前回は、膵臓がんの死亡統計をグラフ化して、悪性リンパ腫以上に大変な問題が起こっていることを明らかにしました。
特に女性の死亡者数の増加が著しく、これは医療行為によって殺されている可能性が高いと思われるので、今回は標準治療によらない治療例として、『ガンなんかこわくない』(池田シズキ:著、文芸社:2001年刊)という本をご紹介します。
著者の池田さんは、もともとアレルギー体質で、どんな薬でも蕁麻疹が出るため、医師から「医者泣かせだから来ないで下さい」と言われたのがきっかけで、自分の病気は自分で治すという習慣が身についていたそうです。
また、池田さんは、以前からゲップが度々出て左腹に軽い痛みがあったのですが、池田さんが生まれ育った愛媛県ではお灸が一般的で、どこの家でもお灸をしていたため、池田さんも毎日お灸をして体調を維持していたそうです。
こうしてお灸を30年近く続けていたあるとき、人から勧められてお灸をすっかりやめたところ、一か月が過ぎた頃から食べたものが消化されずにそのまま出るようになったそうです。
そして、その10日後くらいには満腹感で食事ができなくなり、お腹が張って苦しくゲップも便もガスも出なくなったのですが、お灸を再開したところ楽になったそうです。
しかし、その1週間後に同様の症状が出て、痛みに耐えかねて深夜に病院に駆け込んでそのまま入院し、検査をしてもらったところ、「膵臓も肝臓も胆嚢も腎臓も膀胱も悪いです。胃も腸も働いておりません。黄疸も25パーセント出ています。」と言われたそうです。
その後、レントゲン写真がガスで映らなかったため、ガスを取る点滴を始めたところ、手が握りづらいほど腫れたため、危険を感じて病院を逃げ出し、鍼灸院で腎臓、膵臓、肝臓等悪いところ全部のお灸の点を作ってもらい、自宅で療養を始めたそうです。
その結果、出なかった尿が出るようになり、1週間もすると出すぎて困るようになったそうですが、腹部の痛みは1か月たっても治まらず、ついに我慢できなくなって別の病院を受診したところ、緊急入院して9日間の絶食をすることになったそうです。
その際、診察した医師が「胆嚢まで腫れているから駄目だ」と話すのを聞き、あとで同室の入院患者から、自分が膵臓がんらしいということを聞かされ、死を覚悟したそうです。
9日間の絶食が終わると、次の9日間は重湯で、それが終わって三分粥になってから5日目に池田さんは退院を許可されたのですが、通常は普通のご飯が食べられるようになるまで3か月は退院できないことを同室の人から聞いていたので、自分はもう長くは生きられないということを理解し、そのことを家族には知られないようにしたそうです。
そして、池田さんにはがんに関する知識がなかったため、がんのための特別な食事療法などは行なわず、按摩や指圧を利用しつつ、主にお灸で体調を整えて、ついに退院後約2年で健康体となり、この本の出版時には退院後13年が経過し、夫婦でシルバー人材センターに登録して剪定の仕事を元気にこなしていたそうです。
なお、池田さんは医師から膵臓がんを宣告されたわけではないので、本人の思い過ごしという可能性も考えられますが、それでは三分粥の段階で退院を許可されたことの説明がつきませんから、やはり池田さんは医師から見放された膵臓がんだったと思われます。
また、お灸の効果については、「世界の秘密 不思議コラム-69.漢方の偉力」という記事で少しご紹介していますが、どんな病気も治すお灸の天才がいたくらいですから、がんがお灸で治ったとしても不思議ではないのかもしれません。
個人的には、お灸だけでがんを治すことはお勧めしませんが、本ブログの「癌はこれで治る」でご紹介した物理療法の1つとしてお灸を活用すれば、より早くがんを克服することができるのではないでしょうか?
最後に、ちょっと気になった池田さんの経験をご紹介しますので、よかったら参考にしてください。
◆お産の翌日から起きて歩き回ったら3か月が過ぎた頃から鼻血、頭皮の痛み、うつむいた時の頭痛、微熱などの異変が出始めた。これががんの始まりだったと思う。
◆里帰りした際に、母親から顔の色が黒くなったことを指摘された。(→ がんは顔色で分かる)
◆喘息にはお灸がよく効く。ただし、お灸はやめたらすぐ悪くなるので、一生続けなければ駄目。
◆悪寒がするときは入浴しないのが一番だが、どうしても入浴しなければならないときは、服を着たまま入浴すると良い。
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