「お口に合うか分からないけれど‥」
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そう言って雪の母親が運んで来た料理は、温かな湯気を立てていた。
美味しそうですね、と言って淳が微笑む。
「いただきます」「ええ!どうぞどうぞ!」
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ニコニコしながら雪の母は淳を眺めていた。その場で話を続ける。
「雪の先輩ってことは、お勉強の方もよくお出来になるんでしょう?」
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「そんなことはありませんが、熱心にさせて頂いてます」
雪の母から声を掛けられた淳は、座っていては失礼だと立ち上がりかけたが、彼女に制されて再び席についた。
雪は頬杖を付きながら、謙遜する彼について口を開く。
「‥首席だったんだよ~」
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以前”首席”についてはレポート事件で揉めたので、雪は幾分微妙な気分だったがそれを口にした。
母親は感心するように息を吐いて、「四年生だから就職準備とか色々大変でしょう?」と彼に問う。
「はい。来週からインターンなのですが、うまくいくかどうか‥」
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そう言って頭を掻く彼に、雪の母はどこにインターンするかを聞いた。
Z企業です、と答える彼。
ここは黙っとこ‥
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”Z企業の会長の息子”というトップシークレットを掠めていく会話に、雪はヒヤヒヤしながら口を噤んでいた。
彼は”Z企業にインターンする一般学生”という立場で、「Z企業に正社員で入るのを目標に頑張っています」と更に続けた。
雪の母は感心したように息を吐く。
「まぁ‥!お友達の息子さんがあそこ行ってるけど、
入社は難しいらしいけどその後の待遇はものすごく良いらしいわね~!」
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正社員として入れるといいわね、と雪の母は笑顔で淳にエールを送った。にこやかに微笑む淳。
亮は耳に入ってくる三人の会話を、「聞こえない‥オレは聞こえない」とブツブツ呟き、
自らに暗示をかけていた‥。
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その後も場を立ち去ろうとしない母親を見かねて、堪らず雪がそれを促す。
「もうお母さんったら!そこに居られたら食べられないでしょ!」
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そう言われた雪の母は、笑ってその場から退散しかけるが、少し離れた場所でまたすぐに立ち止まった。
彼らが視線を感じて振り返る‥。
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「見つめないでよ!」と雪が声を上げると、母は笑いながら言葉を続けた。
「だって口に合うかどうか気になって‥。もう少し凝った料理を出せれば良かったんだけど‥」
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その言葉に、淳は笑顔でかぶりを振った。
「そんな、気にされないで下さい。僕がいきなり来たものですから。
ありがとうございますお母様、それでは頂きます」
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そう言って食べ始める淳の仕草を、雪の母はにこやかにその場で見つめていた。
彼の印象が、その一挙一動から如実に反映されていく。
礼儀正しくて‥食事する所作も綺麗だわ。
箸の上げ下ろしも問題無いし、変にクチャクチャ音を立てることもしない。咀嚼の途中で話もしないわね。
家庭での躾けが行き届いてるんだわ
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彼女は淳を”娘の彼氏”として、改めて彼がどういう振る舞いをするかを見ていたが、およそ欠点が見当たらない。
完璧ともいえる彼の所作に雪の母は満足そうに頷き、きっとどこかのお坊ちゃんなのだろうと彼の家柄の良さを推測する。
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するとそんな雪の母の元に、顔なじみのご近所さんが近寄って耳打ちをしてきた。
娘さんのお婿さん候補なの? とその顔は興味津々だ。
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そんなんじゃないわよ、と言って気恥ずかしい気持ちで首を横に振る雪の母に、ご近所さんは言葉を続けた。
「スラッとしてハンサムじゃない~。娘さんってばやるわね~!」
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彼氏を褒められることで間接的に娘も褒められ、雪の母はまんざらでもなく微笑んだ。
そんな二人からの熱い視線を感じて、淳は振り返り百万ドルの笑顔を向ける‥。
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その子犬のような笑顔に、思わず雪の母はデレッと破顔する。
「超嬉しそうね‥」
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そんな彼女を見たご近所さんは安心したように息を吐き、言葉を掛けた。
「とにかくあなたがそんな笑顔を浮かべるの、久しぶりに見たわ~」
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肩に触れながら、和やかに笑い合う二人。そんな雪の母の後ろ姿を眺めながら、亮は複雑な気分だった。
自分の前であんな笑顔を浮かべられたことは無い‥。
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視線をテーブルに移すと、雪と淳は穏やかに対話している。
