まつや清の日記 マツキヨ通信

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市議会総合交通政策特別委員会視察1日目 さすが豊田市はトヨタ城下町

2019年10月23日 | 市政

今回のテーマは1,高齢者移動支援事業「たすけあいプロジェクト」の取組、2,新たなデマンドバスの導入。豊田市の人口の6割が自動車関連産業に関わり製造品出荷額の97%が自動車関連事業、まさにトヨタ城下町。豊田市は通勤などクルマ利用者が圧倒的で公共交通政策を論じる必要が少なかった自治体だったが2005年に周辺自治体と合併した。周辺は公共交通が十分でなく地域バスの運行によって高齢者のみあるいは一人暮らし世帯の足を確保すべく交通ネットワークを作ってきた。しかしながら集落の分散化していることなど十分な交通施策とならず、1,足助地区(人口7647人、高齢化率45%)や旭地区(人口2652人、高齢化率45%)に地域バスを補完する高齢者移動支援事業として「たすけあい」プロジェクトを発足、2,小原地区(人口3677人、高齢化率38%)に地域バスとしてタクシー会社と連携して「おばら桜バス」を導入、など試みてきた。「たすけあい」プロジェクトはタブレットを活用しボランティアマイカーを組み合わせて①モビリティ向上、②外出促進、③健康維持の目的にために会員登録制による会員費用とマイカー移動距離に合わせての豊田市がボランティア」にポイントの提供し後日、500ポイント500円で還元するというシステム。ただ利用者(延べ124件、91名が会員)は大半が女性、病院利用など。特定のドライバー(53名)に利用が集中するとのことであった。バス利用は予約制、地域バス購入は豊田市、利用者収入でまかなえない部分は豊田市が負担するという。これらすべてが名古屋大学の研究チームの成果を生かしたものとのことで、静岡大学との連携事業がますます大切となってくる時代であることを再認識させられた。もうひとつ、トヨタ市ならではなければ社会実験出来ない小型電気自動車、109台のシェアカー、60ヵ所のステーション、1分20円、停車中は2円の試み。