電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

雑誌の処分と特集記事の利用法

2010年07月31日 06時07分01秒 | 手帳文具書斎
5~6年前ころまで、せっせと購入していた雑誌を処分しています。とくにパソコン関係の雑誌が目立ちますが、本棚二段はなんとか片付きました。棚に隙間ができるのは、久しぶりのような気がします(^o^;)>poripori

ところで、雑誌を処分するとはいっても、やっている最中に限って、後で読み返してみたいものや、一部利用したい記事があったりするものです。そこで迷っては処分が進まない。思い切って、必要なページだけをカッターナイフで切り取ってしまいます。そうして、作業が一段落してから、連載記事は順番にまとめてファイルするとか、特集記事は一括してホチキスでとめてしまうとかすれば、ちょっとしたフリーマガジンのようにも見えます(^o^)/
雑誌記事とはいえ、お出かけ時にちょいと手に取り、すき間時間にパラパラと眺めて、曖昧だった知識を確認したり、欠落部分を埋めたりするは十分かも。



私の場合、保存期間が長い雑誌記事は、20年以上前の月刊アスキー等のテキストデータ処理関係の記事でしょうか。sed/awk/perlといったツールを紹介するだけでなく、語彙の頻度分析等に使えることを示唆してくれた、大変ありがたい記事でした。何十年経っても変わらないもの=それはテキストファイル形式のデータだけなのかもしれないと、痛切に感じます。

Windows3.1の頃、"Chicago" や "Cairo" 等のコードネームで呼ばれていたニュー・テクノロジーは、 95/NT, 98/Me/2000, Xp と次々に変化していき、関係記事もうんざりするほど読みました。けれど、今振り返って見ると、どうも次々に読み捨てる結果に終わったような気がします。雑誌記事も、「どーせ古くなるのだから、捨てても良い」と判断してしまいます。これは、別に私が意地悪だからではないと思うのですが(^o^;)>poripori
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ジョージ・セルの訃報の頃

2010年07月30日 06時03分03秒 | クラシック音楽
ジョージ・セル没後40年になりました。ヒトラーと第二次大戦が彼のヨーロッパでの経歴を台無しにしたことは明らかですし、ナチス・ドイツと組んだ日本などに、なぜ行かなければならんのだとゴネたらしい。ですが、戦後25年が経過したかつての敵国で、熱心な聴衆に大歓迎され、演奏会の合間に古寺名刹を訪問したのがいたく気に入ったとか、新幹線の中で奥さんに隠れて飲んだコーラがうまかったとか、来日前の先入観とは異なり、日本の印象はだいぶ良かったようです。雑誌 FM-fan に掲載された、たしか富永壮彦氏のインタビュー記事では、セルのグルメぶりや、彼一流の辛辣な言辞が紹介されておりました。もちろん、当時すでに体調はあまり良くなく、いざという時のためにブーレーズが同行するような状態だったようですが。

来日前は CBS-SONY の前宣伝ばかりが目立ち、音楽雑誌等における注目度は、カラヤンとベルリン・フィルに大きく水を開けられておりました。ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の5月の演奏会が NHK-FM で放送され、当方がオープンリールのテープレコーダに録音していた頃(*)、たしか東京と大阪と両方の演奏会を聴いた吉田秀和氏が新聞に絶賛の演奏会評を発表するに及び、世評は一変しました。そしてその余韻に浸っていたとき、ジョージ・セルと、たしかその翌日に、来日を前にしたバルビローリの訃報を知ったのでした。甲子園の熱闘も当時の流行歌も忘れましたが、今なお色あせない1970年の夏の記憶です。

あの頃、つい先年に亡くなった父はまだ40代前半でした。献血の際の血液検査で異常がわかり、体調の不良がヒロシマの救援にあたった際の入市被爆によるものではないかと悟ったのも、たしかこの頃ではなかったかと思います。担任に話をしたところ、被爆者認定はできないのかと言われましたが、部隊の戦友たちは消息不明で証人が得られない、と答えた記憶があります。しかるに当方は、いたって呑気に暮らしておりました。この年齢になって、父の苦闘のあとがわかります。今更ながら感じる親のありがたみです。

(*):セル/クリーヴランド管の来日公演ライブ録音のこと~「電網郊外散歩道」2005年7月
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新しい備忘録ノートを用意する

