ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.9.29-30 エンハーツ4クール目減量初回投与後13日目、2週間後のこと ようやく本調子に近づく

2020-09-30 21:56:05 | 日記

 火曜日。金曜日の在宅勤務と土日、夏休み明けの5日ぶりの出勤だった。前日買ったばかりのワンピースに薄めのジャケットを羽織って出かけたが、思いのほか風が強く、陽射しもなく体感温度は低めだった。
 午前中は口を利くことも出来ないくらいあれやこれやと仕事があり、お手洗いにも立たず、気づけばお昼休みだった。久しぶりに一番近いカフェに行こうと構内を出たところで、かつて一緒に働いたことのある後輩にばったり。「ソーシャルディスタンスを保ちながらご一緒していいですか?」と問われ、快諾した。どなたかとお昼を共にするということからすっかり遠ざかっているので、新鮮である。

 いつものようにピクルス多めのホットドッグと蜂蜜トッピングのカフェラテを注文。斜め向かいに座り、お互いとにかく静かに素早く食事を終える。最小限一言二言話す程度で、マスクをしてから若干お喋り。声が聴こえ辛いし、いちいち聞き直すのもなんだし、これではなかなかリラックスは出来ないなぁと思う。とはいえ、ぱぱっと食事を済ませて一人でウインドウショッピングをするより気分転換になったかも。

 午後も順調に仕事をさばけた。10月とともに後期が始まり、少しずつ学生たちが構内に戻って来ることになる。1日集中して働いたら思ったよりもがっくり疲れて、帰宅後にヨガスタジオに行くなどという野望は脆くも崩れ去り、すごすごと帰宅した。
 それでも夕食の支度を整えて夫を待てたのだから、まあ合格点だろう。治療から13日が経過し、まあ普通に働けて簡単なものだけれど食事の支度まですることが出来る、という回復状況だ。とはいえ、8時間働いた後、ヨガスタジオに行くまでの体力は残っていない、といったところ。だからまだ本調子とはいえない。

 食後はソファに一体化して溜まったドラマを視たけれど、気づけばタリージェの眠気のお陰でウトウト。起きたらなんとなく口さみしくて、夫がお茶を飲むというので付き合ってから入浴。シャンプー後の抜け毛に辟易しつつ休んだ。
 
 長月晦日の水曜日。在宅勤務だ。外は秋晴れの青空が広がるいいお天気。早速洗濯機を廻す。夫を送り出してからベランダ一杯に洗濯物を干す。空気が爽やかで気持ち良い。
 昼休みにはすっかり乾いて、畳んでしまうところまで終了。夕方ポストを覗く以外一歩も外に出ないという在宅勤務日の過ごし方にも随分慣れたとはいえ、やはりあまり健康的ではないな、とちょっとバランスボールに乗ったりする。

 一日働いた後は、予約した美容院に向かった。出勤の時は既にかつらを被っているので、美容院でブローセットしてもらったところでなんだかもったいないなぁ、だ。けれど、頭頂部以外の髪の毛は殆ど抜けず、順調に伸びているので、それをカットしてもらわないとかつらからはみ出してあまりよろしくない。事情を話して奥に衝立を立ててプライベートスペースを作って頂き、かつらを外す。

 先にカットして整えて頂いてからシャンプー台へ。普段は人様にシャンプーしてもらえると気持ち良いのに、今日は頭頂部がヒリヒリと痛み、「少し緩くお願いします。」とリクエストした。せっかくブローで整えてもらったのに、直ぐにかつらを被って申し訳ない感じ。
 次回は脱毛の進行状況を見ながらまたお世話になるかどうか、ちょっとペンディングにしたかったけれど、キャンセルして頂いてOKとのこと、ひとまずまた1か月半後に約は要れて美容院を後にした。

 夫と合流して予約していたイタリアンレストランで夕食を摂り、帰宅した。レストランはかなりの混雑で、会食のグループも沢山。かなり賑やかだった。もう皆さん宴会自粛は終了なのだろうか。我が家はまだ家族以外との食事は解禁していないのだけれど。

 さて、先週あれほど酷い下痢に見舞われたお腹の調子のこと。ようやく落ち着き、薬を飲まずして普通便になった。食欲もすっかり戻っている。とはいえ、空腹だとすぐに胃が痛むし、なんとなくいつも胃が重たく、その場所を主張している感じ。

 胃液が逆流して気持ち悪さを感じることもある。まあ、ろくに食べられなかったりいきなり欠食児童の如く沢山食べたり、ここ数か月の間、胃にはかなり負担をかけているのだろう。ロキソニン等胃に負担のある薬は減らし、今飲んでいるのは整腸剤のミヤBMと痛み止めのコデイン、痺れ止めのタリージェのみであるのだけれど。
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2020.9.27-28 エンハーツ4クール目減量初回投与後11-12日目のこと 遅ればせながらお誕生日プラン満喫!

