ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.5.31 オンライン瞑想ヨーガクラス無事終了の日曜日

2020-05-31 22:08:10 | ASHARE (アシェア)
 早くも5月最終日。本当は3週間前に開催予定だった、4月、5月のASHAREさん主催乳がん患者さんのための瞑想ヨーガクラスにお申し込み頂いていた方たちに向けて、初めてのオンラインクラス。これが、私の=丑三つ時の悲劇、三度=により延期となっていた。その振替実施が今日である。
 次回3週間後は、これまで1回以上瞑想ヨーガクラスにリアルで参加されたことのある方たち、リピーターさんたち向けにクラスを開催することになっている。6月クラスはキャンセル待ちだそうで、有難いことであるが、それ以降も今の状況が落ち着くまではオンラインクラスを続行していく方針だそうだ。
 
 昨夜はあれこれZoomの事前準備をし(前回に引き続き夫、大活躍!の巻である。)、就寝が結構遅い時間になってしまった。今朝は少しだけ寝坊。朝食の支度を終えた頃、夫が起きてくる。
 朝食を終え、着替えを済ませ、リビングをクラス仕様に整えたら、いざ、クラス実施の準備。
 昨夜もスタッフの方たちとテストミーティングをしていたので、今朝は開始予定時間より5分前の入室。参加者の方たちが揃い、スタッフの方たちも入って、若干遅れてゆるゆるとクラス開始。

 代表のUさんがひとしきり話題提供をしてくださった後、もう一人の代表Hさんが挨拶されていつもの手順でバトンタッチされて、クラススタート。今日もスタッフ向けお試しクラス同様、普段の半分の45分でクラスを組み立てた。

 これまでの自粛期間、私自身もヨガスタジオに通えない中、数多くのインストラクターの方たちのWebクラスに参加し、拝見し、学びを続けてきた。こうした角度だと身体の動きが分かり易いとか見え辛いとか、自分なりにあれこれ感じたことをチェックしながら今日のクラスを迎えた。
 とはいえ、基本は瞑想ヨーガ、心穏やかにマントラを唱えながら今に集中する、がコンセプトのクラスであることに変わりはない。

 緊急事態宣言は解除されたけれど、通院中の現役患者だったり、サバイバーだったりという方たちの不安はまだまだ解消されない。そんな中、皆さんの身体は凝り固まっているご様子。ステイホームが長くなると、どうしても目を酷使することが多くなり、眼精疲労から首、肩の凝り、腰痛と身体の不調が連鎖反応で出てくる。そのため、今日は上半身を集中的に解すことに。そして足指を広げてニードルのポーズでストレッチした後、帰命敬禮のマントラを唱えて3回。ゆっくり立ち上がって朝ヨガの3つのポーズを確認した後は再び座り、腹式呼吸、完全呼吸と瞑想からシャヴァーサナへ。
 ガーヤトリーマントラを歌って皆さんに覚醒して頂いた後は、お馴染みハレルヤのキールタン。少々時間オーバーして50分ちょっとのクラスになった。

 今回は前回の轍を踏まないように、歌う時には私のマイクだけオンにして頂き、参加の皆さんはご自身の声と私の声だけが聞こえる形に設定して頂いた。久しぶりにお目にかかる方たちのお元気そうなお顔が拝見出来、嬉しかった。代表のUさんからの締めの一言でクラスの感想を頂けた。せっかくなので参加者お一人お一人にも一言ずつ感想を頂いた。
 久しぶりに瞑想ヨーガを愉しんで頂けたことが分かり、今後の課題点も明確になって良かった。進行をチェックしながらサポートしてくださるTさんも少しだけ参加してくださったようで安心した。
 無事クラスが終わり、その後は30分ほどお喋りタイム。ミーティングルームから退出して後片付け等をしているうちにお昼に。

 簡単手抜きのランチを済ませ、掃除。今日は、2か月半ぶりにようやくカットの予約が入ったので、夫とともに出かけた。
 前回は昨年3月、ハラヴェンを開始したことにより脱毛した後、3回目の脱かつらをするための初めてのカットだった。その後かなり自毛が伸びてきて、今年4月後半、5月前半に予約をしたものの、新型コロナで2回とも吹っ飛び、今日になってしまった。さすがに2か月半経つと髪の毛は伸び放題である。

