ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.9.30エンハーツ33クール目 さらに6割に減量29回目投与後翌々日のこと 長月晦日、退職半年経過雑感

2022-09-30 22:34:24 | 映画
 昨夜は、夫が今日は出勤だというのに、眠れないのを言い訳に夜更かしになだれ込んだ。先に夫が入浴したお風呂には、ASHAREさんから頂いた癒しの森の香りのバスソルトが入っていた。
 吐き気止めオイルでマッサージをして、ベッドに入ったら1時半になってしまった。そして既に朝刊が届けられていた。いくらなんでも早すぎないか。

 ベッドに行ってもお腹がモタモタして気持ち悪いまま。今日はRubanRoseさんのおしゃべりカフェで送って頂いたフランキンセンスのスプレーを枕と部屋に撒いたら、少し落ち着いた気持ちになって、1時間強のマントラCDが終わる迄にはなんとか眠りにつけたようだった。2時半近くだったか。

 朝はいつもの時間にスマホアラームが鳴って目が覚める。続いて目覚ましが鳴り、止める。目が覚めるとやはりその途端にどちらを向いても気持ちが悪く、ふと二度寝をしてしまう。
 次に気づけば間もなく夫が出かける時間。やってしまった。お行儀悪く夫をベッドから送り出す。

 今日で今季朝ドラが最終回。BSで1回視て、んっ?という感じ。リビングに移動して地デジの朝ドラを2回視る。なんとか時間の辻褄を合わせたけれど、いきなり40年近くワープしたヒロインたちがあまりに若すぎて・・・。

 のろのろ身支度をして、とりあえず朝食を摂ることに。朝ドラに続き、あさイチのゲストがオーナー役の原田美枝子さん。3歳上でおられるが、同世代として台詞も重く響き、ついついダラダラと視てしまった。
 今朝もピンクグレープフルーツジュースからのスタート。ジュースはグラスに半分ほど飲み切った。昨夜も夕食が殆ど摂れていないので、空腹だ。ナンドッグをレンチンしてみたらなんとかお腹に入れられた。果物はバナナ1かけ、シャインマスカット、巨峰、ピオーネ1粒ずつ、あきづき1かけ。味が分かった。

 紅茶は味が分からずどうせ飲めないのでパス。青いヨーグルトは時間をかけて1つ食べ切った。
 食後は、半分残しておいたジュースでイメンド80㎎、デカドロン4㎎。いつもの整腸剤ミヤBM錠を飲み、胃薬タケプロンを口内で溶かす。今日もあまりお腹が動かず、腹痛にはなるもののウサギさん状の便が少しだけ。

 外は秋晴れの快晴。朝から日差しが強い。夏日の予報で、まさしく洗濯日和だけれど、昨日すっかり洗ってしまったし、ヨガスタジオにも行けなので洗い物は殆どない。せっかくだから、衣替え出来そうなものやお洒落着洗いでもしようかなと思いながら、身体は重く、決めきれないままグズグズ。

 ソファに横になるとついついウトウトしてしまうので、PCに移動してメールチェックやネットの各紙をざっと読み、溜まった日記をブログを見ながら書く。
 外では草刈り機の音がかなり騒々しい。具合が悪いと作業中の人には申し訳ないが、大きな音が鳴っているのがとても鬱陶しくしんどい。

 電話が鳴る。昨夜、カタログと注文書が届いた夫の郷里の果物屋さんにFAXしたところ、早速FAXで確認書が送られてきたのだった。1年が経つのが早い。
 今度はピンポンが鳴る。避難梯子の点検だそうで、上の階のベランダから我が家のベランダに梯子で降りるのに、我が家の植木鉢(カポックがとても大きくなって場所を取っている。)が邪魔になって降りられないとのこと。
 ああ、お知らせチラシをまた読み落としたか。上の家にはもう行けないので、家の中を通ってベランダを確認したいとのこと。今日がだめなら明日でもよいと言われたが、何度も来て頂くのも恐縮なので、10分ほど待って頂いて、廊下とリビング等をざっと片付け、ベランダの鉢(ミツバやルッコラ等ハーブのプランターが例年になく沢山ある。)で、軽くて動かせるものだけ動かす。日差しが強くて下向きの作業は気持ち悪くてクラクラする。