2020-09-28 20:30:47 | 日記
 日曜日。
 寝坊をしていたら始まらない、と頑張って起きる。朝食を終えて、さぼっていた(というか出来なかった)掃除を済ませる。その後、昨日と同じ時間にスタートする全身スッキリヨガのクラスに参加した。他のスタジオと掛け持ちのHさんのクラス。随分混んでいるなぁと数えてみたら男性4名、女性14名いた。定員は17人の筈なのに、なんだかなぁである。強度2.5でちょっときついかと不安だったけれど、なんとか脱落しないで済んだ。素早くシャワーを済ませ、スーパーで夫と合流。お昼のお弁当をゲットして帰宅し、汚れ物を洗濯しながらお昼を摂る。
 
 今日は、5年前からの恒例である某ホテルのお誕生日プランを予約してあった。コロナ禍のため、2か月有効期限延長になっていたが、今月末までなのでギリギリの予約だ。休薬週でもなく、体調次第ではキャンセルありのダメモトの予約。夫とともに久しぶりに都心までお出かけである。

 5年前、夫と2人で利用して気に入ったプランだが、4年前、父が急逝し、すっかりしょげこんだ母を励ますつもりで初めて誘った。その母もすっかり味を占め、以降毎年利用している。
 
 今回も乗る電車を指定し、ホテル最寄り駅まで1人で来てもらった。ホームで到着を待ち、無事合流してチェックインの時間にホテルへ。本来は45階のラウンジでゆっくりお茶を頂きながらチェックイン出来るのだけれど、このご時世、チェックイン、チェックアウトはフロントに限られている。メディカルチェックと体温測定を終え、部屋までの案内もなくて大丈夫です、とする。

 部屋は昨年と同じ37階。入ってほどなくしてお願いしていたルームサービスが届く。例年はセットアップまでしてくださり、写真撮影のサービスもしてくださるのだけれど、今年はマスクと手袋をしたウエイターさんが言葉少なに足早にカートを置いていかれる感じ。

 チョコレートで描いた「Happy Birthday」のホワイトチョコレートプレートと、いちごやラズベリー、ブルーベリーが沢山載った小さなホールケーキで、2か月以上遅れ母の87歳の誕生日兼直腸がん卒業記念のお祝いである。ろうそくは3本にしたけれど、これでも1度で吹き消せない。来年は1本かなぁ思う。
 ケーキと、ポットにたっぷりのお茶で満ち足りたところで、スカイバーラウンジと夕食のレストランの予約を入れた。

 母から国勢調査の記入やら何やら用事を頼まれ、それらの処理を終える。
 窓の外は一時お天気が良くなり、夕焼けが望めそうかと期待したけれど、やはり不安定。一気に雲が厚くなって灰色の空に変わった。夕食前に高層階のラウンジへ行くと、窓側の席にして頂けた。こちらでも入り口で体温測定とアルコール消毒。

 今回も宿泊プラン特典の“お誕生日のマンスリーカクテル”を頂いた。巨峰のフローズンシャンパンカクテルはとても飲みやすくフルーティ。母は今年も迷わずフレッシュマンゴージュースをチョイスしていた。窓の外に広がる夜景はとても美しいけれど、スカイツリーも東京タワーもライトアップしておらず、ちょっと寂しい。

 そのままエレベーターを降りてレストランへ移動。このご時世全てのレストランが通常営業はしておらず、リクエストしたフレンチ・イタリアンは残念ながら休業中。洋食ならここだけ、と昨年と同じレストランになった。クローズの時間も大分早めのようだ。
 今年もお魚・お肉のフルコースをお願いした。昨年はハラヴェンを中止後、パージェタとハーセプチン2剤併用治療に変わったばかりでお腹の調子が悪く、途中でお手洗いへ行き結局半分も頂けずじまいという残念な結果だった。ところが、今回は自分でもびっくりするほど食欲旺盛で、全て平らげて夫にびっくりされた。

