電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

多色インクの使用頻度〜万年筆とボールペンの場合

2022年05月31日 06時00分26秒 | 手帳文具書斎
私の場合、万年筆ではプラチナ社の古典ブルーブラック・インクを中心に、カーキブラック、カシスブラックとそれを混色して自作したゴールドオーカー、それに黒インクを使っています。これらはいずれもボトルで購入して使っているもので、#3776ブルゴーニュ万年筆等を中心に、複数のペンをこのインクで使っています。大抵の紙で裏抜けしにくい古典ブルーブラックは9年で5個の開封(*1)ですので、ほぼ2年で1個以上のペースということになります。他のクラシックインクはそれほどの消費速度にはならず、もっとゆっくりとしたペースです。

以前、プロシオン万年筆を購入したときに添付されていた緑色のインクカートリッジをプレッピー(Preppy)万年筆で使用していましたが、このほどようやく使い切りました。どうも緑色のインクというのは、4+1タイプのボールペンでもあまり使う機会がなく、続けて使うならばカートリッジで数本だけ購入すれば充分でしょう。



ではボールペンの現状は? これは、一時マイブームとなっていた顔料ゲルインクのブルーブラック(*2)はほぼ使い切っていますが、万年筆で使えるので補充は見合わせております。また、ブラウンもPreppy万年筆のカーキブラック等で使えますので、これもインクが切れたら使用停止となるでしょう。結局のところ、ボールペンはスタンダードな黒と赤に、万年筆インクにはないぺんてるのターコイズブルーを主に使っている形です。どうやら私の場合は、プレッピー(Preppy)万年筆の増殖が様々な多色ボールペンを押し返しているようです。

(*1): 古典ブルーブラック・インクの新ボトルを開封する〜「電網郊外散歩道」2022年1月
(*2): 顔料ゲルインク・ボールペンに着目した経緯と使ってみた感想〜「電網郊外散歩道」2014年11月

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開花前と開花後〜赤い芍薬のビフォー・アフター

2022年05月30日 06時01分07秒 | 季節と行事
五月も終わりに近づき、シャクヤクが咲き始めました。もともと亡父が好きで植えたもので、白と赤があちこちにどっさり植えてあります。その後を老母が引き継ぎ、今はもっぱら妻が草取りなど世話をしているところです。奥の方に白いシャクヤク、手前に赤いシャクヤクとルピナスが咲いています。



では果樹園のスモモの樹の下で開花した赤いシャクヤクは;





「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿は百合の花」というのは昔の女性へのほめことばだったようですが、この豪華な咲き具合が、ほんとに見事です。



電動ベッド導入と入浴支援以降、なんとか気力を回復してきた老母は、昨日から起きてダイニングで一緒に食事をするようになりました。まだ長い時間ずっと椅子に座っているのはたいへんなようですが、歩行器で歩いて自室とリビングダイニングを往復するのは良い運動になっているようです。

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桃の摘果作業の帰りに色づきはじめたサクランボを撮影する

2022年05月29日 06時02分47秒 | 週末農業・定年農業
昨日は、朝の雨も上がって日中は晴れ間が出てきましたので、午前・午後と桃の摘果作業に従事しました。ラジオをかたわらに、まだ小さな桃の実をひたすら間引いていきます。適宜、休憩を入れますが、アスパラガスの古株から立派なアスパラが出ているのを少しだけ収穫、お昼はアスパラガスのパスタ・アラビアータだな。



帰りに、サクランボの現状をカメラに収めました。そろそろ色づきはじめた早生種の「紅さやか」が賑やかです。






佐藤錦はまだまだ青いですが、これもあと二週間もすれば色づき始めます。



肝心の桃の摘果作業は、ようやく残り二本まで進みました。サクランボの作業が始まる前、今月中になんとか区切りがつけられるかが課題です。

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サクランボ近況〜今年はなんとか平年作か

2022年05月28日 06時02分04秒 | 週末農業・定年農業
五月も最後の週末に突入です。我が家のサクランボは早生種の「紅さやか」がそろそろ色づき、主力の佐藤錦が成長期に入っています。写真は一週間ほど前の佐藤錦の様子ですが、大きな実が受粉した実で、未受粉果はやがてぽろりと落ちてしまいます。今年の着果率はまずは平年作のようで、昨年のような霜の害はなんとか回避できた模様。桃の摘果がまだ進んでいませんので、ぎりぎりまで桃の摘果に従事し、6月に入れば早生種の「紅さやか」の収穫に入ります。佐藤錦は6月第3週あたりから作業開始でしょうか。収穫適期は6月14〜20日頃と見込んでおり、これにあわせて例年通り雇人の人たちに助っ人を依頼します。

