ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.4.30 Sho先生のメルマガ登録!がん患者心得集その2

2017-04-30 20:20:51 | 日記
 昨日に引き続き、Sho先生による患者心得の第二弾である。

※   ※   ※(転載開始)

がん治療・七つの習慣
第一の習慣「今日一日区切りで生きよ」→一日一日が小さい人生だ
第二の習慣「将来に展望を持つ」→どんな苦痛でも自分に期待している未来があれば耐えられる
第三の習慣「学習する」→困難や苦痛があればこそ工夫する理由が生まれる。
第四の習慣「目標を設定する」→小さな目標でも紙(治療ノートでもよい)に書いて達成せよ。その記録が自信の源泉となる
第五の習慣「仕事をする」→誰でもどんな状況でもあなたしかできない役目がある
第六の習慣「笑い」→悩みも笑わされることでなぜかすっきりする
第七の習慣「仲間を作る」→戦友の助けを借り、支援する機会が自分を泥沼から引き上げてくれる

(転載終了)※  ※  ※

第一の習慣→今日一日の区切りは難しいけれど、それでも一日一日大切に生きてきたし、これからも生きていくと思う。
第二の習慣→希望は絶対に必要。どんな時も希望を捨てずにいれば未来は開けるし、実際にこれまで生き長らえることで開けてきたと思っている。
第三の習慣→この9年余り、色々学習させて頂いた。自分なりの心の持ち方、副作用への対処の仕方については日々自分なりに細かな工夫をしている。
第四の習慣→常に新しい小さな目標を持ちつつ、日々を過ごしている。6月からまた新しい学びを始める予定である。
第五の習慣→これぞ私のこだわりのひとつ。仕事にしがみついているというふうに見えるかもしれないけれど、やはりどんな状況でも職場において私の役割はあると信じたい。
第六の習慣→朝起きて鏡を見て口角を上げてにっこり。夫と冗談を言ってお腹を抱えて笑うこともある。一日に一度も笑わない日はない。
第七の習慣→患者会やこのブログを通じての戦友は宝物である。友を励ますことは自分を鼓舞することに直結しているのは何度も経験済み。

※   ※   ※(転載開始)

どんなときでも、今からできる工夫
★起こり得る最悪の事態を直視せよ ⇒そうなった場合の覚悟を決める ⇒それから最悪の事態を好転させる方法を考える。
★病気は病院に治してもらうものと思っていないか。
★長寿社会も安心して寝たきりになれると言うのでは意味がない。
★がんを嘆く暇があったら、別領域で取り返す算段を考えよ。
★筋肉量が多い人ほど長生きできる。
★不幸と思えることは直近の判断であり、長い目で見ると幸福に転じることができる。
★じっとして悩んでも苦悩は深まるばかり。むしろその間も行動することで気分が良くなり、そのうち解決のヒントが得られる。
★人生の終わりからの逆算するエンディングノートを敢えてつけてみる。今何が最優先かがわかる。人生終末期の準備なのに、新しい発見が得られる。
★がんが良くならない事を悲嘆するより、その状態が「普通」と思えるような考え方に進化すべし。

(転載終了)※  ※  ※

★→再発した時、遺された時間は大体5年位か、と覚悟した。結果的にそれを上回る時間を長らえているけれど、日々を積み重ねて、思えば遠くへ来たものだ。主治医を初めとする沢山の医療関係者のおかげで最悪の事態を好転させてきた。状況を良くご存知ない方には、死ぬ死ぬ詐欺とでも言われているかもしれない(笑)。
★→そうは思っていない。自分で出来ること、心の持ち方、余暇の過ごし方、少しでも幸せが感じられる時間を積極的に作って免疫力アップに努めている
★→安心して寝たきりに・・・はなりたくない。出来れば最期まで自分でお手洗いに行き、自分のことは自分でやりぬきたい。
★→ここ数年がんを嘆いている閑はない。ヨガや瞑想、その他もろもろ楽しい時間を自分から作り出し、気付けば幸せ・・・と呟いている。
★→筋肉量を減らさないために、朝の8分ヨガ(と瞑想)だけは毎日続けている。体重だけでなく体組成も欠かさず測っている。ここのところ骨格筋率が増えているので、カラダ年齢は30歳前後だ。(一番若くて27歳、調子が悪いと32歳)
★→不思議と不幸だと思うことはない。強がりでもなく、幸せを感じているとますます幸せがやってくるように思う。
★→じっと悩んでいる閑もない。具合が悪いときには開き直ってビデオ三昧。元気になればあれもこれもしたいので、気分が悪くなることはなく、忙しい充実している。
★→エンディングノートは完成していないが、常にどういう最期を送りたいのかは考えて夫にも伝えている。段々変わってくるものでもあると思う。新しい発見は留まるところがない。
★→がんとの共存はもはや私にとってデフォルト、ごくごく普通のことである。治らないことを悲嘆する時間はもう遠い昔においてきた感じ。穏やかな毎日である。

