タッチをたまに見てます。
東京MXテレビで夕方再放送をしていて、
夏から始まって、
まだやってる。
娘が見ている。
今は
高校三年生の最後の夏に向けて
達也と野球部は
甲子園に向けて練習の日々です。
新田由加をご存じですか?
達也と南の
ヒーローヒロインを横恋慕する
恋敵役です。
後輩で野球部のマネージャー。
南が新体操部に追いやられたあと
マネージャーになり
なにかと達也にちょっかいかける。
子どものときは
なんと嫌な女!
と怒っていましたけど、
最近見た2エピソードで
心をつかまれてしまいました。
一個は
合宿中、まかないを担当するも
料理などせずに育ってしまったため
料理がまずく誰もご飯を食べてくれない。
陰ながら努力をして、
一度、南から渡されて、投げ捨てた秘蔵のレシピを
夜中に探しに行く。
というもの。
ライバル(=南)に屈して
美味しいもの作ろうと覚悟を決める由加が
ちゃらちゃらと野球部に可愛いだけで入ってきた女の子じゃない。
また由加のポジションはハッキリ言って引き立て役。
わざわざウィークポイントをさらすエピソードなどいらないはずで。
才色兼備のヒロイン朝倉南と対局して
気が強いけど不器用で努力家、根はやさしい少女を描いたところに
むむむ
と思った。
そしてここから、
南の「できすぎる」がゆえの苦悩につながるという
巧い展開になります。
もう一個は
急に練習が休みになった日に
無理やり由加が達也の実家にあがりこむ
エピソード。
達也の両親は出かけてしまい、ふたりきりに。
由加の家はだれもいないから、さびしーの。
なんて、完全に嘘の演技をしつつ
さらにキスチャンス!に持ち込もうとなんとか雰囲気をつくりだす。
そこに南が来て、達也は由加を隠す。
南と達也が
キスムードになってしまい
由加が押し入れから顔をのぞかせる。
ハッと我にかえる達也と
その場の空気を誤魔化して買い物へ行く南。
由加は居眠りをしていて
その間に達也は由加の家に電話をかけて両親の在宅を確認し
由加を帰らせる。
うそつき呼ばわりされた由加は
帰り際、靴をはきながら
さらりと
「先輩のことが好きなんで、一緒にいたかっただけ」
と告白して去っていくのです。
格好いい!
格好いいよ!
なんでこの子のよさに
気付かなかったのだろう。
そうだよ、だって好きなんだもん。
両親がいるとかいないとか、そこ重要じゃないよ。
気付けよ、達也!
そして由加が居眠りしてたっていうのも
こうなるとどっちだかわかんないよね。
わたしなら、好きな人が好きな女とふたりっきりになっているのを
覗かずにいられようか。
でも由加は飛びだしたりしない。
飛びだしたら、その場が荒れるのは分かっているのに。
あんなにサラリと気持ちを言える子は
そうそういないよ。
あの子は絶対しあわせになるわね。うんうん。
妄想が止まらない。
由加はわたしを妄想させる。
南はさせない。
だんぜん、由加ちゃん派になりました。
ちなみに忌み嫌っていた南も
思ったよりずっと気立てのいい良い子です。
当たり前だけどさ。
子どもの頃
わからなかったけど
大人になってわかる
人生の機微。
大人になって本当によかった。
タッチの再放送
ありがとう。