「紅さやか」は、色づきは抜群に良いのですが、早生種の常であまり食べて感激するほど美味しい品種ではありません。どちらかというと旬の珍しさで手を出すものの、ジャムやフルーツソース、あるいはケーキに用いるなど真っ赤な色づきを利用した加工品として重宝することが多いです。まあ、佐藤錦や紅秀峰などと比べてしまうと、もともとが他の品種の花粉がないと実がつかない佐藤錦のために、花粉樹として植えているだけにちょいと分が悪い(^o^)/

我が家のサクランボでは、生食で食べて美味しいのは「佐藤錦」を筆頭に「紅秀峰」「南陽」などの品種です。他に「正光錦」あるいは昔ながらの「ナポレオン」などもありますが、やや影が薄いかも。サクランボの大産地である山形県内でもナンバーワンの産地の一つです。この時期、心身ともにベストコンディションで乗り切ることができるようにしたいものです。

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5月の雨はたいてい優しいものだけれど

2022年05月27日 06時01分21秒 | 季節と行事
5月になってから、ずいぶんカラカラ天気が続きました。最近では、22日(日)と23日(月)に雨が降り、今日も雨降りのお天気です。先の雨降りも優しい雨で、田畑にはほんとうに恵みの雨となりました。こんどの雨も、水田の稲穂だけでなく畑の野菜は生き返り、果樹園は元気を取り戻し、果物の成長には必須の降雨となります。その意味では、五月の雨は優しい、文字通り慈雨と言うべきものでしょう。ただし、温暖化が目立つ近年は、必ずしも優しい雨とは限らなくなってきているようです。照ればカラカラ天気、降れば土砂降り、というような極端な傾向が現れつつあるようで、気をつけなければ。



本日は畑仕事もお休みで、のんびりすることといたしましょう。少しだけデスクワークをして、お昼を作って、あとは音楽を聴いて読書でもしよう。



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老母、在宅入浴支援でしばらくぶりにお風呂に入れた

2022年05月26日 06時00分39秒 | 健康
5月の連休中に転倒して腰の痛みから電動ベッドを使うようになり、やや痛みは軽減されたものの、お風呂が当面の課題になっていました。地域包括支援センターに相談し、ケアマネージャーとの協議を経て、週二回、在宅での入浴支援に来てもらえることになりました。先日、初めての入浴日。幸いに気温も暖かく、血圧などを測った上で入浴、洗髪しドライヤーで髪も乾かしてもらい、すっきりしたようです。老母もこの様子なら大丈夫とヘルパーステーションと契約を交わし、定期的な入浴支援をお願いできることになり、私たち家族も一安心です。

介護の困りごとは、地域の包括支援センターにまず相談するのが良いと聞いてはいましたが、ほんとうにそのとおりでした。老母もしだいに前向きな気持ちになっているようで、来週あたりからは起きて皆と一緒に食事をしたいと言っています。まずは、一歩前進です。

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「サンデー毎日」より「サタデー毎日」〜若い人にはわからない比較かも

2022年05月25日 06時00分55秒 | Weblog
先日、職場の若い人と話をしていて、「退職した皆さんは毎日が日曜日みたいなものでうらやましい」と言われました。そこで、「毎日が日曜日だと、何もすることがないと困ってしまうので、半日くらい仕事して半日ゆっくりできる土曜日が毎日だといいなあ」と言ったら、くだんの若い人はキョトンとして、「毎日が土曜日でも日曜日でも、同じではないか」と言います。そうか、今の若い人たちは、最初から土曜日は休みで、半日出勤する「半ドン」なんて言葉は知らないんだ、ということに思い至りました。

考えてみれば、週のうち何日かは非常勤で半日ほど出勤し、残りの日は半日だけ畑で働き、しかも残りの半日は休むか生活上の雑事を片付けている今の生活は、ほぼ「毎日が土曜日」の生活に近いのかもしれません。毎日が日曜日の生活を「サンデー毎日」と言うならば毎日が土曜日の生活は「サタデー毎日」とでも言うのでしょうか、60代の後半はまだ体力もあり、それでも良かったように思いますが、徐々に「サタデー時々」に移行し、やがては「サンデー毎日」に移行するのがよろしいのでしょう。



