中さん

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日記(12.5)コラム「大中恩氏」

2018-12-05 16:53:08 | 日常
12月5日  (水曜日)    晴れ

その詞に曲をつけることを最初は断ろうかと思っていたそうだ。
童謡にしてはちょっと詞が長すぎる。
「わんわんわわん」「にゃんにゃんにゃにゃん」。
一、二番で二百字を超えている。

子どもたちには長すぎて受け入れられないだろう。

▼出版社から何度も頼み込まれて、引き受けたが、
 作り出すと詞の良さがよく分かり、すらすらと曲が書けた。

「わんわんわわん」で曲名はもうどなたにもお分かりだろう。
 「いぬのおまわりさん」(一九六〇年)。
 作曲した大中恩(おおなかめぐみ)さんが亡くなった。九十四歳。


「いぬのおまわりさん」「サッちゃん」「おなかのへるうた」「ドロップスのうた」…。
 幅広い世代の人が口ずさめる楽しい歌の宝物を残していただいた。

▼耳にすれば、自分の幼き日へと、
 お子さんがいらっしゃる方には、
 わが子がたどたどしく歌っていた「あのころ」へと一瞬で、
 連れ帰ってくれるタイムマシンのような曲の数々である。

一曲の中にさまざまな表情が織り込まれていた。
 軽快な調子で滑りだしたかと思えば、
 途中では、ちょっとしんみりさせたり、笑わせたり。そしてまた元気よく。
 曲が見せる豊かな表情と変化が子どもを喜ばせた。
 歌い継がれる秘密なのだろう。

▼お別れに、代表作でいとこの阪田寛夫さんが作詞した


   「サッちゃん」をお借りする。
    <とおくへいっちゃうってほんとかな><さびしいな> 恩さん。
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日記(12.5)流行語「大宅壮一」

2018-12-05 12:06:10 | 日常
12月5日    (水曜日)  晴れ   風あり


大宅壮一は戦前戦後を通して活躍したジャーナリスト。

1970年に亡くなると、
 新聞や放送、雑誌などの業界5団体が史上初のマスコミ合同葬を執り行い、
 ペンで昭和の世相に切り込んだ希有な人物をしのんだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~
大宅壮一 大阪府出身のジャーナリスト、ノンフィクション作家。
     毒舌の社会評論家として知られる人物であり、
    「一億総白痴化」「恐妻」「口コミ」「太陽族」など多くの造語でも有名。
     妻は「大宅昌」、三女は「大宅映子」(ジャーナリスト)。
     1967年に「大宅壮一東京マスコミ塾」(大宅マスコミ塾)を開塾し、
     逝去で幕が閉じられるまでに、8期480名の塾生を送り出した。
     また、没年となった1970年より「大宅壮一ノンフィクション賞」が発足し、
     毎年のノンフィクション作家・作品に授与している他、
     大宅の膨大な蔵書資料を元にした「大宅壮一文庫」は、
     雑誌ジャーナリズムの総合図書資料館として著名。
~~~~~~~~~~~
▼数多くの人物論や評論、ルポルタージュなどを発表したが、
 巧妙に比喩を交えた分かりやすい文章で人気があった。

 天下のやじ馬、反骨の野人、毒舌家などと呼ばれた。
 数々の流行語の生みの親でもあった。

▼6・3制導入で新制大学が一気に230校誕生すると、
 駅弁がある所に大学があるようだとして「駅弁大学」と皮肉った。
 テレビ番組の青少年への悪影響や低俗さが問題になると、「一億総白痴化」。
 どれも世相を反映する言葉だった。

▼今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」に、
 平昌冬季五輪でカーリング女子代表チームが試合中に使ったそだねー
 選ばれた。ほのぼのとした前向きな言葉で、北海道特有のイントネーションが印象的だ。

▼思わず笑顔を浮かべたくなる言葉が大賞に輝き、
 胸をなで下ろした人もおられよう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
 最終候補の中には世の中を震撼させた事件や、
 不可解な政治の世界にまつわる言葉が含まれていた。

▼トップ10に「ご飯論法」が入った。
 朝ご飯を食べたか問われ、
 パンを食べたのに「(ご飯は)食べていない」と話した大臣の国会答弁にちなむ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
 昨年は「忖度」も。
 政治絡みの流行語は、
 なぜか不快感を伴う。

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