 ということで、明日のその3で最終回にしたいと思う。
 今日で4月も終了。今年も3分の1が終わったことになる。
 昨日は洗濯機フル回転で家事全般を済ませ、午後からは夫と実話を基にした映画鑑賞、夕方には「クリアになる瞑想のワークショップ」に参加することが出来た。
 そして今日。午前中月に1度のお楽しみマッサージの後、午後はリラックスヨガのクラスに参加してまったり。帰りには夫の趣味で封切りされたばかりの度肝を抜かれるアクション映画を観、トリプルヘッダーで愉しむことが出来た。
 日々がこうして続けられることに改めて感謝する日曜日の夜である。
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2017.4.29 Sho先生のメルマガ登録!がん患者心得集その1

2017-04-29 20:00:24 | 日記
 愛読している押川勝太郎先生(Sho先生)のブログ「がん治療の虚実」で、今度先生がメルマガを始められると知った。
 登録すれば最新の患者心得集が頂けるとのこと。迷わず登録した。すると折り返し、すぐにこんな文章が届いた。
 以下、転載させて頂く。

※   ※    ※(転載開始)

メルマガ・がん治療の虚実への登録ありがとうございました。

腫瘍内科・NPO宮崎がん共同勉強会理事長の押川勝太郎です。
いままで「がん治療の虚実」ブログではあまり実名は書かず、自分自身は前面に出ない様に心がけてきました。

あくまでも、がん治療のノウハウを蓄積するデータベースとしてブログを活用してきたからです。一般の方からは内容が難しいとか、堅苦しいという意見があったのは事実です。
しかし、がん治療について必死に情報を探している患者さんと家族にとって、どうでも良いノイズは極力減らしたいものです。

一方、このメルマガではそんな制約もなしにして、自由闊達に書きつづっていきたいと思います。
治療ガイドラインを含め、医学情報は必要不可欠ではありますが、無味乾燥な文面や情報だけでは、患者さんや一般の方に受け入れにくいことも事実です。
もっと、治療現場の雰囲気を醸しだし、がん治療医の率直な思いをお届けします。

(転載終了)※   ※   ※

 そして今なら漏れなくプレゼント、の「がん患者心得集」である。
 拝読して、もうこれは私のブログをお読み頂いている方たちにもご紹介してシェアさせて頂くしかない!と膝を打ち、かなりの長文ではあるが数回に分けて転載させて頂く。
 そして、それぞれについて今の私の思いや状況も付け加えておきたい。

※   ※   ※(転載開始)

ーーーがん患者心得集2017年4月版ーーー

抗がん剤治療(化学療法)の常識を知ろう
悪性疾患と良性疾患は真反対
1.元気な人ほど治療効果が出て、副作用が出にくい→見た目で判断できる
2.安静にするほど良くない→体力筋力が低下するし、がんと安静は無関係。
3.慎重な人ほど治療が失敗しやすい→どんどん行動範囲が狭くなるから
4.減塩は良くない(ことが多い。ただし心不全、大量腹水などは例外)
5.主治医に言いたい放題の人ほどうまくいく→言わないと医師は気付かない
6.化学療法の最重要事項は効果ではなく、副作用を抑えること
7.困ったときは逆手に取る(例:副作用出現しても、次回の対策の糧となる)
8.受け身になるべからず→質問する、経験者と話す、本を読むなど主体性を
9.多くの種類の抗がん剤を使える人の方が長生きできる
10.きついときは受診をためらうな。→空振りでもかまわない。経験をつめば、いずれ自分で状況判断できるようになる。

