土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

No.79「やり残したものたち」

2009-08-31 20:41:30 | 夢日記/感興小説(創作)
音は。そこに介在したか、余りにも昔の事で…今となっては、もう思い出せない。

もう数十年前の事だ。私は一人列車に乗っていた。
山肌の斜面を走るレールの上で、何を思う訳でも無く最初から…私はここに居た。
何の気無しに辺りを見回してみても、私以外の者の姿は見えない。ボックス席の向かいには客は居らず、南に面した窓からは、少しばかりの後ろと前(まえ)が見て取れるだけで、この車両の外(ほか)は解らない。
見えるのは、この中と、左に見えて来る前(さき)ばかりで、代わり映えの無い景色を、いつからか、私はずっと眺めている気がした。
列車は緑の中を抜けていた。山肌と木々の間に挟まれて、いったい今は…どこだろう。いつになったら、着くのだろう。ぼんやりと、そんな事を考えていた。
そうして、どれ位そこに居たのだろう。緑の稜線が切れる時が遂に来た。
溢れん力が突如として現れた。それは永く穏やかに慣らされた目には、余りに濃密な色だった。水平線も地平線も空の境さえも、色が全てを圧倒した。

底が覗けない程の黄色、どこまでも不透明な黄色が遥か広がる。前の前まで埋め尽くす鮮やかな、黄色い水を湛えた、それは河だった。
光は黄金(こがね)だけを跳ね返し、外(そと)の景色を消し去った。どこまでも全てが黄色に覆われて。
私は窓に全てを奪われた。時間も距離も消え去った世界の中で、私は二つの目になっていた。
そうして、果てしなく続く光の中で。やがて一つの色が浮かび上がった。
染まる事の無い光、白、それは真っ白な水瓶だった。
彼方の白は、やがて水瓶には不釣り合いな大きさと、それを解らせる。
そこでは女達が洗濯をしていた。瓶の三分の一の程の身丈か。袖を、長い裾を膝の上までたくし上げ、笑い合い互いに、自らの持ち物を黄色に濯いでいた。
黄色は洗う足も着物も、濃いその中に見え隠れさせるだけで何も、白も、染め様とはしていない。
何故だろう、何もかも圧倒する程なのに。染めようとしない色。
何故だろう、何もかも圧倒する程なのに。それに染まらない色。
私は、そんな思いに捕われた。
いつしか女達は消えていた。
力は増々大きくなって、近づく私は再び二つの色に奪われて行く。
そうして、白い瓶は、既に輪郭を失って、ただの円い光の様に、河の中に浮かんで、
黄色と白の境界線だけに溶けて…
「この色、この色はっ!」
いつの間にか向かいの席にいた私は、思わず列車を止めていた。
胸が騒ぐ。手を当てる。鼓動が聞こえる。
あの色は?
あの色は、温かいのだろうか、冷たいのだろうか。
あの色は?
オレンジの鮮やかな香りが、味がするのだろうか。
それとも?
それとも?
開けた扉から斜面を見下ろして。深く息を吸い込んで。
「確かめるのよ」
列車を止めた私は、そしてその黄色い河の中へ降りて行った。
列車も線路も消えていた。
「わたしはどんなにおいだろう」

そして今、私は泳いでいる。東の空を泳いでいる。


2009.8.31 ?(猫目寝子)


夏休みの続き

2009-08-30 05:35:46 | 日記
なんか、台風が近づいてる様で、このままの進路だと東京直撃だとか?
月曜とか火曜とか(最接近予想)だったので、あいにくの夏休み最後か、新学期早々か、という事になる危険性が…
大事にならないと良いのですが。


昨日は「ガンダム」の続きで触れられ無かったのですが。
一昨日、帰って食事して、で、お風呂という時になって、ふと玄関を見たら。暗がりの中にそれと解る影が…
羽根の形がうっすらと解ったので、嫌な方;の奴では無かろうと;安心して電気を点けたところ…
やはり蝉でした。仰向けでした。

・・・・
う~ん。私が連れて来たのか??他の?それとも荷物に付いていた??
でも音はしなかったんだけどな~?;

