中さん

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日記(2.20)コラム「休眠打破」

2019-02-20 14:04:52 | 日常
2月20日  (水曜日)   晴れ 気温が上がった。

暖かな日になった。
定期通院、血圧を測って薬をいただき帰宅。昼になった。
ここ3日間急性の胃腸炎だったか?はたまた風邪からくる症状なのか
胃がむかむかして、お粥を食していたがようやく元に戻りそうだが
孫も昨日同じ症状を呈して一日休んでいた。動けないわけではないが気分はイラつく。

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北海道の新聞コラムに
休眠打破
「入学願書を出すのがで、
 試験が沈丁花(じんちょうげ)で、
 卒業式が辛夷(こぶし)で、
 入学がだという。
 ひとごとには思えない入学試験である」。

 作家の幸田文が随筆に受験シーズンをこうつづっている。

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▼住まいの近所には、たくさんの学校があった。
「毎年見なれている景色だが、毎年つらく見る。
 沈丁花なんぞいやになってしまうのである」
と、
 この人らしい言い方で受験生やその家族を気遣っている。

▼入学に向かう季節を花の移り変わりで表せる東京とは異なり、
 この時期、道内はほとんど白一色だ
 先週まで強い寒気が居座り、各地で最高気温が氷点下の「真冬日」が続いた。

▼桜前線の北上などまだまだ遠い先の話だが、
 開花には厳しい寒さが欠かせない。
 >休眠状態の花芽は、冬の冷気に刺激されて目覚め、再び成長を始める。
「休眠打破」と呼ばれる現象だ。

こんなふうに受験生の苦労も報われ、
 花を咲かせる時が来ると信じたい。

▼昨日は二十四節気の雨水(うすい)。
 雪が雨に変わり、氷が解け始めるとされる。
 くしくも道内は今週、冬型の気圧配置が弱まり、
 気温がかなり高くなる可能性があるそうだ。
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▼雨水のころ亡くなった詩人の
 茨木のり子さんに「三月 桃の花はひらき」で始まる
「見えない配達夫」
という詩がある。

 地下には配達夫がいて植物に季節の変化を告げる。
「かれらは伝える 根から根へ 逝きやすい季節のこころを」。
その足音に耳を澄ましたい。
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 見えない配達夫 茨木のり子

三月 桃の花はひらき
五月 藤の花々はいっせいに乱れ
九月 葡萄の棚には葡萄は重く
十一月 青い蜜柑は熟れはじめる

地の下には少しまぬけな配達夫がいて
帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう
かれらは伝える 根から根へ
逝きやすい季節のこころを

世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に
すべての植物たちのもとに
どっさりの手紙 どっさりの指令
かれらもまごつく とりわけ春と秋には

えんどうの花の咲くときや
どんぐりの実の落ちるときが
北と南で少しずつずれたりするのも
きっとそのせいにちがいない

秋のしだいに深まってゆく朝
いちぢくをもいでいると
古参の配達夫に叱られている
へまなアルバイト達の気配があった

  Ⅱ

三月 雛のあられを切り
五月 メーデーのうた巷にながれ
九月 稻と台風とをやぶにらみ
十一月 あまたの若者があまたの娘と盃を交わす

地の上にも国籍不明の郵便局があって
見えない配達夫が律儀に走っている
かれらは伝える ひとびとへ
逝きやすい時代のこころを

世界中の窓々に 世界中の扉々に
すべての民族の朝と夜とに
どっさりの暗示 どっさりの警告
かれらもまごつく 大戦の後や荒廃の地では

ルネッサンスの花咲くときや
革命の実のみのるときが
北と南で少しずつずれたりするのも
きっとそのせいにちがいない

未知の年があける朝
じっとまぶたをあわせると
虚無を肥料に咲き出ようとする
人間たちの花々もあった
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★北海道の春は上の木々の花が一斉に咲くのでそれはすごい!
 出かけるなら7月上旬が良いかも。
コメント
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