(転載終了)※   ※   ※

1.→だからこそ出来るだけ元気でいるに限る、ということを実感する。体調管理を続けながら出来るだけ今の元気を保ちたい。治療効果があれば今以上に普通の生活が続けられるわけである。パッと見、私がステージ4歴9年余のがん患者に見えない、という今の状況が続きますように。
2.→一日横になれば筋肉が復活するのに同じ時間がかかる。そのことを肝に銘じて、抗がん剤の副作用でどうしても動けないときは別として、これからもヨガを続けて筋力アップとまではいかなくとも、筋力をキープしたい。
3.→どちらかといえば慎重な方ではあるが、ここぞというときには大胆に思い切るところがある。判断は遅い方ではない。自分の身体の声を聞きながら、躊躇わずに治療を続けて、今の行動範囲をキープしたい。
4.→減塩は特に意識していないが、出来るだけ薄味を心掛けた普通の食事をしている。(減塩に気をつけて欲しいのは血圧の高めな夫のほう)
5.→言いたい放題というほどではないが、主治医にはこれまで言いたいことはきちんとお伝えできている。これからも今の良好な関係を保っていきたい。どんな人間関係も以心伝心は基本難しいものだという思いがあるので。
6.→これはついつい忘れがちであった。治らないのだから無理に治そうとするのではなく、ゴールは出来るだけ先にして長く共存すること、されば副作用はミニマムに抑えたい。これぞ最重要事項と再認識。
7.→これまでも色々な副作用に悩まされてきた。けれどそのことは次回以降に生かせている、と思う。(とはいえ、なかなか上手くいかないときもあるけれど・・・)
8.→受け身での病気との共存はありえない。なにしろ自分の体のことである。これまで主体性をもって再発治療の9年余を過ごしてきた。これだけは自信を持って言える。
9→数えてみたら優に10種類を超える抗がん剤を使わせて頂いてきた。だからこその今である。もちろん、道は山あり谷ありまさかの坂もあったけれど、結果的に長生きしている。
10.→きついと思ったときには受診してきている。(結果、そのまま入院ということもあった。)そして今ではその加減も充分分かるようになってきた。自分の身体、自分の感性を大事にしたい。家にいながら主治医に私の具合悪さを察してほしい・・・はありえない。

 がん患者心得はまだまだこの先続く。一気呵成に全てご紹介してしまうことも考えたが、せっかくの珠玉のような心得集。あまり先を急いではもったいない。
 今日はこの辺でいったん終了である。
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2017.4.28 地味に辛いのは・・・

2017-04-28 20:16:34 | 日記
 一昨日の採血の結果、思いがけず、というか正直に言えばラッキーにも休薬になってすっかり食欲旺盛、元気一杯か・・・と思いきや、地味に辛い副作用が出始めた。
 口内炎である。

 ここのところ、下唇、上唇の裏に歯が当たってちょいと痛いなと思っていたが、鏡を見たら結構花盛りになっていた。
 見ればジェムザールの副作用にしっかり記載されている。嘔吐、吐き気、口内炎などの消化器症状、と。そうか、口内炎も消化器症状のひとつであったのだ。

 せっかく食欲が戻ってあれもこれも食べたい気分なのに、何を食べても当たるし、沁みる。
 昨日は、夕食にエリンギやパプリカ等を焼き野菜にして頂いた。味付けはシンプルに野菜の甘みを愉しもう、と石垣島でゲットした雪塩をかけてみたところ、美味しいけれど沁みたこと・・・。
 歯磨きをしても当たるし、沁みる。お醤油は当然のことながら、今はとにかく一番美味しいと感じる酢っぱい系の味であるポン酢もレモン汁も、柑橘系の果物もどれもこれも、である。
 はあ・・・一難去ってまた一難。なかなかそうは問屋がおろしてくれないものである。

 ついでに、ここのところ落ち着いていた右奥歯の疼きがまたしても再燃しつつある。好中球の数値が下がると地味に免疫抑制による各種症状が出てくる。無理するな、調子に乗るな、という身体の声に違いない。心して聴かなくては。

 さて、4月もまもなく終わりを告げる。明日から大型連休スタートの方も多いだろう。
 カレンダーを見ると、来週2日休暇を取れば9連休。まあ、私自身は普段から休みがちの身、そんな大それたことは考えていないけれど、とにもかくにも風薫る5月はもうそこまで。
 明日、明後日は家事と休養とメンテをして、人が減って静かになるであろう職場で、週の始め2日間を無事にやり過ごせば5連休はもう目前、である。

