土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

五月に梅雨に、梅、杏。

2013-06-26 05:00:37 | 日記
長らく患っていた、ひと月遅れの五月病(?)。

いや、この間、梅を仕入れてジャムを作ったり、近所の友人とこでダベったりと普通に暮らしていましたけど。

五月の所為でも梅雨の所為でもなく。

なんて言うか、インジケーターの針がフウッと上がったかと思ったら、それを維持出来ずにまた下がるみたいな……事を繰り返して。

いや、理由は解っているので、♪なすがママなら、きゅうりはパパ。(?)

(6/3の「テンションが上がったまま」は、そんな中、久々針が振れた出来事だった)



昨年から始めた梅ジャム作りも、昨日、2回目の仕込みを終了。

先に作った時は、青梅を使った所為か、作り方を変えた所為か、灰汁がうまく取れなかったのか、はたまた単なる失敗か、で、ちょっと渋味?の有るジャムになってしまって。
中々減らなさそう;とか思っていたのだけど、レモンの残りでレモン水を作った時に、これ、イケるんじゃないか? と言う事で、梅投入。

必要は発明の母。(?)


「バカ旨っ!」

ジャムとソースの間、ピューレくらいの、ゆるめが好きで、砂糖も少なめに作ってあったから、夏場にピッタリのドリンクになって、ウメネード(?)ならぬ、梅ネクターの出来上がり。
(果肉は多めに。サワーでも)


で。残り2瓶になったところの昨日の、仕事。






向かって左が昨日の南高梅を使ったもの。中央が先日の青梅。
(色が、これだけ違う!)

右は市販の、マテルネの「アプリコットコンポート」。
こちらは果肉たっぷり、ピューレとソースの間?くらいの濃度で、ジャムが甘すぎると感じる私みたいな?人向け。
これはもう常備食。甘酸っぱくて美味しい。


あとは、SOの「フレッシュピクルス(スイート)」と、meijiの「グリルスライスチーズ(卵の黄身の様なコク!)」と、ケンコーマヨネーズの「OKAZUSALAD Dressing ナッツ(業務用)」と、セミドライトマトと、と……

そう! ラタトゥイユを、作らねばっっ!!


近況

2013-06-16 03:13:03 | 日記
今年の梅雨は気温が低くていいなぁ、助かるなぁ。と、思っていたのも束の間……

昨日、そらジローは熱中症予防キャンペーンでサンシャイン60に出かけたらしい。
暑いよね; ご苦労様、お疲れさま。(every.サタデーで、やっていたね)

今(?)さっき、テレ東では神保町「三幸園」の紹介。
私のお勧めは「海老そば(塩味のラーメン)」。「海鮮おこげ」も美味しい。

前置き終了。
さて。






「南三陸町防災庁舎」(教文館)






「気仙沼 座礁船 第十八共徳丸」(教文館)













「天国のアラメ」(教文館)






「翼をください」(YAMAHA)






円の中、一つ一つが影絵。合わせ鏡の間に立つ事で、その世界、空間を体感出来ます。(YAMAHA)


斜向いの資生堂ギャラリーで開催中は。

「椿会展 2013 ー初心ー」(6/23まで)
http://group.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/index.html



ヤマハ→資生堂→教文館。は、先日のコース。
お天気だったので、銀ブラ(建物探訪)も少々。


6/1に買った物は「土手猫の手」の方へUPしました。
(太陽の方は上手く使わないと手が痛い;)
良かったら覗いて下さい。

では。


「秘密」(転載)

2013-06-15 01:47:10 | 夢日記/感興小説(改稿)
   「秘密」
                          本居 寝子

夢だった。
そこは家(うち)の庭の上の、パカッと空いた空間で。普通に暗い夜だった。
何故だか北を見ていたら、いきなり白い月が上がって来た。それは見る間に頭の上を通り抜け、南の空へ沈んで行った。
いかにも速いヤツなので、ソイツは一晩中ぐるぐるぐるぐる目の前に現れたが。
余りの珍しさに見とれてて。私は朝が来たのも、忘れてた。

或る時は。
日も暮れたのに明るいままの空だった。そして白い円い月が居た。ソイツは夜の月だった。
昼の月、夜の月、どこが違うと言われても。明るい夜の、と言うだけだ。
コイツは朝が明けても、歩く私の上で浮かんでた。
いつまでも。
道理で。いつから朝だったか、気づかずじまいだ。

またしても。
それは明るい夜だった。車の時計は朝の四時、たぶん冬の暗い朝。なのに明るい空だった。
それもその筈だ、まだ朝も明けてもないのに日が出てた。
走る車に、いつまでも。ヤツは並走するもんで。
おかげで。先行く自分は、いつまで経っても夜だと思ってた。

いつだったか、それはまともな夜だった。まともな夜空に月が四つ集まって。そのままずっと止まってた。
多くの人が……
なので。私はそこを、後にした。

夢だった。
そこは家(うち)の庭の上の、パカッと空いた空間で。
明け方とも夕方とも見えない明るい、なのに星がはっきり解る青い青い夜だった。
高い高い空に、肉眼で解る、大きい大きい星が二つ並んで動いてく。見える、見て取れるくらいのスピードで。
笑う太陽と、笑う月の、マーク。あの(笑)とかの仲間で括られるような、中世のタロットカードに出てくる図案のような、アイツラだ!
あの怪し気な顔が二つ並んで動いてく。怖いような、可笑しいような、あの何とも言えない≪あの顔≫が東の空へ進んでく。
笑ってる! 笑ってる!
今度は。いかにもすぐ、行ってしまいそうなヤツラだったので。

