一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

司馬遼太郎こそ「照一隅」の作家なのかも・・・

2009年11月29日 21時45分30秒 | Weblog
(「街道を行く」 司馬遼太郎) 2009.11.29


今日からNHKで、これから3年にわたるドラマ「坂の上の雲」
の放送がスタートしました。
正直、楽しみにしているテレビドラマのひとつです。

司馬遼太郎(先生)は、子供時代この葛城市の母親の実家に
里子として預けられたというのは、地元ではかなり知られていて、
その家は、日本最初の聖徳太子が行き来した街道(竹之内街道)
沿いにあり、それが、先々エッセイ「街道を行く」を書く契機に
なったと聞いたことがあります。

昨年秋、東大阪の司馬遼太郎記念館に行きましたが、その
とてつもなく膨大な書籍・資料の量に驚かされたものでした。

坂本龍馬って今なら、ほとんど誰もが知っていますが、もし
司馬遼太郎が歴史にうずもれていた彼に光を当てていなかったら、
今皆が持つ「坂本龍馬」のイメージは存在していないはずです。

「竜馬が行く」とあえて龍を竜の字に変え使ったのは、
「司馬遼太郎が解釈する坂本龍馬」の気持ちの表れだったのかも
しれません。

幕末~明治にスポットを当てていることが多い司馬遼太郎の歴史小説、
今は失われて、新鮮かつダイナミックに思える明治の息吹(エネルギー)を
存分に味わいたいと思います。

司馬遼太郎も松本清張も私にとっては、とても思いもよらないところに
光を当て、導きを感じる一隅を照らす「照一隅(ショウイチグウ)」の輝きを
持った巨星なんです。

朝から酒の箱に書いてあった「照一隅」が、気になっている今日の私
なのでありました。
(寅)

観光列車「旅万葉」のお披露目会でした。

2009年11月29日 17時20分30秒 | これが男の「鉄の道」
(観光列車「旅万葉」 JR御所駅)2009.11.29


本日は、万葉歌人と歌をラッピングしたJR観光列車「旅万葉」
のお披露目会でJR御所駅に行ってきました。

昨日は、JR京都駅とJR大阪駅で披露。そして本日が
万葉のふるさと「桜井駅~御所駅~吉野口駅~五条駅」での
お披露目でした。
このルートは、今、卑弥呼で話題沸騰の「まきむく駅」も通り、
宮殿の跡地を見ることができます。

午前10時半、いつもは閑散としている御所駅ですが、
今日は様相を一変させていました。
JR西日本の関係者、地元議員さん、そして地元近隣の人たちに加え、
カメラをぶら下げた多くの鉄道ファンで、ごったがえしていました。

駅前では、歓迎セレモニーとして御所和太鼓が鳴り響いて
いたのでした。

私も久々に一眼レフをぶら下げて、万葉列車の撮影に参加。
どこを向けても人だかり、おまけに今日は「せんとくん」が乗っていて
記念写真するファミリーの人だかりで、車両より人ばかりがファインダー
にとびこんでくる始末。

写真は、11時27分。次の停車駅・吉野口駅に向けてチャイムが鳴り響き
ドアが閉まる直前に撮ったもの。
隙をついて撮った本日のゲスト「せんとくん」の写真です。

平城京に都が移った710年から丁度1300年となる来年まで
あと1ケ月と少しとなりました。
この観光列車「旅万葉」平城遷都1300年祭で奈良を訪れる人たちに
万葉歌人たちの思いにも触れていただければ、古都への深まりもきっと
一段と増すかもしれませんね。
(寅)








 

照一隅 葛城の朝日に桜咲く 「美和桜」

2009年11月29日 09時15分45秒 | みんな~愛『酒』てるかい
(美和桜 「風菜園」)2009.11.29朝



先日までの天気予報とは違って、明けてみれば青空に朝日が
降り注ぐ葛城山麓でした。

1月以上前、印刷会社のS君が奥さんの実家(広島県庄原市)に
行くと聞いたので、頼んで買ってきてもらったのがこの「美和桜」
純米酒(4合瓶)なんです。

以前Mさんからのお土産「にごり酒」でこの銘柄を知ることに
なりました。
八反錦という割とレアな酒米で作った純米酒。それを本日、
開封することに決めました。

「そのうち僕のブログに載せるから」と言ってから1月以上が経ち
いったいいつ紹介されるんだろうと思っていたかもしれませんが、
彼とはこのブログで紹介した「人見酒店」以来ご無沙汰中なんです。
ご無沙汰ついでにこの掲載もご無沙汰となったというわけです。

今日の朝日を見て、私の育てている野菜たちと一緒に
写真を撮ってみようと思いました。

というのもこの「美和桜」を庄原市の酒屋で買った時、入れる箱が
ないからということで「照一隅」という別の銘柄の酒箱に入っていた
からなんです。
そこには、「一隅を照らす者は、国宝なり」となんだか難しい一文が
書かれていました。

だから この箱を開けるのは、今朝のような朝日きらめく日にした
のかもしれません。

今夜、このお酒を開封します。同じ写真に納まった菜園の壬生菜や
水菜と一緒に頂こうかと考えています。

「照一隅 葛城の麓に 桜咲く」 
そんな句が自然と出てくる霜月最後の日曜朝でした。
(寅)