 記録のために。火曜日に届いた今月2回目のお花のことを書き忘れていた。
 ピンク、クリーム、淡いオレンジのガーベラがあわせて8本、カスミソウ、和名はナツシロギクだという小ぶりのマーガレットのようなマトリカリア、ライムグリーンの花が爽やかなブプレリウムが1本ずつ。花言葉はそれぞれ「神秘」、「寂しさ」「楽しむ」、「繊細な美しさ」だという。
 ガラスの花瓶から光に向ってスックと伸びるガーベラに元気をもらう4月のプレミアムフライデー。夫は今日も宴会で不在。のんびりマイペースの夜である。
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2017.4.26 レントゲン後診察、追加採血、ランマーク25回目、ジェムザール5クール2回目中止

2017-04-26 21:55:58 | 治療日記
 昨日はほぼ1週間ぶりに普段通りの食欲が戻った。仕事からいったん戻って自宅で夫と夕食を済ませた。やはり自分が食べたいと思えば食事作りもそうそう苦にならないというものだ。
 予定通り病院近くのホテルに前泊。前回はコート要らずだったが、なんだかうすら寒くて明日は雨というので、コートを羽織っていく。

 今日は5割に増やしたジェムザール5クール2回目の予定である。入浴後はぐっすり眠れ、今朝は夫にモーニングLINEをしてから、熱めの浴槽足湯でリラックス。
 先週の投与以降、とにかく気持ち悪さと食欲不振がずっと続き、月曜日までナウゼリンのお世話になった。マグラックスの飲み始めがちょっと遅れたせいで、便秘のコントロールが上手くいかなかった。とにかく、ようやく食欲が戻って空腹感を感じられるので、ビュッフェを見るとどれもこれも頂きたくなる。あれこれちょっとずつ色々しっかり頂き、チェックアウトして病院へ向かった。

 4月3回目の通院日。予報通りの曇天だ。桜が散り、街路樹の緑が濃くなってきた。早くもツツジの季節に変わろうとしている。植え込みのチューリップやパンジーも綺麗だ。

 自動再来受付機ではIDカードを通し、受付番号のスリップを取る。次にそのまま採血受付機に向かってカードを通すと、なぜか「窓口にお越しください」と出る。やり直してみても同じ。窓口に行きながら予約表をよく見ると、「診察前レントゲン」とだけあって「診察前採血」の指示が出ていない。「あ、そうなんだ、今日は採血せずに投与OKというご判断か」と気を取り直して2階のレントゲン受付に向かった。

 まだ時間が早かったので、紙のカードを取って受付の順番を待つ。待合椅子は一杯だ。10分ほど待ってレントゲンの中待合に移動。さらに10分ほど待って撮影終了。

 再びエスカレーターで1階に降りて、腫瘍内科受付へ移動。念のため「普段は採血があるのですが、今日は“なし”で間違いないですか」とクラークの方に確認すると、「先生に確認しましょう」とのこと。待合椅子はいつもの席を確保出来、読書開始。
 今日は1冊読めたが、とにかく面白くて最後まで一気に読んだ。明日以降またご紹介したい。

 読書に夢中になっていると、20分ほどして、“中待合へどうぞ”の番号が電子掲示板に出た。慌てて血圧測定に走る。呼吸を整える時間が短かったせいか112-65,脈拍は92と高め。
 中待合に入ると10分ほどで先生が名前を呼びながらお顔を出された。
 「今日は採血がなかったのですね。何も考えずに採血受付に行ってしまいました。」とご挨拶。「1週間前の様子だと大丈夫だろうと思いまして、さて、どうでしたか?」と訊かれる。「今回はとにかくずっと気持ち悪さが続き、水曜日の夜から食欲不振でようやく昨日から普通に頂けるようになりました。結局、月曜日まで6日間ナウゼリンを飲みました。体重は減っていますが、お腹の調整がうまくいかず、便秘なので相殺されている感じです。痛みはちょっと寒い時に出る程度です。」とお答えする。診察室での検温は6度8分。

 「そうですか、吐き気はどうしますかね。ノバミンはどうですか。」と問われ、「前回ノバミンも出して頂きましたので、次クール投与後はノバミンにしてみます。ただ眠気が酷く出て、仕事中ちょっと辛いです」とお答えする。
 PCには12月、先月、今月の3枚のレントゲン画像が並んでいる。総じてあまり変わりなしという読影だ。右下の一番大きなものはあまり変わらず、右上のものは心なしか薄くなっているようにも見える。ということで、いい調子であるとのこと。

