ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.5.31 寝相の話

2012-05-31 19:54:15 | 日記
 人は子どもの頃、総じて寝相が悪いものなのだろうか。
 私も小さかった頃はよく「夜中に気付いたら、布団を蹴飛ばして何も掛けていなかった。何度もかけ直してあげた。」と父母に言われたものだ。だが、さすがに最近そういうことはないし(と思っているし)、かれこれ40年近くベッドで寝ているが、転落したことはない。

 翻って、寝相が悪いと言えば我が家のチャンピオンは間違いなく息子である。
 小学校に上がる時に、自分の部屋にベッドを入れてもらい、添い寝から卒業した。その後は結構カラリとしていて、「一人では淋しくて寝られないから・・・」と私のところに潜り込んでくるようなことは一切なかった。後追いをしないということでは、保育園時代もその後の鍵っ子生活でもとても助かったが、あらゆる面で淡泊な性格なのかもしれない。

 が、いかんせん寝相が悪い。布団やタオルケットを蹴飛ばしてお腹を出しているのは日常茶飯事。最近では夜中に彼の部屋を覗いたりすることはないが、ホテル等の宿泊先で久しぶりに隣で寝ているのを見ると、凄いことになっている。布団をかけていないというのはまだしも、何度かけてやっても、あたかも実は起きていてこちらをからかっているが如く、豪快に蹴飛ばす。
 そして、極めつけは180度回転である。寝る時に枕にした方と逆の、足の方向を頭にして寝ている。途中でベッドから大いにはみ出るであろう足などは、一体どういう風に移動しているのだろう。いや、もしかすると朝起きた時「今日は普通に寝ていたね。」というのは、実は360度回転しているのかもしれない、と思ったりもする。

 そこで、夫から聞いた話に驚いた。
 特養施設でショートステイをしている義母は、昨年末の脳出血で左半身麻痺になってしまっているが、起床時、息子と同じことが起こっているというのだ。つまり頭と足が180度入れ換わっているという事態。入院していた時には片側しか向いていることが出来なかったというのに・・・。
 義妹は施設の方から「いやあ、とてもお元気ですよ。」と言われて、一体どういう顔をしたのだろう。「(このことがもしかしたら無意識のうちにリハビリになっていて)麻痺が治って復調するかもしれないね。」と夫と顔を見合わせた。

 今日で5月も最終日となった。この1カ月の間に緑が鬱蒼としてきた。
 今日は今にも雨が降りそうな湿気の多い日だった。いつ梅雨入りしてもいい陽気である。こういう天気だと、どうしても骨の痛みやら傷口の痛み等が気になるところだが、昨日ナベルビンをパスしたせいか、デキサートによる不眠もなく、吐き気もなく、食欲もあり、便秘もしていないので、実に快調。痛みがそれほど気にならない。我ながら何とも現金なものである。
 そして今朝からトレミフェン服用開始。2カ月間どうか奏功してくれますように!と念じながら飲み込んだ。

 修学旅行中の息子の不在を良いことに、夫は勉強会と称して今日も宴会。食事の支度から解放され、体調も良いので、私も今日は一人レイトショーにでも出かけてみようかと思っている。
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2012.5.30 ナベルビン31クール2回目中止、ゾメタ71回目

2012-05-30 23:26:05 | 治療日記
 今日は夫が出張で、いつもよりも遅く家を出るということを今朝になって知り、さらに息子は遅い出発なので、なんとなく2人にペースをとられ、またもドタバタと家を出ることになった。
 何とか予定通りの電車に乗り、JRの途中駅で席も確保して、いつもどおりの時間に病院最寄駅へ到着。念のため、息子がまた居眠りしていないかどうか電話確認してから病院に入った。