 去年は洗濯物を目一杯干していて、これは・・・と注意されたのだったが、今年もまた一筋縄ではいかなかった。下の階も植木鉢が邪魔をしているので、降りられないとのこと。写真を撮って終了した。とほほ。

 瞬く間に昼過ぎになる。イメンドが効いてきて眠い。このままソファと一体化したらそのまま夕方だ。今日は夫が美容院経由のため、夕飯の支度も不要。迷った末、カップ麺を半分ほどお腹に入れてから今日封切りの邦画を観に行くことにした。
ポイントがたまっていて無料鑑賞出来たのは「アイ・アムまきもと」。初日2回目の上映で観客は10名ほどだった。夫の郷里の庄内地方を舞台にした阿部サダヲさん主演の映画だ。
 去年の5月から6月にかけて撮影されたとのことで、青々とした水田風景が広がり、鳥海山(庄内富士)等何度も見た美しい風景がスクリーン一杯に広がった。私は生まれてこの方住民票が都内を出たことがないので、ふるさとと言える原風景がない。夫のおかげで、こうした風景に繰り返し接することが出来たわけで、何やら懐かしくも温かい。

 昨日は義母の祥月命日だった。彼女が好きだったりんごや北海道土産のお菓子と白と薄紫のお花を仏壇に供えた。天に召されたのは2013年。もう9年も経ってしまった。存命なら101歳になる。バイタリティに溢れ、パワフルで健康な人だったから、100歳まで楽勝で生きると周囲は思っていたし、本人もそう思っていたに違いない。卒寿のお祝い会は自分で仕切っていたほどだ。
 その年の暮れに脳出血で倒れ、2年間近く入院と施設入所でほぼ寝たきりの状態で逝った。
 私が病を得た時、「もし貴女がいなくなったら、私が2人(夫と息子)を見るから・・・」とまで言ってくれたのに。その私が今、こうして生きているのは不思議と奇跡以外の何物でもない。

 映画のストーリー自体はかなりシリアスな内容だ。原作「おみおくりの作法」は2015年1月に本邦公開された2013年のイギリス・イタリア合作。既にWowowで録画していたので、先にこちらを観てからリメイクの本作を観たかったのだが、順序が逆になってしまった。
 コメディというには冒頭からとても重い内容なのに、どこかクスッとさせられ、何度もしんみりし、ラストは衝撃的な結末から一転。いい映画だった。

 2時間弱の映画が終わってまっすぐ帰宅。ブラトップと八分袖のブラウスを着ていたけれど、暑かった。かなり気温が高かったようだ。万歩計は3,600歩ほど。
 薬局のIさんからご機嫌伺いのメールが入った。治療後3日目でだるさや吐き気が強い時期だとは思いますので朝もゆっくり過ごして頂ければと思います、何か気になることがありましたらご連絡ください、とのこと。有難いことである。

 母にMeetでご機嫌伺い。今日は、朝予定通りヘルパーさんが来てくださり、天気が良かったので2回洗濯をして、夕方はスーパーでお寿司を買ってきて夕飯にしたそうだ。頑張っていて、何より。

 お腹も空かないし、原作もなるべく早く観なくては・・・と夫が帰ってくる迄に観終わるつもりで観始めた。ところがソファと一体化したら案の定途中でウトウトして、何度もビデオを戻す羽目に。大分時間がかかってしまい、後半の30分ほどは帰宅した夫にも見せてしまうことになった。原作の方がよりコメディ度が低かったので、リメイクの邦画を先に見たのは正解だったかも。

 遅い夕食はレンチンのカレードリアと朝食べられなかったシャインマスカット、ピオーネ1粒とあきづき1かけ。それにピンクグレープフルーツジュース(ひたすらこれ)を何とかお腹に入れて、食後の薬を飲んだ。

