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脱原発への道 独・旧グライフスバルト原発

2014-08-05 06:41:36 | 原発

河北新報より転載

脱原発への道 独・旧グライフスバルト原発

旧グライフスバルト原発。原子炉建屋は当時のまま残っている。事故を起こした福島第1原発と異なり、汚染度が低いため解体する必要がない=7月10日、独メクレンブルク・フォアポンメルン州
 
廃炉に伴い発生した放射性廃棄物の保管方法について説明するオールデンブルグ氏(手前右から2人目)=7月10日、旧グライフスバルト原発構内の中間貯蔵施設
 
ドイツ国内では再生可能エネルギーを推進しており、各地に風車が立ち並ぶ=7月10日、旧グライフスバルト原発近郊

◎着手19年、廃炉道半ば/廃棄物180万トン、解体費4000億円超


 福島県議団は7月中旬、福島第1原発事故の収束に向けた課題などを探るため、廃炉技術が進むドイツを訪れた。

 首都ベルリンの北に位置するメクレンブルク・フォアポンメルン州。バルト海沿岸の港町にある旧グライフスバルト原発の敷地に入ると、ごみの山が表れた。
 ドラム缶や配線、さびた金属類が野ざらしのまま置かれている。廃炉で生まれた大量の廃棄物だ。
 1990年に停止し、95年に解体作業が始まった。当時1~4号機が操業しており、5、6号機は操業直前、7、8号機は建設中だった。これまでに掛かった解体費用は4000億円を超える。進行状況は8割強で、19年経過した今も廃炉作業は終わっていない。
 「最初は無知からのスタートだった」と解体会社ノルト・エネルギー社の広報次長グルドラン・オールデンブルグ氏は振り返る。解体は放射線量が低い関連設備から着手し、炉心や燃料棒など徐々に難しい場所へ進んだ。「考えられる技術は全て採用した」
 除染では、2000気圧の高圧洗浄のほか、ステンレスの粉を吹き付けて表面を研磨する技法や高濃度の酸など化学物質で洗浄する方法などを取り入れた。原子炉容器の取り出しでは作業員の被ばくを抑えるため、遠隔操作ロボットを導入した。
 解体に伴って発生した廃棄物は180万トンに上る。うち56万トンは放射性物質が付着しており、敷地内にある中間貯蔵施設に、汚染レベル別に八つの「ホール」に分けて保管している。
 「第7ホール」に並んでいたのは、1~4号機で使用されていた原子炉容器と蒸気発生器30体。放射線量が高いものは2メートルの距離で毎時50マイクロシーベルト。作業員の被ばくを防ぐため、解体作業に着手できず、放射線の自然減衰を待っているという。
 最も高線量で、視察が許されなかったのは「第8ホール」。使用済み核燃料5000体が容器(キャスク)に乾式保管されており、全ての取り出しには12年を費やした。
 国内最大の原発解体に携わった同社の廃炉技術力は欧州トップと評され、ロシアやウクライナの原発の廃炉も受託している。「われわれのこの20年は財産だ」とオールデンブルグ氏は胸を張る。
 こうも付け加えた。「フクシマは私たちの原発とは全く違う。われわれにも想像できない厳しい道が待っている」

 

2014年08月05日火曜日

 


【ガザ発】命脈のトンネル潰され、怒りと憎しみ募らせる人々

2014-08-05 06:23:41 | 日記

田中龍作ジャーナルより転記

【ガザ発】命脈のトンネル潰され、怒りと憎しみ募らせる人々

『ビフォー』2009年2月。トンネルは深さ20mの地点からは横に掘られていて、短いもので200m、長いもので800mあった。=ラファ・エジプト国境 写真:筆者=

『ビフォー』2009年2月。トンネルは深さ20mの地点からは横に掘られていて、短いもので200m、長いもので800mあった。=ラファ・エジプト国境 写真:筆者=

 「トンネル」と言うとハマスの軍事用トンネルばかりが注目されているが、かつてガザには人々の暮らしを支えてきた「民生用トンネル」があった。

 ハマスを極端に嫌う軍事政権がエジプトに登場したためトンネルは破壊された、と伝えられている。

 真偽をこの目で確かめるためにエジプト国境の町ラファに行った。伝聞は本当だった。

 ガザとエジプトとを結ぶ密輸トンネルは、最盛期には大小約1,800あった。だが、イスラエル軍の空爆によりガザ側の出入口はほとんど潰されていた。

 極まれに開いていても、エジプト側が塞がれている。

 大きいトンネルは自動車や牛、小さいトンネルは食料品や医薬品などをエジプトから密輸するのに使われていた。

 イスラエルに包囲され“兵糧攻め”にされる、ガザの命脈とも言えた。命脈はイスラエル軍とエジプト政府によって奪われたのである(※)。

 筆者が潰されたトンネルを撮影していた時だった。通りがかった近所の子どもが、ジェスチャーで空を指さしクルクル回した。無人攻撃機が飛んでいる、という意味だ。

 確かに上空を旋回する無人攻撃機の飛行音はうるさかった。それから数十秒と経たぬうちに近くで警告弾の弾ける音がした。

 トンネル周辺の建物はことごとく破壊されている。イスラエル軍は建物の地下がトンネルの出入り口になっているものと睨んでいたのだ。

『アフター』今年7月15日。最盛期には1,800本もあったトンネルは、空爆で破壊されていた。=ラファ・エジプト国境 写真:筆者=

『アフター』今年7月15日。最盛期には1,800本もあったトンネルは、空爆で破壊されていた。=ラファ・エジプト国境 写真:筆者=

 イスラエルはパレスチナ人が別の場所にトンネルを掘るのではないか、と神経を尖らす。

 無人攻撃機が空低く旋回し、頻繁に空爆した。「ドーン」。爆発音と共に田園地帯から灰色の煙が上がる。

 イスラエル軍の攻撃対象が田園地帯にまで広がったのだ。野菜、オリーブ、レモン畑はトンネルの出入口を隠すのに格好の場所だ。

 住民はたまったものではない。ある農家は屋根に爆弾の破片が落ちてきて穴が空いていた。

 ニャマ・アル・アハラスさん(60歳・女性)は「孫が毎晩うなされて眠れない」と怒りをぶちまけた。

 アハラスさんの家の前をロバの荷車に乗って避難する家族がいた。アブ・アムラ家の人々だ。

 アムラ家はこの日午前3時、空爆され、家は粉々に破壊された。3分前に警告弾が落ちたため家族は逃げのびて無事だった。

 イスラエル軍はアムラ家の地下がトンネルの出入口になっていると疑っていたのだろうか。

 アブ・アムラさんは事実関係を話しただけで、ロバにムチを入れ家族と共に避難先に急いだ。

 ハマスを目の敵にするエジプトのシーシ政権は、人道支援などに限って国境を開けていたが、戦闘激化でそれも閉じた。もちろんエジプト国境経由で生活物資は入らない。

 ガザの人々の命脈を断つような所業は、イスラエルとエジプト軍事政権への憎しみを募らせるだけだ。憎しみはテロにつながる。ひいては地域の不安定化をもたらす。

 ◇
(※)
医薬品、ガソリン、食料など生活に欠かせない物資は、イスラエルが管理するケレーム・シャロームという検問所を通じてガザに入ってきている。

 ◇
読者の皆様。田中はクレジットカードをこすりまくってガザに来ております。借金です。ご支援よろしくお願い致します。

 


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