ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.12.31 一人のニューイヤーズ・イブは美容院でリラックス

2011-12-31 20:22:48 | 日記
 昨日は案の定、午後から気持ち悪さが酷くなり、食欲もなく、結局何も出来ず仕舞い。撮り貯めたビデオを見ながら横になって過ごし、夕方になってからモソモソと遅い昼食をとった。
 食欲がなく、夕食も薬を飲むためにごく軽く済ませた。ずっとむかつきがとれなかったので、眠れそうにもなく、ずっと気になっていた本棚の整理等をして、入浴後ベッドに入った。が、やはりどちらを向いても気持ちが悪く、寝つきが悪かった。
 おまけにマグラックス効果が出過ぎて、今朝はお腹が痛くなって早々目が覚めた。ナウゼリンだけは継続し、それ以外の薬は中止。

 昨日2人がお世話になった美容院に、今日は私が一人で出向いた。大晦日で混んでいるかと思ったが、押し詰まった今日、そうそうのんびりと美容院という人も少ないようで、午前中しか予約が入っていない、とのことだった。さっぱりとカットして、オプションの延長マッサージとヘッドスパのアロマの香りで頭がすっかり軽くなり、気持ち悪さが薄らいだ。その後、時間が経つにつれて副作用がだんだん軽減してきて、午後には食欲も出てきた。それと同時に気持ちも浮上してくるのが嬉しい。

 今年、読んだ本は結局200冊に達しなかった。194冊どまり。昨年の322冊、一昨年の315冊に比べるとかなりのダウンだ。やはり震災後にドンとペースが落ちてしまったように思う。
 一方、観た映画は40本。去年は28本、一昨年は25本だから、こちらはかなりのペースアップ。
 最寄駅にシネコンが出来てから早くも10年が経過した。ずっとここのシネマイレージカード会員になっていて、映画を6本観ると1本無料という特典のほかに、100分の映画を観ると100マイルが付く。毎年年末になると、前年にゲットして未使用となったマイルは消滅してしまうが、今回は、昨年と今年の2年かかってようやく6000マイルが貯まり、初めて1か月フリーパスをゲットした。これから1か月間は何本でも映画が観放題である。その場でデジカメ写真を撮り、フリーパス券を頂いた。
 お正月休みの期間、元気だったら1日2本観るのもありかな、と思っていたが、さすがにそれはちょっと無理そう。でも、一人のニューイヤーズ・イブのいいプレゼントになった。

 さて、旅行中の2人の様子。朝、夫から駅で写した写真が添付されてきた。東京より西なので、夜明けが遅いように感じるらしい。息子は眠いのか不機嫌な顔。今日は映画「レイルウエィズ」第一話の舞台となった一畑電車(通称バタ電)に乗って出雲大社、宍道湖、松江市を見て廻るとのこと。今晩も出雲市に連泊する。途中下車して、電車撮影のため田んぼ道を一時間歩かされたり・・・と、夫からトホホのメールが来た。1時間に一本の電車なので、待ち時間が多く、いつになったら松江に着くのだろう、と泣きが入っていた。出雲駅の周辺も大晦日でお休みが多く、楽しみにしていたスーパー銭湯もお休みだそうだ。

 これからどうしても気になるレンジ回り等の掃除だけして、あとはのんびりと年越しをしたい。

 さて、今年一年、お付き合い頂きました皆様に心からお礼を申し上げます。
 365日毎日更新というわけにはいきませんでしたが、18日を除いた347の記事が残せました。来年もまた、細く長く書き綴っていきたいと思っています。どうか引き続きよろしくお願いいたします。
 3月の東日本大震災、続く福島原発事故など、今年は生きていくこと、命と向き合うことの重みを突きつけられた一年だったように思います。こうして闘病を続けながらも細々と仕事をさせて頂き、家族や友人に囲まれて大過なく日々を過ごせることを本当に感謝しなければならないと痛感しています。
 皆様にとって来たる2012年が健やかで幸せな1年になりますように、心よりお祈りさせて頂きつつ、今年最後の更新といたします。どうもありがとうございました。

