情を告発している。10年間経営した店を閉じ、和食店に調理人として働いた方だ。だから現実が痛いほど伝わってくる。以下に全文を転載してみる。
「厨房で目にしたのはひどいものでした。肉類はほとんどが冷凍の輸入品。それを和牛、地鶏と銘打ち、悪臭の出始めた魚は調味液に漬け込み加熱。冷凍庫には中国産の冷凍野菜、冷凍刺身が山積みでした。
冷蔵庫には業務用の「○○の素」が数十種。鰹だしは合成調味料で作るので鰹節もありません。それでも「新鮮」「素材のうまみ」「旬の」とうたい、かなしいことに繁盛していました。土、日には家族連れで満席です。
出入りの食材納品業者によると「ひどい飲食店はいくらでもある」とか。これが現実です。産地偽装をやめ、残業代の支払いを求めたところ、経営者側は「やめてもいいよ」。私は再就職しなければならないのですが、料理を続ける自信がありません。」
全く呆然とする内容である。この声欄の投書は、内容の信憑性や投書人のチェックなど事前に厳重に点検される。そして匿名は原則として不可となっている。それだけに内容からみても、未だに多くの飲食店が同様の手口で顧客を偽り、収益を上げている様が伺える。悲しい現実である。こんな飲食店こそ実名で報道して、レッドカードを突きつける必要があるのではないだろうか?店で働いている方も、職を失う事態を考えると告発も出来ない。経営者の良心に俟つしかないのだろうか?
「厨房で目にしたのはひどいものでした。肉類はほとんどが冷凍の輸入品。それを和牛、地鶏と銘打ち、悪臭の出始めた魚は調味液に漬け込み加熱。冷凍庫には中国産の冷凍野菜、冷凍刺身が山積みでした。
冷蔵庫には業務用の「○○の素」が数十種。鰹だしは合成調味料で作るので鰹節もありません。それでも「新鮮」「素材のうまみ」「旬の」とうたい、かなしいことに繁盛していました。土、日には家族連れで満席です。
出入りの食材納品業者によると「ひどい飲食店はいくらでもある」とか。これが現実です。産地偽装をやめ、残業代の支払いを求めたところ、経営者側は「やめてもいいよ」。私は再就職しなければならないのですが、料理を続ける自信がありません。」
全く呆然とする内容である。この声欄の投書は、内容の信憑性や投書人のチェックなど事前に厳重に点検される。そして匿名は原則として不可となっている。それだけに内容からみても、未だに多くの飲食店が同様の手口で顧客を偽り、収益を上げている様が伺える。悲しい現実である。こんな飲食店こそ実名で報道して、レッドカードを突きつける必要があるのではないだろうか?店で働いている方も、職を失う事態を考えると告発も出来ない。経営者の良心に俟つしかないのだろうか?