電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

コロナの年、2020年の大晦日の過ごし方は

2020年12月31日 06時01分16秒 | 季節と行事
新型コロナウィルスの年、2020年も今日を残すだけになりました。昨日は、今年最後の可燃ごみを軽トラックで運搬し、床屋に行き、仏壇を飾りお餅を食べ、こたつにひっくり返ってテレビで「のだめカンタービレ」を観ました。もともとステイホームの生活をしていますし、田舎ではワイワイ出かけるところもありません。なんとも平穏な、我が家にとっては例年通りの歳末です。リビング等の掃除の後は、妻をねぎらってゆっくりし、夕方からはリクエストがあった「中華おこわ」を作る準備をする予定です。

さて、例年通り我が家のというか私自身の2020年の出来事のまとめをしておきましょう。

1月、デミオXD車検
1月、Happy Hacking Keyboard を購入
2月、書斎の暖房機の更新
2月、松田甚次郎・むつ子夫妻に関連して老母が取材を受ける
3月、新型コロナウィルス禍により山響定期が中止やライブ配信に
4月、育休代の助っ人を頼まれ再び勤め人生活に
4月、職場内の事情からオンラインLaTeXを使い始める
6月、コロナ禍の中でもサクランボ出荷を継続、思いがけない応援もあり
8月、Kindle PaperWhite を購入
8月、40年前の万年筆パイロット・カスタム・グランディ修理できた
8月、Linux PC の HDD 交換と OS 更新
9月、桃の収穫が良好で出来栄えも向上
10月、歌劇「トゥーランドット」を観る、聴く
11月、PHSの代替としてスマートフォンを購入
11月、デスクライトを更新、LEDタイプに
11月、デミオXDの冬タイヤを更新
12月、娘猫(10月、20歳)に続き母猫(21歳)も力尽きる

演奏会のほうは予定がすっかり狂いましたが、山響のライブ配信の取り組み等に呼応して様々な支援が立ち上がるなど、地元ファンにとっては嬉しく心強く、再び演奏会が聴けることに大きな喜びを感じました。とりわけ、新県民ホールでの再開演奏会、あるいはゲルハルト・オピッツさんを迎えての演奏会など、たいへん印象深く、記憶に残るものとなりました。また、団員の中でも自主的な活動が維持継続され、新しい演奏会も誕生するなど、この地域で音楽を喜びとして生活している人々の存在を実感しました。新しいシーズンの予定も発表されており、なんとか感染予防を工夫して、コロナ後の音楽生活を豊かにしていってもらいたいものです。

読書記録を見ると、今年は合計101冊となりました。再読が増えているのは例年通りですが、とくに香月美夜著『本好きの下剋上』シリーズにはまり、何度か再読したことが目立ちます。初読で印象的だったものをあげると、

宮田親平『愛国心を裏切られた天才』(朝日文庫)
井上栄『感染症の時代』(講談社現代新書)
髙橋義夫『沖縄の殿様』(中公新書)
パッシン『日本近代化と教育』(サイマル出版会)
上野千鶴子『おひとりさまの老後』(文春文庫)
ひのまどか『バルトーク』(リブリオ出版)
山本紀夫『ジャガイモのきた道』(岩波新書)
池井戸潤『陸王』(集英社)

などでしょうか。自由な時間の関係もあり、単行本が少なく手軽な文庫や新書が多くなった傾向があります。

愛車マツダ・デミオXDの走行記録を見ると、年間に約7,600kmと激減しました。1月から3月まではほぼ専業農家生活で通勤がなかったこと、4月からの8ヶ月も通勤距離が半分になったこと、ステイホームで休日の外出が激減したことなどが理由です。給油も376Lにとどまり、支払い額も年間で約45,000円と著しく減少しました。年間の燃料消費率(いわゆる燃費)は20.2km/Lでした。中〜長距離の通勤にはクリーンディーゼルは良い選択でしたが、コロナ時代の専業農家生活にはむしろ軽トラックのほうが便利なようです。

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2021年の備忘録ノートはキャンパスハイグレード澪にしてみよう

2020年12月30日 06時01分40秒 | 手帳文具書斎
今年もいよいよ残りわずかになってきましたので、新年の備忘録ノートを準備しました。しばらくぶりに、「キャンパスハイグレード澪」を使ってみる予定。以前まとめ買いしたA5判80枚のものがまだ残っていますので、年間三冊を使用するペースならば充分に大丈夫です。裏抜けのないプラチナ古典ブルーブラックはもちろんですが、たしか裏抜け王子(^o^)パイロットの青や「紺碧」などのインクでも大丈夫だったはず。薄手ですが澪ペーパーはかなり良質な、いや、紙だったと記憶しています。元旦から書き始められるように、今から用意しておきましょう。