 メインの牛肉までパスせず頂くなんて、私としてはもう記憶にないくらいぶりのことだ。そして隣の小さな母も美味しい美味しいと言いつつ完食。私は、さすがにデザートまでは食べきれなかったけれど、母はそれも別腹だった模様。145cm、33kg、実はびっくりのちびっこ健啖家87歳である。

 夫には申し訳ないけれど、今回も宿泊は母と私のみ。帰宅する夫をホテルのエントランスまで見送った。食事の間は雨が降っていたが、上がっていてほっとした。最寄り駅まではライナーで、駅からは雨が止んでおり、自転車で無事帰宅出来たとのこと。良かった。
 さすがにまだ本調子とは言えない中、朝からフル回転でぐったり疲れた。部屋に戻って、洗い場のあるお風呂場で大きな浴槽にたっぷりお湯を張って早々に入浴。普段より2時間ほど早めに眠りに落ちた。

 月曜日。
 夜中に母が起きてごそごそしているので、どうしたのかと思ったらお腹を壊したとのこと。あれこれ話したそうだったけれど、見ればまだ3時過ぎ。これで喋ったらすっかり目が覚めてしまう・・・と勘弁してもらった。それでも結局そのまま眠れずじまい。

 BSで朝の連続テレビ小説が見られればいいかしら、という時間にモーニングコールをセットしていたが、普段通りスマホの目覚ましが1時間前に鳴ってしまう。夫は無事に起きたようで「そろそろ出かけます」とLINEが入った。
 外は久しぶりに秋晴れの青空。遠い山々の稜線も美しく、都庁舎がド~ンと目の前に鎮座している。

 母は夜中にお腹を壊したのがショックだったのか、まあ食べ過ぎだったのだろうけれど、朝食はキャンセルでいいです、とかデパートに買い物には行きません、とかしょげまくっている。
 私はひとまず浴槽足湯を済ませる。今回は昨夜と同じレストランかルームサービスでのみ朝食が頂けるとのこと。せっかくなのでルームサービスをお願いすることにした。

 私はサラダブレックファストを、母には和定食で御粥にして頂く。30分ほどで届く。こちらもフルセッティングすると部屋に長く滞在することになるためか、簡単な説明だけして早々に出て行かれる。
 2段になっていて飲み物やらスープやらもポットに入っているのでかなり重い。

 それにしても、朝食は要りません等と言っていたのはどこのどなた?と思うほど、ちょっとずつ色々の綺麗な和食を目にして、しっかり完食している母である。要らないんじゃなかった?とからかうと、母曰く、デイサービスに行っているお友達も皆、娘さんたちにそう言われるそうな(お母さんは「要らない、もう一杯です」等と言いつつ結局全部残さず食べる。)。かの戦争を潜り抜けてきた昭和一桁世代、いずこも同じということか。

 1時間ほどかけてゆっくり朝食を摂った後は、食休みの後お腹ごなしに一人で百貨店へ向かった。母は留守番をするというのでどうぞご自由に、と好きにしてもらった。こちらもマイペースで歩ける方が安心だ。
 とはいえ、今回何かお祝いを買ってあげようと思っていたし、留守番ではつまらなかろうとまずはSサイズショップで母のブラウスとカーディガンを見繕って購入した。

 その後、夫が欲しいといっているスラックスを下見。最後に久しぶりに贔屓のショップに行って、仲良しのKさんとお喋りしながら自分のワンピースをゲットした。
 さすがに月曜の午前中ということで、百貨店のお客さんの数は少ない。ゆっくりのんびり物色出来て良かったが、僅か1時間半ほど歩き廻っただけですっかり草臥れてしまったので、早々に退散してホテルに戻った。
 やはり情けないほど体力が落ちている。足が随分細くなったと母に驚かれたのだけれど・・・。多少あった筋肉がこそげ落ちてしまったのだと思う。

 それにしてもいいお天気である。久しぶりに見る青空だ。チェックアウトまではまだ3時間近くある。ちょっと小腹が空いたのでお寿司を買って部屋に戻り、お茶を淹れて母と半分ずつつまんだ。