 今日は診察前の検査等がないので、自動再来受付機の後は、そのまま腫瘍内科受付へ。自動血圧測定器の結果は104-66、脈は101。高めなのは到着してまだ間もなかったからだろうか。30分ほどして「中待合へどうぞ」の番号が点いた。さらに30分ほど待って診察室へ入った。
 いつものように先週1週間のご報告。相変わらず翌朝は早朝覚醒、夕方から気持ち悪さと怠さがアップしたこと、金曜日にはマグラックスが効きすぎたのか珍しく腹痛の後、お腹をこわしたこと。食欲が全くなく夕食が食べられなかったこと。土曜日も朝起きられなかったが、気持ち悪さは大分おさまり、怠さは日曜日まで残ったこと。相変わらず瞼周りの爛れが酷く、ステロイド軟膏を手放せないこと。
 最後に、足の痺れが辛いことを話した後、先生から「さて、もう一つ選択肢があります。」と、予期しなかった話があり、思ってもみなかった展開になった。

 ハーセプチンとホルモン剤で粘るか、ということだった。
 今の病院に転院後、フェマーラを数か月飲んだ後、ハーセプチンを開始、その後ほどなくしてタキソテールを開始したので、アロマシン、ヒスロンHを飲んではいるが、いずれもそれほど長期間ではなく、今のナベルビンに移行している。つまりホルモン剤を暫くやっていないので、試してみる価値はあるのでは、ということだ。再発防止のためにタモキシフェン(ノルバデックス)を術後3年近く飲んで、結局、再発したのだが、今の腫瘍もホルモン受容性があるのだから、ナベルビンを止めてホルモン剤の上乗せをしてみよう、と。いずれにせよ、8月にアンスラサイクリン系を始めるまでの2ヶ月間の期間限定策である。
 ナベルビンを止めてみて、ハーセプチンとどちらが効いていたのか観察するということだが、HER2強陽性の場合、ハーセプチンが肝であり、ハーセプチンを止めると急に悪くなることがあるため、ハーセプチンを残しながらナベルビンを止めてみるわけだ。確かに賭けではあるが、そんなに高いリスクかといえば、ナベルビンが押さえていれば今回のような話にはならなかったし、マーカーが反映しているのは骨の方で、肺の腫瘍はホルモン感受性が高いかもしれない。
 この2ヶ月間の使い方として、ホルモン剤を試すという新しいチャンスに賭けるかどうかということだ、と説明を受け、それならば、と安易な方に流れてしまう。そして先生から「僕も副作用のきつい治療は出来ればしたくない」という一言で気持ちが固まってしまった。

 今日はゾメタだけ、ナベルビンは中止、ということになった。ハーセプチンはアンスラサイクリン系開始2週間前は続けることが出来る。
 いろいろ質問を持ってきたことについても回答が得られた。
 ○アンスラサイクリン系の初回投与も入院なし、通院でOK。
 ○今回のように投与回数に限りがあるものについては、終わったら即他の抗がん剤移行はなく、経過観察で行く(前回タキソテールの時もそうだった。)。
 ○アンスラサイクリン系の投与はゾメタと同時でOK。つまりその間4か月は3週間に1度の通院でOK(ただし初回だけは副作用の観察があるので、翌週、翌々週の通院はあり)。
 ○6クール無事に終了したら、2週間開けてハーセプチンを復活させる。
ということだ。

 そして、今回処方されたのはホルモン剤のフェアストン(トレミフェン)を高容量。朝1回40mgを3錠だという。タモキシフェンと同じ性質だということで、ホットフラッシュ等はあるかもしれないが、いずれにせよ抗がん剤に比べればどう考えても副作用はマイルドな筈だ。
 今のままの病状なら8月にアンスラサイクリン系開始は間違いないが、そもそもナベルビンがうんと奏功していればそういう話にはならなかったわけだ。

 何はともあれ、突然の嬉しい展開になにやら拍子抜け。次回はハーセプチンがあるため2週間後、レントゲンチェックと採血もあり。診察室での体温は6度9分。先週聞きそびれた白血球は2700だったという。
 考えてみれば、白血球数も2000台が通常だ。この2ヶ月で骨髄も一休みの回復期間になるならそれも有難いことだ。いろいろ聞きたかったことを全て消化して、化学療法室へ移動した。