今日お父さんは? 出かけてるみたいです。そして例のごとく蓮も‥。
次はお会い出来るといいな
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雪のことを見ていると、彼女は嬉しそうに笑っていた。
自分の前では見たことのないような笑顔を浮かべて。
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亮は、胸の中がモヤモヤするのを感じた。舌打ちをしながら、思わず一人で小さく呟く。
「あいつは何が嬉しくてヘラヘラと‥」
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するとそんな亮に喝が飛んだ。雪の母親である。
「まーた魂抜けてるわよ!手が止まってる!」
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ヒイッと亮はビクつきながら、そそくさと再び仕事に取り掛かる。
雪の母はそんな亮の背中をバーンと叩き、彼の根性を今一度叩きなおしていた‥。
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淳はそんな亮と雪の母の姿に、じっと視線を送っていた。
雪の母が亮に対する態度は自分の時とは全く違っていたが、亮と居る時の方が、それは自然な振る舞いだった。
淳の脳裏には、いつも他人との垣根をいとも簡単に超える亮の姿がある‥。
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淳は俯瞰するような仕草で、亮に向けていた顔を雪の方に戻した。
雪は彼が自分の方を向いたことに気がつき、その瞳に視線を送る。
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そして淳は微笑んだ。
彼が自分の本心を隠す時、意識的に浮かべるその表情を。
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雪は淳が浮かべた笑顔の真意を見抜くこと無く、何の疑いも持たずただ微笑みを返した。
ただ和やかに、ただ穏やかに。
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彼の処世術ともいえるその笑顔は、いつも彼の顔に張り付いている‥。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<彼の印象>でした。
亮と淳、それぞれが自分の持たないものを相手は持っている、ということを羨んでいますね。
セリフこそないですが、二人の表情からそんなメッセージが伝わって来ました。
次回は<不安>です。
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そう言って雪の母親が運んで来た料理は、温かな湯気を立てていた。
美味しそうですね、と言って淳が微笑む。
「いただきます」「ええ!どうぞどうぞ!」
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ニコニコしながら雪の母は淳を眺めていた。その場で話を続ける。
「雪の先輩ってことは、お勉強の方もよくお出来になるんでしょう?」
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「そんなことはありませんが、熱心にさせて頂いてます」
雪の母から声を掛けられた淳は、座っていては失礼だと立ち上がりかけたが、彼女に制されて再び席についた。
雪は頬杖を付きながら、謙遜する彼について口を開く。
「‥首席だったんだよ~」
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以前”首席”についてはレポート事件で揉めたので、雪は幾分微妙な気分だったがそれを口にした。
母親は感心するように息を吐いて、「四年生だから就職準備とか色々大変でしょう?」と彼に問う。
「はい。来週からインターンなのですが、うまくいくかどうか‥」
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そう言って頭を掻く彼に、雪の母はどこにインターンするかを聞いた。
Z企業です、と答える彼。
ここは黙っとこ‥
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”Z企業の会長の息子”というトップシークレットを掠めていく会話に、雪はヒヤヒヤしながら口を噤んでいた。
彼は”Z企業にインターンする一般学生”という立場で、「Z企業に正社員で入るのを目標に頑張っています」と更に続けた。
雪の母は感心したように息を吐く。
「まぁ‥!お友達の息子さんがあそこ行ってるけど、
入社は難しいらしいけどその後の待遇はものすごく良いらしいわね~!」
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正社員として入れるといいわね、と雪の母は笑顔で淳にエールを送った。にこやかに微笑む淳。
亮は耳に入ってくる三人の会話を、「聞こえない‥オレは聞こえない」とブツブツ呟き、
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その後も場を立ち去ろうとしない母親を見かねて、堪らず雪がそれを促す。
「もうお母さんったら!そこに居られたら食べられないでしょ!」
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そう言われた雪の母は、笑ってその場から退散しかけるが、少し離れた場所でまたすぐに立ち止まった。
彼らが視線を感じて振り返る‥。
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「見つめないでよ!」と雪が声を上げると、母は笑いながら言葉を続けた。
「だって口に合うかどうか気になって‥。もう少し凝った料理を出せれば良かったんだけど‥」
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その言葉に、淳は笑顔でかぶりを振った。
「そんな、気にされないで下さい。僕がいきなり来たものですから。
ありがとうございますお母様、それでは頂きます」
