電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ミドリのポケットメモ「Diamond memo」を使い切った

2024年05月09日 06時00分16秒 | 手帳文具書斎
何冊かある手持ちのリング式ポケットメモ帳の中で手に取る頻度が高かったミドリの「ダイアモンド・メモ」(Diamond memo)を、このほど使い切りました。調べてみたら、最も古いメモは2015年5月で、ちょうど9年使ったことになります。小さなポケットメモを9年も使ったということは、たまにしか使わなかったということでしょう。そういえば、退職前で通勤時間が長かった時にトイレ休憩で利用したコンビニ等で見つけて購入したのがきっかけだった(*1)ような記憶があります。これまでも同タイプの別の製品を何冊か使い切っています(*2)が、ずっとなくさないで使い続けたのは、それはそれで役割があったためということでしょう。



今は、通勤もなくなり、同僚に仕事上のメモを渡すこともなくなりましたので、使う頻度はさほど高くはありませんが、常に持ち歩いている手帳ダイアリーや備忘録ノートを開くまでもない、書店や図書館で本を探したり、ちょっとした買い物などのメモや通院の待ち時間などのスキマ時間をつぶすために思いついたことをメモする等の用途には便利です。用途が限定されない使い方に、出番を待っているポケットメモがすでに待機しています。



(*1): 各種ポケットメモについて〜「電網郊外散歩道」2014年1月
(*2): ポケット・メモ帳を使い切るとき〜「電網郊外散歩道」2017年6月

【追記】
最初はメモパッドと表記してみましたが、考えてみると pad というのは一端を糊付けして1枚ずつはがせるようにしたものだそうで、リング式のメモ帳は該当しないと判断し、ポケットメモ帳に統一しました(^o^;)>poripori

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自宅裏の果樹園に恵みの雨が降る

2024年05月08日 06時00分42秒 | 季節と行事
5月7日、ようやく待望の雨が降りました。気象庁の過去の気象データを見ると、4月9日に40mm以上の降水量を記録して以来、まとまった雨はしばらくぶりです。畑もカラカラでときどき水やりをしていたくらいで、自宅裏の果樹園と野菜畑にはとても行き渡らず、文字通り恵みの雨となっています。降ったり止んだりのお天気は今日も続く予報は「曇り」に変わってしまったようですが、できれば多めに天然蒸留水を降らせてほしかったところです。



亡父が植えたボタンやツツジも咲き、もうすぐルピナスやシャクヤクも開花する頃、裏の果樹園も生き返ったように、サクランボも桃も柿もスモモもプルーンも葉の緑が元気を取り戻したように見えます。農作業に従事する私たち夫婦にも、良い骨休めになりました。



 (▼プルーン)

(▼柿)


報道によれば、南陽市の林野火災は地元消防団の懸命の活動では間に合わず、陸上自衛隊のヘリコプターによる消火活動が行われ、昨日までで約137ヘクタールを焼失したということです。この雨のおかげもあってなんとか鎮圧までこぎつけたようですが、消防隊、自衛隊の皆さんの力で早期に鎮火できるようにと願っています。



とはいえ、朝仕事もないゆっくりした時間。簡易な PC-audio ではありますが、YouTube で音楽でも聴きましょう。朝の雰囲気ではありませんが、チャイコフスキーの「四季」から「5月」を Olga Scheps のピアノで。

"May - Starlit Nights" from Tchaikovsky's "The Seasons" (Olga Scheps live)


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ボクは狭いところが好きなんだ!

2024年05月07日 06時00分49秒 | アホ猫やんちゃ猫
先日、書棚の奥、ふだんはCDの陰で見えなくしているところにワインを寝かせているのですが、ここからボトルを出すためにCDを出したら、我が家のやんちゃ猫・李白クンが「ボクは狭いところが好きなんだ!」と言ってもぐりこんでしまいました。どこがそんなに気に入ったのか、出てきません。キミねえ、残りのワインとCDをしまえないんだけど。

たぶん、30℃前後の気温にまいっていた時に、ひんやり涼しいところがお気に召したのかも。決してワインの残り香につられたわけではないと…思いますが…(^o^)/
しかし、名前が漂泊の飲ん兵衛詩人・李白だからなあ(^o^)/

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野菜畑にサトイモを植え付ける

2024年05月06日 06時00分58秒 | 週末農業・定年農業
5月5日の日曜・祝日(こどもの日)は、朝仕事で早朝からジャガイモの水やりとサトイモの畝立てをしました。朝食後は、妻と二人でサトイモの植え付けをします。まず黒マルチを張り、植える間隔を決定します。畝の長さは9mあり、苗は25本ありますので、2畝に12本と13本に分けて植え付けます。