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2011.12.30 2人は旅行に、私はお留守番

2011-12-30 13:08:23 | 日記
 今日もいいお天気。また朝から大洗濯。夫と息子は午後から5泊6日の旅行に出発ということで、午前中は2人揃ってさっぱりするため、美容院に出かけた。
 そして、私にとって5日間の独身貴族の年末年始が始まった。

 今日の2人の予定は、先日乗ったばかりの新幹線で岡山まで、岡山からは「特急やくも号」に乗り換えて出雲市まで。出雲市駅到着は21時を回るという。
 そもそも、今晩の夜行「サンライズ出雲」の寝台が取れなかったため、急きょ予定を変更して新幹線で出発することになったのだ。今日のうちに出雲市に到着しておかないと、翌々日からの予定がびっしり決まっているため、明日は殆ど移動だけにとられ、出雲大社に参拝するどころか、映画「レイルウェイズ」で有名になった一畑電鉄に乗る時間さえなくなってしまう、ということで。
 それにしても新幹線3時間、特急3時間で合計6時間。夕食は駅弁というのだから、鉄男の息子は良いけれど夫にはお疲れ様なことだ。

 昨日はあまり気にならなかった気持ち悪さだが、今日は薬が切れてきたのか、再燃している。火照りとだるさで食欲もなく、気分は冴えない。
 2人が昼食を美味しそうに食べるのを横目に見ながら、もう少し後にしようか、と思っている。ロキソニンは昼食後で終了。ナウゼリンとマグラックスはまだ続行。
普段なら、投与翌々日の金曜日は当然仕事に行っているから、だるくても多少気持ちが悪くても横になるわけにもいかず、ダラダラ出来ないのだけれど、やはり家にいるとどうしてもずるずるっとしてしまう。哀しいかな、ともすれば易きに流れる私は、生活のリズムを壊さないように働けるうちは働かないと・・・と思う。

 今朝、プチ虹のサロンのSさんからメールがあった。1月からの会社の統合・移転のため、今日も出勤されているという。新しい所属先の上司や同僚に、どこまでご自身の病気のことを説明するのに迷っているご様子。
 先日のブログにも書いた通り、好きでなったわけでない病気、休みたくて休んでいるわけでない治療日、それなのに気付けば周囲に「すみません」「申し訳ありません」を繰り返さなければならない理不尽さ。全方向に気を遣いながら自分の身を守りつつ、やり過ごさなければいけない。ただでさえ多忙な年末年始・・・どうか疲れがたまらないように、体調を崩されないように、と祈りたい。
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2011.12.29 昨日通院日に読んだ2冊

