こんばんはー!!
先日、矢作直樹さんの動画を見てたのかな?そしたら、本の推薦の話が出てきて、
そりゃースゴイ、、、凄すぎるから買わなくては!!!
と思って、あっと言う間にポチった本。
この本の著者みぞろぎ梨穂さんは、生まれて数日で黄疸のために障害を負ってしまって、話すことも自由に動くことも出来ない状態で19歳まで生きてこられて、
お母さんが、こういう状態の人の話を聞き出すことについて研究なさってた柴田先生を呼んで、梨穂さんに会ってもらったところ、
19歳10か月にして、初めて自分の思いを外の世界に伝えられたという、、、
「言いたい気持ちがあります。びっくりして夢のようです。
長い間待ち望んでいました。
私に言葉があるとなぜ思ったのですか。
ごらんのとおり何もできない私ですがぼんやりと生きてきたわけではありません。(以下略)」(「約束の大地」 p104より)
何といったら良いのか、、、
この本は梨穂さんの詩集なんだけれど、詩も凄いんだけど、後半に実際のやり取りが掲載されてて、
それを読むと、物凄い哲学的な、同時に詩的で、ホントに凄い感性がありながら、それが「障害があるのだからどうせ何も分かってないだろう」という風に思われ、そういう風に見られてきた、、、というそういう状態の中で、19年間、誰か自分を理解してくれる人は現れないか?と思い続けてきた、その気持ちってのが、、、
お母さんや家族からの愛情はたっぷり受けてきて、それでも幸せと思って、希望を失うことなく生きてきたというけれど、
自分を理解してもらえないという、普通なら絶望しても良い状態の中で、心に詩を作りながら希望を持って生きてきたというのが、もう半端なくて、、、
私は、赤ちゃんとか動物とかもぜーんぶ分かってる存在だと思ってるから、「カワイイー!!」とかよりは、ちょっと神さまっぽくてお見通し感が有ってちょっとヒヤヒヤドキドキするんだけど、
こういう障害を持ってる方や、意思疎通ができない人も、魂はバッチリだっての、、、、むしろ納得する。。。
納得した上で、それにしても凄い詩なので、やはりビックリするし、
こんな「恨み言」くらい言ってもバチ当たらないような状況であっても、そして、1つの話を伝えるにもかなり大変な状況であっても、周りへの配慮や感謝を常に忘れてなくて、そういう感謝の言葉に溢れてることに、さらに驚く、、、
というか、むしろやっぱり納得する。。。
そういう状況を受け入れてる魂って、相当凄いレベルに違いないからね。
人は乗り越えられるレベルってのがあるから、そんな周りに自分の意志が伝えられないし、なんなら何も考えられないんだろうなーなんて思い込まれてるという状況で耐えられるのは、本当に凄いレベルだと思う。
だからこそ感謝の言葉が出てくるような人でなくては務まらないってヤツだな、、、
と思う。
大人が「子どもなんて何も分かってないから」って油断してついいろいろ話しちゃったりするけど、みんな聞いてるし、分ってるから。
気が付かないふりをしてるだけだから、その辺気を付けないといけない。
お年寄りも、どーせ聞こえてない!なんて思って、バカにしたりしてると、リアクションは取れてなくても、魂は聞いてると思うから。
そんなことをおぼろげに思っていたけど、この本はそれがもっとスゴイ次元であることを思い知らしてくれる。
なかなかスゴイ本ですわ。良かったら読んでみてね!