900cm÷12本=75cm
900cm÷13本≒70cm



まず黒マルチを張り、その上にざっと苗を置いてみて、間隔を確かめます。幅3cm程度、長さ1間の長尺の板材に30cm間隔に目盛を打った手製の定規がありますので、これでおおよその間隔で苗を置いていきながら数えてみると、ちょうど良い具合です。




あとは、黒マルチの上から十字に切れ目を入れて穴を開け、移植ごてで土を掘り出し、水をたっぷりやった後に少量のアドマイヤーをパラパラと入れ、わずかに土をかぶせた上に苗を置いて周囲を土で埋めます。




全体を眺めると、芽を出したばかりのジャガイモと黒マルチの上にちょこんと顔を出すサトイモと、今はまだ可愛らしい状況です。これが一ヶ月もするとそれぞれ生育してすごい状態になるのですから、作物の力に驚きます。



あとは、たっぷり水をやり、午前中になんとか終了。妻と二人だと、やっぱり作業がはやいです。桃「川中島白桃」等の摘果のほうも気になりますが、今は野菜苗の植え付けを終えるほうが先でしょう。

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連休後半、どこへも行かずに畑仕事

2024年05月05日 06時00分06秒 | 週末農業・定年農業
大型連休の後半、連日の夏日で暑いです。日中は30℃の気温ですが、湿度が低く風があるために、意外に爽やかに感じます。当方、完全リタイア生活ですので、勤め人の時代とは違ってせっかくの休みだからどこかへ行こうという気は全く無し。どこへも行かずに畑仕事に精を出しました。昨日は、早朝から桃とリンゴの防除を実施しました。朝食後にはジャガイモを植えた野菜畑の残りを耕運機で耕します。草が芽を出し伸びるのを抑制しようという腹づもりです。



昨年、ジャガイモやサトイモ等を植えた区画は、堆肥もたっぷり入れていたせいか、土がさらさらで細かく、いかにも「耕土」という感じがします。これに対して、昨年まで休んでいた区画は、粘土質の土がごろごろで、いかにも「休耕田」という感じがします。このあたりは、畑全面を埋め尽くすほど野菜等を植えたら、こんどはそれを処分するのに困るというジレンマがあり、分割して区分ごとに輪作することで連作障害を避けるという対応でしのいでいるところです。




今年は、手前側を休み、奥の方にいろいろ植え付ける予定で、とりあえず草対策のために全面を耕運機で耕耘しました。見た目は点々と草が出始めたように見えますが、耕してみると土の中から顔を出すばかりとなった草の根や茎が続々と顔を出します。耕運機でかき回されて、30℃の熱射でカラカラに乾き、さすがの草もダウンすることでしょう。最大の草対策は「耕す」ことです。



ジャガイモは、ようやく芽が出揃ったところです。畝間を広く取りましたので、畝の間を耕運機で耕して草対策とし、さらにクワで細かい表面の草を削り取ります。これで、今月中旬の芽かき作業あたりまではなんとか大丈夫かな。あとは、サトイモ、サツマイモ、カボチャ等の植え付け作業の予定。汗とともにストレス発散、休憩時の冷たい水が美味しい。

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備忘録ノートとキーボードはどちらが手前に来るか

2024年05月04日 06時00分17秒 | 手帳文具書斎
最近、やけに細長いノートが一般的になってきているようです。例えば B5判のノートを上下で2分割したようなサイズのB6横判とか、A4判ノートを上中下に3分割したようなノートなどです。普及の理由は、パソコンのキーボードの手前に広げてメモを取るのに便利だ、ということらしい。

ふと、私の場合を考えてみました。私の場合、備忘録ノートに何かを書きこむ時は、キーボードはデスク奥のミニコンポのアンプの上に片付けて、ノートを広げることが多いです。このやり方だと、書籍や新聞雑誌等を広げながら、要点をメモすることができます。また、画面を見ながらノートにメモを取る場合も、どちらかと言えばキーボードは奥の方に置き、手前側は広く開けて書き込むスペースを確保します。逆に、備忘録ノートを広げて参照しながらキーボードで入力する時は、ノートを液晶ディスプレイとキーボードの間に置き、場合によっては書見台を使うこともあり、キーボードの手前には何も置きません。

そうか。キーボードとメモ帳・ノート等の位置関係は、

  • キーボードが手前でメモ帳やノートがその奥にある場合、ノート類を参照しながらキーボードで入力する、活動としては「表現」的な場合

  • メモ帳やノートが手前でキーボードが奥にある場合、ディスプレイに表示されたデータ等を見ながらノートに何か書き留める、活動としては「探索」的な場合


というように大雑把に分けられるのかもしれません。もっとも、これはキーボードとPC本体が分かれているデスクトップ型PCの場合の事情であって、ノートパソコンの場合はメモ・ノートを手前に置くしかないのかもしれませんが。