 15分ほどして窓際の椅子に案内され、針刺し名人の看護師Oさんにすんなり針刺をして頂いた。ベッドに横になりながら診察室での状況をお話する。「今日もナベルビンを投与して頂くつもりでやってきたので、戸惑いがないと言えば嘘になりますが・・・」と言うと、「先生が良いと思って提案されたわけですから、大丈夫!」と言ってくださった。

 それから10分ほどして点滴開始。いきなりゾメタと生理食塩水の2本になってしまった。こんなことは何年ぶりだろう。わずか1時間弱で終了。持ってきた本も1冊しか読めなかった。看護師のHさんにも「こんなに早く終わってしまって、どうしよう、という感じです。」と話す。抜針もHさん。「ホルモン剤を飲むと決めたら、効くかな、ではなくて効く!と信じましょう。」とのこと。少し衝撃があったが、早く終わったことでなんのその。

 会計に移動。お昼前に会計番号をもらうとは、これまた何年ぶりだろうという感じだ。それほど待たずに薬局へ移動した。薬局では10人ほど待っていたが、こちらもそれほど待たず。薬剤師さんに治療方針等を話して新しい薬を2週間分頂く。今日の病院と薬局滞在時間は3時間半強。

 外に出ると、いつもとは打って変わって、街もランチタイム真っ最中の時間だった。読みかけの本もゆっくりと読みながら優雅にランチをして、買い物をしながら帰宅した。

 さて、息子の乗った飛行機は無事定刻に離陸した模様だ。何度かメールをしたが、私の打ち間違いを指摘した揚げ足取りの短いメールが1本帰ってきただけだった。便りの無いのは元気な証拠、ということか。

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2012.5.29 明日に備えて

2012-05-29 22:44:22 | 日記
 早くも明日は通院日。今月は休薬週にもCT検査で通院したので、5回目の通院になる。
 遅くとも8月には薬がチェンジされるので、先週は訊けなかった日程のことなども含めて、質問項目を考えてみた。

 初回投与から通院で良いのか、初回だけは1泊入院なのか。
 これまでナベルビン+ハーセプチン、ナベルビン+ゾメタ、休薬のサイクルだったが、これからはアンスラサイクリン系+ゾメタで3週に1度なのか、それともこれまで通りアンスラサイクリン系、ゾメタ、休薬のサイクルか(つまり3週間に1度の通院で済むのか、2度になるのか。)。
 今回の治療が予定通り6クール完遂出来て、かつ奏功した場合、再びハーセプチンとゾメタのみの治療に戻れるのか。それともまた未使用の抗がん剤に移行するのか。 

 周囲に迷惑をかけるような長期休暇は出来ることなら取らずに、何とか仕事を継続したい。もちろん実際に始めてみなければどのくらいのダメージかわからない。その辺も含めて、要様子見、要相談だろうけれど。
 それでも、8月から始められることはタイミングが良いと言える。というのも、大学における8月は会議等が“1回休み”の月なのだ。ここで投与後の体調が掴めれば、9月にはソフトランディングが出来るだろうから。

 ここ数日の不安定なお天気のせいか、加えて精神的なこともあるのか、しぶとい胸痛と足の痺れが気になっている。涙目も酷く、瞼は赤く爛れて沁みるし痛む。痛みやこうした症状はどうしても気持ちを塞がせる。

 一方、息子はいよいよ明日から修学旅行に出かける。先ほど荷物の最終チェックを終えて、鍵を閉め、玄関先にスーツケースとリュックを並べた。目的地のお天気は、彼らの滞在中ずっと雨模様の予報で、何とも冴えない。かなり冷え込むようなので、急きょ厚地の衣類を追加した。