2010年07月29日 06時04分36秒 | 手帳文具書斎
今年、A4判に変更して2冊目の備忘録もそろそろ終わりに近く、3冊目を用意しました。例によって、澪ペーパーを使用したコクヨのキャンパス・ハイグレードA-80です。これまでの二冊の経験から、インデックスは5~6ページを取っておけば大丈夫のようですので、冒頭に3枚(6ページ)を用意。4枚め(7ページ)から書き始めることとし、目印の付箋を付けました。

さて、最初のページに記入する内容はどんなものになるでしょうか。Jetstream ボールペンで書く手書きのメモ。楽しみです。

写真の青い花の名前は、えーと、たしか西洋の寺院みたいな名前だったなぁ。ウエストミンスター大聖堂、イエス・キリスト教会、セントポール大寺院、あ、これだ!セントポーリアだ(^o^)/
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正しい名前はフォーモサだったらしい

2010年07月28日 06時02分21秒 | 週末農業・定年農業
古くからある大石早生に続き、亡父が植えたスモモが色づいてきており、収穫適期のようです。我が家では今まで「フームサ」と呼びならわしており、農協の出荷伝票でも「フームサ」と表記され、これで通用していますが、ネットでいろいろ調べてみたら、「フォーモサ」というのがもともとの名称のようです。
ヘー。「フームサ」と「フォーモサ」。なるほど、伝承は変容しやすいという実例でしょうか。しかも、わりに大粒なので、新しい品種なのかと思っていたら、意外にも昔からあるものらしい。そういえば、近所の人が「昔ながらの味だ」と言っていつもリクエストがあるのはこの品種でした。7月末の「フームサ」実は「フォーモサ」。8月の「ソルダム」、そして9月の「秋姫」。しばらくスモモの季節が続きます。

そうそう、収穫した完熟「大石早生」(*)ですが、老母が今年もジャム作りを始めました。真っ赤なスモモから大量にジャムを作って、孫たちに送ってやろうという計画らしい。甘酸っぱいスモモ・ジャムが、今年も食卓を賑わしそうです。
そういえば、スモモの皮をむき一口大に切って、ヨーグルトをかけて食べるとたいへん美味しい。スモモのジャムを添えると、なおよろしいようで。葉酸を豊富に含むのだそうですが、栄養的にどうこうよりも、サクランボとモモの端境期を補う果物として植えてくれた亡父に感謝しながら、美味しく食べております。



(*):スモモの収穫~「電網郊外散歩道」2010年7月
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山形Q第36回定期演奏会で、モーツァルト、ハイドン、バルトークを聴く

2010年07月27日 06時18分10秒 | -室内楽
土曜出勤の代休で、運良く休日となった月曜の夜、週末農業の続きを済ませ、山形市の文翔館議場ホールで、山形弦楽四重奏団第36回定期演奏会を聴きました。本日の曲目は、

1. モーツァルトの弦楽四重奏曲第11番変ホ長調K.171
2. ハイドンの弦楽四重奏曲ハ長調Op.74-1
3. バルトークの弦楽四重奏曲第1番Op.7,Sz40

というものです。アンサンブル とも's がハイドンの弟ミヒャエル・ハイドンの「ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ第1番」を演奏している間に会場に到着、ちょいと遠慮して入り口付近の席に腰を下ろし、演奏を聴きました。代わってプレ・コンサート・トークにヴィオラの倉田さんが登場、「モーツァルトは何の天才か?」と問いかけます。倉田さんの答えは、模倣し自分のものにする天才だ、とのこと。確かに、大バッハの息子のJ.C.バッハや先輩ハイドンなどの作品を模倣し、自分のものにしていった作曲家なのかもしれません。モーツァルトとハイドンに限らず、当時の作曲家たちは、互いに影響しあいながら対抗意識をもやし、さらに優れた作品を書こうと努めていたのでしょう。でも、ベートーヴェンの、特に後期のカルテットを知ってしまうと、ロマン派の作曲家たちは、その呪縛から逃れることはできなくなります。メンデルスゾーンは6曲、シューマンとブラームスは3曲だけ。20世紀になって、バルトークが6曲の弦楽四重奏曲を書き上げます。今日の第1番は、曲想としてはロマン派と現代曲の中間にある曲、とのこと。

山形弦楽四重奏団は、今年、結成10周年を迎えたとのこと。第1ヴァイオリンの中島光之さんは、ダークブルーのシャツを腕まくりで、第2ヴァイオリンの駒込綾さんは、ガバッと肩の開いた黒のドレスで。ヴィオラの倉田譲さんは、長袖のシャツにサスペンダー、チェロの茂木明人さんは、黒の長袖に楽器には白っぽいハンカチ、というスタイルです。