本日は非常勤の勤務なし。サクランボのカイガラムシ対策重点防除期間となっていますので、早朝から防除作業に従事します。したがって、本日の投稿は予約投稿です。なお、写真はつぼみが目立ってきてもうすぐ咲きそうな赤い芍薬です。

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NHK-FM「かけるクラシック」でヴィラ・ロボス「マズルカ・ショーロ」を知る

2022年05月24日 06時00分49秒 | -独奏曲
通勤の途中で、NHK-FMの「かけるクラシック」の再放送を聴いていたら、ヴィラ・ロボスの「マズルカ・ショーロ」という曲に興味を持ちました。もともとはギターの音楽だそうですが、「ブラジル民謡組曲」という曲集の第1曲らしいです。当日は、ロンドン・ブラスの金管アンサンブルによる演奏でしたが、実にチャーミングでステキでした。信号待ちですぐメモを取り、帰宅してから YouTube 等で確かめたところ、いろいろな編成で演奏され親しまれてている音楽のようです。

オリジナルのギターによる演奏。(2001年)
Leon Koudelak plays: H. Villa-Lobos "Mazurka Choro"


Mazurka Choro by Villa Lobos、2015年、ギタースタジオ主宰者の演奏のようです。


フォルテピアノによる演奏。少々ルバートが多すぎる感もありますが。
Villa-Lobos: Mazurka Choro (arr. f. piano)


低音が魅力的なギター二重奏で。
Yamandu Costa e Guto Wirtti | Mazurka Choro (H. Villa-Lobos) | Instrumental SESC Brasil


ポーランドのクラクフ音楽アカデミーの学生さんでしょうか、チェロとピアノの二重奏で。
Villa-Lobos: Mazurka-Choro for cello and piano


ロンドン・ブラスによる金管五重奏で。(2017年)
London Brass. Heitor Villa-Lobos 'Mazurka-Choro'


ふーむ、なんとも魅力的な音楽です。今まで聴いたことがなかった音楽にめぐりあう良い機会になりました。

(*1): エイトル・ヴィラ=ロボス〜Wikipedia の解説

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地元紙に連載中の「山響クロニクル・50年の軌跡」が興味深い

2022年05月23日 06時00分26秒 | クラシック音楽
地元紙である山形新聞に連載中の「山響クロニクル・50年の軌跡」が興味深いです。5月17日付けの記事は、草創期の頃の音楽教室についてのもので、「喜ぶ姿がモチベーション」とあります。取材した伊藤律子記者は、もし山形県出身であれば、音楽教室を体験した世代なのかもしれません。記事によれば、草創期には高校の音楽教室から出発したとあります。山響創立の1971年には私は高校を卒業していますので、もちろん高校の音楽教室の経験はありません。翌72年からは小中学校にも対象を拡大したとあります。実際には、自意識過剰気味な高校生よりも小中学生のほうがストレートに音楽を受容できた面もあったのかもしれません。高校の方も大学進学率上昇の社会情勢にあわせて「普通科活性化事業」が展開されるなど、昭和60年ころには、県の事業の方向性は違う面にむいており、一部の進学校では音楽教室などを実施する余裕がなかったのかもしれません。一方で、創設指揮者の村川千秋氏を取り巻く音楽仲間のバックアップにより、音楽教室を継続した学校もあったのだろうと思います。継続するということは難しいことです。ましてや50年も続くということは、並大抵の苦労ではなかったはず。関係者の努力に、頭が下がります。



山響創設〜草創期の頃、私は大学生活を終えて関東某県に就職し、そこで同郷の女性と結婚し生活していたのでしたが、原爆症に苦しむ父親の願いを入れてUターンすることを決意した頃です。都会の文化的環境をあきらめる代わりに、山響の存在は魅力的に映ったことは確かです。とりわけ、仙台フィルの創設で楽員が多く移動してしまうという危機の時期にも、弦楽アンサンブルが安定していた印象があります。山響の50年は私自身の半生とも重なり、格別の感慨があります。