 美容院ではスタイリストが皆、フェイスシールドをつけている。入り口で手指を消毒した後は、いつもお借りするガウンのサービスもない。席は一席ごとに離れ、注意事項を読むように言われる。席に着くとメディカルチェックとおでこで体温測定。ヘッドスパも出来ればお願いしたかったけれど、それはなしで、シャンプーも軽め、楽しみにしていたマッサージは殆どなしでカットのみの1時間ちょっと。一つ離れた席で夫もカットしてもらい、2人ともようやくさっぱりした。けれど、来月末からのエンハーツの治療が始まるとなると、またかつらのお世話になるかもしれない・・・とぼんやり思いながら、とりあえず7月に次回の予約をしてきた。

 まあ、考えても仕方ないことは考えない、今出来ることを精一杯のヨーガの智慧に支えられて今の私があるのだから、こうしてさっぱりカットして頂けたことに感謝をして、明日からの水無月6月(誕生月である!)を心穏やかに幸せに過ごしていきたいものである。

 思いのほか美容院が早く終わってしまったので、カフェでお茶をしてからタクシーで郊外のショッピングセンターへ移動し、リビングに敷く夏用のラグ等を買ってきた。やはり家族連れやらカップルやら、かなりの人が出ている。帰路は最寄り駅までバスに乗って戻り、先日オープンを知らずにいたステーキ屋さんで夕食を摂ってきた。聞けば4月上旬オープン予定を5月頭に延期したところ、更に緊急事態宣言が延長してしまって・・・、ということだったらしい。ちらほらとお客さんは入っていたけれど、客席はソーシャルディスタンスのために半分のみの利用としており、なかなか苦戦しているようだった。

 ともあれ明日からまた新しい1週間、治療週が始まる。夫は1か月半ぶりに月曜日の出勤で、早くもサザエさん症候群のようであったが、私がリクエストしたリビングの内装も片づけてくれた。持つべきものは器用な夫、感謝の日曜日である。


(追記)ASHAREさんの活動レポートに取り上げて頂きました。
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2020.5.30 緊急事態宣言解除後初の土曜日の過ごし方

2020-05-30 21:38:03 | 日記

 緊急事態宣言が解除されて初めての土曜日。お天気が良く、ひとまず外出を自粛せずによくなったことが嬉しい。とはいえ都内では2桁台の感染者が続いている。第二波襲来が心配であることに変わりはない。

 ベッドで朝の連続テレビ小説のおさらいを見てからのんびり起き出す。さすがに明後日からは6月、大きな羽根布団では暑い。寝具類を干して、カバー類も洗って普段の洗濯物も並べたらベランダは一杯だ。
 夫が用意してくれた朝食を有難く頂いてから、夕食の下ごしらえを済ませる。朝食後はいつもの通りお腹が壊れ始める。

 今日は、緊急事態宣言の期間中ヘルパーさんやデイサービスの方たちの助けをお借りしつつなんとか一人で頑張り抜いた母と2か月ぶりに会うことに。行き先は、母のリクエストにより父のお墓参りである。
 母が乗ってくる予定のバスが到着する前に、駅前のスーパーでお花を買い求める。ピンクの芍薬とブルーのデルフィニウム、濃淡のスプレーマムの花束がとてもゴージャスで綺麗だったので、迷わずチョイス。母のバスの到着を待つ。後で聞くとバスがスイスイと順調で、私より若干早く着いていた模様だが、待ち合わせの場所を母自らが指定していながら、別のところをウロウロしていたようで(母によくあるパターンである。)、なかなか会えずに往生した。その間、お腹を壊して、お手洗いを往復。朝からお手洗いに何度通っていることだろう。スーパーの前では手作りマスクのお店が出ていて、大勢の人たちがマスク選びで混雑している。これでは屋外とはいえ密状態である。大丈夫か。

 ようやく母と合流して、公園墓地行きのシャトルバスの待合い所へ。ところが、待てど暮らせとバスが来ない。普段なら5分前には到着している筈なのに・・・。すると私たちの前に並んでいた女性たちが、どこかで聞いていらしたのか「今月一杯シャトルバスは運行休止だそうです。タクシーに同乗されませんか。」と言ってくださる。ああ、ちゃんと事前に確認しておくのだった。お言葉に甘えて、割り勘で4人乗車の密状態になりながら窓を開け放したタクシーをご一緒した。