第1曲目は、モーツァルトです。少年モーツァルトの姿を彷彿とさせるような、チャーミングですが、けっこう演奏効果のある曲です。第1楽章、アダージョ~アレグロ・アッサイ。第2楽章、メヌエット。第3楽章、アンダンテ。弱音器を付けて、それまでの明るく親密な雰囲気とは一転して、ちょいと悲しげな気分が漂います。第4楽章は、弱音器を外して晴れやかにヴィヴァーチェで、フィナーレです。約20分。

第2曲目は、ハイドン、Op.74-1です。あー、やっぱり大人の音楽だな~、と感じます。快活で、聴きごたえのある作品。第1楽章、アレグロ。第2楽章、アンダンティーノ・グラツィオーソ。フレーズごとに対比するように強弱を付けて奏されるヴィオラやチェロがいい味を出します。チェロからヴィオラ、第2ヴァイオリン、第1ヴァイオリンへとエコーのように繰り返されるほのぼのとした味も、いいですね~。第3楽章、アレグロで。メヌエットのリズムに体も揺れて動き出しそう。思わず調子を取りたくなります(^o^;)>poripori
第4楽章:フィナーレ、ヴィヴァーチェ。チェロの持続する低音の響きに乗って、ヴァイオリンとヴィオラが活発に動き回ります。やがてチェロもめまぐるしく動き始め、複雑な動きが交錯して、それでもしっかりとハーモニーになっていて。見せ場が多い、聴かせどころいっぱいの作品、といった感じです。約25分くらいかな。

およそ15分間の休憩のあとは、バルトークの第1番です。
第1楽章:第1Vnに第2Vnが加わり、不思議な響きで始まります。いいなぁ!バルトークの音だ!そしてVcが入り、Vlaが続き、高弦2人と低弦2人が対照的な動きを見せます。迫力のチェロにヴィオラがこれも迫力で迫るとき、二つのヴァイオリンはひそやかに。最初のところが再現されて、四人の動きは速度を増していきます。いつの間にかアタッカで第2楽章:アレグレットに入っていました。第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ。古典派やロマン派のヴィヴァーチェとはちょいと違いまして、目玉をしっかり見開き、口をヘの字に結びながら、でもしっかりヴィヴァーチェです。モーツァルトやハイドンでは地味だったチェロが雄弁です。バルトークのリズムは実に活力に富み、青白い天才の痙攣しそうな繊細さではありません。演奏時間は、およそ30分といったところ。

ふだんCDで(小音量で)聴いているときにはそれほど感じなかったのですが、この曲では、モーツァルトやハイドンに比べて、チェロの役割がとても大きいのだな、とあらためて思いました。響きの土台だというだけでなく、エネルギー感や迫力の土台としての役割。茂木さんのチェロは、倉田さんのヴィオラと共同しながら、バルトークらしさをアピールしていたと思います。

アンコールは、ドビュッシーの弦楽四重奏曲から、第3楽章。弱音器の効果がはっきりわかります。弱音器を外してから発散してくる光の照度が何倍かに強まったように聞こえます。再び弱音器を付けて、くぐもった声のように静かに終わりました。

次回は、10月11日(月)、体育の日です。文翔館議場ホールにて18時30分開演、曲目は、生誕200年の R.シューマンの弦楽四重奏曲第3番、田中知子さんをゲストに迎えてモーツァルトの弦楽五重奏曲第5番、全曲演奏に挑むハイドンの弦楽四重奏曲は、作品20ー6、いわゆる「太陽四重奏曲」から。さっそく前売券を購入して来ました。気が早いですが、気分はもう秋を待っています(^o^)/
夏はこれからが本番なんですけどね~(^o^)/
いやいや、その前に8月4日の山形交響楽団第207回定期演奏会があります。黒岩さんを迎えて、ベートーヴェンのカンタータ「静かな海と楽しい航海」、ブラームスの「運命の歌」、ベートーヴェンの「英雄」交響曲の三曲です。
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今夏の目標は

2010年07月26日 06時04分21秒 | Weblog
青空にムクムクと白い入道雲が湧き上がると、いよいよ 夏本番!! という感じがします。子どもの頃は、夏休みの始まりが楽しみで、面倒な宿題はさっさとすませ、自由研究に知恵をしぼったものでした(*)。そんな遠い少年時代の気分を思い出しながら、今夏の目標・予定を列記してみましょう。まあ、例によって計画倒れもありうるという前提・お約束ですが(^o^)/