 せめて出かける時くらいは家にいて、「行ってらっしゃい。」と送り出してあげられれば良いのだろうが、夫は仕事、私は通院日。搭乗便は夕方だから、かなり早めに空港に到着するように出かけるとはいえ、彼が一番遅く家を出る。だから夫も私も、残念ながら見送ることは出来ない。息子は自分で鍵を閉めて出かけていくわけだ。自宅最寄駅からはお友達と一緒だが、駅までは大荷物を転がして一人だ。
 外は今、土砂降りの雨。さすがに明日の朝まで降り続いてはいないだろうが、時間が来たら一人でタクシーを呼んで出ていく手筈になっている。

 いざ出かけてしまえば、あっという間に帰ってくるのだろうけれど。
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2012.5.28 また懐かしくも・・・

2012-05-28 20:52:47 | 日記
 今朝のこと。
 出勤簿を押印している時に、以前同じ部署で仕事をしたことのあった方から声をかけられた。「A先生のこと、ご存知ですか。」と。

 A先生というのは、息子が小学校5,6年の時に担任してくださった先生である。彼女の坊ちゃんが今年小学校1年生になり、その担任がなんとA先生なのだそうだ。先週末、面談をした時に、おそらく彼女の勤務先から私たちのことを思い出してくださったのだろう、「○○さん(私の名前)のことはご存知?」という話になったのだという。

 息子は、小学生の時は、今とは比べ物にならないくらい何にでも興味を示し、目がキラキラと輝いた前向きな良い子(すみません、これも親馬鹿です。)だったので、先生方には随分可愛がって頂いた。今の“めんどっちー”連発息子を見たら、のけぞられるだろうな、と苦笑する。

 ちょうど3,4年生の頃、息子の同級生に問題行動を起こすお子さんが2人いて、殆ど授業が成立しないほど荒れてしまい、担任の先生の負担は大変なものだった。3、4年生の担任の先生はお気の毒なことにお二人とも体調を崩されて、途中でお休みされた。

 5年生になる際にクラス換えがあり、A先生が担任になり、そのまま6年生のクラスも受け持たれた。その段階で一人のお子さんは別の学校に転校し、残った1人のお子さんがまた同じクラスになったのだが、A先生はそのお子さんのあしらいがとてもお上手で、決してコワモテというわけでもないのに、A先生の言うことは聞く、とのことだった。
 そして嘘のように、クラスもそのお子さんも落ち着いたのがとても印象的だった。A先生は、中学受験することにも好意的で、とても褒め上手でいらしたので、息子も受験生でありながら、小学校生活を犠牲にすることなく、運動会も発表会も十二分に楽しみつつ、のびのびと過ごせた、と今でも感謝している。

 卒業式の時には、大正ロマンのハイカラさんのような袴におリボン姿の先生と、真新しい中学の制服を着た息子のツーショットの写真を撮らせて頂いた。私の病気のこともお話していたので、別れ際に「どうか頑張ってね。」と私の手を握りながら声をかけて頂いたことも心に残っている。

 息子が中学に入学して2カ月位した頃だろうか、卒業アルバムを取りに行き方々、先生の所にご挨拶に行ったところ、「(職員室の)先生の机には(その時の僕との写真が入った)写真立てが飾られていたよ!」と照れ臭そうに話してくれた記憶がある。中学生までは暑中見舞い状と年賀状を出すようにさせていたが、高校に入ってからは暑中見舞い状を面倒臭がり、今では年賀状だけのやりとり、それもそっけない(「○○㎝になりました。」程度の一言コメントだけの)ものになっている。

 先生は息子が小学校2年の時に異動されてきたので、もう随分長くなるな、とは思っていた。少し前に市内の別の学校に異動された、と風の噂で聞いていたが、なんとこんなご縁があるとは!

