麻婆豆腐命名の訳を、クイズにだし答えを次回と
書いておきながら、前回忘れてしまいました。
遅ればせながら、今回臨時投稿で、お答えします。
広州滞在中に、現地の長老から教えてもらった話なので、
まず間違いないと思います。
広州からそう遠くない町に、豆腐を売って生活するお婆さんがいました。
広州から遠くない町は、結構気温が高く、冷蔵設備の無い時代では、
売れ残った豆腐は、腐ってしまい赤字になってしまいます。
そして、運の悪い時は重なるもので、その婆さんは天然痘に、
かかってしまいました。
転んでもただ起きない気丈なばあさんは、治療を受けている間、
《豆腐を腐らせずに奨えばいできないか》と考えていました。
偶々見舞いに来てくれた、町一番のお年寄りのお婆さんに、
泣き言混じりに話しました。
長老のお婆さんは、得たりとばかり、「唐辛子を入れて煮込んでご覧」
中国では、年寄りを老師(ラオシ)と敬いますが、他に情報を得る
手段の無かった時代、貴重な知恵袋だったのですね。
日本でも昔、《おばあちゃんの知恵袋》と言いましたね。
さて、天然痘の完治したお婆さんは、唐辛子を中心とした辛みを調合して、
豆腐を煮て売り出しました。
たちまち、「麻婆の豆腐」「麻婆の豆腐」と、大評判になりました。
さて、麻婆の豆腐と大評判になった麻婆とは、どういう意味でしょうね。
お婆さんは、天然痘にかかりましたね。
天然痘は、体中に吹き出物が出来て、治った後ボコボコ穴が開き
ましたが、本人も町の人々も違和感を持たなかったようです。
麻とは、ボコボコ穴が開いている様で、そういう姿のお婆さんだから・・・
その街の人々は、貧しかったけれど心豊かだったのでしょうね。
納得して頂けましたか?