(1) 妻の13年超の車の更新。
(2) 果樹園の管理~スモモの収穫、サクランボの夏剪定と追肥。
(3) 初秋(50分)と冬(90分)、2回分の講話の資料集めとプレゼン原稿作成。
(4) アフィニス夏の音楽祭2010の演奏会を、可能な限り聴きにいく。
(5) 高速道路無料化を生かし、県内の美術館・博物館めぐり。
(6) 自宅レーザープリンタの更新と家庭内LANを経由した共用環境の整備。
(7) 古い機器類の廃棄と本棚の整理。

こんなところでしょうか。

写真は、裏の果樹園で妻に甘えるアホ猫。しゃがんで猫を呼ぶと、しっぽを立てて走ってやってきては、すりすりして甘えます。キジやカラスを撃退し、近隣の生態系の頂点に立つ存在なのですが、どうもエサをくれる人には弱いようで(^o^)/

今夜は、山形弦楽四重奏団の第36回定期演奏会。山形市の文翔館議場ホールにて、18時45分開演の予定です。曲目は、バルトークの弦楽四重奏曲第1番に、ハイドンのOp.74-1、モーツァルトの第11番。万難を排して、行きます(^o^)9

(*):夏休みの自由研究~「電網郊外散歩道」2005年7月
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ガーシュイン「パリのアメリカ人」を聴く

2010年07月25日 06時03分16秒 | -オーケストラ
最近の通勤の音楽は、シューマン、グリーグのピアノ協奏曲から、ガーシュインの音楽に交代しております。本日は、「パリのアメリカ人」を取り上げます。ガーシュインについては、すでに何本か記事にしております(*1~*4)が、映画でなくてCDを取り上げるのは初めてのはず。なんとなく、夏になるとガーシュインが出てくる傾向にあるのは、もしかすると「サマータイム」の刷り込みでしょうか(^o^)/
演奏は、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団と、アンドレ・プレヴィン指揮のロンドン交響楽団です。

この曲は、作曲年代が1928年といいますから、1898年生まれのガーシュイン30歳の頃の作品ということになります。

パリに到着したアメリカ人が街を歩くと、都会の喧騒の中で、クラクションを鳴らされたり、なんとも陽気で賑やかで楽しそう、そんな気分でしょうか。
例の名作ミュージカル映画「巴里のアメリカ人」を観ているものですから、どうもジーン・ケリーのタップダンスや、レスリー・キャロンのバレエ・シーンなどを思い出してしまう面もあり、困ったものです(^o^)/
とくに、金管が官能的なフレーズを奏する場面など、レスリー・キャロンが妖艶さに挑戦するシーンが浮かんでしまいます。様々な衣装で早変わりする中では、個人的に読書するお嬢さんのシーンがお気に入りなのですが(^o^)/

ユージン・オーマンディ盤は、たぶん1967年の録音でしょうか。豪華な響きの中にもウィットがあり、トスカニーニを尊敬した指揮者の洒落た味わいかも。こちらは某中古書店の全集分売もので、The Great Collection of Classical Music シリーズのうちの一枚。SONY FCCC 50158 という型番です。
アンドレ・プレヴィン盤は、1971年、ロンドンのアビーロード・スタジオにおけるアナログ録音で、なかなか雰囲気のある名演だと思います。同様に某中古書店の全集分売で、「新・世界の名曲」シリーズ第49巻、EMI の HCD-1149 というCDです。

参考までに、演奏データを示します。

■オーマンディ指揮フィラデルフィア管 18'13"
■プレヴィン指揮ロンドン響 18'04"

ただし、このオーマンディ盤には演奏時間表記がなく、Ubuntu-Linux 上の RhythmBox で再生して、該当トラックの経過時間表示を読み取りました。

(*1):ガーシュイン(ベネット編)交響的絵画「ポーギーとベス」~「電網郊外散歩道」2005年7月
(*2):映画「巴里のアメリカ人」を見る~「電網郊外散歩道」2005年9月
(*3):ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」を聞く~「電網郊外散歩道」2006年6月
(*4):「アメリカ交響楽」を見てガーシュインを聴く~「電網郊外散歩道」2007年3月
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夏の味覚、山形の「だし」の作り方と山響の番組のことなど

2010年07月24日 06時01分42秒 | 料理住居衣服
あまりの暑さで食欲も減退ぎみなのに、菜園の野菜だけはどんどん育つ。そんな皮肉な状況を一挙に解決する秘策を、いったいどなたが考え出したものでしょうか、山形の「だし」。