 それにしても先生が知っている息子は、当時155cmで40㎏にも満たない痩せっぽちの坊やだった。それが今や180cmを超え65㎏の大男。街ですれ違っても気付いて頂けないかもしれないな、と思う。とても懐かしく、私たちのことを思い出して頂けたことがとても嬉しかった。
 「またお会いになる時は、どうぞよろしくお伝えくださいね。」と彼女に言って、温かな気持ちで職場に向かった。

 今日も予報通り、朝は晴れていたが、暗くなったと思ったら突然真っ暗になり、夕立ちのような激しい雨が降った。週末からは早くも6月。なかなかお天気の安定しない5月だったなあ、と思う。

 相変わらず目の周りと鼻の周りの爛れが鬱陶しく、ステロイドの軟膏が手放せない。足の痺れも夕方にはかなり酷くなっている。憂鬱なことばかり、考えたくはないのだけれど。
 

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2012.5.27 半年ぶり「つぼみの会」参加

2012-05-27 22:04:38 | 日記
 今日は朝から眩しいほどの良いお天気。少しゆっくり目に起きたが、怠さは若干残っているものの気持ち悪さは殆ど抜けていて、嬉しい。昨日は夫任せだった朝食の支度もソツなくこなせ、4日ぶりにごく普通の朝食がとれた。
 気になっていた大物の洗濯も済ませ、さぼっていた拭き掃除もし、今日は半年ぶりのつぼみの会だ。昨年の2月に30年ぶりに再開したこの会も今日で6回目を迎える。
 出かけようと思った矢先、足が攣った。本当はレストランに先着してメンバーをお迎えする予定だったが、メールで「先着出来ないかもしれない。」と謝りの連絡をし、体勢を立て直して家を出た。

 メンバーの一人が私と同じ街に住んでいることもあり、3ヶ月に一度開催のこの会は2回に一度の割合で、私の勤務先の大学内のレストランで開催している。ちょうど大学内レストランで開催する5月は新緑が、11月は紅葉が、それぞれ美しいお薦めの季節だ。
 前回2月は都心のレストランでの開催だったが、体調が優れず、幹事だというのに欠席させてもらった。他のメンバーも、お子さんの受験やら親御さんの体調やらで直前に欠席連絡が相次ぎ、合計4人が欠席し、3人での開催となった。前日・当日はベッドの中から携帯で参加可能なメンバーに確認の連絡をしたり、レストランに電話を入れたり…本当に、携帯さまさまであった。

 今回は7人中6人が集まることが出来た。
 そもそも都心に集まった方が皆の住まいからは便利に違いないのだが、私の体調を気遣ってここまで、一番遠いメンバーは片道3時間以上かけてやって来てくれている。何とも申し訳ない限りだ。
 これまで何となく幹事役を引き受けていたが、遅くも8月からは薬のチェンジが決まっているので、次回の予約まではするけれど、それ以降は出席確実なメンバーに幹事役を引き継いでもらえませんか、とお願いをした。
 早速2人が、自分がやってもいい、と手を挙げてくれて、ほっとした。

 体調が悪くても、会への参加が励みになって、免疫力がアップするというなら断固そうすべきなのだろう。けれど、まだどの程度副作用が出るのかわからないので、様子見の期間でもある。せっかくの楽しい会なのに具合が悪そうに出席して雰囲気を台無しにしたくない、という気持ちがある。
 出席するなら皆にいろいろ気を遣わせるのは本意ではない。あくまでも健康な人たちの中に入ったら、病気のことを言い訳にはしたくない気持ちもある。
 順番から言えば11月はまた大学レストランが会場ではあるのだけれど、歩いて通える場所を会場にしてもらいつつもやはり出席出来ないというのは何ともプレッシャーなので、場所もこちらに限らず自由に決めてもらうことにした。

 ちょうど薬のチェンジがなく体調が安定している時期に、こうして何度も逢うことが出来たのは本当に有難かった。
 子どものこと、兄弟のこと、親の介護のこと、病気のことなど、皆、それぞれいろいろ抱えながらこの会で元気をもらい合っているのだと思う。
 せっかく再開したこの会が、細く長く続けばいいな、と思う。きっとメンバーは皆、同じ気持ちなのだろう。

 また明日から新しい週が始まる。
 息子は水曜日から修学旅行に出かける。スーツケースの準備も自分ひとりで出来ないことにため息をつきつつも、夫と2人の静かであろう数日間が楽しみである。

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