枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

風和らぎて晴れる也・卯月

2024年05月17日 | Weblog

 田植えの準備にてんてこ舞いであった子どもの頃、村中総出の溝攫え行事。忍冬や野苺の繁りを切り、用水路の落ち葉を漉くい片付ける。当時は池の水と天水頼り、流れも滞ると厄介から朝早くから起こされ手伝いに駆り出された。

 祖母は実が熟れてのこと、子ども等の楽しみとそこだけを誰よりも早く刈り込んでくれた。草刈り機は無く手作業は、有に2時間は要したと今更ながら思える。天が白み懸かる時刻、手早く着替えてのことに孫等への想いを深め感謝とも。

 5月の時期は、稲籾を湯に浸し苗代に撒き発芽を焼きすくもにて促せる。霜が下りてもあるから夜空に問い、毎朝見回る。月の状態欠かせず、異変を察知して対策をしていた。孫の中で鮮明と記憶は濃くなのを、不思議に想えるこの頃。

 座して覚る行為は、何も大勢の中に行くことではなく自らの心得かと。他人の気配察し、邪悪さ感じるのは宜しくないと殊更に想える。与えられた場所は、森羅万象に亘り白龍守るを覚えれば佳。多くを望まず願わないこと、適えられし。

 明るさに立てば暗闇を視るもの、反対に居るなら隅々まで照らされてが判る。心に生じた懸念、急かず思考してのこと転じてと思う也。個人差は否めずも、自らへの問いかけを忘れない。


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10 コメント

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Unknown (みゆきん)
2024-05-17 14:43:47
こっちも田植えが始まったわよ
あぁ,そんな時期になったんだなー・・・と
昔の田んぼはアメンボやドジョウとか色んな生き物がいたのに
今はアメンボも見なくなったねって昨日の晩酌でジッちゃんと話したばっかり
ジッちゃんの時代はヒルが凄かったべって笑ってました。
古き良き時代,食べられる幸せを語る世代のジッちゃん
子供は宝って,やっと気づいた日本だものね
ありがとう。 (アナザン・スター)
2024-05-17 15:11:30
みゆきんさん、じっちゃん想いはやさしいね。
いつも、しみじみと感心します。
ぶっきらぼうな文章に思えて、その実気配りのある方と、拝察しております。

祖母が生きて居れば、140歳。
色んな知識が豊富であり、自然からの教えを大切にする人でした。
これをしてはいけないではなく、何故この時に行うのか。
暦中心で、月の移ろいを大切にしていました。
三隣亡に山に入ると、火事や遭難の憂き目に遭うと疑いませんでした。
そのことを覚えては、3人の孫ではわたくしだけ。
猫を大事にするのも邪気を祓うとか・・・
今にして、自然こそが神と思えます。

みゆきんさん、じっちゃん孝行継続されてね。

いつも丁寧にコメントありがとうございます。
Unknown (ユウ)
2024-05-17 22:10:41
こんばんは〜☺️

豊富な知識を持ち、自然からの教えを大切にされた素敵なお祖母様だったのですね。しっかりと受け継がれていらっしゃって…素晴らしいと感じます。

新緑が美しい季節になりましたね。こちらでも田植えをすませたお宅もみられます。

生命力に溢れている自然に魅了されています。散歩が楽しい季節になり、嬉しいです。
暦を見ながら (りりん)
2024-05-17 22:21:15
子供の頃、田植えと言えば、親戚はじめ大人数でした。
子供の私も苗を田んぼの中にいる田植えをしてる人の足元に放って、お手伝い(^^♪
そんな光景が思い出されました。
三隣亡、はじめ暦を元に行動してた義母でした。
無学な祖母 (アナザン・スター)
2024-05-17 23:40:08
ユウさん、祖母は明治生まれでして、学校は尋常小学校に1年通っただけです。
字が書けません。
自分の名前だけは、書いてもらった紙を見ながら綴っていました。
それなのに、自然の事は良く知っていました。
祖母は、問えば訓えてくれる。
何度もじゃなく、一度聴いたら心に留めるとも。
暦も、字が読めなくて、形で覚えていました。
そんな祖母ですから、天はいつも援けてくれたのだと思えてなりませんの。
如何にも知ったかぶりや、偉ぶることをしなければ与えて貰えることも。
ブログも多くの方々がされていますから、気に入らないなら自分本位が可能です。
他人への配慮・思いやりは、人間性の如何もあります。即ち差別です。

