ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.10.31EC3回目投与前夜、今宵も独り静かに過ごす

2012-10-31 19:28:38 | 日記
 昨日は満月。残念ながら夜は雲がかかって隠れてしまっていた。一昨日はとても綺麗に見えたのだけれど。
 先月は、中秋の名月が入院中の日曜日で、ちょうど台風が来ていた時だった。ああ、あれから早くもひと月経ったのだなと思う。
 明日から11月、ちょうど切り良くタイツ解禁にしようかと思っていたが、ヒンヤリした朝の空気に触れ、一日前倒しで今日からスタートしてしまった。

 昨夜のうちから今晩の夕食の仕込みをし、今朝は思い立って洗濯機も回した。朝食、お弁当の用意に加えて、あらかたの夕食の準備、洗濯干し・・・と大忙しで家を出た。それもこれも今夜前泊させてもらうためだ。

 これまでは出来ていたことなのだから、我儘だ、贅沢だと言われればそうなのだけれど、一日がかりの治療日の朝、出かけるギリギリまで家族の面倒を見つつ自分のことをする、というのは精神的にも肉体的にも結構疲れる。疲れたままで電車に揺られて病院に向かい、検査、診察、治療のフルコースを受けると、帰る頃には文字通りヨレヨレだ。 
 かつては病院滞在時間と往復を全て読書時間に当てられていたのだが、最近ではめっきり減ってしまっている。以前はそれでも帰宅後に夕食を作っていたが、最近では悪びれずにお弁当を買って帰るようになってしまった。幸い今日は息子が塾の日だから、夫が普通に帰宅しても、息子と夕食をとるまでには時間がたっぷりあるので、一服してもらえる。

 また、有難いことに、明後日はどうしても出勤しなければならない仕事がないので、思い切って全日休暇、月曜日まで土日を挟んで連続5日の休暇をとることにした。ちょうど大学祭の期間でもあり、休講中である。世は行楽シーズンなので、どこか旅行にでも行っている、と勘違いされるかもしれない。
 たとえ副作用で体調が悪いにせよ、仕事に出ないで家にいられることを思えば、朝だけ気合いを入れて2人を送り出し、勢いで夕飯の支度までやってしまって、そのあと一日横になっているということも出来る。
 これは休職してタキソテール治療をしていた時のパターンだ。さすがに今回は仕事をしながら治療を続けているから、体力を温存しながら工夫して、家族の助けも借りて乗り切らないといけない。

 とにかく明日は、2回のEC治療を終えたタイミングということで、診察前にレントゲンと採血がある。EC治療の第1回効果測定だ。どうか奏功の手ごたえがあり、白血球も無事回復して、予定通り3回目の投与が出来ますように。
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2012.10.30 EC2回目投与19日後、情報セキュリティ研修受講

2012-10-30 19:52:35 | 日記
 朝、ベッドから離れるのが億劫な季節になった。
 温かい寝具から離れ難いのは私一人ではないだろう。夏と同じ時間でもまだまだ薄暗いし、なんといっても肌寒い。これからますます・・・である。それでも我が家では、私がコケると皆がコケそうなので、必死で起きている。
 昨日インフルエンザの予防接種を打った右腕は、プックリと赤く腫れているが熱もないし、とりあえず問題なさそうだ。

 今日は午後、職場内の情報セキュリティ研修を受講した。
 個人情報漏洩の事故、メールの送付先を間違えたり、異なる添付ファイルを付けてしまったり、という事故が実際に皆無でないという。
 今やコンピュータネットワーク、情報システム等を使わずに仕事をしていくのは現実的ではない。だから、それらの恩恵を受けるとともに、様々な脅威から自分の身と組織を守ることが目的だ。テキストは「情報セキュリティ みんなで守ろう“10の約束”」というリーフレットである。

 日々進化する情報化社会において、私たち職員に出来ることとして、
 ①情報を分類して、適切に管理します、②非公開情報を外部へ持ち出しません、③情報資産を外部へ持ち出しません、④持ち運び可能な記録媒体(USB)の利用は最小限、かつ適正にします、⑤私物の情報機器類(PC,USB)を職場へ持ち込みません、⑥パソコンを適正に管理します、⑦パソコンを利用するとき、他の利用者へ迷惑をかけません、⑧ID,パスワードを適正に使用・管理します、⑩業務以外の目的で情報資産を利用しません、
 というもの。