 到着するとそれなりに墓参者たちがいた。お線香に火がなかなか点かないが、いざ点くと風にあおられてボーボーと燃えて怖いくらい。マスクをしているので吹き消すことも出来ず、日傘を差し仏花を持っているし、両手はふさがっている。手袋をしていても熱くて持っていられなくなり、参った。
 なんとなく焦げ臭いなあと思ったら、ロングスカートに小さな焦げ穴を作ってしまっていた。トホホである。まあ、火傷にならずに本当に良かったけれど。このところ前歯を折るとか、なにかと受難である。厄除けは済ませた筈なのだけれど、これで済んだということが厄除けのご利益なのかもしれない。反省。
 無事お詣りを済ませ、帰りのタクシーを呼んで最寄り駅まで戻ってきた。

 布団を取り込んだり、あれこれ家事のフォローをしてくれていた夫と合流して、レストランでランチ。母は前回私と会って以来2か月振りの外食だそうだ。「嬉しい、美味しい」を連発していた。
 それにしても、駅前の人出に圧倒される。文字通りゴーストタウンだった4月半ばの日を思えば、別世界だ。違うのは誰もがマスクを装着していることくらいだろうか。レストランはソーシャルディスタンスとは程遠い盛況ぶりだった。皆、外食出来るようになって待っていました!といったところか。
 パスタやラザニア等を3人でシェアして、お茶とデザートまで美味しく頂いたが、食後はまたお手洗いに直行。食べたり飲んだりするといきなり過激に腸が動き出すのが、外出先では実に困りものである。

 久しぶりの外出なので、買い物もしたいかな、という母を連れてアウトレットモールへ。こちらも営業再開を待ち侘びた人たちで凄い人出である。昨日から短縮営業で再開したが、初めての土曜日ということで、家族連れもカップルも。どこのお店も入り口に消毒ジェルを置いていて、消毒を済まさないと店員さんが飛んでくる、もしくは入れてくれない。入店制限もしているので、混んだお店にはなかなか入れない。腹痛でお手洗いに駆け込んだり、夫と別のお店に入ったりしているうちに、今度は同時に入店出来なくなったり、となかなか大変だった。それでも息子ともLINEでやりとりをしながら、夫と息子のシャツや母のブラウス、ジャケット、私のトップスとスカートを戦利品にしてモールを後にした。
 その後、カフェでお茶をし、バスで帰る母が座席に座るのを見届け、夫は買い物に、私はヨガクラスに参加するため、ここで別れた。

 ヨガスタジオは緊急事態宣言が解除された翌日、27日から営業を再開。こちらも常連の方たちは待ってました!という感じ。メディカルチェックシートを記入する前に手指の消毒をするのは前回迄と変わらずだけれど、受付では会員証は手渡さず、バーコードを読み取るだけに変更された。また、各自に消毒スプレーを貸与してくれて、気になる所はどこでもスプレーしてください、と自由に使えるようになっていた。鍵もスプレー剤も靴袋も全て一回一回消毒。クラスとクラスのインターバルも30分から1時間になったので、クラス開講数は大分減っている。さらに、スタジオではマットを敷く位置が全て指示されている。その数を数えれば、この時間のクラスの参加予定者数が一目瞭然なわけだ。

 定員の半分以下しか予約出来ない形とはいっても、15人の参加は、やや混雑気味で、これ以上はちょっと密ですよね、といった印象を得た。
 昨夜は一歩も出歩かない在宅勤務後、夜の肩こり改善ヨガのクラスに参加したところ、僅か6名の参加で、本当に伸び伸びで快適だった。まあ、そもそも定員通りの参加者が入ると、腕も足も思い切って伸ばすことも出来ず、隣の人とぶつかってしまう。これではリラックスしにいっているのかストレスを溜めに行っているのかわからない。このくらいが限界なのではないかとアンケートに書いてきた。 

 まったりとした1時間を過ごして汗をかいてリラックスした後は、シャワーでさっぱりしてから帰途を急いだ。
 帰宅後は7月の瞑想ヨーガクラスの事前打ち合わせのためスタッフの方お二人とZoomミーティング。夫が用意してくれた夕食後も、明日の振替瞑想ヨーガクラスの参加テストのためにZoomミーティング。