と思って準備したら、1ページめに「Contents」と書くためページを平らにした際の力が強すぎたのか、背の糊が一部パキッと剥がれてしまいました。たしかに、購入してから10年くらいは経っているでしょうから、無線とじの糊の品質が劣化している可能性があります。むむ、糸綴じのツバメ品質ならば10年後も全然問題なしなのですが、コクヨ品質は寿命が短いのだろうか? では使うのを止めようとは考えずに、早めに使い切ろうと思ってしまうのは、学生時代の金欠生活の流儀がしみついているのだな、たぶん。



で、メンディングテープでとりあえず補修して、なんとか使えそうです。

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今年を振り返るのに必要な記録は

2020年12月29日 06時00分10秒 | 手帳文具書斎
年末の休みに、一年を振り返ります。記憶に頼ると、どうしてもウッカリ抜けるものが出てきますので、「記憶より記録」、ここで各種記録の出番です。

  • このブログ「電網郊外散歩道」の記事
  • テキストファイル備忘録 最近は内容が少なくなりました。
  • 備忘録ノート A5判ツバメノート3冊
  • 手帳 高橋書店リベルプラス1
  • 自作ダイアリー B6判キャンパスノート2冊、赤のカバーノートに
  • 備忘メモ ピンクのCaCrea
  • 自動車給油記録 コクヨのレベルブック

いやはや、けっこうな量です。でも、電子的記録は一覧や検索が容易ですし、ほとんどのノートは最初の数ページに「Contents」としてタイトルと日付を入れています(*1)ので、ざっと眺めれば大きな出来事はつかむことができます。家庭内での年末の恒例行事が一段落したら、ゆっくり眺めて一年を整理してみましょう。



そういえば、12月19日はこのブログの誕生日でした。2004年12月から(*2)ですから、満で16年になりました。よほどのことがない限り、毎朝更新を繰り返して16年。多少、いや、かなりマンネリになるのは致し方ありませんが、毎度代わり映えせずに続けられるのは、自分が心身ともに健康であることと、皆様に読んでいただいているという実感が張り合いになっているのは確かです。ありがとうございます。



(*1):年度替わりを契機に、備忘録ノートを更新する〜「電網郊外散歩道」2017年4月
(*2):最初のブログ記事

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YouTubeでヤナーチェク「弦楽のための牧歌」を聴く

2020年12月28日 06時01分22秒 | -オーケストラ
先日の山響弦楽セクションによる「セレナーデ in 文翔館」演奏会で演奏された曲で、ヤナーチェクの「弦楽のための牧歌」がとても良かった(*1)ので、YouTube で探してみました。「Janacek idyll for strings」で検索すると、けっこうたくさんありました。例えば次の演奏は、ボストンのJordan Hall で、2014年に収録されたもののようです。指揮者無しで、立奏。

A Far Cry - Janacek - Idyll Suite for String Orchestra


ホールの反響音がたっぷりと入り、響きがとてもつややかな録音で、聞きやすいものです。

次のものは、I TEMPI という室内オーケストラのもので、チューリッヒの聖ペーター教会での録音、反響も豊かで、ゆったりと歌わせています。2016年、ゲヴォーグ・ガラベキアンの指揮。

Janacek - Idyll for string orchestra, Gharabekyan, I TEMPI


こちらもとても聴きやすい、いい曲だな〜と感じる演奏です。こんなふうに、演奏会がきっかけで未知のステキな音楽に出会えるのは、何よりの楽しみです。

(*1):クリスマス・イブの過ごし方〜「電網郊外散歩道」2020年12月
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ぺんてるのボールペン「エナージェル・インフリー」のオレンジ色を発見

2020年12月27日 06時01分48秒 | 手帳文具書斎
先日、出かけた先の某スーパーで買い物をしていたら、文具の棚にぺんてるのボールペン「エナージェル・インフリー」を見つけました。以前から探していた「オレンジ色」です。「インフリー」というペンは、たしか昨年(2019年)の文具大賞で入賞していたはずですが、当地の行きつけの文具店では見つけられず、スーパーの棚で見つけた「ターコイズブルー」を購入(*1)して、替え芯のほうは文具店に注文して一箱まとめて購入(*2)した記憶があります。




