日本で一足先に確認された黄砂だが、TVで見る限りでは、その黄砂の分布はモンゴルから韓国にかけて拡がってきている。しかし北京上空には黄砂が見られない。朝日新聞の特派員は、5日に中国の全国人民代表会議が北京で開始されたが、その早朝は真赤な朝日が昇り、雲一つない空を照らしていたと報告している。例年、北京の春はすっきり晴れる日が少ない。70Km先まで砂漠が迫り、前が見えないほどの黄砂を飛ばすからだ。2年前の留学時は宿舎のドアが開かないほど積もったそうだ。ところが今年はなぜか目立った黄砂は発生していない。それで知人の政府関係者が「今年は五輪があるから黄砂はないよ」と予言していたことを思い出したそうだ。中国ではロケット弾を打ち上げて化学物質で人口の雲をつくり、雨を降らせているらしい。中南部では「50年に一度」の雪害があったが、北京は暖かく好天が続いているが、黄砂が飛んで来ていない。再び知人に聞いたら「五輪を成功させるためならば何でもやる」と答えたそうだ。
そう言へば今日のスポーツ欄にも、男子マラソン世界記録保持者のゲブラシラシエ(エチオピア)が北京の空気の悪さを理由に、北京五輪を回避する考えを示した。さらに女子マラソン世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ(イギリス)も、ぜんそくの持病があり、北京の大気汚染に懸念を表明した。彼女は特性のマスクをしての練習を考えているらしい。これらの懸念表明に中国外務省の報道局は「北京は環境改善のために対策をとっている。彼等を含め、世界各国の選手が北京に集い、良い成績を上げることを願う」とコメントした。また国家環境保護総局では「五輪期間中は北京市周辺と天律市、河北省で一部工場の操業を停止、または制限する」と発表。また「五輪期間中、北京の空気の質が国の定める目標に達することを保証する」とも明らかにした。
食品衛生管理の問題でも大いに懸念される事態も発生しているが、北京五輪は中国がその威信を全世界に向けて発信する絶好の機会である。この国家イベント開催に当たっては天にあがらっても、工場群の操業を停止させても、絶対に成功させなければならない。そんな報道から大国であらんとする、中国の焦りが次第に見えてくる。
そう言へば今日のスポーツ欄にも、男子マラソン世界記録保持者のゲブラシラシエ(エチオピア)が北京の空気の悪さを理由に、北京五輪を回避する考えを示した。さらに女子マラソン世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ(イギリス)も、ぜんそくの持病があり、北京の大気汚染に懸念を表明した。彼女は特性のマスクをしての練習を考えているらしい。これらの懸念表明に中国外務省の報道局は「北京は環境改善のために対策をとっている。彼等を含め、世界各国の選手が北京に集い、良い成績を上げることを願う」とコメントした。また国家環境保護総局では「五輪期間中は北京市周辺と天律市、河北省で一部工場の操業を停止、または制限する」と発表。また「五輪期間中、北京の空気の質が国の定める目標に達することを保証する」とも明らかにした。
食品衛生管理の問題でも大いに懸念される事態も発生しているが、北京五輪は中国がその威信を全世界に向けて発信する絶好の機会である。この国家イベント開催に当たっては天にあがらっても、工場群の操業を停止させても、絶対に成功させなければならない。そんな報道から大国であらんとする、中国の焦りが次第に見えてくる。