一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

10/1「日本酒の日」 味わえば味わう程 奥行と深さそして夢と情熱を感じる・・・

2016年10月05日 01時55分55秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 山同敦子さんの著書にサインを頂いた「松の寿」「天青」 )

 

■2016/10/1(土)

「10/1は日本酒の日」 

大阪から始まった日本酒イベント 日本酒ゴーアラウンド(=NGA)は、

今では北は札幌から南は福岡まで 全国八大都市に拡大している。

 

札幌・東京・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡の八都市

京都にしようか大阪にしようか ギリギリまで悩んだが

やはりイベント発祥の地「大阪」を廻ることにした。

 

大阪の参加酒蔵は実に四十四蔵

狙ったエリア 〈心斎橋~本町〉は 

賑わいと落ち着きを感じる私好みのゾーン。

何よりも参加蔵が、粒ぞろいというのが大きな理由だ。

 

 さすがに四十四軒を1日ですべてを廻れた人は皆無のはずだ。

各店すでに行列もできていて 二十軒以上廻るのは至難の業に感じられる。

 

私なんか廻れたのが七軒だから 皆さんから「意外と少ないですね」と言われたが

ほとんど十軒以上廻っている周りの人たちに比べ数だけだとその通り少ないが

寄った七軒では、必ず来店されている蔵元or杜氏・蔵人さんと会話し

ふるまい酒に留まらず有料のお替わりをしてきたことを

軒数が少なかった言い訳にさせて頂きたい。

 

(とはいえ、自身としては、軒数稼ぎでないから良い廻り方ができたと思っている)

 

一軒目 『川鶴』(香川)  (小料理ともか)

まず川鶴ファンの女性たちが多いことに驚かされた。

それにしても味にふくよかさがある。燗で良し冷で良しの酒だと感じた。

普通酒の無濾過原酒が出て来たのには驚いた。ふるまい酒が「おいでまい」

の純米酒だったことから香川の酒米事情について質問させて頂いた。

 

二軒目 『鯨波』(岐阜)  (にほん酒や一路)

 

最初のふるまい酒は五百万石の純米だった。

「兄さん、今日は長瀬さんは?」 「叔父は東京の方です」

もちろん大好きな ひだほまれの「鯨波」純吟をおかわりで頂いた。

岐阜の酒は、県北・県央・県南で味わいが違っていて奥が深いな。

 

三件目 『雨後の月』(山口)  (美酒美食 龍や)

開店一番乗り 行列も多く さすが「雨後の月」

写真は、お替わりで「ブラックムーンにしようか それとも

十三夜か」と私の注文の迷いに手が反応しているところ

結局 「十三夜」にしたのだった。

 

四軒目 『松の寿』(栃木)  (うろこ屋)

蔵元の奥さん 松井真知子さん(女将)は、山同さんの著書にも名前が出てくる。

一昨年コスチューム姿で参戦した「愛酒でいと」関西衝撃デビューの話をすると

恥ずかしくてあまり触れられたくないとのことだった。 三年越しの関西への

イベント参加にラブコールを送り続けたという意気込みに感じるものがある。

まさに「女の道は一本道!!」

栃木・矢板に行ったことがあるだけに愛着を感じる酒「マツコト」 松の寿

 

五軒目 「阿部勘」(宮城)  (なないろ)

 

そして楽しみにしていた「阿部勘」  創業が1716年だから今年で丁度300年

宮城・塩竈では魚に合う食中酒として知られる酒だ。「関西には取引先がわずか

二軒だけだから そんな酒知らないと言われるんじゃないかと不安でしたけけど 

来られるお客さん 皆さんうちの名前知ってて・ この店で勇気もらってます」

阿部専務に漢字三文字のネーミングの由来を尋ねた。

 

六軒目  『天青』(神奈川)  (うつつよ)

 

店内は、サザンオールスターズの唄 でまさに湘南の風。

「天青」は、神奈川・茅ヶ崎、湘南の酒なのだ。

見つければ「天青」千峰は必ず飲んでいる。

山同さんの著書で、気鋭の造り手として紹介されている

五十嵐杜氏にも一筆頂いた。(最初の写真)

「 酒造りに 終着点はない! 」

 

七軒目 『花垣』(福井)  (居酒屋ゑん)

▼十年来の「花垣」ファンというお客さんの話を聞いてる日置杜氏

 

福井で好きな酒が、この「花垣」と(「一本義」伝心だ。)

イベントでは、いつも茶目っ気ありすぎる 日置杜氏

イベントでずーっと箱をのっけていたことに触れると

「6時間箱を頭にのっけていたら後で、痛くなって大変でした」

と話してくれた。

 

 

以上七酒(七軒) 味わえば味わう程 深みと奥行を感じてきた。

 どの酒からもどの造り手からも情熱が感じられ 

そんな情熱を元に

個性を発揮しているんだなと思った。

そう思っただけでも収穫ありの日だった「日本酒の日」

 

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(寅)