土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

ファイル共有ソフト&ヘブンズ・ドアー

2023-06-25 18:50:00 | 本・映画

大林宣彦監督の遺作という事でもあり、2020年の8月、お盆明けの人が空いた頃にとコロナ禍の中見に行った。
「海辺の映画館―キネマの玉手箱」公式サイト
https://umibenoeigakan.jp

2021年コロナでパス。2022年イチョウ強行伐採馬鹿野郎どもの所為でパス。

2023年、今年は今の所、下記2本。
準備中
2023-04-19 13:35:03 | リンクフリー記事
https://blog.goo.ne.jp/doteneco-cm/e/a19772395b89c4004dd6f670a8144323
で書いた「勉強」。
映画「Winny」公式サイト
https://winny-movie.com


1回目は映画館まで行ったのに時間に間に合わなくて(トレーラも終わって本編に入ってしまってた)断念した(夕方に用事が入った為、次の回は無理だった)。
2回目は茶々が入った。てか、色々忙しかった。
で、中々行けなくて少々イラってた。でも、まあそのおかげで、下記をゲットするに至った。

たまたま(来場特典が有ると知らなかった)貰った、露伴(幸田ではない)のヘブンズ・ドアー。
自分的には「これが一番じゃない?」と思ったので、イラってすまん(?)という感じ。

映画「岸辺露伴 ルーブルへ行く」公式サイト
https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/news/
https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/movie/
https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp

「岸辺露伴は動かない」
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009051205_00000

NHKの放送を見てて、映画のスポット見て。サモトラケのニケ出てるし。キュートで良いと思ってた泉京香(泉鏡花ではない)の飯豊まりえさんに、木村文乃さん、美波さんと、百花繚乱・名優のキャスティングだし。文句無し、という事で見に行きました。

ですが、本編には一言。
ルーヴルでの決着の後、日本で石碑(?)を見つけてのシーン。「あなたを巻き込んでごめんなさい」(的な?)からの「あの夏も僕にとって必要な過去の一つだ」で、奈々瀬が消えて終わり(自宅へカット切り替え)で良かったので、仁左右衛門(江戸時代パート)は蛇足でした。「あなたは、似ている」や、指先から徐々に黒に侵食される(先祖の罪?)伏線も張って有るのですから。

最近は「内容の全てを明かす事」を当然として、自分で考えない(想像力の欠如)、制作者(作家)に要求するのが当たり前と考えてる視聴者・鑑賞者が増えているようですが、(サービスだとしても)必要有りません。
そのまま仕事部屋の日常に戻るシーンで、テレビバージョンの踏襲で終わる方が、すんなりします。
(奈々瀬とのやり取りで、終わったと思った方も多かった筈。私は、これでトイレに行けると思ったし;)
スタッフは自信を持って、余計なところは省いてください。


見なかった作品。
「綺麗でよくやってる」で、それ以上でもそれ以下でもない、が描き手達のよく有る反応。
当時の事を聞いている自分は、井上さんの執念(怨念?)だなと思う。(東映動画の名誉挽回?リベンジか)
汗をかいている、息を切らしてる、ちゃんと解るし、描けている(原作通り)。でも「熱」が伝わって来ない。
どの映画でもですが「要所と見栄え」のスポットだけで、大体解るのです。あれだったらコミックスを見ます(ジャンプで見てました)。

 

※余興。
2016.11.01 CMリリース(引用)
■ 雨篇
アーバンリサーチ ドアーズのコーディネート。雨の中佇み、颯爽と歩き去るフランス映画のワンシーンのような綺麗な映像美や着こなしをお楽しみください。
曲は「いい湯だな」のフレンチポップver.。
https://www.urban-research.co.jp/news/company/2016/11/cmリリース/

【公式】URBAN RESEARCH CM 雨篇
https://youtu.be/Wd2dotJxE1E
メイキングムービー
https://youtu.be/X-FDgxxw5Ow