 ということで、朝から夜まであれこれてんこ盛りの土曜日だった。お腹の状態は朝からずーっと悪く、今日のお手洗い往復数は10回に及んだ。トホホなことである。

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2020.5.28 忘れた頃に・・・

2020-05-28 21:40:48 | 日記
 アベノマスクが忘れた頃に届いたのは月曜日の夜だったが、もう一つ、昨日、忘れた頃に届いたものがあった。
 息子の卒業アルバムである。6年前の4月、入学した年に卒業アルバムの予約購入のご案内が来て、早速予約した。本当なら2018年3月に卒業して、その年の夏に手にする予定だった。あいにく卒業が遅れるのでアルバムは来年に・・・、と受取年変更の連絡をしたのにもかかわらず、なぜか息子が載っている筈のない卒業アルバムが届いた。ケチのつき始めである。

 卒業が1年遅れ、昨年2019年3月に卒業式に出向いたのはこのブログでも記事にした。その年の夏、息子を囲んで親子3人で映った写真が載っているアルバムを手にするつもりだった。そして、届いた。ウキウキと、開けてみるといくら探しても息子と一緒に映った写真など掲載されていなかった。唯一息子が一人で撮った顔写真を見つけたけれど、数百ページ、価格2万円也のアルバムに息子の小さな顔写真が一枚だけ。

 これではあんまりだ・・・、と連絡したところ、我が家だけでなくかなりの数のご家族の卒業式での写真が漏れていたことが判明した模様。結局、その後ほぼ半年近くかかって卒業式の写真の再確認や、プライベートな写真の集め直しというとんでもない地道な作業が続いた模様。2020年5月末にはお届けするようにいたしますという連絡は来ていたが、うんでもすんでもないし、コロナ禍でまた遅れるのではないかと半ば諦めていた。
 それが、ようやく昨日、苦節○年、足掛け数年越しで届いた。今回は表紙をめくると息子を囲んで親子3人で映った頁一杯の写真が学部・名前入りで入り、それ以外にも各頁に何枚かの息子の写真が見つけられた。

 終わりよければすべてよし。とはいえ、随分長い時間がかかったことである。まあ入学した時、入学式にともに出られたことを喜ぶとともに無事に卒業式に陪席出来るだろうか・・・と心配し、卒業が遅れた時には、ますますその不安が募った。だが、結果として1年遅れの卒業式にも地毛(翌日は脱毛のため、かつらで帰京した。)で出席することが叶い、更に1年以上遅れてそのアルバムを手にすることが出来たわけだ。
 生きているだけで丸儲け。生きていれば、いいことがあるものである。
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2020.5.27 4か月ぶり造影CT、頸部から骨盤 

2020-05-27 21:44:02 | 治療日記

 昨日は曇天から小雨になり、気圧の変化のせいか胸痛がかなり辛かった。今日は少しお天気が回復してくる予報だったけれど、湿度が高く蒸し暑かった。アップダウンの多い地形だからか、マスクをしたままの移動がとにかく息苦しく、体力を奪われる感じがする。

 パージェタ・ハラヴェン・ハーセプチンの3剤併用を始めたのが去年の3月。副作用のためハラヴェンを3か月で休薬して2剤にしてから間もなく1年になる。未だハラヴェンの副作用である手足の痺れや痛みが軽快しないし、パージェタの副作用であるお腹の緩さや頻発する下痢にも毎度悩まされている。今回は、マーカーが漸増していること、胸痛や息苦しさ、空咳等の自覚症状もそれなりにあることから、6月以降新薬エンハーツへの治療変更も視野に入れ、ハラヴェンを休薬し2剤での治療の効果測定のための造影CT検査だ。 

 昨日は会議のため、午前中出勤して午後から在宅勤務。今日は午前中は在宅勤務となり、その後、自宅から昼食抜きで病院に向かった。出がけにまた下痢。朝から三回のお通じである。お昼を食べていないのだから大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせて電車に乗る感じだ。
 
 今日も着替えをしないでよいようにブラトップ、金属やプラスチック等が一切ついていないニットのスーツにした。手指の痺れや痛みで、アクセサリーの小さな金具を止めたり外したりするのが難しいので、装飾物の類もなし。25度の夏日になりそうということだから上着もなく、身軽なままCT装置に寝っ転がれる。病院滞在時間は短縮、糊のきいた検査着を汚すこともなく一挙両得である。