 ラウンジで過ごすティータイムの様子はどうかな、と電話をすると、丁度換気の時間に当たっており、それが終わる時間にいらしてください、とのことに。言われた時間に出かけると、ほぼ貸し切りで私たちの後に老夫婦が一組だけだった。こちらも去年までのようなセルフのビュッフェ方式でなく、きちんとプレートにサーブしてくださった。

 贅沢な空間で静かにサンドイッチやプチケーキ等を頂き、満足。「来年はもう少し落ち着いているとよいのですが・・・、また来年もいらしてくださいね。」と言って頂き、ホテルを後にした。
 ほぼ24時間の滞在、今年も非日常の時間を堪能した。

 「来年は米寿のお祝いだし、お互い元気だったらまた来ましょう。」と言って、母を特急の優先席に座らせて出発を見送り、私も準特急に座って帰宅した。
 帰宅すると、今月2回目のお花が届いていた。私の好きなトルコキキョウが白、淡いピンク、紫合わせて5本。ワレモコウ、花を沢山つけたヒメヒマワリ、セッカエニシダ、ハランの葉がそれぞれ1本。花言葉はそれぞれ「優雅」、「変化」、「憧れ」、「謙遜」、「強い心」だという。小さい秋見つけたという感じの投げ入れになった。
 あれこれ片付けが終わらないうちに夫が帰宅した。

 とりあえず体調が回復方向にあり、命の洗濯とささやかな親孝行が出来たことでほっとした。毎年協力してくれる夫に感謝の夜である。
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2020.9.26 エンハーツ4クール目減量初回投与後10日目のこと 歯科クリニックとZoomセミナー参加

2020-09-26 20:26:27 | 日記

 昨夜は暖かいものを頂いてお腹を温めたい、と鍋の用意をして夫の帰りを待った。相変わらず腹痛は続いていたので、恐る恐る頂いた。夫は、鍋だとLINEで連絡したらルンルンとお肉を買い足してきて、清々しいほどよく召し上がる。食後もアドソルビンを飲む。朝の下痢の後は、とりあえず止まった様子でほっとした。

 体調が悪かったせいか、一人で仕事をしながら気分がやけに塞ぎ、夕食を摂りながら、今後今の治療をエンドレスに続けるのはしんどすぎる、と夫にこぼす。夫は(エンハーツは効いているのだから)頑張れと言いたいのだろうけれど、私の切羽詰まった感じに言葉少なだった。
 食後、夫はまたドンパチの映画を観ていたけれど、私はソファでいつの間にかウトウト眠ってしまった。本当に眠ってばかり。気づけば日付が変わっていて慌てて入浴し、ベッドで寝直した。

 今朝はベッドで朝の連続テレビ小説を視てから起きる。外は雨。気温は今日も低い。朝食はしっかり摂れた。食後また腹痛になり、慌ててお手洗いへ駆け込んだが、アドソルビンのおかげで下痢が止まり、軟便になっていてほっとした。アドソルビンはロペミンと違って腸の蠕動運動をぴたりと止めたりせず、マイルドな効き方なのが有難い。腹痛も取ってくれると良いのだけれど。

 朝食を終え、迷った挙句、小雨の中、ヨガスタジオに向かった。ビギナーのクラスで、今のイントラさんの中では一番指導上手なIさんが担当。もし具合が悪くなればリタイアすればいいと覚悟して。
 思えば3週間前は、夫が実家にご機嫌伺いに行ってくれた日だった。あれほど暑かったのに、今日は15度くらい気温が下がっているのではないか。
 何を着て良いものやら、長袖の薄いニットにジャンパースカートのいでたちだ。歩き出したけれどとにかく足元が不安定で、ふわふわする。下りの階段を下りながら踏み外しそうで怖い。身体がまとまらない感じはまだ続いている。

 クラスは男性4人、女性12人の16人だった。定員は17名だからかなり密な感じ。ちょっと出遅れたせいで端っこの位置を確保出来なかった。治療前日から全く身体を動かせていないので、とんでもなく身体が重い。ピークポーズにいくシークエンスのハイランジや、鷲のポーズ等は全く安定しない。ヨロヨロと何度も何度もこけそうになった。足の裏が痺れていてきちんと床が掴めない。何より、何度か貧血でふらふらと倒れそうになったので、しばし休憩した。クラス後の10分ヨガもパス。