で、今回購入したのは、0.5mmでした。希望としては「くっきり・はっきり」路線の要請から、0.7mmが望ましいところですが、ないものは仕方ないと試しに購入。うーむ、明るい鮮やかなオレンジ色です。軸は立派でクリップも丈夫そう。ワンポイントで強調したいときや、手帳で「Don't forget」で目立たせたいときなどに重宝しそうです。

そういえば、そろそろ古い手帳から新しい手帳に転記する時期ですね。新型コロナウィルス対策で様変わりした年末年始ですから、手帳に転記しながら行く年を回顧し来る年を思う、静かな冬にいたしましょう。いや、除雪で疲労困憊するのかどうか、これからの寒波のなりゆきしだいだな。

(*1):ぺんてるのボールペン「エナージェル・インフリー」のターコイズが使える〜「電網郊外散歩道」2020年5月
(*2):ぺんてる「エナージェル・インフリー」ターコイズの替芯を使うには〜「電網郊外散歩道」2020年8月

昨日は、親戚の法事で外出。あいにくの雪混じりのお天気でしたが、吹雪くほどではなかったのが幸いでした。四十九日で納骨を済ませ、年内に一段落。喪主殿の孫は来春に高校受験とのこと。頑張って欲しいものです。

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山辺町で久良木夏海「なつくら」バッハの無伴奏チェロ組曲等を聴く

2020年12月26日 06時53分14秒 | -室内楽
クリスマスの夜、山辺町の「噺館」で、山形交響楽団のチェリスト久良木夏海さんが新しく始めたコンサートシリーズ「なつくら」で、バッハの無伴奏チェロ組曲等を聴きました。これは、山辺町にクラウドファンディングでできた高座「噺館」に、落語の大好きな久良木さんが通ううちに、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲6曲を6回シリーズで全曲演奏するという企画になり、このたびその初回が開催された、ということのようです。




噺館の場所がわかりませんでしたので住所をカーナビに入力、機械の案内を頼りに出かけました。どうやら山辺町の中央公民館・図書館のすぐ近くにあるようで、早めに着きすぎてしまいました。あらかじめ近くの寿司屋で夕食をとの目論見でしたが、寿司屋さんは出前の準備に忙しく断られてしまいましたので、仕方なく図書館内を見学。新型コロナウィルス対応でビニルカーテンを下げていましたが、お客さんとの距離が近い窓口の設計など、親しみやすい雰囲気です。山辺町関連の地域資料もちゃんと整っており、どうやら城址公園のような性格の場所にある施設のようです。

そんなこんなで開場時刻になり、ボランティアの人たちが駐車場係や受付などをする中を館内に入りました。40人定員とのことですが、なるほど学校の教室より少し広いくらいの中、正面に高座が設けられています。ほんとに「かぶりつき」状態。演奏者との距離が、ごく近い。今回のプログラムは、

  1. J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番 久良木夏海(Vc)
  2. イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番より「バラード」 平澤海里(Vn)
  3. J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番より「ラルゴ」 平澤海里(Vn)
  4. ハルヴォルセン ヘンデルの主題によるパッサカリア 平澤海里・久良木夏海

というものです。案内にはイザイとバッハの順番が逆になっていましたが、実際に演奏された順です。

無伴奏チェロ組曲第1番は、6曲の中でいちばん親しんでいるせいか、奏者の息遣いまで聞こえそうな近い距離での演奏が、ダイレクトに飛び込んできます。おそらく、部屋からの反射による間接音よりも楽器の直接音のほうが強いために、いつもの文翔館議場ホールでの響きとはだいぶ違います。アグレッシブです。その分、主張が強めに感じられる、という面があるのかも。久良木さんのお話も興味深く聞きました。

続いて平澤さんのイザイとバッハ。無伴奏の曲を続けて聴いていると、チェロとヴァイオリンという楽器の性格の違いが感じられます。奏者の性格もあるのかもしれませんが、「おっとり」タイプのチェロに対して「勝ち気な」ヴァイオリン。直接音中心のかぶりつき席でイザイは少々刺激が強かった(^o^)/  しまった、これはもっと後ろの席を選べばよかった(^o^)/

そしてハルヴォルセン。個性の異なる楽器と奏者が組み合わされると、なんと面白いこと。このあたりが、合奏の良さなのでしょう。なるほど、無伴奏の曲のあとで二重奏を聴くと、ただの1+1ではない魅力が生まれるということがよくわかります。