 予定通りの電車に乗れてスムーズに移動。最寄り駅の軒先にはお馴染みの燕の巣があるが、三密ならぬ二密(密集、密接)で、大きくなった雛たちが落ちそうになりながらギュウギュウのおしくらまんじゅうだ。通りがかる人達皆が目を細めてスマホを向けて撮影中。

 車内で酒井順子さんの「男尊女子」(集英社文庫)を読み始めた。帯には「女性差別の半分は、男尊女子が作っている!?貴女の中の”男尊女卑“意識に気づく20章」とある。久しぶりの酒井節炸裂にむむむ、なるほどなあ、と頷きながら頁を繰る。瞬く間に病院最寄り駅に到着。予約時間の20分ほど前に病院に入った。自動再来受付機は待つことなくすんなり。先にお手洗いを済ませて2階の放射線受付へ向かうと、待合椅子に座っている方もゼロ。ソーシャルディスタンスのために、椅子が間引きして置かれている。

 殆ど待たずに受付が済んでCT準備室の前廊下へ移動出来た。ここでは数人が待っていたが付き添いの方もいた模様で、すぐに準備室で名前を呼ばれ、予約時間の10分前には入室。荷物をロッカーに預けて、造影剤注入のためルート確保の針刺し。造影剤用の針は太くて採血の時よりもずっと痛い。今日の看護師Mさんは早業だったけれど、痺れはないもののかなり痛かった。

 10mlの生食入りシリンジだけ渡され、点滴棒はなし。早めに呼んで頂けるかな、と取らぬ狸の皮算用をしていたが、とんでもなかった。前に入った車椅子の高齢女性が、撮影後、腰が痛いと起き上がれなくなって、「助けて」と言っている。付き添いの方も困り果てているご様子。何とか皆で起こして車椅子に乗せて出てきたけれど、無事お帰りになれただろうか。そんなわけで予約時間を10分ほど遅れて呼ばれた。

 ベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なし、次に造影剤を入れて、2回の撮影。この流れはもうすっかり慣れたものだ。所要時間は10分とかからない。造影剤が注入されるや否や、薬液の匂いがツーンと鼻を突くし、ここ数回は味覚にも嫌な後味の刺激があって、口の中があまり気持ちよくない。たちまち造影剤が体中を駆け巡り、体の芯までカーッっと熱くなってじーんとする。マスクをしているから息苦しく、撮影中咳き込んでしまっては大変なので、この時だけ「マスクを外していいですか?」と片方のゴムを外してずらさせて頂いた。

 「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返して終了。なんとか咳も出ないで済んだので、マスクを定位置に戻す。別室から出てきた看護師Mさんから「止血しておきますので、10分ほど外廊下でお待ちください。」と言われ廊下に出た。時間が来て外して頂いたけれど、テープがかなり出血で汚れていたので貼り直して頂いた。まだ血が滲んでいる感じだったので、さらに綿球で圧迫。

 会計に向かうと、待合椅子がそれなりに混んでいる。空腹でクラクラする。なかなか電子掲示板に番号が出てこない。結局、30分ほど待って自動支払機で8千円ほどカード支払。本日の病院滞在時間は1時間半弱だった。間もなく3時、ランチタイムが終わろうとする時間である。

 外に出ると日が出ていて蒸し暑さが増している。駅ビルはまだ一部のみの営業で、飲食店はテイクアウトのみと貼り紙がしてあったので、結局またタイ&インドレストランに。ランチタイムはちょっと過ぎていたけれど、入れてもらえた。貸し切りだった。

 カレーランチを頂いていると学生時代のお友達Rちゃんからメッセージ。ゆっくり会おう会おうと言っているうちにコロナ騒ぎになってしまい、当分難しそうなので、とリモートランチ会のお誘いだった。あれこれ応答しながらランチを頂いていたら、1時間近くが経ってしまい、早く閉めたいと思しきお店には申し訳ないことをした。食後のお通じは下痢ではなくほっとする。
 帰路の車内は往きより大分混んでいたが、無事席を確保出来、読みかけだった文庫を読み切れた。
 