「だし」といっても、いわゆる汁物の下味のことではありません。要するに「野菜のみじん切り和風サラダ」といったところです。これがびっくりするほど美味しく、野菜の苦手な子供でもやみつきになるほどです。なんと、今では Wikipedia の項目の一つになっている という驚きも。お試しあれ。
ちなみに、夏野菜オンパレードの食卓の写真で、右上のものが「だし」。真ん中の上段が「おかひじき」です。

材料は:
ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、(好みでミョウガ、青シソの葉)、なっとう昆布(*1)

作り方は:
(1) なっとう昆布は、少量のお醤油で戻しておきます。
(2) ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ等の野菜をみじん切りにします。
(3) (1)に(2)をまぜて食卓に供します。

食べ方は:
小鉢に「だし」を取り、お醤油で好みの味に整えます。ご飯にそのままかけて食べても良いし、おかずにしても良い。冷や奴の上にとろりとのせてもよく合います。冷えたビールのつまみに最高です(^o^)/



妻いわく、大量に作って夕方まで冷蔵庫で保存するには、黒変を防ぐために、ナスを水であく抜きをしてから混ぜると良いのかも、とのことです。もっとも、我が家では作るそばからなくなってしまいますが(^o^)/



ところで、昨夜の「ワンダフル東北」では、山響音楽監督の飯盛範親さんを取り上げていました。登場する映像も、先のモーツァルト定期第10回(*2)のもので、なじみの顔、なじみの場所ばかりでした。演奏風景も上手に切り取っており、なかなか良かった。モーツァルトのクラリネット協奏曲の牧さんの表情も良かったし、交響曲第34番の響きもよくとらえていたと思います。ほぼ一ヶ月ぶりでしたが、たまにテレビを見るのもいいものです(^o^;)>poripori
たしか、全国放送の予定もあったはず。全国の皆さんに見ていただきたい番組でしたが、もう終わったのかな、それとも、これからなのかな?当日の記事中には、7月6日に全国放送とあるけれど、地域ローカル放送が先で、全国放送が後になるほうが自然だから、8月6日の聞き間違いなのかな?これだから日頃テレビに興味関心の薄い「仙人生活」は困ります(^o^;)>poripori

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(*1):「なっとう昆布」とは~今は、こんなものまで売っているのですね。ビックリです。地域や家庭によって、入れないところもあります。それでも素朴な美味しさです。
(*2):山響モーツァルト定期(第10回)でクラリネット協奏曲や交響曲第34番等を聴く~「電網郊外散歩道」2010年6月
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スモモの収穫

2010年07月23日 05時54分33秒 | 週末農業・定年農業
今年の天候不順の影響で、サクランボ「佐藤錦」の収穫が大幅に遅れたことと、週末の雨降り続きのお天気のために、スモモ「大石早生」の適期収穫ができませんでした。今頃になって、鈴なりの完熟スモモを収穫しております。

この時期、すぐにいたんでしまうために、もう出荷はできないのですが、ごらんのとおりの完熟スモモですので、ジャムにするにはかえって好都合(*)です。先日、職場に持参したところ、一部にリクエストがありまして、ジャム用に無償で提供することにしました。無駄に腐らせるのももったいない話ですし、使ってくれる人がいればありがたい、と伝えたのが良かったのか。



もしかすると、きれいな色をベースに、ジュースやカクテルの材料にも使えるのかもしれません。でもなあ。出荷用コンテナで◯箱分もあると、その程度の用途には多すぎるのですね。来年は、ちゃんと摘果して、適期出荷を心がけなければ(^o^;)>poripori

(*):老母、スモモのジャムを作る~「電網郊外散歩道」2009年7月
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都会の暑さ・田舎の涼しさ

2010年07月22日 06時01分55秒 | 季節と行事
たまに夏場に都会を歩くと、その暑さに閉口します。夏は暑いのが当然ですし、緯度も少し違うのですが、どうも、それだけではなさそうです。多くのビルが、自館内の暑熱をエアコンによって排出し、その熱で屋外がさらに熱せられて暑くなる、いわゆるヒートアイランド現象なのでしょう。涼しいビル内の人たちはまだしも、屋外で働く人たちにとっては、たいへんな苦行だろうと、同情してしまいます。また、朝晩のムッとする暑さは寝苦しく、エアコンなしでの生活は大変だろうと思ってしまいます。