当然。私は、追いかけた。

2009.8.8起・8.10脱。

2009.8.10「Open Sesame」(初出)。
http://pub.ne.jp/nekome9_1/?entry_id=2345561


2013.6.15・17 部分修正。

不揃いにした音(律)を少し戻して。
朝が明ける(=夜が明ける)等、意図的なものは変えずに。
元原から少し修正しました。



6/1に見つけて買ってきた、レターオープナー。

機能だけでない、デザイン的に気に入る物を……と、長い間探していたペーパーナイフだったので。
これを見つけた時、迷わず2本買って帰ることを決めました。
(※この日は1本ずつしか無かったのですが、また?入荷されてます)

《Plala Broach「土手猫の手」2013.6.15》


銀座

2013-06-03 02:23:22 | 日記
一昨日、銀座教文館で開かれている「藤城清治 影絵横丁展」を見に行ってきました。(良かったですよ)


展覧会は写真撮影OK。(UPは、また後日)
※入口(外)に、プレゼントのポスター有り。

6/9までで、6/8にはサイン会有り。

「藤城清治 影絵横丁展」
http://www.kyobunkwan.co.jp/blog/archives/3264

ヤマハ銀座スタジオでも、6/12まで展覧会をやってます。

「藤城清治 光のシンフォニー展」
http://www.yamaha.co.jp/yamahaginza/studio/eventdetail_7996.html


会期、残り僅か。
チケット(招待券)も有ることだし、見てないヤマハの方と合わせて、もう一度見に行こうと思ってます。

実は……教文館のレトロな内部(階段を使うと)が気に入ったのと。
4Fのショップで、とあるものを見つけて(買った)、故、なかなかの、ご機嫌で。今もって、テンションが上がったままなのでありますよ。



追伸。
「土手猫の手」の方、再録ですがUPしました。


「チャイム」(転載)

2013-06-02 23:52:58 | 掌編小説(改稿)
   「チャイム」

                          本居 寝子

突然、先生の言葉が説明が耳馴染みの有るものに変わった。
ぼうっと流れていた時間、頭にスパークが翔る。「ええっ? これもうやったとこ……」
瞬間私は顔を上げた。「……いや」その頭を振って考える。「おかしい!?」
いくら勉強嫌いな自分でも、さすがにそれ位は解る。言葉・内容、繋ぎ方が全てまるまるおんなじならば。おんなじ、カリキュラムでは無く段取り、話そのものが同じだったのだから。
眉間にしわを寄せながら「あれっ?」ハッキリとして来た?目で辺りをそっと伺うと、誰一人として声を挙げる気配も無い。気づいて無い?
「何で?」ぼんやりを引きずったまま、かの頭を無理矢理に、回転数を上げさせて、答えを探そうとする。え……っと、
『同じとこやってるよ!(笑)』『進まなくてラッキー!』って魂胆?
つかの間、納得を見つけた気分になる。でも……
にしても、この静寂さは『異常』では無い『いつも』過ぎる?

取り敢えず「仕方無い」私は混乱した頭のまま、その時間を遣り過ごす事にした。他にやる事も無い授業中だ。聞き覚えの有る授業ではあってももう一度、聞きながら休み時間を待つしか無い。
「そうは言ったって!」どうしたって、まして「もうやった」なら。『勉強』の二文字なんて造作無く滑り落ちてしまう。
窓ガラスの先は花の色にけぶっている。時計の針は9時22分。
「目は開いている。開けてるけど……」「もしやこれは夢? 夢を見ている? また随分とハッキリした夢よね……」
「夢か……」もし、ならば。もし白日夢なら終業のベルに依って覚まされる筈だ。
でなければ。級友達のはやし声によって覚まされるだろう。「うんうん」
そうきっと、ここに居る一同にベルは告げることだろう『もういいよ』そして『さあいいよ』と。うん論理的。
あれこれとくどくどと巡らせている内にやれやれやっと、
『もういいよーーーー』は来た。

一気に教室の空気が緩む。ONからOFFへの瞬間移動だ。
開けた窓の隙間から花びらが吹き込んで来た。
『春は曙』かぁ。もうそんな時間じゃないか……さて起きなくっちゃね。
休み時間に「起きる」とは、はてさて困った生徒であるなと我ながらに思う。
学校もとんだ新入生を受け入れてしまったものだな。なぁんて、さっきまでとは打って変わった呑気さで、私は待っていた。
そうだろう当然の反応を待つ。しかしクラスメートはこれといった、別に格段変わった様子を見せる気配は無い。おしゃべりをしたり、伸びをしたり。いつもの光景だ。
お菓子をまわす、スカートを扇ぐ。真似して扇ぐ。
回転数安定、動作確認。スリープはしてない。
「やっぱり……」つまり、そういう事? 私はやっと飲み込んだ。
本当は、ずっと目が覚めていた事に今の今まで気づいてなかった、らしい私は確かめるかの様に声を出してみた。
「私だけが聞いていたのか、同じ授業をもう一度」

白日夢は目覚ましのベルと共に「そのまま」現実へとスライドして行っていたのだ。

キンコンカンコーン……
夢じゃない事を音が告げる。
「そうか中学じゃなかったっけ……」

始業を知らせる音だけが晴れやかに、チャイムへと姿を変えていた。

2008.4.26初稿。(4.27加筆修正)

2008.4.26「Open Sesame」。
http://pub.ne.jp/nekome9_1/?entry_id=1358700

過去に経験した事を、ブログ用に書き始めたところ、小説風な文章になった?からという事で、小説に転換して書いたもの(最初に書いた掌編)。
大昔の、高校生の時(「時をかける少女」のロードショウを見る以前)に経験した不思議な体験がベースです。
『…』を二つ重ねる、『?』の後ろにスペース、「」の中の『。』を削除するのみ変更しました。
(文章に手を入れることも考えましたが、やめました)

《Plala Broach「土手猫の手」2013.6.2》