いずれにしろ、紙のノートに書くことは脳科学的にも効用が大きい(*1)ようで、せっせとノートに書き、その一部は当ブログに反映するようにいたしましょう(^o^)/

(*1): 紙のノートの脳科学的効用〜東京大学教養学部報より

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子供向けの実用書は大人にもわかりやすい〜ジャガイモの育て方

2024年05月03日 06時00分04秒 | -ノンフィクション
図書館で子供用の書架の前を通った時に、日本十進分類法で「農業」のコーナーがあるのに気づきました。へえ、子供向けの農業書って、どんなものがあるのだろうと立ち止まり、眺めていたら、ポプラ社の『めざせ!栽培名人〜花と野菜の育てかた』というシリーズを見つけました。この第14巻、『ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ』という巻を手に取ってみたら、図解と簡潔な説明がポイントを抑えたもので、実にわかりやすいものです。これはいいものを見つけたと喜び、第15巻『ダイズ、ソラマメ、インゲンマメ』とともに借りてきました。

当方、サクランボや桃など果樹農家としては週末農業の時代を含めてすでに15年のキャリアがありますが、野菜作りに関してはまだまだ新米です。ようやくジャガイモの植え付けが終わり、芽が出てきたばかりで、これからの作業スケジュールに見通しを持ちたいと思っていたところでしたので、たいへんありがたいものです。

以下、ジャガイモの内容に関して、気づいた点を列記しておきましょう。

  • 種芋の植え付け直後には水やりが大切。その後は自然の雨だけで育つ。水をやり過ぎると腐る。
  • 植え付けから1ヶ月ほどで芽かきをする。芽かきのコツは、残す茎の根元(土)を片方の手でしっかり抑え、他方の手で抜き取る茎を斜め上方に引き抜く。
  • 芽かき後1週間ほどで追肥を行う。畝の肩に化成肥料をまき、クワで土とよく混ぜた後に株元に6〜7cmの高さに土寄せする。

  • さらに2週間後に2回目の追肥と土寄せをする。最終的に土が25cmくらいの高さにする。
  • 花が咲いたら摘む。
  • 植え付けから3ヶ月位で葉や茎が黄色くなってきたら収穫できる。晴天が2〜3日続き、土が乾いた日を選んで収穫する。雨の日に収穫すると、腐る。
  • 収穫したイモは土の上で半日ほど乾かしてから運び、風通しの良い日陰でよく乾かして保存する。カゴなどに入れて風通しの良い暗所に保存する。

ということのようです。

うーむ、種芋の植え付けはこれまでもできていますので、実用的にはほぼこれで足りるでしょう。病虫害はありえますが、ナス科の常で連作障害が起きないように4〜5年周期で場所を変えて植え付けしていれば、それほど問題になるようなこともないのでは。

日本農業教育学会監修、図書館用特別堅牢製本図書だそうです。文字も大きく、老眼でもすごく見やすくありがたい。次はサツマイモについてまとめてみましょう。

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再び明らかなスパムメールが届く〜Spam-samplesフォルダへ

2024年05月02日 06時00分59秒 | コンピュータ
先日、明らかにスパムメールとわかるものが届きました。タイトルは

【重要なお知らせ】Amazonアカウントのセキュリティ更新が必要です

というもので、「セキュリティ更新」というのは Windows や Android 等のセキュリティ向上のために更新プログラムをあてるというのならわかりますが、アカウントのセキュリティ更新? それはユーザーではなく運営側でやるべきことでしょう、というわけです。

さらに本文がふるっています(^o^)/

Аmazon お客様
Amazonプライムをご利用いただきありがとうございます。
※本メールは重要なお知らせのため、メールを受け取らない設定をされている方にもお送りしております。ご了承ください。
こんにちは、アマゾンのアカウントを使って別のデバイスからログインしようと何度も試みられましたことを通知するメーセージです。
お客さまのアカウントを保護するために、アカウントを一時的にロックしました。
Amazonアカウントのロック解除にご協力ください。以下のリンクを使用して、Amazon Webサイトにアクセスし、情報を更新してください。
■ご利用確認はこちら

※24時間以内にご確認がない場合、誠に申し訳ございません、お客様の安全の為、アカウントの利用制限をさせていただきますので、予めご了承ください。
お知らせ:
パスワードは誰にも教えないでください。
個人情報と関係がなく、推測しにくいパスワードを作成してください。大文字と小文字、数字、および記号を必ず使用してください。
オンラインアカウントごとに、異なるパスワードを使用してください。
情報配信サービスの設定を変更 | 配信停止
■発行者: Amazon株式会社
このメールは:役に立つ | 役に立たない