 さて、長月晦日。今日で退職からちょうど半年。病欠と休職以外26年間ほぼ毎日通った構内には、4月初めに、合唱団時代の友人Rちゃんとお花見をし、学内レストランでランチをした後は、1度も足を踏み入れていない。
 毎年、9月半ばには小径に群生する彼岸花を楽しみに愛でていたのだけれど、今年はそれを見ることもなかった。別に敢えて遠ざけているつもりはないのだけれど、職場の後任からは度々メールは来るものの呼び出されることはなかったし、まぁ退職とはこんなものなのだと思う。

 そんなわけで、今日は2時間の映画を観て2時間半ほど外出出来た。家事らしい家事はろくに出来なかった。食器を片付けてお風呂を洗っただけ。だが、映画の台詞を借りれば「疲れた、疲れた」ではなく、「頑張った、頑張った」である(自分に甘すぎ)。
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2022.9.29 エンハーツ33クール目 さらに6割に減量29回目投与翌日のこと やっぱり冴えない

2022-09-29 21:59:42 | 日記
 昨夜は食欲は湧かず、夕食は抜き。ブログをアップした後、ウトウトしながらソファと一体化して短いドラマの録画を視るも、気づけばいつのまにか終わっていて、を繰り返しているうちに日付が変わる。

 赤いヨーグルトでミヤBM錠とタリージェを飲んで、入浴。
 入浴後はマッサージサロンのWさんオリジナルの吐き気止めアロマオイルで、ふくらはぎから足の甲までマッサージ。ろくに食べていないのに気持ち悪い。毎度のことだが、ソファではウトウトするのに、ステロイドのせいかなかなかベッドで本格的には眠れない。
 今日は夫が休務日だから、お互い夜更かし。そしてベッドに行ってもやはり寝付けない。
 マントラCDをBGMにして、ミントスプレーを枕と部屋に撒いてみても、気分は悪いまま。押川先生のYouTubeを見て、眠りについたのは何時だったか。

 いつもの目覚ましとスマホアラームが鳴って、消す。それでも目が覚めてしまうと早速気持ち悪いから、ろくに二度寝も出来ず。右に左に寝返りを打っているうちにBS朝ドラの時間になる。明日が最終回だというのに、またとんでもない展開になっている。地デジでもう1度朝ドラを見て、リビングに行くと、夫も起きたところ。

 雨は降りそうにないので、洗濯機を廻す。3日分溜めてしまったのでそれなりの量だ。
 昨夜は夕食抜きだったというのに空腹も余り感じないし、何より食欲が全然ない。
 小さなグラスでピンクグレープフルーツジュース1杯とミニアップルデニッシュを頑張って1個。シャインマスカット、ピオーネを2粒ずつ、あきづきを2かけとバナナ1かけ。胃痛防止の青いヨーグルト、を1時間ほどかけてなんとかお腹に入れた。
 一昨日まで美味しく飲んでいたダージリンファーストフラッシュは香りも味も全くわからず、何、これ?と夫に訊く始末。

 食後の薬は前クールと同じで、治療翌日から4日後まで限定(安全性が確認されているMax量)の吐き気止めイメンド80㎎。今日、明日のみデカドロン4㎎。いつもの整腸剤ミヤBM錠に胃薬タケプロン。昨日までの快調すぎるお腹は去り、食後、しばらくして少量やや固めの排便があった。

 夫と手分けをして洗濯物を干してから、新聞を読み、ネットの新聞各紙を一通り目通し。眼はいまだにオタマジャクシが1匹ウロウロし、その上方にはひっかき傷のような影がある状態が継続している。目を瞑っても残像が残り、鬱陶しい。
 イメンドが効いてきて少し吐き気が落ち着くが、ソファと一体化するとまた眠ってしまいそうなので、頑張ってパソコンに向かって今月の瞑想ヨーガクラスのレッスンプラン等を考えてみたりする。

 昼はとっくに回っているが、相変わらず空腹も感じず。食べたいものすら全く思い浮かばない。夫はカップの天ぷらそばを食べていたけれど、触手は動かない。夕方近くに食べた小さなゼリー1個がお昼代わり。朝淹れたマグカップのダージリンファーストフラッシュの中身は全く減らない。
 ソファと一体化しながら2時間ドラマの録画を眠らずに見られたので、頑張ったと思う。

