大雑把な日常

日常のあれこれ。

黄金を抱いて飛べ

2018-02-11 | よんだ
少し前に
高村薫さんのデビュー作『黄金を抱いて飛べ』を読みました。
翻訳小説が好きだと言ったら、
読んでみたらと勧められたので。

創作物(小説、映画、アニメ、漫画、ドラマ)すべては
現実社会が敵ですよね。

事実は小説より奇なりなんて言うけど、
本当にそこに負けてはいけないと思っています。

でも面白いことが起こりすぎる。
アルマーニ制服だって、
ご成婚延期だって
やめてくれ
って思います。
もっと現実は間延びしたものでないと
創作の意味がなくなるではないか。

黄金を盗む泥棒の話。
仔細で、ダークで、人間がガッツリ描かれている。
重厚感。そしてわたしは一生書くことのできないものだと思いつつ、
面白かったです。

ただ仮想通貨のニュースなんか聞いちゃうと、
おい、現実社会よ!おい!
って思ったりしたのでした。

ところで
勉強のために読みましたが、
何しろ暗くてさ、私は、こういうのは書かないでいこう
と気持ちを新たにしました。

私は現実がいつも辛いと思っているので、
創作物では
辛くないものを求めています。
ウソでもいいから明るいものを。
だって、ウソだし。

世の中的にはあんまりもてはやされないんだろうけどな。
コメント
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