 それでも、久しぶりに汗をかいてシャワーでさっぱり出来て気分転換になった。相変わらずシャンプーすると抜け毛が大変。ざっと乾かしておしまいにするが、段々寒くなるとそうもいかないだろう。
 夫曰く、真上から見なければ薄毛はあまりわからないとのことなので、今日は傘も差しているし、かつらはなし。

 夫とドラッグストアで待ち合わせして、買い物。駅前のファストフードでランチを済ませ、夫のパンツを買って丈詰めをお願いしてきた。
 帰宅後は汚れ物の洗濯を済ませ、インフルエンザ予防注射予約の電話。今年はコロナ禍でもあるので、少し早めに来月あたりを希望していたのだけれど、皆考えることは同じの様子で、とんでもなかった。
 11月初めまで既に予約で一杯だそう。夫は11月の初め、私は治療の副作用の関係で11月半ばにようやく予約が入れられた。結局、例年とあまり変わらないタイミングである。
 その後、口の中を念入りにケアしてから2か月ぶりの歯科クリニック受診である。
 
 午後1番の受診でクリニックは私一人だった。玄関を入るとスリッパの自動消毒器が入っていてびっくり。コロナ禍で色々な新兵器が出ているのだなあと感心。
 すぐに呼んで頂き、口の中をチェック。ひとまず落ち着いているようなので色々心配はあるけれど、このまま存置しましょうと仰る。

 それでは特に治療はなしだと理解したのだけれど、先生は5月に歯が折れた時の応急措置をした際の接着剤が歯と歯の間にベッタリと隙間なく付いているのがずっと気になっていたようで、今日は接着剤を剥がして歯の隙間を作って、そこでちゃんと歯間ブラシでケア出来る形にしたかった模様。

 それで、存置と伺いそのまま帰るつもりが、ちょっと削って・・・となってしまった。
 削り始めると神経に当たる。痛みがあります、と手を挙げたら、「では麻酔をしましょう、今日は数時間食事が出来ないかもしれないけれど大丈夫ですか」いう話になり、あれよあれよという間に40分もかかる大治療に。

 右鼻の直下に麻酔薬を入れているので、鼻の孔がぺっちゃんこになって息が出来ない感じで、鼻水が出てもわからない。実に気持ち悪い。結果、折れた歯に詰めてあった劣化した詰め物をも詰め直し、それが折れた歯を支える形にもして頂けた模様。鏡を見たら美的にも大分綺麗になった。こだわりの職人技だなあと思う。

 前回より歯茎の状態も良くなっているという。しっかりケアしなくては・・・と思うが、なんといっても吐き気が酷く、治療後はなかなか歯磨きが丁寧に出来ないのも気になる。次回はまた2か月後に予約が入った。

 帰宅後は転移性乳がん患者さんの口腔ケアのZoomセミナーに参加。今日は歯にご縁のある一日であった。 
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2020.9.25 エンハーツ4クール目減量初回投与後9日目のこと カラダにチカラが入らない・・・

2020-09-25 20:09:50 | 日記
 昨夜は夫が美容院に出かけて夕食は別々だったので、適当に好きなものを頂くことにした。帰宅後は、朝から食事の度に断続的に続いた下痢の後遺症でグッタリ疲れていて、まずはソファと一体化。それでも哀しいほど空腹である。 

 昨日生協から届いたぶっかけきしめんに、もろもろトッピングしてたんぱく質等を補うことに。とにかく胃が痛むほど空腹なので1品では足りない気がして、スープやらサラダやら夫が朝作ってくれた煮物やらをテーブルに並べて食べられるだけ頂く。
 夫にLINEで写真を送ったら、まるで高校生の食欲ではないか、との感想が返ってきた。

 結局、頂いてはみたもののほどなくして見事にお腹を壊した。止まらない蠕動運動による痛みでお手洗いから出られない。昼も、最後は水様便すら出なくなって粘液が出る状態だったので、お腹は空っぽの筈。なのに、なぜ食べるとこんなすぐにお腹を壊して下痢便が続くのだろう。
 ぐったりしてまた横になるが、断続的に下痢が続き、殆ど半べそ状態のままお手洗いで唸り続ける羽目に。
 もうフラフラでげっそり。声も出ない。