そこへいくと、我が家はまだ涼しい。周囲には田んぼや果樹園が広がり、水の上を吹く風が木陰でさらに爽やかになるのでしょうか。朝晩の風は、梅雨明け直後の、独特の涼しさを運んでくれます。ガラス戸を開けたまま寝て、翌朝、窓の網戸から入り込む風に目覚める時は、アホ猫の早朝「エサくれ~」攻撃も許せる気分になってしまいます。

暑い暑いと嘆くのも、実はわずかに2~3週間だけ。東京に転居して初めての夏を過ごす娘や孫たちは、暑さに閉口しているようですが、今の季節の、不便な田舎の無駄に広い住宅の涼しさを、懐かしく思い出していることでしょう。とはいえ、たちまち適応して不便なく生活できるようになるのも、若さと知恵なのでしょうけれど(^o^)/
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高速道路無料化の社会実験その後

2010年07月21日 06時00分42秒 | Weblog
6月28日から始まった高速道路無料化の社会実験(*)が、この7月19日で三週間になりました。この間、高速道路をずいぶん利用して、いくつか気づいたことがあります。

(1) 初日の夕方、高速道路の入り口近くの一般道路では、通勤の帰りでしょうか、渋滞が発生しておりましたが、その後目立つ渋滞は発生していないようです。ただし、17日~19日の連休には、山形~庄内方面がふだんの何倍もの交通量となり、一部に渋滞も発生したようです。
(2) 高速道路の通勤利用はたいへん快適で、その理由は信号待ちがないところが大きい。しかし、ガソリン消費はけっこう多く、エアコン利用もあり、満タン法で図った燃料消費率が 2km/l ほど低下しているようです。
(3) 報道で見る限り、はじめの一週間の統計では、遠距離の利用者が増加したというよりは、近距離の利用者が気軽に利用できるようになった面が大きいのでは。その意味では、遠方の客を期待しバイパス沿いに立地した店が振るわず、近隣の客を対象に町なかに出店した店に遠方の客も引き寄せられる現象に似ているようです。

統計では、全国10位に山形県内の路線が三つもランクインしたそうです。これは、間違いなく通勤効果でしょう。公共交通機関の発達が充分でなく、マイカー通勤が多い山形県では、路線周辺の通勤族が、高速道路の無料化の恩恵をいちばん享受しているのかもしれません(^o^)/

(*):高速道路無料化の社会実験~「電網郊外散歩道」2010年6月
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最近の通勤の音楽は、再びシューマンのピアノ協奏曲で

2010年07月20日 06時03分54秒 | クラシック音楽
このところ、ショスタコーヴィチ「交響曲第4番」→モーツァルト「ピアノソナタ全集第5巻」と交代してきた通勤の音楽は、最近、シューマンのピアノ協奏曲イ短調を繰り返し聴いております。演奏は、レオン・フライシャーのピアノ、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団。すでに一度記事にしておりますので、あらためて取り上げるには新たな内容に不足しますが、最近むしょうに聴きたくなり、車内に積み込んでおります(^o^)/

そういえば、今年はシューマンの記念年でした。ちょうど半世紀前の1960年には、ローベルト・シューマンの録音が多く発表されていたようです。それらの音源も、やがて著作隣接権の保護期間が満了し、公共の財産となる日も近いことでしょう。その日を待ちながら、CDを大切に聴きたいと思います。

昨日で、サクランボの雨避けテントを外し、果樹園の草刈りをすませて、ほったらかしだったリンゴの木を、今頃になって剪定(^o^;)>poripori
週末農業ではサクランボで精一杯で、リンゴ用の防除もしていませんでしたので、「つがる」も「紅将軍」も虫食いだらけです。仕方がありません。私の定年退職を目標に、妻と二人、ばっさりと剪定をしました。伸び放題だった樹形がからりとしたので、自己満足。剪定枝の後片付けと焼却が残っています。あとは、和梨をなんとかしたいところです。
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山響第206回定期演奏会で西村朗、ラヴェル、シューマンを聴く

2010年07月19日 06時07分18秒 | -オーケストラ
早朝から果樹園の草刈りに精を出し、サクランボの雨避けテントの撤去作業もそこそこに、日曜の夕方、山形交響楽団第206回定期演奏会を聴きました。会場は山形テルサホールで、プログラムは「音楽家たちの出会いと語らい」をテーマに、

西村 朗:新作委嘱作品 2010 「桜人~オーケストラのための」
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 作品38 「春」
 指揮:飯森範親、ピアノ:永田美穂