 昨夜夫に頼まれてポチッとしたPCとTVを繋ぐUSBケーブルが届いた。早い。注文から20時間も経っていない。だが、うまく接続が出来ないようだ。うーん、どうしたものか。

 洗濯物を取り入れたけれど、さすがに曇天なのでカラリとは乾いていない。
 このまま一日籠城蟄居では足が萎える、と一番近いアウトレットモールのカフェまで出かけ、蜂蜜トッピングのカフェラテでほっとする。紅茶の味はわからないけれど、珈琲の香りは嫌ではない。
 カフェは空いていて大声でお喋りする人もなく静かで、これぞカフェタイムといったところ。
 ATMで用事を済ませ、一昨日おしゃべりカフェから届いたフランキンセンスのスプレーを入れるミスト容器を買いに100均ショップへ。万歩計はやっと3,600歩ほどだけれど、お腹がぐるんぐるんしてふうふうする。

 1時間ちょっと、外の空気を吸うことが出来た。小雨がポツポツしてきたけれど、なんとか降られないうちに帰宅出来た。
吐き気と味覚異常はあるが、毎度同じで投与翌日の今日は倦怠感がまだそれほど酷くない。昨夜も寝不足だったけれど、日中お昼寝もせず、今まで起きていられた。

 母にMeetでご機嫌伺い。昨日は朝出かける前に連絡しただけで、夜は出来なかった。今日もデイサービスでランチを頂いてきたという。無事で何よりと言って早々にまたね。

 今日やった家事は、食後の片づけ、洗濯機を廻し、干して畳んで収納し、思い立って靴とブーツを何足か断捨離しただけ。
 夕食の支度をする元気もなく、夫にはプランターのルッコラやホーリーバジル(サンスクリット語でトゥルシー)等も摘んできてプチトマト、レタス、きゅうりのサラダだけ作り、昨日生協から届いたサンドイッチ3種類を半かけずつ(それ以外は夫に。)とほうとうを少し(こちらもそれ以外は夫へ)。
 
 口の中はずっと苦くて生唾が出ていて不快だ。歯を磨いてもさっぱり改善しない。不老不死の霊薬といわれるホーリーバジルがラベンダー色の花を沢山つけて見事に大きくなったので、免疫力アップのためにフレッシュハーブティにして頂きたいのだけれど、味覚異常で味も香りもろくにわからないのではもったいない。もう少し我慢だ。

 明日は夫が出勤なので夜更かし、寝坊は厳禁だ。けれど、日中はマイペースで過ごせる。そして仕事帰りは美容院でカットに寄ってくるので、夕食は不要という。助かる。色々気を遣ってくれて有難いことである。
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2022.9.28 採血後腫瘍内科診察、エンハーツ33クール目 さらに6割に減量29回目無事終了

2022-09-28 21:55:43 | 治療日記

 昨夜は、チェックインの時に海外からのグループの姿を見かけたので(わあ、もう解禁なんだ!)、混雑しないうちに早々に大浴場へ。ベッドで読書しながら眠くなったら寝る態勢にしたら、ほどなくして寝落ち。
 結構眠ったかなとお手洗いに起きたら、まだ1時過ぎだった。ところが、その後眠れず・・・。寝返りを打ちながら明け方ようやく少し眠れたかと思ったら、目覚ましが鳴った。うーん、5時間は眠れていないか。

 諦めて起き、朝風呂へ。昨夜よりも混んでいて、洗い場と湯舟には数人の先着が。
 さっと出て身支度を終え、階下のレストランへ。久しぶりにオーガニックの野菜や焼き立てクロワッサン、デニッシュが美味しかった。部屋に戻ってゆっくり紅茶を淹れ、BS朝ドラを視終えてから母にご機嫌伺いのMeet通話する。今日は敬老の日のお食事会のため臨時にデイサービスの日だという。夜はおそらく体調イマイチになるので連絡はしないと伝える。
 チェックアウトして、荷物を預け、最低限の手提げだけで身軽に出発。外は雲一つない快晴。気温も上がるようだ。
 