 就寝前、ロペミンと迷ったけれどひとまずアドソルビンを飲んだ。また迷走神経反射でひっくり返ってはたまらない。夜中に一度お手洗いに目覚めたけれど、とりあえず無事戻って寝直すことが出来た。次に目覚めたのは、朝。刺し込むような腹痛だ。そしてまた見事に下痢。

 丸1週間にわたり副作用の吐き気に苦しみ、ようやくその気持ち悪さが軽減し、さあ今度はしっかり食べて元気をつけなければ、と思って頑張って食べれば、こうして容赦ない下痢の連続。気持ちが萎える。いい加減勘弁してもらえはしまいか。

 この1週間ろくに動いていないことですっかり足腰が弱っているし、食べたらすぐに下痢が続くということでお腹も空っぽ、足元がふらついている。身体にチカラが入らない感じ。
朝食は頑張って普通に頂き、食後アドソルビンを飲んだ。お腹は不気味なくらいゴロゴロ音を立てて鳴り続けている。

 今日は在宅勤務日。雨降りだし、涼しいのを通り越して肌寒いし、腹痛を抱えたまま出勤しないで済んで本当に良かった。洗濯物が溜まっていたので、久しぶりに乾燥までセットした。このお天気では外干ししても乾かないだろう。
 昼前にはふっくら乾いた洗濯物が出来上がっていた。昼休みに畳み終えて恐々と昼食。お腹はゴロゴロ、ガスも溜まっている。冴えない金曜日である。
 
 9月も余すところあと5日となった。今年も残り3か月強というのが信じられない気分だ。暑さ寒さも彼岸までの言葉通り、いきなり風邪をひきそうな涼しさになったが、身体がまだこの気温に追随出来ていない。とにかくお腹の調子が落ち着いてくれないことには怖くて食べられないし、外出すら出来ない。
 体力も体重も気力もこれ以上落としたくない。なんとかうまくやり過ごして、次回からの治療に備えたいものだけれど・・・。
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2020.9.24 エンハーツ4クール目減量初回投与後8日目のこと 母、その後

2020-09-24 21:41:24 | 日記
 昨日はなんとか定時迄働けたけれど、疲労困憊は明らかで、帰宅後、生協のお届け品を取り入れてDMや洗濯物等最低限の片づけをしたら、電池が切れたように突然動けなくなった。
 夫が帰宅するのを待って、夕食が出てくるまでじっとしているという主婦にはあるまじきふてぶてしい態度である。

 夫は茄子のキーマカレーがお勧めだったよう(挽肉を使ってしまいたかったらしい。)で、それを頂く。気持ち悪くて苦しい、と同時にお腹が空いてたまらない。昨日あたりまでは会話もろくに出来ず、実に無愛想だったが、大分喋れるようになってあれこれ言いたい放題を言うので夫は苦笑(を通り越して眉間のあたりの青筋がピキッとしている)である。

 曰く、私は少し調子が悪いくらいの方が大人しくて良いらしい。まあ、私の我儘のなせる業だから、仰るとおりなのだけれど。
 食後もまだなんとなく頂けそう(暴走する食欲!)だったので、自分から台所に立って梨を剥いた。「(包丁の使い方)忘れていなかった?」と一言言われたが、この1週間はそのくらい食べ物に触れるのも台所に立つのも嫌だった。

 食後はダラダラとソファで横になってビデオを視、時間を浪費する。吐き気はあるし、眠くならないうちにベッドに行ったところでそのまま悶々と過ごすことになるので、ギリギリまで粘ってから入浴した。
 さて眠れるかと思ったけれど、やはり気持ちが悪い。寝返りを打ちながら少しでも楽な位置を探そうとするが、どちらを向いてみてもどうにもお腹が苦しく胃も痛い。吐き気と痛みがせりあがってくる。

 1時半近くまで眠れず、ようやく眠ったかと思ったら2時間もせずにお手洗いで目が覚めた。その後はまた明け方まで、気持ち悪さとお腹の苦しさで眠れなかった。合計4時間も眠れていないのではないか。不思議なことに、こんなに気持ち悪いのに食べることばかり考えている。今日のお昼はあそこに行こうとか、今晩はあれを食べようとか・・・飢餓状態にして且つ卑しいのである。

 朝食は青汁以外ほぼ普通通り。2,3日お腹が全く開通せずにウサギさん便がちょっぴりという状況が続いている。これこそお腹がぐるんぐるんする気持ち悪さの原因だろう。ずっと腹痛なのに排出されない。そろそろ酸化マグネシウムの出番かと薬袋に入れて出勤した。