 「気持ち悪さの他に味覚異常はありますか。」と訊かれ、「妊婦さんのように酸っぱいものが食べたいです。タキソテールの時のような酷い味覚異常ではありませんが、お水は美味しくありません」と答える。

 「うーん、やはり念のため、採血しておきましょうか。申し訳ないですが、終わったらまた戻ってきてください。」と仰る。「そうして頂けるならどういう結果であれ安心です」と診察室を出て受付に事情を話し、採血受付へ移動。採血の受付番号は普段の倍以上に膨れ上がっている。10人ほどの待ち人数で9分待ちとのこと。それでもほどなくして採血室内に入れ、10分ちょっとで初めての男性技師さんに当たった。「今日は1本ですからすぐですよ」と言われ、ちょっとチクリとしたが無事終了。

 再び腫瘍内科へ戻り、中待合で結果が出るまで待つ。
 30分ほどして再び先生がお顔を出される。「うーん・・・という結果でした」と仰る。悩ましいほどなのか、好中球がギリギリ1,000行っていないのかと思ってPC画面を見ると、白血球は3,200あるが、肝心の好中球は17%で540ほど。

 「これは今日は出来ないということですかね。」と言うと、「いやあ、4割で全く問題なかったので大丈夫かと思いましたが、難しいですね。(採血を、と)言って頂いて良かったです。このまま今日やってしまうと、週末発熱して大変なことになりますね。」と仰る。ここでまたほっとしている私がいる。それにしても、こんなに下がっているというほどの酷い怠さがあったわけではないのに、自覚症状はあまり当てにならないものである。

 「750mgでは大丈夫で900mgでダメか。難しいなあ。」と先生。「4割の時は楽でしたが、5割といっても6割の時とあまり変わらない感じではありました。今日は、ランマーク注射はして頂けますね。それだけでも(治療が出来て)良かったです」とお話して席を立つ。次回は再び4割に戻して、2週続けて投与が出来るように体調を整えますとご挨拶し、診察室を出、化学療法室に入らず、中廊下で夫やお友達にラインやメールで報告しながら注射に呼ばれるのを待った。

 30分ほど待って前回も注射してくださった遊軍の看護師Kさんから呼ばれ、診察室の隣の処置室に入る。「なかなか上手くQOLが保てないものですね。投与後は週のうち1日しか食欲がなくて、またすぐに次の治療だと結構辛いです。」とお話しながらゆっくり時間をかけてランマークを打って頂く。今日もお喋りで気を紛らわせることが出来、無事終了。
 
 会計へ向かい、時間を見計らって自動支払機へ移動。採血・レントゲン・ランマーク注射で15,000円ほど。
 外に出ると、相変わらずどんよりとした曇天。それほど寒くないし、日傘も要らない程度だ。先週1,400あった好中球は、予想に反して3分の1ほどに減ってしまった。せっかくのいい季節、大型連休ももうすぐだ。今日5クール2回目の投与をしないで済んで、この週末はあの気持ち悪さと怠さに苦しまないで良いのだと、間違いなくほっとしている自分がいる。無理して焦ってみても仕方ない。世の中は全て上手くいくように出来ているのだから。

 今日の病院滞在時間は3時間強。乗り換え駅のレストランでゆっくりお昼を頂き、本を読み切ってから帰宅した。
 帰宅後は洗濯機を廻し、洗濯を干す。夫が宴会で夕食不要というので、一人であれこれ好きなものばかり頂く。気持ち悪くなく食欲があって美味しく頂けることの幸せを実感する。

 明日は午前中から打ち合わせ会議だ。投与後で恐らく具合が悪いだろうな、ローテンションだろうな、憂鬱だなと思っていたが、なんとか週末まで乗り切れそうだ。それでも好中球が低いわけだから、あまり調子に乗らないで引き続きうがい手洗いをしっかりと、ようやく戻った食欲を大切に、お腹の調子も整えながら、次回投与までの2週間、体力回復とリフレッシュに努めたいと思う。

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2017.4.22-23 籠城蟄居の土曜日と、メンテと気分転換の日曜日

2017-04-23 20:02:26 | 日記
 土曜日。
 ベッドで朝の連続テレビ小説を見た後は迷わず二度寝。怠くて気持ち悪くて眠くて、とても起きる気分にならない。
 2時間ほど寝てからノソノソ起きてみたら、痺れを切らした夫が朝食中だった。私の分も用意してくれていたけれど、食欲は全然なし。ナウゼリンを飲んで半分ほど押し込む。食事が義務化しているなんだかなぁの休日だ。