偶然

2011-08-18 23:59:30 | 本・映画
201108181640000.jpg


スクエアラウンジカフェにも樽があったんですよね。

何故か(?)今日、読了。「河岸忘日抄」。

携帯で文を打つのは大変なので後で、追記。



2011.8.19 2:35 追記。

六月に「乳と卵」川上未映子著(芥川賞を授賞された直後に買った; 同時収録作は先に文芸誌にて読了)。

七月半ばから八月にかけて「河岸忘日抄」堀江敏幸著(あの、買った後少々の後……積ん読でした;)。

お酒は扱ってなかったと思うので、カフェにディスプレイされている樽はコーヒー豆(ブルマン)を詰めたものでしょうか?(帰りに尋ねようと思ってて、忘れた;)
今日は麻袋が掛かっていました。


読んでいて「あれ?(偶然)」という箇所が、いくつか有った「河岸忘日抄」。明け方読み終えて、読み返しに寄ったカフェに「樽」が置いてありました。(忘れてた;)


三人称に最初慣れなくて(つい一人称の感覚になって)時間がかかりましたが、また必ず読み返します。

その後本屋で「いつか王子駅で」を見送り、「未見坂」と「雪沼とその周辺」を購入。こちらは、積ん読になっている二冊を読み終えてから。

しかし、行きつ戻りつ、とはいえ(読むの)遅過ぎます;


やや辛

2010-11-28 18:25:02 | 本・映画
「何故に、この時期?」
冬休みの方が良くない? の10/16 封切り「おまえうまそうだな」。
3週間程前に見に行って来ました。


宮西達也さんの絵本「おまえうまそうだな」「きみはほんとうにステキだね」「あなたをずっとずっとあいしてる」の三作を合わせて、一本の作品にしたこの映画。

(アニメ制作出身の常としての私は、アニメはアニメ、原作は原作として見ますが)
そうですね、最初から予想された事で、これはどうしようもないのですが。多分、絵本を知らないで見に行かれる方の方が、満足感は有ると思います。


ドラマとして膨らます為に加えられたエピソードは無理無く展開して行って、言ってみれば安心して見ていられるというという形、話に落ち着きます。

なので、大体が死別か別れで終わってる絵本とは違って。
ホッとする、映画ならではの「調和」を味わえる終わり方には、実際「良かった~」と思いましたが。

(話、先に有りき的な)破綻の無い構成を追う?余り、キャラクターの魅力が乏しくなった様な。

イメージのギャップというか。
設定や性格は多少違っていても構わないのですが。『その時の気分(?気持ち)で(食べるか食べないか)決める』といった、一歩踏み込んだセリフの必要性も、納得いくのですが。

その『(食べる)基準』になるものの提示が(匂いも)無いので、「仕方無い」等の共感というか、ハート(主人公)への感情移入がしづらくなっていて、拠り所の無い気持ちに(観客を)させるのでは無いかと思いました。
(衝動的、感情的な、だけに見えてしまう)

具体的には。
お母さんやライトと離れた後、ティラノサウルスの本能のまま狩りをするシーンで、輪になって子供達を囲う(守る)草食恐竜を、襲う?ところが有るのですが。
実際、その先を描いていなくとも、子供を食うんだなと想像出来る訳で。確かに、その時々によって『決める』であっても、現実的には食べなくては、でも。このシーンでは別の装い方が有ったのではないか?
(後の、ウマソウとの対比や、変わっていく様との兼ね合いが有ったとしても)

例えば。『腹ごなしの、いい運動になったぜ』とか『お前達運が良かったな、俺はさっき◯◯を食って腹が一杯なんだ』とか言わせて、そこを切り上げる事も出来た筈で。

元々が、捕食者と被捕食者を超えた絆のお話(メルヘン)なのだから。
最低限の、嘘では無い本当(前述の『決める』のセリフや、食べている画)をも見せている以上。本来の肉食獣は……そこ(リアリティ)に殊更、変な義務感を持つ必要は無いので、見ている者の気持ちを掬う配慮が(もう少し)有ってしかるべきかなと。

「(そのシーンを)見せない」という逃げでは無くて。「(ちゃんと)ごまかす」という、積極的な、選択、意思を持って欲しかったと思います。
ここは(親に)下駄を預けるところでは無いと思うので。


この作品の主題は、「捕食者と被捕食者を超えて」と「親子・兄弟」の「愛」なのですが。

親子関係では。
『ティラノサウルスを育ててどうする気だったんだ』と(ハートの父親が)問いただすシーンで。
『私は食べられてもいいと……』というお母さんに、『馬鹿な! あいつを一生苦しめる気か!』とバクーが言い放つのが、(古典的では有りますが)母親の愛と父親の愛の在り方の違いを描いていて、気持ちが伝わるシーンになっていたと思います。