まず、宛名が一般的な「Аmazon お客様」になっていますが、ここは 個別のユーザー名 が入るべきところでしょう。決定的なのは、私は Amazon プライム は使わない ようにしています (^o^)/
ですから、このメールが偽メールであることはこの時点ですでに明らかです。
以下、本文はもっともらしいことを書いていますが、これらは何かを下敷きにしただけのもの。その証拠に、日本語本文のずっと下の方に、こんな英文が書いてありました。

As of yesterday, the KKR purchase of Simon & Schuster from Paramount Global has been officially completed. With the $1.62 billion all-cash transaction, S&S is now a standalone private limited liability company, and the only independent major trade publisher in the U.S. .
Amid a chorus of criticism from authors, librarians, educators, and freedom to read advocates, Scholastic this week said it would stop offering an optional collection of diverse books at its book fairs, and apologized for the loss of trust and “the pain caused” by the ...
At this week's Frankfurt Book Fair, Publishers Weekly asked Richard Ovenden, director of the Bodleian Libraries of Oxford University and author of Burning the Books: A History of the Deliberate Destruction of Knowledge (2020) for his take on book banning in America.

これ、Amazon プライムとは何の関係もないんじゃない? 参考までに Google 翻訳にかけてみると、

昨日、KKRによるパラマウント・グローバルからのサイモン&シュスターの買収が正式に完了した。16億2000万ドルの全額現金取引により、S&Sは独立した非公開有限責任会社となり、米国で唯一の独立系大手商業出版社となった。
作家、図書館員、教育者、読書の自由の擁護者からの批判が相次ぐ中、スコラスティックは今週、ブックフェアでの多様な書籍のオプション提供をやめると発表し、信頼の喪失と「引き起こした痛み」について謝罪した。
今週のフランクフルト・ブックフェアで、パブリッシャーズ・ウィークリーはオックスフォード大学ボドリアン図書館の館長であり、『Burning the Books: A History of the Deliberate Destruction of Knowledge』(2020年)の著者であるリチャード・オベンデン氏に、アメリカにおける書籍禁止についての見解を尋ねた。

もしかして、スパムメールの発信者が下敷きにしたメールの中身かな(^o^)/
ちなみに、発信者の所属は

@creihvi.asso.ci

とあるので、これが偽装でないならば、コートジボアールと思われます。

結局、このメールは「Spam-samples」フォルダに落とされ、スパムメールの実例として収集されました(^o^)/

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大型連休のご馳走〜ウコギのパスタとチキンソテー

2024年05月01日 06時00分59秒 | 料理住居衣服
今はあまりゴールデンウィークとは言わないのか、テレビのニュースでは大型連休と言っているようです。昨春、完全リタイアした当方は毎日が大型連休のようなものですが、世間の動きにつられて、つい何か特別なものをと考えてしまいます。そういえば、亡き祖母が元気だった頃(*1)から、我が家では4月29日の「天皇誕生日」又は「昭和の日」の頃に、ウコギご飯を炊いたりウコギのおひたしを作ったりして「木の芽の香り」を楽しむ習慣(*2)がありました。例のテレビ番組で、「庭の雑草(ヒョウ、スベリヒユのこと)を食べる」山形県人は、なんと「生け垣まで食べてしまう」と揶揄された(*3)ものですが、なに、米沢で上杉鷹山が栽培を奨励したという「食べられる灌木ウコギ」を我が家でも生け垣にしているだけの話です。

せっかくなので、ウコギのパスタを作ってみようと考えました。香りを楽しむにはシンプルなペペロンチーノが良いだろう。それだけでは寂しいので、飾りにアスパラも用意しました。
写真は、そのウコギですが、この若芽を摘んで付け根の茶色いところを取り、一部は粗くみじん切り、他はそのまま残します。



オリーブオイルを弱く熱し、ニンニクの香りと鷹の爪で辛味を移します。



パスタを茹でながらアスパラガスも茹でて取り出しておき、適度な塩分を含むゆで汁をフライパンに加えて揺すってよく乳化させます。このソースに茹で上がったパスタをからめ、刻んでいないウコギを加えてよく混ぜ、予熱でしんなりした頃に、さらにみじん切りしたウコギをふりかけて香りを立たせます。半分に切ったアスパラで飾り、できあがり。