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そう言って食べ始める淳の仕草を、雪の母はにこやかにその場で見つめていた。
彼の印象が、その一挙一動から如実に反映されていく。
礼儀正しくて‥食事する所作も綺麗だわ。
箸の上げ下ろしも問題無いし、変にクチャクチャ音を立てることもしない。咀嚼の途中で話もしないわね。
家庭での躾けが行き届いてるんだわ
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彼女は淳を”娘の彼氏”として、改めて彼がどういう振る舞いをするかを見ていたが、およそ欠点が見当たらない。
完璧ともいえる彼の所作に雪の母は満足そうに頷き、きっとどこかのお坊ちゃんなのだろうと彼の家柄の良さを推測する。
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するとそんな雪の母の元に、顔なじみのご近所さんが近寄って耳打ちをしてきた。
娘さんのお婿さん候補なの? とその顔は興味津々だ。
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そんなんじゃないわよ、と言って気恥ずかしい気持ちで首を横に振る雪の母に、ご近所さんは言葉を続けた。
「スラッとしてハンサムじゃない~。娘さんってばやるわね~!」
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彼氏を褒められることで間接的に娘も褒められ、雪の母はまんざらでもなく微笑んだ。
そんな二人からの熱い視線を感じて、淳は振り返り百万ドルの笑顔を向ける‥。
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その子犬のような笑顔に、思わず雪の母はデレッと破顔する。
「超嬉しそうね‥」
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そんな彼女を見たご近所さんは安心したように息を吐き、言葉を掛けた。
「とにかくあなたがそんな笑顔を浮かべるの、久しぶりに見たわ~」
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肩に触れながら、和やかに笑い合う二人。そんな雪の母の後ろ姿を眺めながら、亮は複雑な気分だった。
自分の前であんな笑顔を浮かべられたことは無い‥。
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視線をテーブルに移すと、雪と淳は穏やかに対話している。
今日お父さんは? 出かけてるみたいです。そして例のごとく蓮も‥。
次はお会い出来るといいな
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雪のことを見ていると、彼女は嬉しそうに笑っていた。
自分の前では見たことのないような笑顔を浮かべて。
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亮は、胸の中がモヤモヤするのを感じた。舌打ちをしながら、思わず一人で小さく呟く。
「あいつは何が嬉しくてヘラヘラと‥」
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するとそんな亮に喝が飛んだ。雪の母親である。
「まーた魂抜けてるわよ!手が止まってる!」
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ヒイッと亮はビクつきながら、そそくさと再び仕事に取り掛かる。
雪の母はそんな亮の背中をバーンと叩き、彼の根性を今一度叩きなおしていた‥。
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淳はそんな亮と雪の母の姿に、じっと視線を送っていた。
雪の母が亮に対する態度は自分の時とは全く違っていたが、亮と居る時の方が、それは自然な振る舞いだった。
淳の脳裏には、いつも他人との垣根をいとも簡単に超える亮の姿がある‥。
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淳は俯瞰するような仕草で、亮に向けていた顔を雪の方に戻した。
雪は彼が自分の方を向いたことに気がつき、その瞳に視線を送る。
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そして淳は微笑んだ。
彼が自分の本心を隠す時、意識的に浮かべるその表情を。
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雪は淳が浮かべた笑顔の真意を見抜くこと無く、何の疑いも持たずただ微笑みを返した。
ただ和やかに、ただ穏やかに。
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彼の処世術ともいえるその笑顔は、いつも彼の顔に張り付いている‥。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<彼の印象>でした。
亮と淳、それぞれが自分の持たないものを相手は持っている、ということを羨んでいますね。
セリフこそないですが、二人の表情からそんなメッセージが伝わって来ました。
次回は<不安>です。
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青田先輩は雪母に見られてる時は
意識して綺麗な仕草を演出、
お母さんが背を向けてると確認してから飲み込んだ・・・と思います。
それにしても、grass is greener over the fenceですね。
お互いが羨ましい2人にキャーキャーです。
次の挨拶の時、最初は言わなかったことを話した理由もやはり嫉妬?
育ち、もそうですが、それ以上に、ある年齢になっても、食事中に自分が周囲に不快感を与えてるコト、その重大さに気づかないで放置する神経がイヤです。
誰も指摘してくれなかったのなら、まぁ仕方が無い。でも注意されたにも関わらず放置するのは罪ですっ。
見せつけられる方はどれだけ不快か、そして、それが夫婦なり家族となると毎回、小さなコトだけに膨らみもデカい。結婚前にコレを言えるかどうかで結婚を躊躇する人だっているんですっ!