 帰宅すると生協のお届け物が届いていて、よいしょよいしょと収納。今日も結構な数の欠品があったが、それ以外にも不足のものがあり、確認の電話等をしていたら貧血で具合が悪くなった。前回前歯を折った時のように倒れたら大変、と早々にリビングのソファに横になっていたら、夫が帰宅した。
 夕飯の支度も出来ずじまい。お昼を終えたのが夕方だったし食欲もないし、お腹の調子もイマイチだと言うと、夫がにゅう麺を作ってくれた。有難く頂いた。申し訳ない。食後に食洗器と洗濯機を廻して洗濯物を干し、お風呂を洗っただけでまたぐったり。

 明日は復活していると良いのだけれど、足の裏の痺れが酷く痛むし、なんだか冴えない夜である。
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2020.5.25 小さな幸せ、感じる週初め

2020-05-25 22:09:09 | 日記

 5月最終週スタート。今日は、夫は在宅勤務。私は出勤である。
 朝、出かける間際に今月2回目のお花が届いた。この季節だけのプレミアムなお花、芍薬である。“立てば芍薬、座れば・・・”の通り、毎年楽しみにしているゴージャスなお花だ。大きな蕾が瞬く間に花開いてゆく姿は、いつもながらうっとりするほど美しい。
 活けている時間はないので、夫に冷暗所に置いてもらって家を出た。

 明日は在宅勤務の予定だったが、急遽会議が入ったので午前中だけ出勤することになった。緊急事態宣言が解除されることで、来月からはまた通常通りの勤務に戻るのかどうか、まだわからない。大学の講義は当面オンラインでの実施になっているけれど、皆が入構OKになり、対面授業が再開出来るのはいつのことだろう。

 昼当番だったので、通常より1時間遅いお昼休み。お弁当は注文しなかったし、緑を愛でながらお散歩方々駅前まで出てみることにした。曇天でちょっと風があるけれど、気温は高く湿度も高めだ。
 相変わらずカフェはどこも開いていないだろうな、とダメ元で覗いたところ、良く通っているカフェが開いていた。嬉しい。昨日は確か閉まっていた筈だけれど、遠目だったのでよく分からなかった。

 お気に入りの半個室状の仕切り席も空いていて、迷わず席をキープ。
 お支払いの時に、「いつから開いたのですか?」と訊くと、まさに「今日からです。」とのこと。ラッキー。小さな幸せを噛み締めつつ、自分らしいランチタイムを愉しんだ。我ながら単純なことである。
 そんなお昼休み、何の気なしにチェックしたスマホで、お世話になっている百貨店が来月から営業再開することも知った。これも嬉しい。

 少しずつ少しずつ、かけがえのない日常が戻ってくる。
 当たり前だと思っていた日常は決して当たり前ではない。無事に生きていられることは決して大げさな物言いではなく、奇跡の積み重ね、沢山の人たちにお世話になっているからなのである。
 今年のお正月、誰が東京オリンピックの中止を思っただろう。誰が100か国もの国々からの入国を禁じ、1か月半もの間緊急事態宣言が発動されると思っただろう。

 私たちはこの1か月半の間、息を凝らしながらステイホームをじっと頑張った。
 緊急事態宣言の解除は一つの区切りであって、決してこれで終わりではない。これからは新しい様式とされる生活を恐る恐る始める次なるステージなわけだ。
 けれど、今まで当たり前だと思っていたことに対して、素直に感謝出来る謙虚さを得られたことは決して無駄ではないと感じる。それは病とともにあればいつも痛感することだから。

 夕方からのZoom会議等で週初めから残業にはなったけれど、帰宅すれば元気な(主夫の?!)夫がいること、季節のお花を活けられること、そんな有難さに癒され、励まされる週初めの夜である。

 記録のために。
 今日のお花は濃淡のピンク色の芍薬が合わせて5本、繊細なブルーのデルフィニウム、黄色い小花のソリダコ、ニューサイランの葉が1本ずつ。花言葉はそれぞれ「はにかみ」、「生命」、「内気」、「素直」であるという。
 大き目の花瓶に活けた芍薬の蕾は明日の朝には開いてしまうかもしれない。ずっと付き添っていられるわけにはいかないけれど、その短くも尊い時間を噛みしめたいと思う。

 そして、帰宅後にポストをチェックすると、ようやく届いたアベノマスク!
 夫に見せると「こんな小さいの使えないから貴女にあげる!」だそうだ。有難いことなのかどうか。奇しくも緊急事態宣言が解除された夜に届くとは・・・。何とも曰く付きなもの・・・などと言ってはいけないだろうか。
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