ここまでは私の分担。もう一つ、息子がチキンソテーを作ってくれました。これもたいへん美味しかった。やっぱり若い人はお洒落な料理を知っています。




ワインでいただきましたが、タケノコおこわの残りも加えて、休日らしい豪華な食卓となりました。お腹いっぱい、満足、満足(^o^)/

(*1): 法事の準備中に祖母への弔事が出てきた〜「電網郊外散歩道」2020年2月
(*2): お彼岸のご馳走は〜「電網郊外散歩道」2010年3月
(*3): 山形では生垣を食べるというその真相〜「電網郊外散歩道」2009年4月

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最近の手作りランチの記録〜二番煎じもアレンジしだい

2024年04月30日 06時00分44秒 | 料理住居衣服
写真には撮ったけれど記事にはしていなかったものが何種類かありました。たぶん、以前このブログで掲載済みで、二番煎じになると思って遠慮したものと思います。ですが、よく見るとまるっきり同じというわけでもなく、アレンジが違う。ならばレシピはともかくとして、できあがりを並べてみるのは意味があるかもしれません。

まず、ワラビの漬物を載せたチャーハンです。いただきもののワラビをアク抜きして漬物にしてくれたのは妻の努力。毎年のことですが、美味しいものですね〜。毎度おなじみのチャーハンも、ワラビの漬物で味変すれば「またチャーハン?」とはならないでしょう(^o^)/




次はパスタで、菜の花のアラビアータです。普通にアラビアータを作り、パスタを茹でる時に菜の花も一緒に茹でて出来上がりに添えるだけ。これはけっこう簡単で美味しい季節の味です。




こちらも菜の花をさっと茹でて塩鮭のペペロンチーノに添えたもの。これもシンプルで美味しい。ペペロンチーノはシンプルなだけにごまかしがきかない面はあるけれど。



これは、草刈りで汗を流した後の夕方、チキンカレーとビール。4月なのに29℃とか30℃とかいう予報が出ているときは、こういうのが格別に美味しく感じます。アスパラガスは、裏の畑で取れたものを電子レンジでチンして添えただけですが、カレーに鰹節とマヨネーズも違和感がありません。ご飯の頭の上に載っているのは、朝の筍おこわの残りです。これも季節の味で、美味しいものですね〜。




というわけで、最近の手作りランチ等の記録でした。二番煎じもアレンジ次第で美味しく食べられます。妻も喜んでいます。まあ、一部には「作ってもらうのは何でも美味しいのよ」という説もあるようですが(^o^)/

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和田茂夫『魔法のスプレッドシート整理術』を読む

2024年04月29日 06時00分22秒 | -ノンフィクション
図書館で、2011年にナナ・コーポレーションから刊行された単行本、和田茂夫著『魔法のスプレッドシート整理術』を見つけ、借りてきて読みました。著者はスプレッドシートと呼び、表計算とは表記していないことから見ても、どうも数値計算や表集計はあまり重視していないような印象を受けます。興味深い本でしたが、いくつか疑問も残りました。



本書の構成は、次のようになっています。

プロローグ スプレッドシート+紙とペンならうまくいく
第1章 情報のまとめ方、デジタルと紙の使い方
第2章 時間をスプレッドシート+「紙」で管理する
第3章 仕事をスプレッドシート+手書きで整理する
第4章 すべてのファイルをスプレッドシートにまとめる
第5章 「情報」は何でもスプレッドシートでつなげる

本書のポイントは、プロローグを読むとおおむね理解できるようです。(1)パーソナルデータ→(2)ToDoリスト→(3)スケジュールや住所録、ファイル一覧→(4)日誌→(5)進行表、企画リスト、アイデアリスト などをスプレッドシートでまとめてきた経歴から、たいていの情報は縦横(行と列)のセルからなるスプレッドシート形式でまとめられると気づきます。それを、入力と出力は紙とペンで、処理と記憶をスプレッドシートに、という形で一般化したということでしょう。あとは検索が容易とか編集や印刷が自由自在とか、スプレッドシートの特長を説明します。実際の利用例などはたしかに有益で興味深いものがたくさんありました。



私自身も、MS-DOS の時代から表計算の自作ワークシートでスケジュールを作り、日付関数や曜日関数などを駆使して、西暦で年を入力すればすべての曜日が自動で入るようにして、システム手帳に組み込んで利用していました。また、何年も前からパーソナルデータをワープロソフトでコピー用紙一枚にまとめ、システム手帳のリフィルとしたり(*1)、折りたたんで綴じ手帳の表見返しに挟んで随時参照する形で(*2)利用してきましたし、テキストファイルで日付とタイトルと内容という3つのフィールドからなる不定長データベースとして1989年からずっと保存してきています(*3)ので、検索や編集加工の容易さなども理解できます。ですが、そこで感じるのは、

なぜスプレッドシートなのか?