2011-12-29 22:50:49 | 読書
 昨日は2冊読んだ。

 1冊目は角田光代さんの「森に眠る魚」(双葉文庫)。
 帯には「私が築いた愛しい日々は、いつ壊れてしまったのだろう。凄みある筆致であぶりだした、母親たちの心の変容 圧倒的な共感を呼んだ母子小説の傑作!」と、裏表紙には「東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通して心を通わせるが、いつしかその関係性は変容していた。・・・」とある。文庫になるのを待って今回手に取った。
 そう、5人それぞれの視点で描かれた1996年8月から2000年3月までのこの物語は、1999年の小学校受験を描いている。同時期に世間を騒がせた文京区幼女殺人事件をモチーフにしているものだろう。2歳の女児が、母の友人であった主婦に幼稚園の近くで殺害された事件。加害者と被害者のどちらも子どもの小学校や幼稚園のお受験の当事者だったので「お受験殺人」と呼ばれ、「母の心の闇」等と取沙汰されていたものだ。
 朝比奈あすかさんが解説で書いておられる通り、角田さんは本書の中で、主人公5人の年齢を記さない。旧姓や前職、出身学校も殆ど知らせずに話を進めていく。それがこの小説にとって不必要な情報だからというわけでなく、この描かれなさこそが、この世界における「母親」の存在の仕方であり、また、ママ友どうしの付き合い方をも表しているのではないか、という指摘に大きく頷いた。「“こどものママ”であり続ける孤独に、ひやりとした冷気を覚えた。闘っているのだ、とも思った。母親になった私たちは、こどもを自律へ導くまでの長い長い時間を、自分であり続けるために、闘っているのだ、と。」ともあった。
 以前、「名前をなくした女神」というドラマが放映されていたことを思い出した。苗字や名前で呼んでもらえることなく『○○ちゃんのママ』と言われる、子どもを通じた関係。小学校受験を軸に物語は進み、それぞれの足の引っ張り合いは目を覆うばかりのものだった。
 本書でも最終章の手前で、主人公たちは名前を失くし、「彼女」の呼び名で統一される。ここでは本当に心揺さぶられ、言葉を失い、「お受験殺人」が頭をよぎり、動悸が激しくなった。そう、「友達のママ」という、絶対的に安全で安心なはずの大人に命を奪われた女の子のことを思い出さずにいられなかったのだ。
 450ページ弱。最初から惹きこまれ、治療の合間々々に途中で栞を挟むのがうっとうしいほどだった。
 物語は最終章、それぞれの子どもたちが幼稚園を卒園して、小学校へ。主人公たちは子どもの手を握り一歩ずつ前へ歩いていく。そして母親業はこの先も途切れることなく続いていくのだ、と思った。

 2冊目は三浦展さんの「下流社会 第3章 オヤジ系女子の時代」(光文社新書)。
 「下流社会 新たな階層集団の出現」、「下流社会 第2章 なぜ男は女に“負けた”のか」に続く第3弾。
帯には「下流な生き方が、むしろ心地いい- OL系でもキャリア志向でもない、“第3の女”の実態」とある。
表紙裏には「ここ数年で女性の趣味が大きく変化している。いまや20代のみならず40代までもが“女子”と呼ばれる時代。年代ごとに趣味の差がなくなったのはもちろんのこと、かつては男性のものだった趣味がどんどん女性の生活に浸透しているのだ。・・・彼女たちは、言わば“オヤジ系”。」をちょっと読んで面白そうだと手に取ったのだが、結果から言えば、新書1冊の内容としては、イマイチだった。(もう50歳の私は女子には入れてもらえないの、といじけているわけではないけれど・・・。)
 インターネット調査の1次調査、追加調査で昨年の8月から9月にかけて20代、30代の女性2000人程度に調査を実施、今年の6月から9月までインタビュー調査をしているが、そのまとめにすぎなかった。まあ、ご本人もあとがきで、「新書ですから、少し表現が大げさになっています。何卒ご容赦を」と書いておられるが。

 今日は、昨日までよりは少し暖かかった。天気が良かったので、朝から大物も洗濯し、寝具類も厚物に変えた。夫と息子は、昼前から義母のお見舞いに出かけた。私は抗がん剤投与翌日で体調不十分ということで、今回は失礼させて頂いた。年明けの三連休に家族揃って行くことになっている。

 アロキシに加えて、これまでの倍量のステロイドを入れた効果か、吐き気はそれほどでない。昨夜はマイスリーのお世話にならず休むことが出来てほっとしたが、火照りが酷く、顔が真っ赤な感じでだるさはある。
 ナウゼリン、ロキソニン、マグラックスと3種類の薬に昨日から毎食前、食後にお世話になっている。

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2011.12.28ハーセプチン148回目(3倍量11回目) ナベルビン24クール1回目

2011-12-28 21:18:20 | 治療日記
 今日で治療納め。今朝も寒いので、しっかり着込んで(普段この時期は、タートルネックで首元まですっぽり隠しているのだが、通院日はポートを出しやすくするため、前が開いた服を着て、首は巻物でカバーすることになる。よって、いつもより一層寒さを感じる。病院に入れば職場と比較にならないほど暖かいのだが)、いつも通り家を出た。乗換えも順調。JRでは乗換駅から座ることが出来て、とてもラッキーだった。
 つい3日前、京都旅行から降り立った駅に、今日は通院のため降りた。辺りには大きなキャリーケースを引きずった、帰省されると思しき人が沢山いた。
 