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音楽が鳴り止んだ時の静けさ

2022年05月22日 06時01分38秒 | -協奏曲
PC-audio で静かに流れていた音楽、J.S.バッハの「ブランデンブルグ協奏曲」第5番と第6番が終わります。この季節、音楽が鳴り止んだ時の静けさは得難いものです。早朝の空気感というか静謐さというか、良い音楽を聴いた後の満足感とともに、聴覚が解放される感じがします。初夏の陽光の中に、鳥のさえずる声がします。年がら年中BGMで音楽がなっている環境は、思うほど快いものではありません。感覚の緊張と解放が、適度に交代することが大切なのかもしれません。

写真は、自宅裏の果樹園の入り口。亡父が植えた紅白のツツジが満開となっています。

YouTube より、J.S.バッハのブランデンブルグ協奏曲第5番。
Bach - Brandenburg Concerto No. 5 in D major BWV 1050 - Sato | Netherlands Bach Society


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老母、初めて車イス用タクシーを利用して通院する

2022年05月21日 06時00分23秒 | 健康
5月の連休中に転倒して腰の痛みを訴えている老母、先週はとうとう整形外科への通院もできず、電動ベッドの導入で少し元気になりましたので、車イスで通院を試みました。当地のタクシー会社に車いす用のタクシーがあるという話を聞きつけ、電話してみたところ、高齢者割引があり、通常のタクシー料金プラス数百円の上乗せで予約利用可能とのこと。それではということで、あまり医院の混み合わない午後の時間帯に出かけました。

自宅に到着した車イス用のタクシーは、女性のドライバーが運転するトヨタのラクティスで、スロープを使って後部荷室に乗り込み、車イスを固定するようになっています。たいへんスムーズで、またガクガク動くこともありません。医院に到着したら、先に受付していてくださいと言われ、ドライバーさんが老母の車イスを押して連れてきてくれました。

整形外科医院ではもう一度レントゲンを撮り、一箇所だけ脊椎骨の幅がすこーし狭くなっているところがあるが、そこかもしれないとのこと。簡易なコルセットをつけてもらい、少し楽になったとのことです。隣接する薬局にも車イスで向かい、終わったところでタクシー会社に電話して迎えに来てもらいました。帰りもたいへんスムーズで、これなら通院がずっと楽になりそうです。

月に1〜2回、薬を処方してもらうためにどうしても通院しなければいけませんので、老母が歩けなくなったらどうしようというのが悩みの種でしたが、月に数千円の負担で車いす用タクシーを利用することができるのならば、寝たきりでほんとに動かせなくなるまでは大丈夫そうです。家族にも明るい展望が見えてきた気がします。

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迷惑メールの相談を受けたので

2022年05月20日 06時00分58秒 | コンピュータ
先日、友人より電話で相談を受けました。なんでも、自分のメールアドレスから自分宛てにメールが届き、その内容が「あなたのPCを乗っ取ったので金よこせ」というものだそうです。ああ、例のやつだなとピンときましたが、友人は初めてだったようで、びっくり仰天したらしい。とりあえず「大丈夫だから安心して、心配なら見てあげるから」と話したところです。老母の件でケアマネージャーとの打ち合わせもあったりしましたが、念のためにお宅に訪問して点検しました。

友人宅は iMac で、老眼世代には巨大なディスプレイがうらやましい(^o^)/
私のメインPCは Linux でサブに Windows を使っているだけで、Mac は管轄外ですが、情報技術の基本的な考え方は変わらず普遍的なものだと考えています。しかも、Mac OS-X からは UNIX 系に転換していますので、根本的には Linux も共通なものが流れているという印象です。

「メール」で該当の迷惑メールを表示し、「ヘッダ」を「標準」から「すべて」に変更すると、メール本文の前に付いているヘッダが表示されます。これを眺めていくと、iMac のメールからではない(すなわち自分のパソコンが乗っ取られて発信されているのではない)ことがわかります。ただ単に、自分のメールアドレスを偽装して発信されているだけだということが納得できたようで、安心したようでした。あわせて印刷回りのトラブルも相談され、以前のはがき印刷の設定が残っていることを見つけて、短時間でしたが助言は終了。