 ヒューマンエラーは必ずや発生するもの、だからこそ、日々の心がけでその被害を極小化することが出来る、という。まずは事故を未然に予防するためにこうした約束を守る、そして、そうしていても残念なことに事故が起こってしまったら、まずはスピーディに報告。常に自己点検を行いながら、不断の見直しを続けましょう、というものだ。
 最後にリーフレットに署名をして研修終了となった。

 メールを送る時、送信ボタンを押す前にもう一度読み返す、もう一度宛先を見直す、などということはいつもしているけれど、一度送ってしまったものは取り返しがつかない。同じように、こうしてブログ記事の「投稿する」ボタンを押す時には慎重にならなければ、と改めて思う。一度ネット上に流れてしまったものは後から削除したところで、何らかの形でどこかに残っているという。心して書かなければならない。

 さて、元気でいられるのも明後日朝までか。明日は仕事が終わったら病院最寄駅近くのホテルに軟弱に前泊して、明後日、第3回EC治療に向かう予定だ。
 レントゲンや採血の結果、何とかこれまで2回の治療が奏功していることが分かれば、後半戦もまた頑張れるのだけれど・・・。

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2012.10.29 EC2回目投与18日後、インフルエンザ予防接種無事終了

2012-10-29 19:58:35 | 日記
 新しい1週間が始まった。
 週の後半からは早くも11月だ。昨日の冷たい雨空とはうって変わって、今日は澄みきった青空に陽射しの溢れる良いお天気。最高気温も23度まで上がるという。昨日は16度しかなかったというのだから、やはり体調管理の難しい季節だ。

 午前中、毎年恒例の自己申告の面接があった。
 年度初め、今回、年度末と3回、自己申告書類を提出するが、今回は中間報告とともに異動希望調書を出す回だ。今の治療と体調を思うと、スタッフ職で慣れた現職に留め置いてもらって後1年は様子を見たい、というのが希望だ。だが、宮仕えの身、辞令1本でそうはいかないことも十分有りうる。配慮して頂くといってもお給料をもらっている身、あまり我儘を言っていると進退も考えなくてはいけないことになるかもしれない。
 そうはいっても再びラインの長になり、若手から中堅まで複数の職員の面倒をみるとなると、精神的にも身体的にもかなりの負担になりそうだ。もちろん、組織とポストがこのまま続けば、留め置きが一番自然だろうとは上司の弁だが、組織改変があればそうも言っていられない。なかなか悩ましいことだ。

 その後、恒例の会議をこなし、昼休みに職場を出て、インフルエンザの予防接種に向かった。
 近所のかかりつけ医で受けられれば楽なものだが、何かあった時のことを思って、いつもの病院まで電車に揺られて片道1時間半弱。今日は時間指定だったので、夕方滑り込みというわけにいかず、早めに出かけた。
 いつもの再来自動受付機にIDカードを通すのではなく、入口が異なる健康管理センターへ。健康診断や人間ドックを専門に行っている部署で、初めての訪問だ。この病院でインフルエンザの予防注射を受けるのは、4年前のタキソテール投与時と今回の2回目だが、前回は化学療法室で受けられたと記憶している。その後、システムが変わったらしい。

 2階に上がって、受付でIDカードと保険証と予約表を出す。予診表に記入しながら検温したところ、36度ちょうど。受付番号のペンダントを頂いてロビーで待つこと15分ほど。しばらくしてクラークの方が見えて、診察室の前まで案内される。ここでは3、4人待っている方がいた。10分ほどして番号を呼ばれ、ドクターの問診と診察があり、“接種問題なし”に丸がつく。5分ほど廊下で待って別室へ移動し、無事接種終了。接種後30分は院内にいるように、とのことで、1階のコーヒーショップで時間潰しをしてから会計を済ませ、病院を後にした。本日の病院滞在時間は、1時間ちょっと。
 とりあえずこれで、家族全員インフルエンザ予防接種が終了。どうかこの治療で免疫抑制の間に家族で誰も罹りませんように、と祈るのみだ。
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2012.10.28 EC2回目投与17日後、久々のリフレで至福の時間

2012-10-28 20:49:20 | 日記
 今日は予報通りの雨模様となった。
 ゆっくり目に起きてしっかり朝食をとる。夫は午前中から義母のお見舞いに出かけた。息子は午後から漢検受験。一夜漬けならず当日漬けで予想問題をやる始末で、わが息子ながら、なんと大物なことよ、と思う。

 朝のうちに夕食の仕込みをし、3週間ぶりに念入りに拭き掃除をして(多分、今週の治療を受けたら、ろくに掃除が出来ないまま、また3週間が経ってしまうのでしょう・・・。)、息子と昼食を済ませ、彼を送り出してから2か月半ぶりにリフレに出かけた。