アンコールとしてクリスマスにちなんだ曲を二曲、演奏してくれました。「きよしこの夜」と「We wish you a Merry Christmas」です。雪が降り出した坂の上で、強く集中した雰囲気の演奏会が、親密な雰囲気に変わっていくのが感じられました。



残念ながら、次回の予約はすでに埋まっているとのこと。コロナ対策上、お見送りはできないのでと、演奏終了後「写真撮影タイム」を許可してくれたのも良かったし、山形に良い演奏会がまた増えたなと感じられました。久良木さん、平澤さん、スタッフの皆様、ありがとうございます。

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クリスマス・イブの過ごし方

2020年12月25日 06時00分55秒 | 季節と行事
新型コロナウィルス禍の中で、ポピュラーになったものに、Zoomとライブ配信があると思います。特にライブ配信。お客さんを迎えて演奏会を開くことができない時期には、演奏家としてのアイデンティティを支えたものの一つが、ライブ配信だったのかもしれません。その後、様々な制限はあるものの、オーケストラや室内楽、器楽の演奏会は開かれるようになりましたが、逆に新しい音楽ファンやお客様の開拓に、ライブ配信を積極的に活用しようという流れも生まれてきているようです。

昨日のクリスマス・イヴの過ごし方、我が家の場合は、少し早めに帰宅して私が「煮込みハンバーグ」を作り、妻が「山形芋煮」を作り、12月に満93歳になった老母の漬物に赤ワインを合わせて、まことに雑多な和洋折衷の食卓となりました。煮込みハンバーグはキノコが美味しかったものの少々ひき肉の割合が少なかったみたいで、玉ネギが多くなって逆に柔らかくなってしまいましたので、写真は割愛。でも、ワインとトマトソース味で、たいへん美味しくいただきました。



19時からは山形交響楽団の弦楽セクションによる「セレナーデ in 文翔館」のライブ配信を楽しみました。途中、総代をしている寺の除雪作業の打ち合わせ電話が入ったりして、なんだか途中が落ち着かない時間帯もあったのですが、後半、ヤナーチェクあたりからはじっくりと聴きました。師走の忙しい時期に、まとまった練習時間が取れたのでしょうか。それでもヤナーチェク「弦楽のための牧歌」、良かった〜。いい曲ですね。しっかりとマークしました。

さて、仕事のほうも今年は今日でおしまいで、明日からは年末年始の休みに入ります。今晩は山辺町で久良木夏海さんのチェロでバッハの無伴奏の1番を聴く予定。仕事納めに、ちょうどいいなあ。

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山響の1月定期演奏会のチケットを入手する

2020年12月24日 06時00分05秒 | Weblog
先月は、ゲルハルト・オピッツさんのベートーヴェン等を堪能した山響こと山形交響楽団の定期演奏会ですが、来月の定期はヴァイオリンの辻彩奈さんを迎え、阪哲朗さんの指揮で、プロコフィエフの2番ほかを予定しています。2021年1月16日(土)19時・17日(日)15時の2回公演で、プログラムは、

  1. 芥川也寸志:交響三章2021年01月16日-01月17日
  2. プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63
  3. ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92

というものです。



新型コロナウィルス禍のあおりで今年のシーズンの会員チケットはすべてキャンセルされ、新たに購入し直す形になりましたので、毎回、忘れないようにチケットを入手するように注意しなければなりません。今回は、なんとか無事にチケットを2枚、get できました。よーし、風邪などひかないように、もちろんコロナなどに縁がないように、充分に注意してこの期間を過ごしましょう!

【追記】
本日12月24日(木)、19時から、文翔館で行われる山響弦楽セクションによるコンサートがライブ配信されるそうです。URLは、ここから わかるようです。


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メルケル首相の自伝は興味あり〜引退したら書いてほしい

2020年12月23日 06時01分23秒 | Weblog
政治というのは、つまるところ対立する利害の調整だと思っているせいか、あまり政治にも政治家にも、必要以上に興味を持つことは少ないのですが、最近ドイツのメルケル首相が興味深いです。東独出身で物理学者だったという経歴もそうですが、ドイツ首相として行った様々なスピーチが、特に引退間近になった近年、新型コロナウィルス禍の渦中でのもの(*1,*2)が、冷静ではあるが冷酷ではない、老獪な中にもハートを感じさせるところがあります。コロナの時代を過ぎて、多くの人々の印象に残る政治家なのかもしれません。