 今日も涼しい。台風が東に逸れて直撃を免れたのは有難いことだった。風はあるが雨は降っていない。長袖のブラウスに薄いコートを羽織っただけ。
 出勤しても腹痛は続いたが、無事普通便が排出出来て良かったと思ったのも束の間。ほどなくしてまた刺し込むような腹痛。待ったなしに下痢になった。お手洗いから出られずに脂汗。本当に極端から極端である。
 でも、薬を飲まずに自力で開通してくれて良かった。昼食を摂った後もまた下痢だったけれど、これで少しお腹の調子が落ち着いてくれたら気持ち悪さも収まるのではないか。

 こうして目一杯体調が悪いのは丸々1週間で、ようやく投与翌週後半(すなわち今日)から少しずつ回復し始め、週末にはなんとか動き出せるのがエンハーツのパターンか。8割に減量したけれど、目立った身体の楽さは感じない。昨朝で吐き気止めのデカドロン2㎎も飲み終わったので、コンスタントな吐き気止めは処方されていないけれど、食べ物を口に入れるにはナウゼリンを飲んでからでないととても無理だ。
 猛暑だった第2、第3クールの吐き気と疲労は本当に死ぬ思いだったけれど、大分涼しくなってきたせいで、それが少し軽減したように感じる。これが暑さ負けの疲労感が収まっているのか、それともエンハーツ減量のなせる業なのかわからないが・・・。

 さて、実家の母のことを少し。
 昨日は母の外科と泌尿器科の経過観察通院日だった。今回の4連休、敬老の日を祝うこともなく、お彼岸でお墓参りに同行することも出来ず、ただただ自分の不調とだけ向き合い、母には日々の短い電話で生存確認をしつつ叱咤激励をするだけの不肖娘である。

 本当なら介護休暇を取得して通院付添もしたかったが、昨日は仕事を休むわけにはいかなかったので、一人で行ってもらった。
 当初、外科と泌尿器科とそれぞれずらして2回CT撮影をすると聞き、驚いた。どうせ頸部から骨盤なのだから1回で十分ではないかとお話しして、結局、変更してもらった。1か月も空けずに造影CT検査をするなんて無駄な被爆で、連携が悪すぎるではないか。結局1日で検査が済むことになったという。

 外科は2015年9月末に手術した直腸がんの5年目検診。これでOKが出ればひとまず卒業というタイミングだった。オペを執刀してくださった先生からもう3人も主治医が変わっており、春に変わった現在のドクターとはいまだお目にもかかれていないのだけれど、他臓器への転移も再発もなく、無事卒業のお墨付きが出たという。良かった、良かった。
 思えば、母のこの時の入院手術で止む無く父をショートステイに送ったことで、父はすっかりしょげてしまい、結果体調を崩し、その翌夏急逝するというきっかけにもなった。
 それまでなんとか2人で大過なく暮らせていた両親にとっては、その生活環境を大きく変えた病だった。
 父が亡くなって丸4年。頼りなくもアテにならない娘のサポートの中、小さな身体で辛い内視鏡検査等を繰り返しながらも、とにかく無事卒業にこぎつけた母はよく頑張った。

 その翌々年、2017年5月に黄斑前膜で硝子体手術をしたが、父の介護等で後回しにしていたせいか術後もあまり期待された効果は出ず、症状は低値安定。眼鏡をかけても結構見えづらくなっており、足取りがちょっと危ない。

 その2年後、昨年2019年9月に、今度は左腎がんの手術をした。82歳、84歳,86歳と2年おきに3回の入院手術、うち2回は全身麻酔の開腹手術である。こちらはまだ1年目の経過観察中。母は私を出産後、腎臓を患っているが、おかげさまで尿たんぱくも出ず、再発や転移の兆しもなく、とのこと。
 この後は3か月ごとの診察と半年ごとのCTで様子を見ていくという。まあ、これからは寿命との追いかけっこということかもしれない。

 こうしてダブルキャンサーのサバイバーだった母は、87歳にして無事直腸がんから解放され、ケアするのは当面腎がん1つだけになった。

 月末には私ももう少し元気になって、無事卒業を祝ってあげたいとプランを練っている。
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