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お盆の意味と施餓鬼の意味 仏教用語(6)

2011年08月14日 07時33分34秒 | Weblog
日本の伝統イベントであるお盆の意味について調べてみました。

高田佳人著の英語で話す仏教 Q&Aでは次のように書かれています。
「盂蘭盆会(うらぼんえ)を略してお盆といっているのです。盂蘭盆とは
ウランバナという古代インドの言葉の音写で、逆さ吊りの苦しみという
意味を表わします。
O-bon is an abbreviation of Urabon-e,which is a transliteration
of the indian word ullabana,a word which denotes the suffering
that comes from being hung upside down.
 (中略)
日本で最初に行われたお盆は606年7月15日(旧暦)推古天皇の時と
いわれています。先祖の魂を信じて大事にしてきた日本人の心情に
よくなじみ、盂蘭盆会は日本流の形で定着したのでしょう。
The first O-bon was said to have been observed on July 15
in the year 606 during the time of Empress Suiko.
Probably because it suited the feelings of the Japanese
people who had believed in and venerated the souls of
their ancestors,urabon-e became established in this
japanese form.」


Wkipediaで盂蘭盆会の解説を参照すると、下記のように書かれています。
盂蘭盆会(うらぼんえ、ullambana、उल्लम्बन)とは、安居(あんご)の最後の日、
7月15日 (旧暦)を盂蘭盆(ullambana)とよんで、父母や祖霊を供養し、
倒懸(とうけん)の苦を救うという行事である。これは『盂蘭盆経 』(西晋、竺法護訳)
『報恩奉盆経 』(東晋、失訳)などに説かれる目連尊者の餓鬼道に堕ちた亡母への
供養の伝説による。


詳細はこちら

施餓鬼について広辞苑 第四版に次のように書かれています。
「飢餓に苦しんで災いをなす鬼衆や無縁の亡者の霊に飲食を施す法会。
今日では盂蘭盆会と混同。水陸会。施餓鬼会。
<季・秋>盂蘭盆。
河川や海上で施餓鬼を行う時に出す船のことを施餓鬼船という。」


http://kaizenji.org/sonota/segaki.htmlのサイトには次のように施餓鬼を
解説されています。
「施餓鬼」とは正に字面の如く「餓鬼に施す」という意味である。「餓鬼」とは六道
(天上道、修羅道、人間道、畜生道、餓鬼道、地獄道)のうち、餓鬼道に落ちて
苦しんでいる亡者のこと。餓鬼が口にしようとするものは忽ち炎と化し、何一つ
食べることが出来ず飢えの苦しみには際限がない。自分の力ではこの苦しみから
脱することが出来ない餓鬼に、食べ物を施そうというのが「施餓鬼供養」である。

実際には、食べることで(つまり他の命を奪うことで)自己の命を繋いでいる自分の
罪深さ、或いは食べ物に対する感謝の念を自覚するための供養である。
「いただきます」「ごちそうさま」という日常的な言葉の中にも、この教えが生きて
いるのだろうと思う。


なお六道については小生のBlogを参照してください。

コメント
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