 病院に到着。受付のIDカード機はスイスイと。採血受付へ移動し、ピンク色の受付番号表を取って電子掲示板を見ると20名近くが待っていて17,8分待ちとあった。荷物を整理して、昨日の読書の続きをして中に入れるまで待つ。
 今日の採血担当は、看護師さんか検査技師さんか不明の若い男性。お名前も分からず。刺す時も抜く時も殆ど痛まず、ラッキー。無事に5本の採血が終了した。お礼を言って席を立つ。

 止血をしながら向かいの腫瘍内科に移動する。待合い椅子はまだそれほど混んでいないが、定位置は既に先着がいた。受付正面の席を確保してから、受付に並ぶ。
 いつものように問診票を頂き、息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れの「ある」の前に“たまに”を追加して提出する。

 採血から1時間ちょっと過ぎたところで、血圧測定。103-61、脈拍が89。なかなか”中待合いへどうぞ”に番号が出ない。
 その間、昨日読みかけで眠ってしまった「君がいないと小説が書けない」を読み続ける。色々思うところもあり、うーんと唸りながら読む。

 1時間半ほど待ったところでようやく自分の番号が「中待合へどうぞ」になる。
 そこからほどなくして先生がお顔を出して「〇〇さん、どうぞ」と。「おはようございます。」と挨拶して、ドアを閉め、荷物を籠に入れ、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。
 「さて、どうでしたか」と問われ、「今回は復活が1日遅かったです。吐き気はイメンドのおかげで少し収まっても眠くて怠くて。なかなかしんどいです。」と報告。前回倦怠感が酷いと言ったことで薬局からもらった資料や健康食品のサンプルを、私はトライする気はないのですが、とご参考に先生にお渡しする。

 「採血のデータは、白血球、肝臓も大丈夫、コレステロール値は高いが、前回よりは低いので、まあ、このくらいならいいんじゃないですか。マーカーはコンマちょっと下がっているかな」と仰る。
 「いつも後半2週間はお腹が緩いのですが、エンハーツを始めた頃のような酷い吐き気と食欲不振で体重減少の後、食事をすると今度は酷い下痢で怖くて食べられないということがなくなり、食欲が戻ればしっかり食べているため、体重が以前より1~2㎏増えています。」とお話する。

 「では予定通り治療継続ですね。次回はCTの結果もあり、で。」
 「11月の治療予定日は祝日にあたりますが、翌日木曜日でよいでしょうか。」と問うと、「1週間ずらすと12月の治療日が年末になり、せっかくのお正月が体調不良で寝たきりになりますから、その方がよいでしょう。」と12月まで化学療法室の予約を入れて頂く。そんなことまで考えて頂いて、本当に有難い。

 処方箋もいつもの通り。「それにしてもエンハーツすごいです。2年以上同じ薬を使えたのは初めてです。今後はHER2強陽性だけではなく広く適用になるようですね?」と言うと、「使える患者さんが増えて、皆さんが長く使えるとなると、化学療法室をどうするか、という問題が・・・」と仰る。
 「確かに皆さんエンハーツが使えるなら早くから使いたいでしょうし。寛解も治癒も望めるようですから・・・」と応ずると「まあ嬉しい悲鳴ですね~」と。

 体温は6度4分。お礼を言って診察室を出て、化学療法室に入る。7人が待っている。受付番号は21番で、待合椅子も一杯。これは待つな~と門前薬局に、LINEで処方箋の写真を送ってからファイル一式を提出する。
 座る椅子がないので、血圧測定の丸椅子前に佇んでいたら、看護助手さんが折りたたみ椅子を準備してくださった。

 30分ほど待ってSさんからイメンド125㎎が届き、その場で飲む。前回より20分ほど遅い。夫やお友達にLINE報告。なぜ今日はこんなに混んでいるのだろう、と思うが、先週の19日、23日の祝日が効いていて、まだうまくさばけていないのだ。仕事人と違って自由人はそのことにぱっと気づかない。ダメだなあ、である。
 ほどなくして薬局から「お薬の準備が出来ています。」とLINE連絡が入った。今日も薬局での待ち時間が殆どないことが決定。本当にLINE機能、有難い。もうかつてのように薬局で1時間以上待つ、なんてとてもとても・・・。 

