チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

アポロン蓄音機試聴会(名古屋・大阪1932年)

2020-04-10 16:21:51 | オーディオ

【2015年7月30日の記事に画像を追加しました】

『レコード音楽』1932年6月号より、大阪と名古屋におけるアポロン蓄音機の試聴会の様子です。

まずは5月15日の夜、大阪は長堀の「日鮮会館」における試聴会。

主催は心斎橋筋の「酒井公声堂」。




次に名古屋5月17日夜、YMCA大ホールにおける「名曲レコード愛好会」及び「美濃喜蓄音機商会」主催の試聴会です。

ステージ上のえらそうなおじさんは上の写真と同一人物?



曲目はといえばHMV当時の傑作レコード、ドビュッシーの前奏曲第1巻(コルトー)をはじめ、パガニーニの第1ヴァイオリン・コンチェルト(HMV)、ベートーヴェンのスプリング・ソナタ(英国コロムビア)等、日本未発売の優秀レコードで飾られたそうです。


。。。大阪・名古屋とも満席に見えますね。88年前の日本にはすでに熱心な音楽・オーディオファンがたくさんいたようで、うれしくなります!

 

(参考) 同じ雑誌から、大阪での試聴会の主催者である酒井公声堂の広告。

 

↓ 毎日年鑑1921年(大正10年)版より。「結極は酒井でなうては調ひませぬ」およそ100年前の良き時代の雰囲気が伝わります。