ウマソウの『知ってるよ。もう子供じゃないんだ!』も、良かったです。
(それぞれの成長も、きちんと描かれていました)


絵的には、やややりすぎなところも有ったり。(理性を失った時の表情とか)
トレーニングのシーン(歌も相まって)には、過剰な(?)漫画っぽさも、私は感じました。
俗っぽいというか、熟(こな)れてない観が。ですね。
(映像の作りとしては、絵本を上手く動かしていたTV版の「宮西達也劇場」の方が好みでした)


そんなこんなで。全体的に、少し足したり少し引いたりしたら、もっと良くなったのでは。と、私は感じてしまった訳ですが。

でも、色、背景(世界)等、映像は大変綺麗で。
何といっても、ウマソウは文句無く可愛かったし。
最後は「二人一緒に」の大団円で、泣かずに済んだなと。(笑)

後は……
尻尾をハートに食われちゃった同族のゴンザ(敵役)が、損な役回りでちょっと可哀想かな、と。(思っちゃったのは私だけかな??)


以上。一回しか見ていないので、ちょっと不安?なのですが。
(最初の感想は厳しくて、二度目はその分?甘くなる傾向が有る;)

まだ上映中なので、お時間の有る方は、確かめに
いいえ、和みに。見に行って下さいませ。


※『』のセリフは皆、記憶で、概ねです。



映画「おまえうまそうだな」公式サイト。
http://www.umasoudana.com/

「宮西達也劇場・おまえうまそうだな」放送スケジュール。
http://www.kids-station.com/program/program.98210.html



※2014.5.28 追記。
ご覧になった方から先日ご意見(映画にご不満とのメール)を頂きました。
メルヘンはメルヘンのまま、絵本で、楽しむ事に致しましょう。
新作をまだ買っていないので、本屋に行ってこようと思います。


「……デッサン」の行方

2010-11-18 10:50:24 | 本・映画
いよいよ神保町シアターでの上映も、今日明日の二日間という事で。


「森崎書店の日々」

話はオーソドックスな、ある種ステレオタイプな成長譚なのですが。
とにかく、主演の菊池亜希子さんの演技というか物言い、口調がごく自然で。その、日常を切り取った感、彼女の瑞々しさが、この映画を「普通」でありながら(別の意味で)普通ならざるものにさせています。

個人的に気に入ったのは。
貴子の『はえっ!(早い)』というアドリブ(?)。
(ノンフィクションの科白?言葉の様だった)
一体どこまでが科白で、どこからが、と思わせる普通さ(リアル)なのです。

対照的に。サトル役の内藤さんが(露出度・ベテラン故)内藤剛志然として見えてしまうのが、気になったのですが。
これは私の主観という事で、ご容赦を。



狭い森崎書店内を写すカメラ(画面)、鏡やガラスの映り込みを使った映像。風・日射し・雨等見せる、感じさせる細やかな演出。
ピアノ一本のテーマ(挿入)曲等、極力余計なものを排して、映像の力で見せる作りが、街を撮るというもう一つのテーマにも適っていると思いました。


それから、これは深読みというか、余談ではありますが。
画面では明かされない本の値段と、それにまつわるエピソードについて。

貴子が値段を決めた本を、手に取る客として出て来るだけの人物に、そのワンシーンのみの出演(殆ど顔も映らない)に吉沢悠さんを配しているのは。
迷ったあげく買わずに帰ったその後を、おそらく又(程無く)来るであろうと想像出来る彼を、彼との今後ももしかしたら?
をも想像させる、ちょっとした……監督の計らいでしょうか。

ラスト近くの僅かの出演(故)に、そんな気がしたのですが。
その「余地」が小説的で。

鉛筆を走らせる手なりでしか想像し得ない値段の、本は……

と共に。余韻を残す作りになっていて良かったです。



映画は、貴子の時間と神保町(やや雰囲気的)を丁寧に追ったもので。
流れて行く時間を慈しむ。そんな眼差しで撮られた作品でした。

取り急ぎ(?)かいつまんで。



追記。
「……デッサン」しか見えなかった本は、
「愛についてのデッサン」野呂 邦暢・著 の様です。