 病院にも予定通り到着。次回は混んでいますから覚悟して、と先週言われていたのだが、採血は思いのほか待ち人数が少なかった。今日は白血球のチェックだけなので1本のみ。30分ほどで内科に移動できた。が、その後中待合に入るまでに2時間半弱。その後、診察室に入ったのはお昼になってしまった。
 2週間の状況をご報告。吐き気・悪心のため、ナウゼリンを3日以上毎食前に飲んだこと、前回は投与当日の昼食後にいきなり下痢をしてしまったので、今回はマグラックスもプルセニドも飲まず、その後は根菜類等をたっぷりとって過ごしたこと、それでも便秘気味であること。頭痛でロキソニンを飲んだり、瞼の爛れのためステロイドを塗ったり、寒い中歩くと胸痛(鈍痛、圧痛)があるが、カイロを貼って何とかやり過ごせたことなど。

 先生からは、またステロイドを多くして、眠れなければ入眠剤を飲んで寝てしまうということにしましょう、ステロイドでうまくいけばアロキシをグラニセトロンに戻してみましょう、という提案があった。確かにアロキシになってから以前よりも便秘が悪化している。今回は早速、アロキシにステロイドを倍量入れることになった。年末少しでも快適に過ごせれば、という有難い提案だ。今日の白血球は2,700。体温は36度。
 今年一年お世話になった感謝をこめて、「良いお年を」とご挨拶して診察室を出た。
 
 化学療法室へ移動。既に満席。15分ほど待って内側の通路側の席に案内される。外でのランチは諦めて、売店で調達した。血圧は95-64。今日の針刺は以前入院した際に病棟でお世話になったBさん。ベッドに移ることなくその場でリクライニングして刺して頂く。それほど痛みがなくほっとした。
 今日はハーセプチン、アロキシ+デキサート、ナベルビン、生理食塩水の4本。始まったのは午後1時近かった。途中疲れてしまってちょっとウトウト。
 冬休みのせいだろうか、患者さんのお孫さんらしい小さい子供が複数来ていて、部屋の中を走り回る。賑やかなのを通り越して大変だった。おそらくどこにも預けられずに、付き添いの娘さんが連れてきているのだろうけれど、子供は騒ぐ、母は注意する、お互いどんどん声が大きくなる、と悪循環だ。
 終了時の血圧は96-52。抜針はいつものOさん。終わりよければすべて良しで、衝撃なく上手に抜いてくださった。有難かった。
 今日は途中で眠ってしまったこともあり、2冊しか読めなかったが、そのご報告はまた明日。

 看護師さんたちに年末のご挨拶をすると、水曜日の患者さんはお休みなくまた来週ですね、と言われる。確かにこの病院で迎える4回目の年末だが、年末年始の休みにひっかからずに治療に来たのは初めてだ。それでも予定通り治療が出来ることを感謝しなければ、と思う。そして今年一年、体調が悪くて治療を見送った日もなかった。体調管理もうまくいったということで満足だ。

 会計も当然のことながら混雑していた。先週新しくして頂いたIDカードで問題なく自動支払機で支払が出来た。本日の病院滞在時間は6時間半。病院を出ると、もう陽が傾きだしていた。
 今年の通院回数は37日、医療費は合計で130万円強であった。また、確定申告の準備をしなくては。

 最低限の買い物をして帰宅したのはいつも仕事を終えて自宅に着く時間。10時間近い外出で、やはり疲れた。が、とにかく明日からは年末年始の休暇。無理せずのんびり過ごしたい、と思う。
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2011.12.27 仕事納めに思う