そういえば、かつて「鉄の女」サッチャーさんの自伝にも興味を持ちましたが、あまりの分厚さに恐れをなし、敬遠してしまった実績(*3)がありますので、メルケルさんには引退後にできればあまり厚くなく、物理学者らしい簡潔明快さで自伝を書いてほしい……って、それは無理な注文か(^o^)/

(*1):メルケル首相のスピーチ〜「電網郊外散歩道」2020年5月
(*2):独メルケル首相演説が2020年スピーチ・オブ・ザ・イヤーに〜Newsweekより
(*3):李登輝『台湾の主張』を読む〜「電網郊外散歩道」2016年9月

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「カラオケで感染」もあり、合唱や声楽が困難な状況に

2020年12月22日 06時00分04秒 | クラシック音楽
新型コロナウィルス禍の中でも、あまり大声を出したり大騒ぎすることのないクラシック音楽、とくにオーケストラや室内楽など器楽の分野では少しずつ通常モードに戻りつつあるようですが、合唱や声楽の分野では、なかなか難しいようです。以前、外国の例で、合唱団でのクラスター発生が報道され、さらにカラオケ店やカラオケスナックでの感染があちこちで起こる状況では、「声を出す」ことが「ウィルスを撒き散らす」ことと同義に扱われてしまいます。たしかに、ウィルスはクラシック音楽だろうと素人のカラオケだろうと区別はしませんから、その点からすれば今は合唱や声楽の受難の時代と言えるのかもしれません。

アマデウスコアの歌声を楽しみにしていた山響2月定期の「メサイア」も曲目が変更になり、社会人合唱団の活動もオンラインで行われるなど、まことにくやしい事態。仕方がありません。PC の YouTube の動画を観ながら、小さな声で口ずさむ程度で我慢しましょう。

讃美歌: 神の御子は今宵しも(ウィルコックス編)[ナクソス・クラシック・キュレーション #特別編:クリスマス]


次はバルトークの盟友コダーイの作曲?編曲?だそうですが、私の好きな讃美歌の一つ「ひさしく待ちにし」です。どことなく東洋ふうな音階ですが、ルーツをたどるとマジャール人に行き着くのでしょうか。Veni Veni Emmanuel


これはいかにもアメリカらしい大人数による合唱、「もろびと,こぞりて」。ヘンデルの曲です。


ほんとはこういうのをやりたいものです。日本語で、男声四部による讃美歌、もろびとこぞりて(男声四重唱)


歌っているのは「ケルティック・ウーマン」というのかな、ぐっとショービジネスですが、コロナの時代にはむしろ羨ましい。We Wish You A Merry Christmas (Live At The Helix In Dubli...


皆様、新型コロナウィルス禍に負けずにどうぞ健康で、良いクリスマスになりますように。

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大雪の背景

2020年12月21日 06時00分04秒 | 季節と行事
関越自動車道に閉じ込められた車がようやく動き出したと思ったら、日本海側に再び猛烈な雪降りで、当地も近年にない大雪です。積雪の指標にしているカーポートの屋根の上も、12月のクリスマス前にこの積雪というのは記憶にありません。なんだかこの冬の先行きが危ぶまれ、実にいや〜な感じです。「例年がこうだからこの程度の対策」という発想ではなく、「例年にない事態が起こっても大丈夫なように対策する」ことが大事になってきているのは、豪雨災害と同じでしょう。

某国の某大統領あたりは、「こないな大雪で、なんで温暖化でんねん。グレタ、ちゃんと学校へ行ってるんか?」とか言い出しそうですが、この大雪にはちゃんと背景がありました。対馬暖流の勢いがかなり強い影響で、日本海の、特に日本海南部の海水温がだいぶ高い(*1)ようなのです。過去25年の平均値よりも2〜3℃ほど高くなっているようです。



ということは、日本海上空の大気に含まれる水蒸気量がおおむねグラフのような上昇傾向を示すことになります。夏場に大雨を降らせたように、例年よりも多くの水蒸気を含むところへ北極から強い寒気団が南下すると、日本海に大雪を降らせるということになります。つまり、大雪のもとは暖流が赤道付近から運んでくる熱であり、冬将軍がシベリアから雪を運んでいるわけではない、ということですね。

やれやれ。除雪作業も1日2回、朝晩がいいところで、日中も雪かきではいい加減くたびれます。そろそろ20年の除雪機が元気に活躍してくれるからいいようなものの、少しは休む期間がほしいところです。