 看護助手さんから内側の通路寄りの席に通される。お手洗いを済ませ、椅子周辺の環境整備をして体勢を整える。
 10分ほどしてラッキーなことにOkさんが針刺しに見える。わーい、良かった。「先日のおしゃべりカフェではお世話になりました。」とご挨拶。「本当にすみませんでした。4人が語りあう会参加の予定だったのに・・・」「いえいえ、皆さん様子見しながら結局退出されてしまい、私は黙って退出ボタンを押せなかったのでご挨拶だけ・・・難しいですね~」と言っているうちに早業で痛みなくポートが入る。
 逆血も良いようで、「いいですね~」と言われる。「このポートももう10年以上です。初代は短命でしたが・・・」と暫しお話。黙っていても紙テープで処置してくださり、有難い。

 その後、薬が到着する前に薬剤師さんが見えて副作用の状況のヒアリングを10分ほど。
 さらに10分ほどしてアロキシ、デキサートの吐き気止めを持ってOさんが点滴をスタートしてくださった。
 その後ブドウ糖は10分で終了、本を読みながら、イメンドが効いているのか、眠くてたまらなくなり、要遮光のエンハーツが始まったところで諦めて目を瞑る。
 少しだけ、のつもりが、結構長く眠ってしまったようだった。ぶどう糖と生食シリンジで15分弱。点滴が始まってからチェンジの時間等にロスがあったのか、点滴開始から終了まで2時間近くかかっていた。

 終了時の血圧測定は102-61、脈は72。抜針もOさん。殆どわからないくらい静かに抜いてくださったので、拍手。「よかった~」とほっとされたご様子。そこで、朗報があった。
 今使っている翼状針は抜く時に衝撃がかなりあるのだが、在庫がなくなった段階で新しい針に移行するそうだ。その針をもう試行で使っている患者さんもいるそうで、皆さんが仰るには衝撃が大分小さくなっているとのこと。
 もしかしたら次回からはそれに当たるかもしれない、とのこと。嬉しい。ポートは右鎖骨辺りに入っているが、自分では見えない位置にあり、衝撃と痛みだけがドンと来ると結構ストレスなのだ。

 ということで今日は採血、刺針、抜針とも痛まず、混雑で時間はかかったものの、とてもラッキーだった。 
 お手洗いを済ませ、ご挨拶をして化学療法室を出る。受付表を戻し、会計待合いに移動。待合い椅子も混んでいる。10分ほど待ってから自動支払機で11万円弱をカード払い。

 外に出ると、予報通り日差しが強く、少し汗ばむほどだ。薄いジャケットを持っていたがただの荷物だった。
 薬局へ移動すると、待ち人は1人だけ。お薬手帳と処方箋を提出し、「LINEで写真を送っています。」と言うと、「すぐにお呼びします。」と言われる。ほどなくして顔なじみのIさんに呼ばれる。

 1つ1つ薬を確認しながら、小分けの袋を折っていくが、エルカルチンが前回、前々回と違う古いものだった。「あ、またこれに戻るのですか。新しく包装仕様が変わって、それは今までのものより臭いが気にならなかったのですが・・・」と言うと、「そうでしたか、ちょっと確認します」とバックヤードに見に行ってくださったが、なかった模様。
 私以外にもう一人この薬を3か月に1度処方されている男性がいて、その方は特に臭いについては何もコメントがなかったようだ。違う症状で飲んでいるそうで、私のように吐き気と倦怠感で鼻がやけに利くタイミングで飲む、というわけでもなさそう。
 古い仕様のものはアルミに入っていて、湿気にとても弱く、少し出しておくとホロホロと崩れてしまう。それが新しいものはかなりしっかりした錠剤でそういうことにはならないことも伝える。「次回は新しいものを用意出来るとよいのですが・・・」と仰り、電子マネーで9,000円強の支払いを済ませる。
 今日の病院と薬局での滞在時間は6時間半近く。前回より1時間遅くなった。