 前回リフレに行ったのは、まだ真夏の暑い盛りだった。その後、9月末に予約を入れていたのだが、入院騒ぎで泣く泣く病院からキャンセルとお詫びのメールを入れた。それから2回目の投与を挟み、早くも1か月が経ってしまった。
 今日は下半身すっきりコースと、ハンドリフレに角質ケアをお願いした。いつものように、リラックス系かリフレッシュ系のエッセンシャルオイルを選んで、フットバスで足を温める。今日はリフレッシュ系のユーカリにした。
 腰にホットパックを当てて頂き、今の治療のことをひとしきり話した後、施術が始まるとあっという間にうとうとしてしまう。至福の時間である。ずっと腰が痛く重かったのだが、そのとおりの反応で、両くるぶしを刺激されるとかなり辛かった。目も肩も疲れていると見えて、足の指先もコリコリだ。それでも最後に深呼吸をする頃には、だいぶほぐれてすっきり体が軽くなった。免疫アップのハーブティを頂き、終了。

 「これでまた来週も頑張れます!」と次回の予約を入れて、本降りの雨の中、最寄りの私鉄駅まで送って頂いた。

 帰宅した夫に義母の様子を聞くと、義妹夫婦は「ちゃんと(夫のことを)わかっている。」とは言うけれど、夫の感じるところでは、どうも怪しげで、あるいは認識するのは瞬間だけ、なのかもしれない、という。夫は義母の4姉妹の写真を大きく引き伸ばして持って行ったのだが、あまりよく見てくれなかった、とちょっと寂しそうだった。
 水曜日には退院して施設に戻ることが出来るのだけれど・・・。
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2012.10.27 EC2回目投与16日後、祝!ブログ開設3周年、三者面談ダブルヘッダー

2012-10-27 19:13:12 | 日記
 自分で「祝!」もないものだが、一昨年の1周年、昨年の2周年に引き続き、の記事である。
 “石の上にも3年”ではないけれど、今日まで3年間で945という数の記事を書き続けてこられたことにあらためて感謝したい。
 何よりこうして治療を続けることが出来、家族、友人、職場の方たちを含めたいろいろな方たちに支えられて生き永らえてこられたことに。

 私たち進行再発がん患者にとって、1年1年は本当に重い。
 だからいきなり、「次は5周年を目指します。」とは言わない。
 来年、2013年10月27日に“祝!ブログ開設4周年”の記事を書くことを当面の目標にしたい。
 そうすれば、再発当初、残された時間はあと5年くらいだろうか・・・と、ぼんやり思った時間を超えることが出来るのだから。
 細く長くしぶとく、これからも生きている限り書き続けて行きたいと思う。

 そして、今日は母業ダブルヘッダー。学校と塾と、三者面談のハシゴであった。前回9月末に同じようなこと(午前中仕事、午後保護者会、夕方から塾の校長面談)をやって、翌々日から入院した苦い思い出がある。今回は気をつけなくては・・・と、午前中はすっかり寝坊をさせてもらい、洗濯をし、寝具を冬仕様にする。

 午後、息子と学校で待ち合わせ、担任と30分弱の面談。「このままではヤバイ」とのっけからシビアな話も沢山されて、本人も神妙な顔をして聞いていた。努力出来るのも才能のうち、“やれば出来る”というのはやってから初めて言えること、と耳の痛い実にもっともなことを言われる。これからの半年が正念場。これから彼が変わったら、たとえ目に見えて成果が現れなくともじっと我慢してほしい、とのこと。本当にそうあってほしいと思う。

 面談の後、やけに饒舌な息子と、のんびりと学校の最寄駅まで並んで歩く。アップダウンのある往復40分で少し汗ばみ、がっくり疲れる。乗り換え駅で小腹を満たしたい息子とお茶をして時間調整する。ハロウィンの催しで仮装したちびっ子たちでごった返していた。人混みに出るとまだまだ体力が戻っていないことを感じる。
 そして自宅最寄駅近くにある塾でも、校長とのシビアな話。きちんとやりさえすれば必ず勝算はある、と言われ“強化指定選手”として対応されるそうだ。いずれにせよ、塾では来月から新年度。受験生として新しいコースが始まるとのこと、現役で合格を目指すのなら、もう待ったなしの季節のようだ。
 あとは本人がやる気になってくれることを静かに待ちたいと思う。
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