 夫が月に一度のクリニックに出向いている間、リビングで横になりダラダラと溜まったビデオを視る。どれもこれもイマイチ面白くないけれど、本を読む元気も、パソコンの前に座る元気もない。
 結局、終日リビングでウトウトダラダラ。一歩も外に出ることなく籠城蟄居。ジェムザール4割と5割、量的にはあまり違わないように思うけれど、3週間前の土曜日は都心までシュリシュリさんの講演に行けたのに、今回はそうはいかないようだ。

 金曜日はお昼もろくに摂れず、午後、出来れば少し早退したかったのだけれど、夕方に仕事が入ってしまい、何とか持ち堪える。夜は夫が宴会で不要というので、一人の夕食は適当に冷凍食品で済ませた。食べることにエネルギーが傾けられない。吐き気止めの点滴と飲み薬をもってしてもずーっと悪阻のような気分で、かつ吐き気止めの副作用の便秘はしっかり出ているから始末に悪い。水分もあまり美味しく感じられない。

 お天気も悪かったし、無理に外に出ることもなかった、と自分で自分を納得させる。それにしても、わざわざ録画したものの見るに値しないテレビ番組ばかり・・・。

 日曜日。
 昨日と打って変わってよいお天気。青空に新緑が輝いている。
今日は1か月に1度のお楽しみ、リフレクソロジーの日。昨日リビングで終日横になっていたので、身体中がバキバキと音を立てているようで、どこもかしこも痛い。
 いつものようにオーナーに迎えに来て頂き、車内では体調のご報告。車窓から新緑が美しい。

 今日もハンドリフレと下半身すっきりコースにヘッドマッサージをオプションでお願いする。ローズ、フェンネル、サンダルウッドのリラックス系オイルをチョイス。年末に家族で知覧を訪れたことはこのブログでも書いたとおりだが、オーナーは勉強会で先週1泊してきたとのこと。踝がかなり痛み、腰が張っているのを感じながら、知覧で考えたことなどあれこれお話しているうちに、いつのまにかウトウト。

 伺った時にはいかにも病人で目の下クマという顔色の悪さが、施術が終わった頃には大分明るくなって、足元の浮腫みもスッキリした。次回を予約して再び駅まで送って頂く。今月のプレゼントは癒し系の香りのロールオンアロマ。首筋等に転がすと凝りがほぐれるという。

 お昼は駅ナカで軽く済ませる。相変わらずナウゼリンが手放せない。どうしてこんなにいつまでも気持ち悪さが続くのか。

 最寄り駅まで戻って、久しぶりに地元のヨガスタジオでリラックスヨガのクラスに参加。あまり食べられていないせいか、体力が落ちていてホットの環境は結構堪える。とはいえただでさえ代謝が悪くなっているし、汗をかかないのはあまりウエルカムなことではない。この前のように、熱がこもって発熱しても大変だ。意識的にたっぷり水分を摂り、汗もかけてシャワーを浴びたら少しサッパリした。
 
 夫と待ち合わせて買い物後、カフェでお茶。ゴールデンウィークセールと称してアウトレットパークは凄い人出だ。今日もこのまま一歩も外に出ずにいたら、明日からフルで働くのもしんどいだろう。良いお天気の日曜日、シャバに出て気分転換が出来て、良かった。

 土日で出来た家事は洗濯とお風呂掃除だけ。気持ち悪いのをいいことに、食事の支度からは全面的にリタイア。妊婦よろしく、酸っぱいものなら食べられるかもとわがままを言いまくって、夫にあれこれ作ってもらっている。有難い土日である。

 それにしても、こうして毎回水曜日の治療の後は木曜、金曜となんとか仕事に行き、土曜日は予定さえなければ撃沈。日曜日、少しずつ回復してくるけれど、まだまだ本調子には程遠い。

 仕事に行く、ということがなければ恐らく木曜日も金曜日もリビングでダラダラウトウトしているのだろうと思う。かろうじて社会人のような生活が送れているのは仕事があるからだと改めて思う。月曜日に大分体調が戻ってきて、火曜日ようやく戻ったと思えば、また水曜日の治療日だ。
 いつまでこの生活が続けられるものやら。それでもこうして生かされている身、全てがうまくいっていることを信じて、明日からの1週間に備えたい。

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