 さすがに空腹。とても久しぶりにタイ料理のレストランに行ってみることに。ランチタイムになんとか間に合う筈だ。
 入店すると誰もいなかったので、奥の4人席に座る。お正月に家族4人で来て以来か。メニューが変わっていて、食べたいと思っていたパッタイとグリーンカレーのセットが選べなくなっていたので、トムヤンヌードルとガパオのセット、氷うんと少な目のマンゴラッシーを注文した。

 待っていると、薬局から電話。Iさんだ。
 「今、どこにいらっしゃいますか。新しい包装仕様のエルカルチンがご用意出来るので、取り換えに伺いたいのですが・・・」と。「今、レストランに入った所なので、食事を終えたら戻ります。」と応えると「場所が分かれば行きます。」とのことだったので、説明したけれど、うまく伝わらず。食後、取りに戻ることに。
 久しぶりのタイ料理に舌鼓。しっかり完食して、薬局に戻り、薬を受け取って再び駅方面に歩き、ホテルで預けた手提げをピックアップ。

 なんとか最終の快速に乗りたかったけれど、叶わず。車内でも読みかけの本を読み続ける。
 最寄り駅に到着し、まだ気持ち悪さもないので頑張って自宅まで歩いた。今日は6,100歩ほど。

 玄関先には生協のお届け品がたんまり届いていた。今回も籠城蟄居に耐えられるようにかなり沢山注文している。頑張って収納する。野菜と果物が残念ながら傷んでいたので、電話で連絡。着替えてあれこれ片付け、今日頂いた薬の仕分け等に手を付けられないうちに夫がライナーに乗って定時に帰宅した。

 のろのろ片付けて夫が一人で生協から届いたお蕎麦を摂っている間、私は喉が渇いたのでピンクグレープフルーツジュースを2杯飲む。空腹は殆ど感じず、ブログを書いている。

 明日からまた体調不良が見込まれる。夫は明日は休務日だ。私は心置きなく家にいられるのだから、仕事に行っていた時に比べれば断然気楽だ。今回もイメンドとデカドロンが2日間追加。エルカルチンは以前ほど臭くないものが手に入ったし、少しでも楽に乗り切れるなら嬉しい。

 病院最寄り駅でも自宅最寄り駅でも、ふわりと金木犀の香りが鼻をくすぐった。ああ、もう10月が来るのだな、としみじみ。
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2022.9.27 治療日前日の過ごし方 リフレにヨガに温泉に

2022-09-27 22:27:50 | 日記
 明日がエンハーツ33クール目の治療日だ。というわけで、いつものように今日は病院最寄り駅前のホテルに前泊する。
 私らしく欲張りに(往生際悪く)、午前中リフレクソロジーを予約している。オーナーが研修(元首相の国葬のため、交通規制で都心まで車が使えず、大変だったらしい。)のため、今日は代行でMさんの送迎と施術になりますが・・・、と数日前にLINE連絡があった。
 Mさんは3人の男の子のママだけれど、とてもそうは見えない華奢で可愛らしい方だ。丁寧な施術なので嬉しい。

 予定通りの時間にサロン最寄り駅ロータリーでピックアップして頂く。今日は先月に引き続きハワイアンリフレのモニター。前回はリフレだけだったけれど、今日は少し早めにサロン入りして、リフレプラスロミロミの贅沢なコースだ。
 ロミロミは以前オーナーに何度かお願いしたことがあったが、胸骨辺りが痛み出したタイミングで施術を控え、リフレのみにしていた。最近ではエンハーツのおかげで痛みが殆どなくなり、ロキソニンやコデインを飲むこともほぼなくなっている。
 たまに気圧の関係で左鎖骨が鈍く痛むことがあるが、気になるほどではない。ということで、再チャレンジ。

