電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

アイドリングストップを止めるとDPF再生間隔は〜デミオ・ディーゼルの場合

2020年10月09日 06時01分09秒 | 散歩外出ドライブ
以前、マツダ・デミオXDの近況について記事(*1)にした際に、

考えてみると、ディーゼルエンジンの特性として、始動直後の回転が不安定な時期に高負荷がかかると黒煙が出やすいのではなかったか。であれば、i-Stop で停止と始動を繰り返していればススがたまりやすくなり、DPF再生の頻度も多くなるため、ススを燃やすのに使用する燃料も多くなるのではなかろうか。アイドリング・ストップという僅かな燃料節約のために、1回で10分間以上もかかるDPF再生に燃料を使っていたら、本末転倒なのではなかろうか? という仮説です。これを試すには、走り出す前に i-Stop 機能を停止し、信号待ちでもアイドリングを止めず、DPF再生の間隔がどうなるかを調べてみるのが良さそうです。

と考えました。で、7月から9月までの三ヶ月間、走り出す前にアイドリングストップ(i-Stop)を止めて走行し、DPF再生の終了から次のDPF再生終了までの走行キロ数を記録し、月平均を出してみたところです。(注:DPF=Diesel Particle Filter、ようするにススを出さないフィルター)



その結果、表とグラフのようになりました。通勤先は同一ですので、条件はほぼ同じです。明らかに、アイドリングストップを止めたほうがDPF再生の間隔は長くなっています。つまり、相対的にススのたまり具合が少ないということです。

考えてみれば、アイドリング・ストップによる燃費改善効果はあまりたいしたことはなく、せいぜい 21.3km/L が 21.5km/L になる程度でしょう。ところが、DPF再生中には1回のDPF再生につき10分間以上も余分に燃料を燃やしながら走ることになり、燃費はがくんと悪くなります。ですから、アイドリングストップでチマチマと燃費を稼ぐよりも、アイドリングストップを止めてDPF再生間隔を延ばし、余計な燃料消費を抑えるほうが結果的には良さそうです。つまり、当方の走行条件では、マツダ・デミオ・ディーゼルのアイドリングストップはあまり意味がないのではなかろうか。もうしばらく、i-Stop をオフにして走ってみたいと思います。

(*1):マツダ・デミオXDの近況とリコール通知〜「電網郊外散歩道」2020年8月


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