ということです。当座の処理に便利なのは充分に理解できますが、1989年当時の表計算のファイルは MS-DOS 上の Multiplan3.1 だったり Lotus1-2-3 だったり、あるいは 20/20(アシストカルク)だったり様々でした。それらのデータファイルは全部ハードディスク中の歴代PC名のフォルダに保存されていますが、SYLK形式のものを除き、それらの大部分はすでにもう読めません。MS-Windows3.1/95 当時の MS-Works の表計算データすら、読めません。かろうじて Windows2000/XP 当時の Excel のデータは読むことができますが、例えば過去に遡って確定申告等のデータを調べたいときなどには、限界があります。実際には、過去データを調べるには確定申告の控え(紙)を綴ったフラットファイルを調べるほうが確実ですし、確定申告以外でも、平成元年あたりまで遡って特定のキーワードについて検索したい時には、テキストファイル備忘録くらいしかアテにはできないのです。

ですから、長年、表計算を便利に使い続け、確定申告も Linux 上の LibreOffice Calc でやっている私の経験からいえば、

当座の処理にスプレッドシートは便利ですが、長期の視点で見るならば、時代の変化に耐えられるのはテキストファイルだけです。

ということですから、「すべての情報」をスプレッドシートに集約するというのは、ある意味、危険なことなのではなかろうか。

(*1): 来年の手帳のこと〜「電網郊外散歩道」2008年10月
(*2): 新しい手帳に差し込むパーソナルデータ〜「電網郊外散歩道」2021年1月
(*3): テキストファイル備忘録を始めたのは〜「電網郊外散歩道」2008年12月

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シューベルトの弦楽四重奏曲第2番は20世紀に楽譜が再発見された

2024年04月28日 06時00分34秒 | -室内楽
山形弦楽四重奏団の第91回定期演奏会の曲目の一つ、シューベルトの弦楽四重奏曲第2番の予習をしようと、YouTube 等であれこれ聴いていた時、妙なことに気づきました。昔の有名録音では2楽章しかないのに、近年の新しい動画では4楽章まであるのです。さらに調べてみると、どうやら作曲者の死後、未出版のまま一部が紛失していたものが、1950年代になってスウェーデンという思いがけないところから発見され、1954年に4楽章の形で出版された(*1)のだそうです。そして、この4楽章での初演は1955年といいますから、それ以前の録音であれば2楽章しかないのが当然、ということになります。

なるほどそうであれば、1952年にモノラル録音されているウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団によるこの演奏などでは、2つの楽章しかないのが理解できます。いかにも往年のスタイルの演奏ではありますが、若いシューベルトの劇的な表現は感じ取れます。

Schubert: String Quartet No. 2, Vienna Konzerthaus Quartet (1952) シューベルト 弦楽四重奏曲第2番


このわずか4年後、1956年に録音されたイタリア四重奏団の演奏では、きちんと4つの楽章からなる曲として録音されています。

Schubert - String quartet D.32 - Italiano


古楽ムーヴメントの洗礼を受けた現代における、日本の若手演奏家による動画もありました。竹内弦楽四重奏団による活きのいい演奏です。

Schubert: String Quartet in C Major D32


寄宿学校に入っていた当時の若いシューベルトが、実家に帰った時に家族と演奏するために書いたという弦楽四重奏曲ですが、思いがけない再発見のエピソードもあったのですね。見つけた人の興奮も想像できますし、出版に至るまで、関係者による確認の労力も大変なものがあったでしょう。思いがけず再発見され、完全版として演奏されるようになって良かったね、シューベルト(^o^)/

(*1): 弦楽四重奏曲第2番(シューベルト)〜Wikipediaの解説より

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山形弦楽四重奏団第91回定期演奏会でモーツァルト、シューベルトを聴く

2024年04月27日 06時00分07秒 | -室内楽
朝からよく晴れて、まだ4月なのに最高気温が30℃という予報が出ていた日、夕方から山形市の文翔館議場ホールに出かけ、山形弦楽四重奏団第91回定期演奏会を聴きました。今回はヴァイオリンの中島光之さんが開演前のトークを担当、プログラムの演目について解説をします。

  1. モーツァルト 弦楽四重奏曲第2番 ニ長調 K.155
  2. シューベルト 弦楽四重奏曲第2番 ハ長調 D.32
  3. モーツァルト 弦楽五重奏曲第1番 変ロ長調 K.174
      山形弦楽四重奏団、犬伏亜里(Vn)、田中知子(Vla)