 まずはピーチテイストのウエルカムハーブティを頂きながらホットストーンを足指の間に入れてフットバスで足をじんわり温める。ベッドにうつ伏せになると、足の裏や手の平、腰にホットストーンを置いて頂いて、背面のトリ−トメント。続いて仰向けになってお腹やヘッドとすみずみまでリズミカルな施術。すっかり身体が緩んでリラックスした後は、そのままベッドの上でフルリフレを堪能して2時間ほどの極楽タイム。親指と踝の辺りは相変わらずとんでもなく痛んだ。施術後は”胃腸はお元気ですかハーブティ”を頂いて、すっかり満足。次回来月の予約をして、再び駅前までお送り頂き、予定通りの電車に乗って最寄り駅まで戻ってきた。靴がびっくりするほどゆるゆる。どれだけ浮腫んでいたことか。

 その後、T先生の「やさしいフローヨガ」のクラスに参加。このクラスはお気に入りなのだが、月初めは体調不良、2週目、3週目は出かけていて出席出来なかったので、今月初めての久しぶり参加になった。このクラスも今月は45分のショートクラス。
 参加者は17名で、リフレで代謝が上がっているから、呼吸を繰り返すだけで、汗が滲む。ゆっくりと一呼吸一動作で動きながら大きな筋肉をしっかり動かしてたっぷりと汗をかけた。シャワーでスッキリして帰宅。
 夫が夕食不要というので、そのまま身支度を整えて、夕方、病院最寄り駅を目指した。

 車内のお供は白石一文さんの「君がいないと小説が書けない」(新潮社文庫)。
 帯には「最愛の妻と4匹の猫。人生における出会いの奇跡 物語が生まれる瞬間とはー 作家生活30周年 渾身の自伝的小説」とある。
 600頁を超える長編だが、白石さんの文章は読みやすいし、と手に取った。

 お昼が抜きになってしまったので、途中で早めの夕食を摂り、切りの良いところまで読書して、大浴場付きのホテルにチェックインした。母へのご機嫌伺いのmeet通話も忘れずに。
 以前は前泊だけでも贅沢だと感じていたのだけれど、今や前泊がデフォルトになり、大きなお風呂で手足が伸ばせるホテルの味を占めてしまうと、一人で狭いユニットバスに入るのはちょっと侘しい。
 明日からは具合が悪くなるわけだし、せめてこのくらいは治療を頑張るご褒美に・・・、とテンションを上げるため、どんどん贅沢になっている。借金をして宿泊しているわけでもないから、ま、いいか、である。

 ということで、治療日前日は欲張ってリフレにヨガに温泉浴をし、明日の治療に備える私である。

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2022.9.27 乳がん患者さんのための"おうちでゆったりオンライン瞑想ヨーガ10,11月クラス"開催のお知らせ

2022-09-27 08:16:31 | お知らせ
 早いもので、オンラインクラスを開始してから2年半近くが過ぎました。
 コロナ禍が落ち着くまで、今、出来ることを・・・、と手探りで始められた患者会ASHAREさん主催の“乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス“が、これほど長く続くことになるとは、当時は思いもよりませんでした。

 3回目のワクチン接種が進み、新しいワクチンの接種も可能になりました。第7波はピークアウトを過ぎたかに見えますが、いまだ終息の気配が見えない状況です。そんな中、気を取り直して10月&11月の秋クラスのご案内です。

 「季節もそろそろスポーツの秋ですね。瞑想ヨーガで身体をしっかりほぐし、心もすっきりリフレッシュしましょう♪
 新しいオンライン瞑想ヨーガクラスもスタートからおかげ様で1周年。クラス時間10分プラスの<たっぷり70分にアップグレード>も大好評!今回も感謝の気持ちを込めて、なんと人気のアロマギフトからお好きなものを選べる<お得な1周年記念キャンペーン>を実施しています♪」とのことです。
 
 再び皆さんと集うリアルクラスを開催するまで、遠方にお住まいの方にも気軽にご参加頂ける、体調等により移動が厳しい方にも会場往復のご負担なく参加して頂ける、というオンライン実施のメリットを生かしながら、リアルクラスの時の内容に近いクラスとして、おかげさまでご好評を頂いております。
 
 乳がん患者さん、また、そのご家族であればどなたでもご参加頂けます。

 下記にリンクさせて頂きます。沢山の方とお目にかかる事を楽しみに、体調管理をしながら精進を重ねてまいります。
 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス
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