(*1):海面水温・海流(日本海):診断(2020年12月中旬)〜気象庁

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新調したスマートフォンの初請求額は

2020年12月20日 06時01分18秒 | コンピュータ
11月初旬にPHSから機種更新して使い始めたスマートフォンの初請求額は、事務手数料3,000円を含んで4,594円でした。純然たる通信量は、

4,594円ー3,000円=1,594円

ということになります。データ通信量は1GBと最低限の設定でしたが、残りが0.97GBとのことで、0.03GBしか使っていないということですか。これは、おそらくWiFi主体の利用だからというよりも、WEB閲覧や検索などは自宅や職場でPCが常にONになっていることから、電話とメール端末としてしか使っていないということのあらわれでしょう。
おそらく現役時代なら出張等で都会に出かけた先の場所確認など、移動中に検索することがあっただろうと思いますが退職した今はそれもなし、県内であれば車で移動しますのでカーナビで間に合います。
友人知人からのGmailで、たまに添付ファイルがありますが、さほど回数が多いわけではありません。PHSのときの「誰とでも通話定額」月額2,680円よりも下がったということで、良しとしましょう。

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歩数計が見当たらないので

2020年12月19日 06時01分17秒 | 散歩外出ドライブ
愛用していた歩数計(*1)が見当たらなくなりました。どこを探しても見つかりません。これはどこかに落としたな。仕方がないので、同型品を購入して来ました。前は赤いものだったのですが、今回は青です。数日間、使ってみたところ、最近の歩数はおよそ五千歩くらいのようで、農作業がなくなって運動不足となりやすい時期のわりには歩いているほうでしょうか。除雪作業は狭い範囲での重労働ですので、あまり歩数には貢献しませんで、勤務先での移動が貢献しているようです。廊下は、じゃなかった、老化は足から。無理のない程度に、せっせと歩きましょう。

それはそうと、連日、朝晩に除雪作業続きで、腕と足腰の筋肉が痛いです(^o^;)>poripori
こんなときは少々音量を絞って、大好きなジョージ・セルとクリーヴランド管の演奏で、今年が生誕250年のベートーヴェンの交響曲第5番、第2楽章を。
Beethoven -5th Symphony, 2nd movement: Andante Con Moto


(*1):動きを止めた歩数計(万歩計)を更新する〜「電網郊外散歩道」2019年3月

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例年にない12月のすごい大雪

2020年12月18日 06時00分54秒 | 季節と行事
いやはや、すごい雪降りです。12月の今の時期としては、これほどの積雪は珍しいのでは。通勤の状況もノロノロ渋滞が続き、昨日などはいつもの倍以上の時間がかかりました。それでも道路は除雪され、勤め人は車でなんとか走ることができます。沿道では地域の老人が除雪機で通学路を確保し、小学生の子どもたちは集団で登校しています。雪国のこの底力というか、普通に暮らせる力というのは、スゴイとしか言いようがありません。

私も早起きして除雪機を動かし、自宅の前と向こう三軒両隣の路肩を除雪し、歩行者スペースを確保します。向かいのほぼ同世代の主人も、数年前から除雪機を動かし路肩を確保する作業に協力してくれるようになりました。さらに数軒はなれた家の主人も、ときどき同様の作業をしてくれます。若い頃は都会の自由さに憧れましたが、今思えば都会の無関心・無責任と裏腹の関係だったように思います。今になって、やっぱり田舎には田舎の良さがあるとわかります。

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コーヒーと甘味〜ハックルベリー・ジャムをカナッペ風に

2020年12月17日 06時01分44秒 | Weblog
今年も秋に隣家の同級生からいただいたハックルベリーでジャムを作りました(*1)。もちろん、作ったのは私ではなく妻ですが(^o^;)>poripori
ネットにあるレシピでは下茹でしたり裏ごししたりしてトロトロのジャムにするようですが、私はむしろつぶつぶ感を好みますので、あまり手を加えずそのまま煮てしまいます。そのため、カナッペ風にするにはたいへん好都合、モコッと盛り上がるように載せることができ、バターのかけらとよく似合います。クラッカーはたまたま購入してあったルヴァンクラシカル。



雪かきの合間にコーヒーでほっと一息(*2)、ほろ苦さにマッチする、ほどよい甘さと塩気のバランスです。

(*1):隣家の同級生から今年もハックルベリーをもらったので〜「電網郊外散歩道」2019年10月
(*2):伝統的駄洒落保存会では定番のもの。

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