フェスを断った理由

そういやもうすぐ妹がフェスに行く。
姉のわたしも
音楽好きだし、
ひとりでもすごい踊るし、
新しい素晴らしいバンドを聞くことができて
もちろん得られるものも大きいんですけど、
「ライブ」という名のエンターテイメントの中で
そんなにコスパは良くないな
と思って
断りました。

去年は二つフェスに行って
どっちも都市型でいろんな豪華アーティストを効率よく見れて
悪くはなかったけど、
金額と幸福度で考えると、
お笑いライブ1時間見るほうが
ずっとずっと満足度高い
って思ってしまった。

腹の底から笑って
アドレナリンがぶわーっと出て
すごいいいもの見た！
そして全部忘れた！
と嵐のように来る満足度は
他では得られない。

全部忘れた。
っていうのが特に他にはないかな。
長いこと持続する主張や思想ってものが
お笑いは、あったとしても短い。
そして、最優先すべき、表現項目ではない。
あくまでも私の解釈と趣味ですけど。
もちろん主張の強い笑いもあるし、どれが正解ってないけれど。
笑いは何かを伝えたいというよりも
笑わせたいというシンプルなサービス精神だ。
だからこそ、こちらに届いた時の胸に刺さるものが他と少し違う。

淡く儚く、繊細なもので
かつ幸せにしかならない。
笑いの原動力のみで人の感情を動かす。
それ以外の要素を入れてくるのもあるけど、
基本的に、私はあんまりだし、
その要素があったとしても
どれほど「笑い」の温度が高いかを見る。
「あの芸人のネタは主張がある」
とか知りませんよ。どの芸人にもあるんだよ。
ほとんどは旨く隠されているんだよ。

あら、ちょっと熱くなりましたけど、
そんなわけで
フェスは断ったって話。
いい音楽ももちろん人の心を動かすけど
すべてが笑えるものってわけじゃないからな。