というものです。

会場に到着すると間もなく、音楽監督・飯森範親さんのプレ・コンサート・トークが始まりました。話題は、(1)携帯電話で情報が得られる話、(2)後で「N響アワー」ならぬ「山響アワー」風に、西村朗さん自身の解説があること、(3)シューマンの交響曲第1番「春」の話、です。ラヴェルは、後でピアノをセッティングするときに話をすることにして、まずはシューマンの解説を中心に。それまでピアノ曲ばかり書いていたシューマン、師匠の娘クララと恋愛し、お父さんは大反対。いろいろ苦難の末ようやく結ばれて、ハッピーで歌曲ばかり書きますが、シューベルトの兄を訪ねて発見したハ長調の大交響曲に刺激され、シンフォニーを書きたいと願い、作曲します。当時の生活の反映でしょうか、幸福感に満ちた音楽になっています。当時はモーツァルトと同じような楽器を用いていたので、古楽器を使用して演奏するとのこと。
ここで、山形交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンス、西村朗さんの登場です。内心「わーお、N響アワーとおんなじだ~」などとミーハー心が刺激され、新作への期待が高まります。西村さんは、「このように響いて欲しい」と願って作曲するが、昨日と今日と、続けて二回も演奏を聴くことができることを喜んでいるそうな。いろいろな仕掛けをすっきりと表現してもらい、思った以上だった、とのことでした。

昨夜は米沢牛のしゃぶしゃぶを食べ、お昼は平田牧場の豚肉のとんかつを食べたとのこと。「食と温泉の国」というキャッチフレーズは私が考えた、という飯森さんに、西村さんは「食と温泉と芸術の国」山形でしょう、と嬉しい言葉をサービス。山響からの依頼に対し、山形と言えば桜、というイメージで、「人は自らが桜花であり、同時にまた、桜花である他の人々を愛でてともに生きる」という意味で「桜人」としたのだそうです。ほんとは「おくりびと」を少~し意識したのだそうな。

楽器編成は、弦楽部が 10-8-6-6-4 で対向配置。ピッコロ持ち替え(1)を含むフルート(2)、オーボエ(2)、クラリネット(3)、ファゴット(2)、ホルン(2)、トランペット(2)、パーカッションが多数使われているようです。コンサート・マスターは、高木和弘さんです。
第1曲目は、西村朗「桜人~オーケストラのための」。
【1】導入部と夜明け。夜明け前から夜明けにかけての生き物のざわめきを表したのでしょうか、名前もわからないさまざまな現代奏法を駆使した曲で、力強さと美しさのある音楽。フランス音楽風でもあり、かつまた、どこか邦楽のイメージも感じさせる音楽です。
【2】昼の陽光、曇り、風。曲の主部にあたります。集中と拡散、とでも言うのでしょうか、多彩なオーケストレーションが見事です。
【3】黄昏。どこか邦楽のような印象を与えていた、隠れた旋律がチェロに現れてきます。「さーくーらー、さーくーらー、やーよーいーのーそーらーはー」ですね。それが全体に広がっていきます。最後は意外なほどに終止感のある「バシッ」という音で終わります。一日の終わりにこんな音はないでしょうから、もしかすると人生の終わりの音なのかも。

ステージ上でピアノを中央に出し、協奏曲の準備をしている間に、西村さんと飯盛さんのお話があったのですが、左側バルコニー席からは残念ながら映像なしの「山響アワー」となりました。やっぱり1階席がよかったかな~(^o^;)>poripori

さて、第2曲、ラヴェルのピアノ協奏曲です。ピアノ独奏は、永田美穂さん。水色というのか、カワセミ色というのか、あざやかな色彩のドレスです。第1楽章を聴きながら、眺める方は、すっかり「のだめカンタービレ」の映画を思い出し、舞台上は孫ルイか野田恵か、という気分かも(^o^)/
第2楽章、アダージョ・アッサイ。ピアノ独奏で始まりますが、シンプルで近代的な響きです。抑制されたバランス、でも音がよく通ってきます。オーケストラがそっと入ってくると、Fl, Ob, Cl, Fl, Fg と音色が移ろい、弦も静かにピアノに寄り添うように演奏します。ピアノが波間に遊ぶように分散和音を転がしながら、イングリッシュホルンがひなびた音色で、ゆるやかな旋律を奏で、ピアノが答える経過のうちに、静かに曲が終わります。
第3楽章、プレスト。ピッコロ・クラリネットの音が、いささかけたたましい。低音楽器との対話も、なんとなく愉快でにぎやかです。ちょいと昔の酒場を思わせる印象もあり。「オーケストラの魔術師」というラヴェルの愛称は、たしかに伊達ではありません。あらためて、すごいものだと感じます。