2011-12-27 20:18:58 | 日記
 職場の仕事納めは明日だが、私自身は明日が通院日であるため、1日早く、今日で仕事納めとなった。
 おかげさまで今年一年なんとか無事勤め続けることが出来た。一日も入院することなく、通院のみで乗り切れた。
 来年も何とかそうありたい、と切に思う。
 そんなことを思いつつ、朝日新聞のネット記事で嬉しいものを見つけたので、以下転載させて頂く。

※  ※  ※(転載開始)

がん対策、働き盛り世代にも重点 次期推進計画の骨子(朝日新聞 2011年12月27日5時32分)

 お年寄りが中心だった国や都道府県のがん対策の重点が、比較的若い働き盛り世代にも広がることになった。治療後の生存率が高くなり、就労問題の解決などが求められているため。26日、厚生労働省のがん対策推進協議会で、来年度から5年間の対策の基本となる計画の骨子がまとまった。
 20~64歳の働く世代でがんになる人は年に約7万人いるが、職場での差別などから仕事を続けられないことが少なくない。そこで「がんになっても安心して暮らせる社会の構築」を掲げる来年度からの第2期「がん対策推進基本計画」では、仕事の継続を支援する仕組みを検討し、事業者などへの対策を盛り込む。
 また第2期計画では、喫煙率と受動喫煙について数値目標の設定を目指す。喫煙率の低下を狙い、職場の喫煙対策も強化する。喫煙と肺がん発生の因果関係は科学的に立証されているが、第1期の計画づくりでは政府内の調整がつかず、実現していなかった。

(転載終了)※  ※  ※

 職場差別からやむなく退職・転職等に追い込まれる方たちのことを思うと、胸が潰れそうになる。そして、こうして働かせて頂いている私は、本当に恵まれているのだと思う。この歳で辞めたら、再就職など望むべくもない。新たに就職活動をして健康診断書を提出する時には、現在化学療法継続中等と書かないわけにいかないし、あえてそんな病弱者を採用してくれるほど、雇用主がボランティア精神に富んでいるとも思えない。だから今の職場にしがみつくしかないのだけれど。

 もちろん、癌という病はやはりそんなに甘くはない。初発後に完治出来ればまだしも、一旦再発してしまえば、治療はエンドレスになる。カミングアウト出来ずに有給休暇だけでやりくりするには通院はあまりに頻繁になり、しかも長期にわたる。
 何度も書いているけれど、別に自分は癌だ、と言いふらす必要はない。けれど、決して悪いことをしているわけではないのだ。働く意欲があるならば、きちんとカミングアウトして、その上で、今自分が出来ることを地道に続けること、その様子をもっと周囲の人たちに見てもらうことが必要ではないだろうか。癌に罹患しても、再発しても、治療が奏功すればごく普通に働くことが出来る、ということを、もっともっと社会に知ってもらう必要があるのではないか。

 当然のことながら、どうしても言いたくないと言う人に無理強いするつもりはない。その気持ちも十分理解出来る。けれど、罹患しても、治療しながら仕事は出来るという姿を人に見せていかないと、周りは「癌罹患、再発は”死”に直結」と思ってしまうのではないか。口を閉ざしたまま職場を去り、若くして静かに治療専念生活に入る、というのでは淋しすぎる。治療が奏功しさえすれば十分労働力となれるのに。社会にとって大きな損失ではないか、と思う。

 だから、もし再発して、仕事を辞めようか、と思っている方がおられるなら、ちょっと待って・・・と言いたい。辞めるのはいつでも辞められる。本当に医療は日進月歩。治療薬が奏功すればそんなに早く諦める必要はないのだ、と。

 帰宅すると、お正月のお花が届いていた。黄色のスカシユリが2本、白と黄色の菊があわせて3本、千両が1本、松が2本。新年を迎える準備はいまだ何もしていないのに、お花だけはお正月がやって来てしまった。
 松には”(1年を通じてずっと緑なので)幸せが不変でありますように”という願いを込めて、千両には新しい年の繁栄を祈って、投げ入れた。


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