1曲目、モーツァルトの弦楽四重奏曲第2番は、モーツァルト16歳の頃の作品。前々回の定期演奏会(*1)で取り上げた第1番が14歳頃の作品であることを思うと、14歳と16歳の間の差異がどれほどのものかと思いますが、いやいや、男子中学生と男子高校生の間の差異を思うと、それはかなりのものがあるように思います(^o^)/
ステージ上の配置は、左から第1ヴァイオリン(犬伏亜里)、第2ヴァイオリン(中島光之)、ヴィオラ(倉田譲)、チェロ(茂木明人)となっています。演奏が始まると、初っ端から犬伏さんのヴァイオリンが実に溌溂! 音も飛び出してくるようで、若いモーツァルトの活力が現れるようです。加えて安定のチェロに安心感があります。若いモーツァルトの第2番、いい曲だと感じました。

2曲めはシューベルトです。中島さんが気合を入れて書いたと思われるプログラムノートには、「11歳から16歳までの間、シューベルトが寄宿学校に入っていた間に作曲された12曲の弦楽四重奏曲の第2曲」で、「休暇で実家に戻った時に家族で演奏するというプライベートな目的で書かれた」とありますが、現代人の私の感覚では、例えば第1楽章:プレストは家庭用としてはずいぶんカッコいい音楽と感じられます。第2楽章:アンダンテでは、ヴァイオリンが悲哀を感じさせる歌曲のような旋律を奏でますが、こういう感情の発露を師事していたサリエリは好ましく思わなかったのだそうな。形式の中に隠してこそ貴族的な上品さに通じるみたいな考えでしょうが、現代の私たちにはこういう率直さのほうが魅力的ですし、シューベルトの家庭環境もそれを良しとしていたのではなかろうか。第3楽章:メヌエット。3拍子の舞曲風ではありますが、すでに踊りのための音楽ではないようです。第4楽章:アレグロ・コン・スピリト。ずっと後のロマン派の音楽を先取りするような激しさもある音楽で、のんびりした家庭用音楽のイメージではありません。こちらもいい曲だなあと感じました。

15分の休憩後、3曲めはモーツァルトの6曲ある弦楽五重奏曲のうちの第1番。楽器配置は、左から1st-Vn(犬伏)、2nd-Vn(中島)、素人音楽愛好家にはどっちが1stかわかりませんが、たぶん2nd-Vla(田中知子)、1st-Vla(倉田)、そしてVc(茂木) というものです。第1楽章:アレグロ・モデラート、奏者が1人増えただけなのに、ステージ上の見た目はぎっしり感があるし、流れる音楽も密度が上がったような気がします。第2楽章:アダージョ。演奏が始まる前、みなさん楽器に何かモジョモジョとやっていたけれど、わかりました! 弱音器を付けていたのですね! ふだんCD等で聴いているとき、この楽章の音がどこかくぐもったような響きがするのを不思議に思っていたのでしたが、積年の謎が解けました。「ワトソン君、謎は解けたよ」です。特に、VnとVlaの対話が音色的にも魅力的です。また、Vcが一瞬にして場面を転換するところなども見事です。1st-Vnの歌が魅力的で、これを弱く受ける2nd-Vnも可憐な印象。いや、見た目は逆なのですが(^o^)/ しかしこのくぐもったようなVlaの音色はいいなあ。
第3楽章:メヌエット。弱音器を外して軽くチューニングの後に演奏が始まります。優美な3拍子の舞曲は、文翔館ならバレエシーンも似合いそうだなあと思います。第4楽章:アレグロ。いつも思うのですが、この曲は馬車の中で音を聴いているみたいなところがあって、旅する若者が前途に思いを馳せるような風情があります。演奏は他の会場で何度かの公演を積み重ねてきた集大成となったようで、若々しい活力があり、たいへん魅力的なものでした。積年の謎が解けた喜びもあり、実に満足、大満足です!

なお、次回は7月24日(水)、19時〜、やまぎん県民ホール・スタジオ1にて、小松﨑恭子さんのフルートを加えて、ヴェント編曲によるフルート四重奏版のモーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」とのことです。すっかりシリーズ化してきているようで、これも楽しみです。まだ桃の収穫時期には間がありますので、なんとか都合をつけて出かけたいものです。

(*1): 山形弦楽四重奏団第89回定期演奏会でモーツァルト、シューベルト、ベートーヴェンを聴く〜「電網郊外散歩道」2023年10月

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満開のサクランボ「佐藤錦」とシュガープルーンの花など

2024年04月26日 06時00分07秒 | 週末農業・定年農業
先日は、地域行事で司会進行を頼まれ、なんとか無事にお役目を果たすことが出来ました。参会者からは「安心感のある司会進行でした」とお褒めの言葉もいただき、まずは良かった良かった(^o^)/ 今朝は某公園の清掃ボランティアがあり、こちらも出かけなくてはいけません。寺の総会資料は印刷が出来上がり、ペットボトルのお茶の注文も終わっているし、えーと、あとは何があったかなあ?

