バケモノ
2010-09-03 | 日記
ひとをよせつけないお城がありました。
昼間はお花や森に囲まれて
とても安全そうで
やさしいお城に見えました。
少し不格好ですが、それでも居心地のよさそうな。
お城は
かたくなに人を拒絶します。
それには理由がありました。
満月の夜。
月が満ちてくると同時に
お城の地下から轟音が聞こえてきます。
お城の
地下奥深く、
それはそれはおそろしい魔物が
住んでいるのです。
魔物はふだんはおとなしく身を潜めていますが
ある時期がくると
とてつもなく暴れだします。
触るものはすべて嫉妬の炎につつみ、
お城さえも焼き尽くす勢いです。
孤独という殻で身を守り、妬みという毒を撒き散らし、
卑屈のにおいが異臭を放ちます。
お城は
このことを誰にも知られまいと
人から隠れるように建っています。
なんとか体面を保ち、建っていようとするのです。
素敵な王子様が
いつか
魔物を…。
夢見るお城は
そのうち
老朽し
死んでいく運命にあるのかもしれません。
ちゃんちゃん
昼間はお花や森に囲まれて
とても安全そうで
やさしいお城に見えました。
少し不格好ですが、それでも居心地のよさそうな。
お城は
かたくなに人を拒絶します。
それには理由がありました。
満月の夜。
月が満ちてくると同時に
お城の地下から轟音が聞こえてきます。
お城の
地下奥深く、
それはそれはおそろしい魔物が
住んでいるのです。
魔物はふだんはおとなしく身を潜めていますが
ある時期がくると
とてつもなく暴れだします。
触るものはすべて嫉妬の炎につつみ、
お城さえも焼き尽くす勢いです。
孤独という殻で身を守り、妬みという毒を撒き散らし、
卑屈のにおいが異臭を放ちます。
お城は
このことを誰にも知られまいと
人から隠れるように建っています。
なんとか体面を保ち、建っていようとするのです。
素敵な王子様が
いつか
魔物を…。
夢見るお城は
そのうち
老朽し
死んでいく運命にあるのかもしれません。
ちゃんちゃん