テーブルマナー云々というより、ココは日本、箸の国ですから、ある時期に人は「寄せ箸」「迷い箸」などという言葉に遭遇し、人と一緒に食べる、または人が作ってくれた料理を食べるという行為は「気遣い」そのものなのだと知るのです。
(ご存知ない方は参照願います↓笑)
http://hashiwabunka.com/tabu.htm
と、熱苦しく語りましたが、韓国ではどうなんでしょうか。
東方神起の2人がどちらもステキ過ぎて選べない、と悩んでいた頃、ユノの箸使いがヘンだという理由でチャンミンに決めました。
が、待てよ。韓国ではそういう概念ないのかも、と思い直し、また迷路に。
字もそうだと思います。
日本人は字を大切にしてきたから、わざわざ「習字」なんてモノがあるんでしょうね。
上手くなくても、他人が読みやすい字を丁寧に書く気持ちは大切だと思います。
私が雪母なら、淳さんに字まで書かせていたコトでしょう。
これまた韓国ではどーなんでしょー。
日本人でも私みたいに過激派もいれば、どーでもいー人もいるとは思うけど、どなたかお答え頂けたら幸いです。
そして私の過熱っぷりはむくげさんがフォローしてくれるコトを信じてドロン(笑)
さらばじゃ!
とかく相手の親を味方につけるのは様々なコトを上手く運ぶのに最良の手段。ほんと先輩は色々とスマートですねえ。ほほ。
隣の芝が青い二人ですが、「あいつは何が嬉しくてヘラヘラと‥」と雪ちゃんに対してムッとしている亮さん。ギャップ萌え狙いで二枚目なところ捻出していっておくれYO!
確かに麺は綺麗に食べにくいですね‥。
それでも合格点の出る青田淳‥どんだけ~!
姉様
熱いですね!でも大事ですよね~こういったことって。
一緒にいる期間が長い間柄ほど、関係のひずみを生む原因になりやすいですよね。
韓国では食器を持ち上げて食べるのが行儀悪いんでしたっけ??
文化が違えばマナーも変わりそうですね。。
かにさん
きっと連れてきたのが佐藤なら引っ掛かりまくりだと思いますが、今の雪母は先輩の百万ドルスマイルにやられちゃってますから 笑
イケメン無罪ですよきっと^^;
彼女のお母さんに褒められて照れる謙遜な若者の姿です。
日本も頭掻きにその意味がありますか?
アメリカでは汚ない仕草ですが。
あっちの読者にとって先輩の綺麗なイメージに傷が・・・
そして雪の「父&蓮は外」への答えは
「また今度(next time)お目にかかればいい」
韓国語の「なる」は
時々「なかなかOKな状態になる」を意味して、
こんな時は日本語の「いい」がピッタリですよ。
また来る気まんまんの青田さんでした。
マンガやドラマで照れや困惑を表現するのに分かりやすい仕草。
でも実際やるモンなんですかねぇ。
私なんぞはよく、褒められると、「いやぁ~、それほどでもぉ~(←クレヨンしんちゃんふう)」とか言いながら、おもむろに頭に手をやったりしますが(モチロン冗談でやってますよー!)、
最近ドラマなんかで照れ掻きする男子見ると、自分以上にワザとらしく見えて仕方ないです。
俳優の演技力の問題でしょうか。
お粗末。
はい、でもよーく分かります。むしろこの年だからこそ大切さが分かる!!(フンフンっ)
>見せつけられる方はどれだけ不快か、そして、それが夫婦なり家族となると毎回、小さなコトだけに膨らみもデカい。結婚前にコレを言えるかどうかで結婚を躊躇する人だっているんですっ!
姉様が熱い・・でも激しく同意!