そんなこんなで遅れている桃「あかつき」の摘花ですが、なんとか75%くらいまで進んだところです。少しの時間を見つけて、今回はこの太い枝を終えようという具合に根気よく進めております。「あかつき」は受粉結実の比率が高いので、摘花はやり過ぎと感じるくらいまで摘んでしまいます。実が育ち始めるとそれでも多すぎると感じますので、結果的にサクランボが終わった6月末の仕上げ摘果で少し減らすくらいでちょうどよいみたいです。これに対して、「川中島白桃」ほか晩生種「美晴白桃」等の場合は、確実に受粉結実するとは限らないので、花弁がみな風で吹き飛ばされ、子房がある程度の大きさに育ったところで、未受粉果を除き、さらに適度な間隔に間引き摘果していきます。「あかつき」の摘花が終われば、次はこの作業が待っています。

一方、果樹園の他の花も一斉に咲いており、例えば妻が植えたシュガープルーンも花盛りです。




サクランボ「佐藤錦」はまさに満開です。うまく結実してくれるといいなあ。



香り高いライラックの花も咲き始めました。果樹園の春は、今、花盛りです。





今日は、山形市の文翔館議場ホールで、山形弦楽四重奏団の第91回定期演奏会の予定。曲目は、

  • W.A.モーツァルト 弦楽五重奏曲第1番 変ロ長調 K.174
  • F.シューベルト 弦楽四重奏曲第2番 ハ長調 D.32
  • W.A.モーツァルト弦楽四重奏曲第2番 ニ長調 K.155(134a)
     山形弦楽四重奏団、ゲスト〜犬伏亜里(Vn)・田中知子(Va)

とのことです。モーツァルトの弦楽五重奏曲第1番が楽しみですが、それと同時にシューベルト、モーツァルトのごく若い時期の作品、弦楽四重奏曲第2番をナマで聴けるというのも貴重な機会。これを楽しみに、今日も頑張りましょう。くたびれて演奏会で寝てしまわないように、ほどよくペース配分を考えて、ですね。

YouTube より、モーツァルトの弦楽四重奏曲第2番、K.155、ハーゲン四重奏団の演奏。
Mozart : String Quartet No.2 in D major, K.155 / Hagen Quartett 1989


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最近の筆記具が細字化の方向に向かう背景

2024年04月25日 06時00分57秒 | 手帳文具書斎
最近、三菱鉛筆のベストセラー・ボールペン「ジェットストリーム」に、新しいインクが開発されて製品化された(*1)と知りました。私自身、従来のジェットストリーム・ボールペン、特に 1.0mm と 0.7mm を愛用しておりますが、0.5mm のほうは独特の滑らかさを感じるよりも前に、むしろ固さや引っかかり感など、ジェットストリームらしからぬイメージをもっていましたので、おそらくは最も需要の多い 0.7mm の他に、この 0.5mm の細字方向の滑らかな書き味を改善したのだろうと推測しております。

また、ボールペンでも 0.38mm や 0.28mm といった極細字化が進んでいますし、最近ではシャープペンシルでもこうした極細化の動きが見られるようです。以前も、証券用などのボールペンで細字で書ける筆記具はあったわけですが、このところの急速な技術開発や商品展開は驚くばかりで、細字化、極細字化の方向性は止まりそうがありません。

例えば米国製のスクール用として用いられているボールペンなどは、かなり太字のものが普通のように記憶していますが、日本のボールペンの細字志向の背景は何なのだろう。おそらくは、小さな漢字をびっしりと書く必要のある人が多いから、なのでしょう。役所など、手書きで記入する用紙でも、もう少しゆったりしたスペースならいいのに、と思うことがすくなくありません。ワープロ等で作られた書式がベースになっているものだから、そこで想定されたポイントの文字数でも、手書きで書くにはスペースが小さすぎる。いきおい、小さな字でみっちりと書かなければいけない、ということなのでしょう。

また、スマートフォン等の利用が増えたとはいえ、まだまだ手書きの手帳を愛用している人は少なくないでしょうから、小さな枠内にごく小さな文字で書き留める必要があり、それには消せる筆記具や細字よりも極細ペンを求めてしまう、という需要があるからでしょう。

逆に、引退世代は、老眼のために視認性を重視し、ハッキリしたインク色の太字の筆記具を求めるという理由の他に、このチマチマした筆記習慣を離れて、自由な枠組みでのびのびと書きたいという無意識の願望があるのではなかろうか。

(*1): 『JETSTREAM Lite touch ink』登場〜三菱鉛筆プレスリリース

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