ここで、前半が終わり、15分の休憩となります。



後半は、シューマンの交響曲第1番「春」。楽器編成は、持ち替えもあるようですが、弦楽部が 10-8-6-6-4 の対向配置、それに Fl(2), Ob(2), Cl(2), Fg(2), Hrn(5), バロックTp(2), Tb(3)うちバス・トロンボーン(1), Timp(1), トライアングル(1) というものです。5人のホルンセクションが迫力です。
第1楽章、アンダンテ・ウン・ポコ・マエストーソ~アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ。比較的遅めのテンポで始まり、各楽器のバランスの描き分けがていねいに行われます。このあたり、澄んだ音を出すオーケストラの強みです。
第2楽章、ラルゲット。弦楽器の始まりがすてきです。山響の弦の音色の威力でしょう。ヴィオラが前に出るときは他はおさえて、チェロが出番のとき、ホルンがユニゾンで。木管は小鳥の鳴き声のように。内臓も神経も次第にゴム状に変質しつつあったシューマンは、鋭いつんざくような音には耐えられなかったのかも。決してただ音を塗り重ねてはいなくて、Hrn, Cl, Ob, Fg が響きを重ね、中間色のような効果を出しているようです。このあたり、ドビュッシーのような楽器の引き算による透明な原色効果ではありません。ティンパニはお休みです。
第3楽章、モルト・ヴィヴァーチェ。明るい表情で舞曲のように。快活で楽しい表情で、ティンパニもバンバン活躍します。
第4楽章、アレグロ・アニマート・エ・グラツィオーソ。木管の「パカパッパカパッパカパッパカパッパカ~」の音色がユーモラス。弦が低音で応えるのもおもしろい。ホルンの上昇するモチーフが幸福感をさそい、崩れ落ちる音型が多いシューマンには珍しく、快活な幸福のシンフォニーです。角笛のホルンが鳴り響き、フルートの小鳥が歌い始める頃には、再び「パカパッパカパッパカパッパカパッパカ~」が繰りかえされ、音楽は熱を帯びて高揚してきます。最後はトゥッティで、ベートーヴェンを意識したような終わり方です。あー、良かった!満足~!



終演後も、ファンの交流会が行われ、西村朗さんに木島由美子さんがインタビューしていましたが、率直な答えに思わず「山響アワー」みたい!その後でソリストの永田美穂さんが登場、なんだか周囲がぱっと明るくなったような気がするのは、ヲジサンの気のせいでしょうか(^o^)/
飯森さんは、アフィニス夏の音楽祭の宣伝もしっかりとしていました。これはぜひ聴きに行きたいものです。



ところで、今回のテーマ「音楽家たちの出会いと語らい」ですが、いろんな出会いと語らいがありましたね。飯森さんと西村朗さん、西村さんとラヴェル、西村さんと木島さん、永田さんとラヴェルと飯森さん、いずれも興味深い出会いと語らいでした。最後のシューマンは、たぶん生誕200年記念年だからかな?オーケストラの皆さんとシューマンは、幸福な出会いと語らいができたでしょうか?
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週末農業の今後の予定

2010年07月18日 06時16分23秒 | 週末農業・定年農業
連日の雨降りで、果樹園の草も伸び放題、草刈りが必須の状態です。今後の週末農業の予定は:

(1) 雨避けテント外し
(2) 草刈り
(3) 追肥
(4) サクランボ夏剪定~新梢切り
(5) スモモの収穫~フームサ
(6) サクランボ収穫後防除

お天気次第ではありますが、一つ一つやっていかなければなりません。今年の手抜きが来年の困難に変わり、今季の手間が来年の収穫をもたらします。

さて、午後は山形交響楽団の第206回定期演奏会。楽しみです。
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ネットブック用にホイールマウスを購入

2010年07月17日 06時03分55秒 | コンピュータ
愛用している赤い Linux ネットブックですが、タッチパッドがどうも苦手です(^o^;)>poripori
そこで、量販店に行き、小型のホイールマウスを購入してきました。エレコムの M-M3URBK という製品で、800 カウントの USB タイプ、色は黒、お値段はなんと 680円!
今までマウス売り場など覗いたことがなかったので、驚きました。そういえば、昔、FMR のマウスは 20,000 円でしたし、某マ社の製品は1万円近くしたのではなかったか。思わず時代の隔絶を感じます。
赤いネットブックに黒いマウス。うーむ、スタンダールの世界ですなぁ(^o^;)>poripori
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