されたことに憤るのではなく、真摯に受け留めることに本質が視えてきます。
自然に抗わず、妬みも嫉みも持たずであれば、歓びを愉しめますからね。

ブロ友さんと、繋がっていけるのも気持ちが亘らない方は遠慮したいです。
更新する時、言葉が天から降って来ます。
不思議ではなく、感謝への祈りとなって現れます。
枇杷葉の力も、大きいです。

わたくしそのものは、森羅万象の導きとも。

何時も応援を感謝です。
聴くと聞く (アナザン・スター)
2024-05-17 23:55:04
りりんさん、文字の表し方って微妙ですね。
聴く 耳を清ませ、充分に瞳・目を向け、心に。
聞く 門・壁・障子等へ、耳を当てているだけ。

物事の良し悪しも、受け取り方で変化します。
わたくしは、流行りの絵文字は苦手です。
文章は標準語で、書きたい。
相手にも縁るかと思えますが、それが通じる心構えを怠らずと。

本田路津子さん、素敵ね。
聖書のルツから名付けているとかお聴きしてます。
人間の心は如何様にも変化して、其れが凡て己に還ります。

拙ブログへ訪問しての方、過去ログにいってくれたり、常時リアクション欠かさずに感謝です。
色んな方がおいでです。
些細なことかもしれませんが、大切な存在です。
物事への思考や捉え方、視点を変えたら驚きの状態になりました。

気づけたことに感謝ですわ。
いつも、沢山の応援を有難うございます。
Unknown (yuki)
2024-05-18 04:48:51
田舎の無い私ですが、女房は田んぼに囲まれた場所の出です。
義父も娘を東京に出すことに心配していたのでしょう。数年後に胃潰瘍で胃を半分切除しました。それだけ娘を思う父親の気持ちだったのでしょう。

当然、ぞの気持ちは分かりますので、結婚当初から野良作業や側溝清掃なども手伝いました。
田植えも手植えから機械化されて、稲刈りもコンバインが導入され、一家総出でも少なくなりました。
当時は良く出来た婿さんだと地域(組)でも言われていたそうです。
田舎暮らしは核家族ではなく、祖父母や親の愛情をたくさん受けた家内ですので、料理や年寄りに対する気持ちは残っています。
しかし、芯はシッカリとしていて私を見守っているようにも見えます。
お釈迦さまの手のひらにいる孫悟空のようです。
Unknown (縄文人)
2024-05-18 07:17:47
≫≫田植えの準備にてんてこ舞いであった子どもの頃、村中総出の溝攫え行事

そうでした有りました!!
昔の故郷を想起し、懐かしき思い出を今胸に温めています・・有難う。
  ◎ 畦道で家族総出の昼食を
          コロコロコロとおにぎり田圃(縄)

田植え時は忙しい!!現場で昼ご飯を食べました。
      懐かしい思い出です!!
有難うございます。 (アナザン・スター)
2024-05-18 07:43:10
yukiさん、コメントを有難うございます。
先程、訪問させて貰いました。
ご多忙と云うより、予定満載なこと応援するしかありません。

田舎の今昔、スピード感はなくも、手作業が多かったですものね。
段々畑に、機械は入れ難い。
畔が狭くて、事故が起きるんです。
手作業に、人数が居れば子どもも同じでした。

奥さまへの想いの深さ、こういう処におありだったのですね。

何時も応援を感謝致します。
ネット環境ご無理のない範囲で。
思い出 (アナザン・スター)
2024-05-18 07:48:40
縄文人さん、ようこそです。
ネームはあちこちにてお見掛けしていますが、失礼を致しております。

田植え時、大きなお結びと薬缶のお茶ですね。
そういうのを運ぶのも、子どもの役割でした。

蝮や蛭もいて、水の中は泣きたい思いでした。
その頃の楽しみって、なかったですね。

60年前の想いです。
こちらこそ、お礼を申します。

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