ほんと一つ一つは小さくくだらない事のように思えますが、毎日積み重ねられる日常だけに、ボディーブローのように効いてくるんですよね。
特に夫婦になるのは日常の共有ですから。
テーブルマナーがなってないから男が去っていくって千年の昔からも描かれてます。
http://manapedia.jp/text/index?text_id=1828
時間があれば↑参照願いたし。
これは伊勢物語の23段「筒井筒」の名で知られ、且つ中学校古文の教科書にも出てくる古典を知らない人にも膾炙されてる段なので、あ~昔読んだなという方も多いかも。
すっ飛ばすと幼馴染が大人になって結婚してめでたしめでたし、で、その後。
そんな風に結婚してもやっぱり他に女が出来ちゃって、幼馴染の妻に通ってこなくなる(この時代は通い婚なんで)。
で色々あってやっぱり妻がいい、2番目の妻のほうは馴れてくるとずうずうしくなってうんざり・・で、さよならみたいな話。
そのうんざりするきっかけが、ご飯も侍女によそわせないで、自分でしゃもじで茶碗に掬ってる、ていうものなんですよ。
今だったらしゃもじで掬ってくれないほうがドン引きされそうですが、これがかなり下品とされていたので、男はいやになっちゃったと。
正直子供の時はなんでこれでウンザリされるのかピンと来なかったんですが、ちょびこ姉様のコメント読んでいて、急にこれが思い出されて。
まあ、これだけじゃないだろうけれど、この手の小さな積み重ねが嫌気さすんだろうな、と。
価値観の相違とか育ちの違いみたいなものは、一緒にいればいるほど不快な棘となるんでしょうね。
そして、字ですか。
字チェックはこの時代難しいですよね。人の字を見る機会自体が少ないですし。
私もかなり自信ないので、ちょびこ姉様のチェック落ちる自信だけはある(笑)
昔から字が上手いってので三筆とか三蹟とか言われるくらい重きを置かれる面がありますよね。
(三蹟では小野道風が一番馴染みありますかね。名前というよりも、花札の2月の雨の傘差してる男っていうんで)
それこそ字が上手い故に恋されるっていう面もありましたしね。
顔も見たことない相手に惚れたハレタをやる訳ですから、字が上手というのは内容もさることながら、そこから滲み出る教養の高さとか品格を出せるアイテムみたいなものです。
生霊で有名な源氏物語の六条御息所も、字の美しさで源氏に惚れられたといっても過言ではないですから。
それくらい字というのは、最重要チェックポイント。
六条御息所って、どうも生霊のイメージが強いですが、身分も高くて教養も高くて、字も品があってという当代一の女なんですよ。そういう女が恋ゆえに狂って生霊にまでなってしまうっていうのがぐっと来るんであって。
ただのメンヘラ女がぎゃーぎゃー嫉妬に来るって騒いでるっていうのとは違うんですけどね。
あ、かなり脱線。
淳も普段は品行方正なのにすんごい黒いっていうのが萌えるんですけどね。。
ただ最近の本家で黒いのばかりがダダ漏れなんでちょっと心配ですが。
長くなってしまいました。。
というか今回はこの淳と亮の対比が本当に面白いですね。
お互いにないものを持っているものへの嫉妬とか。
それにしても雪ママのチェックの入れ方がさすが鷹の目雪を生んだだけありますね。
結構突っ込んでたんですね~。
そして雪父にも挨拶しようとしてたんかい!
父親は避けたいという軟弱男子が多い中で、たとえ嫉妬がきっかけだとしても敢えて向かおうとする淳に萌えました。。
いやなかなかどーしてここまで出来る男はいないですよ。
ありがとうございます~!「次はお会い出来るといいな」に変えました♪
頭カキカキ、首の辺りですが雪ちゃんもよくやりますよね。照れた時より困った時や気まずい時によくやってるように思います。
そしてむくげさん、すごいっす‥!
古典の授業みたい‥!そういう専門のお仕事をされているのでしょうか。ためになりました~。
でもそういったことって、古来より現代まで変わってないってことですよねぇ。それほど大事なことなんですよね。今一度自分が人様に不快感を与えていないか省みようと思います‥^^;
先輩ってば本陣に乗り込むばかりか王将(父親)まで駆け上がっていくつもりだったなんて‥。さすが肝が座ってますよね。
常々思っていたが、あなたは古典に詳しい…何者?歴女?←分野が違うか
そして文章力のない私の代弁者(←勝手に任命)
まぁ、自分の実力はさておき、家族や友人の相手となると、私も鷹の目おちょびになります。
伊勢物語の元の女房のトコに戻ってくる話は高校の時習いましたー。慎ましやかな妻が勝った!という印象のみで終わってました。
この男、浮気してんじゃないかと盗み見するトコもさることながら、新しい女の給仕にまで注目していたとはっ(白目)
負けられませんな。
六条御息所については、執念深い年増女が生き霊に、というイメージになっちゃってて勿体無いですよねー。
色恋に浮かれるだけのアホ女と違って非の打ち所がないきちんとした人だからこそ、という概念が昔からあったのかなーと考えると人間て変わらないのな。
鬱積させない方がいいよ、先輩。
真澄さまも「俺ともあろうものが」って思い過ぎだし。
花札で傘持ってる人、名前あったんですねー。いやぁ勉強になります。あのたたずまい、改めて思い出すとなんか惚れてしまいそうです。
先輩、きっと字が上手いと思います。
亮さんはイケメン無罪適用枠。
真澄さまが汚文字だったらマジで萎え。