以前、「やっぱり一家に一台、理系の友人だね」とロボット並みの称賛(^o^;)を受けたことがありますが、今回は丁重に人間らしい謝辞をいただきました(^o^)/

画像は、我が家に届いた迷惑メールのヘッダの一部を表示したものです。私のメールアドレス等は削除しています。Outlook Express 6.0 で送信されているということは、Windows 98/Me/NT4.0/2000/XP のパソコンが使われているということだな。誰かが踏み台にされているのかも。

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遅れに遅れていたサトイモ苗の植え付けを終える

2022年05月19日 06時01分00秒 | 週末農業・定年農業
老母の転倒に伴う対応や私のぎっくり腰などで、サトイモ苗の植え付けが遅れに遅れていました。本来であれば、もうとっくに終わっているはずの作業です。朝晩の水と日光を与えてはいましたが、苗もこれ以上放置はできません。妻と相談して、エイヤッと植え付けを決行! 幸いに、畝立ては終わっていましたので、畝間は草取りが大変なので耕運機が入れる幅とし、黒ビニルをかぶせてマルチ栽培、計30本のサトイモを植えました。あわせて、少し離してかぼちゃも3本ほど植え付け。空きスペースには枝豆「湯上がり娘」を植える予定です。



黒ビニル被覆の上から等間隔に穴を開け、たっぷりの水と害虫対策にアドマイヤーを少量ずつ投入、サトイモ苗を植え付けました。あとは、乾燥対策にときどき水をかけてやる必要がありそうです。もともとは休耕田だった畑ですので、隣を水路が流れています。バケツで水を汲み、じょうろで水をかけてやればよいでしょう。うん、全体としてはまあまあ良好な出来ではなかろうか(^o^)/

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用水路に水が流れ、田植えの季節

2022年05月18日 06時01分38秒 | 季節と行事
用水路に勢い良く水が流れ、あちこちで田植えの風景が見られます。もっとも、今は昔と違って大勢で田んぼに出て総出で田植えをする時代ではなくなりました。田植え機に乗って運転する人と足りなくなった苗を補給する係と、広い水田にせいぜい二人、それだけで半日もかからずに終わってしまいます。田んぼに水が入るとどことなく空気もひんやりして、窓を開けて車を走らせるときにはなんとも言えない爽快感があります。

ただいま、通勤の音楽はマーラーの交響曲第1番「巨人」。マーラーの青春の音楽とでも言えばよいのでしょうか、水面に月山や朝日連峰など残雪をまとう山々が映る、ややひんやりした初夏の風景を楽しみながら、半世紀以上前の録音を聴いています。

Mahler: Symphony No. 1, Bernstein & NYP (1966) マーラー 交響曲第1番 バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル


Mahler: Symphony No. 1, Ančerl & CzechPO (1964) マーラー 交響曲第1番 アンチェル指揮チェコ・フィル


Mahler: Symphony #1 - GEORG SOLTI/London Symphony Orchestra ゲオルグ・ショルティ指揮ロンドン響(1964)


いずれもすでにパブリックドメインになっています。

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電動ベッドが老母にもたらしたもの

2022年05月17日 06時00分56秒 | 健康
転倒し腰の痛みから寝たきり生活になっていた95歳の老母、電動ベッドの導入で何をいちばん喜んだかというと、意外にもベッドの両側の手すりでした。それまで、腹筋や背筋の衰えでしょうか、フラットな座面位置から起き上がるのが困難になっていましたが、電動ベッドを調節して上半身を少し起こした状態からだと、両側の手すりに手をかけて、腕の力も借りてヨッコイショと起き上がることができるようになりました。そうすると、今まで横になって食事をしていたのが、起きてベッドに腰を掛けて食事をするようになり、さらに歩行器で歩いてトイレに向かう気力が出てきたようです。

自分で体を起こすことができる、それはストレートに前向きな意欲につながる条件のようです。私自身は電動ベッドの導入のねらいを、上半身を起こすことさえできればいいと考えていましたが、結果的にはもう一歩進めて、歩く意欲につながったようです。

そういえば、足が不自由な人がかけっこで負けることを悲しむ必要はない、例えば電動車いすだとか、可能ならば自転車などで走ればいいだけなのだ、という言葉を聞いたことがあります。不自由さを補助する道具を使えば、移動の目的を果たすことはできる。「移動の自由」という言葉がありますが、たしかに人生においてはスムーズに移動できることが大事なのであって、かけっこの勝敗は目的ではない。

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