そのままには…という事で、ちょっと確認に割り箸を;持ち出してチョンチョン;
まだ息が有りました。でも音を出して暴れる程でも無く、
あと僅かだな…だったので、軽く箸でつまんで(多少の抵抗有り)非常階段へ;天命を全うさせるべく連れ出しました。

もう殆ど動けなかったのに凄いですね~、習性でしょうか、いつの間にか、かじりついた蝉は、箸を外そうと左右に広げても中々離れない。その内一本の方へ移ったので、
そうか~そうだよね~(?)という事で、そのままにして、そこを後にしたのですが。

でも、ちょっと気になったものだから↓こんな事を;





で、戻っていよいよ、風呂に入ろうというところで、やっぱ気になってまた;
覗きに行ったところ……居なくなっていました。

なんか(違うのは解っているけど)前にベランダにやって来た蝉が、
「なんならまた来てもいいぞ~」に律儀に最期に訪ねて来た様で;(背に白の斑点が有る同じ種)ちょっと凹んで(感傷)いたので。
居なくなってた事で、永い事は無いと解っていても、何かまた、元気?を貰いました。(単純;)
凄い蝉君(?)m(_ _)m


昨日は、掃除デー。
録画してあった「20世紀少年~もう一つの第2章~」を見ようかと思ったのですが。
その前に「第一章・終わりの始まり」を見返そうと、
(と言ってもHDDの空き容量が足りなくて途中までしか、なのですが;)
今度はじっくりと見て…
先週は、ながらで、それも途中からだったから、金田正太郎が出ていたのにも気づかなかった;)

…見たところ、の感想?
たぶん、伏線。一人のテーブルで手酌でビール飲んでいた人…
ともだち、達…
夏休みという「夢」の続き?

ああっ!気になる;
でも、合ってるかどうかは、まず夏休みの宿題??を終えてから;

それから2を見て…映画館に…行くかも;しれない。^^;

その前に。今日は投票だね。
それから。大人は「続き」に。取りかかろう;


ガンダム、二連投

2009-08-29 22:34:17 | 日記



左端に何だか…ビームサーベルの残像の様なもの?;が写ってますね~;





(上2枚)天を仰いでいるの、解りますか?

顔が左右に動くのですが、上に向くとは皆?思って無いので(最後に)天を仰ぐと『おお~~っっ!』と歓声があがります。(笑)
実際、私も「おお~~っっ!」;でした。(;^_^A
(2回見て、3回目;18:30頃の回には無かった様な…?)

BGMやナレーションが始まると、このショー?が始まりますが。
その間(終了時とか)どこからともなく拍手が沸き起きたり、また『拍手だよ~;』(解るけど~;的な←私も思った;)てな声も聞こえたりと。(^0^;)
中々色々な意味で感無量な(笑)一体感が有りました。





夕日とガンダム。

太陽や夕日とクロスして写真を撮ると中々好いです。(爆)





ライトアップ(途中;)ガンダム。

ライトアップの時間まで居る気は無かったのに;
30分ごと位に、可動が始まるので、ついつい長居してしまった;
(写真撮ったり、ブログUPしたり、お茶したりで、あっという間です;)

最後、股の下をくぐって足に触ってと、どうせだからとフルコースで楽しんで来ました。(笑)


富士宮焼きそば等、出店も有るので、子供;充分楽しめると思います。
8/31までなので夏の思い出に、行ってみてはいかかでしょうか~ (^o^)/^


(←おまけ)


P.S. 一応、お知らせしますと。
昨日は夕刻のライトアップの時の方が混んでました。ご参考まで。


http://www.gundam30th.net/event/real-g.html


夏休みの宿題??

2009-08-27 22:33:46 | 日記
二つ抱えてたものの一つを、何とか終わらせる事が出来ました。
今、やっとまたもう一つ、黄色い河の方を書き始めています。

先に「黄色」を始めたのだけど、進まなくてパターンを変えても駄目で、2、3日。
余りにも書けないので、20日に見た夢に手を出してみたり。でもこれまたこちらも進まなくて、いよいよドツボで;

「ビジョンを立てないから」書けない。
でした。

「黄色」も今日、何と無くどんな事を、が決められたので;


他の事(読書等)をストップさせたままなので、
早く書き上げたいです;