電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山響第317回定期演奏会でマルケス、グリーグ、ヴォーン・ウィリアムズを聴く(2)

2024年05月20日 05時42分00秒 | -オーケストラ
土曜日の山響定期、後半はヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番です。ヴォーン・ウィリアムズというと、私のイメージは1970年頃にビクターから出ていたLPレコードのジャケットで、「海」とか「南極」とかの筆文字が縦書きされていたものです。たしかアンドレ・プレヴィン指揮のロンドン交響楽団の演奏だったと思いますが、もちろん私のお小遣いでは買えるわけがなく、以後数十年、実際に演奏に親しむことはありませんでした。結婚し、郷里にUターンして山形交響楽団や山形弦楽四重奏団の定期演奏会に通うようになって、「グリーン・スリーヴスによる幻想曲」や「トマス・タリスの主題による幻想曲」、あるいは「幻想的五重奏曲」などに接するようになりましたが、実際に交響曲の演奏に接するのは初めてです。手元には交響曲第5番のLPもCDもありませんので、事前に YouTube で聴いてみましたが、なんだか茫洋としていて今ひとつつかめない。これは虚心に実演に接するしかあるまいと考えて臨んだのでした。

第1楽章、プレリュード、モデラート〜アレグロ、テンポ1。開始は録音で聴くほど弱音ではなく、実演の良さで全体に明瞭に聞こえます。作曲された年代が第二次世界大戦の最中といいますが、そんな暴力と破壊のイメージではなく、むしろ優しい音楽に聞こえます。最後のホルンがミュートを付けて終わるように、威勢のよい強奏が目立つ音楽ではない。
第2楽章、スケルツォ、プレスト・ミステリオーソ(神秘的に)。例えばトロンボーンのコラール風の部分があったとしても、目立たずに全体の中にそっと色合いを添えるといったふうで、テンポが速いスケルツォではあるのですが、不思議な印象です。
第3楽章、ロマンツァ、レント。弦楽の響きがいいなあ。ここではイングリッシュホルンの音色が耳に残ります。高い音域をオーボエで、低い音域をイングリッシュホルンで、併奏するフレーズのなんと魅力的なこと! ホルンの旋律をトランペットが受けて高揚し、全体が静まっていきますが、管楽器のオルガン的な響きと弦楽合奏の息の長いゆるやかな響きが盛り上がりを作ります。コンサートマスターのヴァイオリン・ソロに導かれて、ミュートを付けたホルンやヴィオラやチェロなど、静かに祈るように終わります。ここのところ、いいなあ。大好きになりました。
第4楽章、パッサカリア、モデラート。チェロが主題を奏して始まる音楽は、管と弦にティンパニも加わり次第に力強さが増しますが、音楽の形式はパッサカリアです。緊密な響きはモダニズムが支配的だった大戦前の時代を感じさせません。音楽が祈るように静かに終わる時、作曲された当時の戦時下のロンドンと同様に、ウクライナやアラブでの戦争をふと思ってしまいます。



初めて実演に接したヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番は、ノーブルな音楽と聴きました。ネットで聴くのとは異なり、実演に接して初めてとても良い曲だと実感しました。良い機会を与えてくれた山響と指揮の藤岡さんに感謝です。ありがとうございます。

コメント (3)

山響第317回定期演奏会でマルケス、グリーグ、ヴォーン・ウィリアムズを聴く(1)

2024年05月19日 21時10分13秒 | -オーケストラ
日曜日に地域行事の予定が入っていたため、山響こと山形交響楽団の第317回定期演奏会は土曜日の夜に聴くことにしました。夕方から出かけた山形テルサホールは、幸いに駐車場も混雑せずに入ることができました。今回のプログラムは、



  1. アルトゥロ・マルケス:ダンソン・ヌメロ・ドス (ダンソン 第2番)
  2. グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
  3. ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲 第5番 ニ長調
     ペーター・ヤブロンスキー(Pf)、藤岡幸夫 指揮、山形交響楽団

というものです。開演前のプレトークは西濱秀樹事務局長と指揮の藤岡幸夫さんのお話でしたが、マルケスのダンソン第2番は山響の団員の中からリクエストがあって実現したのだとか。メキシコの現代音楽の代表的な曲だそうで、期待が持てます。グリーグのピアノ協奏曲は、初夏の季節に不思議に聴きたくなる曲ですが、ヤブロンスキーさんという世界のビッグネームの登場で、こちらも期待大です。そしてヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番。今まであまり馴染みのない曲目ですので、YouTube 等で予習はしたものの、本当の所はよくわからず、実演に期待することとして参加したものです。その意味では、たいへん興味深いプログラム。これを逃してなるものか!

第1曲、メキシコの現代作曲家アルトゥロ・マルケスの代表曲、ダンソン第2番。ステージ上の楽器編成と配置は、左から第1ヴァイオリン(10)、第2ヴァイオリン(8)、チェロ(6)、ヴィオラ(6)、右端にコントラバス(4)の弦楽5部、コンサートマスター席には犬伏亜里さんが座ります。今回、ヴァイオリン群の左端にピアノが加わり、中央奥に木管楽器、フルート(2:うち1はピッコロ持ち替え)、オーボエ(2)、その奥にクラリネット(2)、ファゴット(2)、木管の左右にホルン(4)とトランペット(2)、さらに右奥にはトロンボーン(3)とテューバの金管群、正面最奥部にティンパニ、その左にパーカッションとしてクラベス、スネアドラム、サスペンド・シンバル、ギロ、トムトム、バスドラムが並び、3人の奏者で演奏します。クラベスというのは拍子木のような2本の棒で音を出すもので、ギロというのはヒョウタンの外側に刻みを入れて、それをこすって音を出すもので、いずれも民族楽器に分類されるものでしょう。
演奏が始まると、弦のピツィカートとピアノとクラベスのリズムをバックにクラリネットが長めの旋律を奏でますが、これが酒場の雰囲気というのか、いかにも南米風で楽しい。トランペットもカッコいいし、演奏する楽員のみなさんもノリノリで、いやー、いい曲、いい演奏を聴きました(^o^)/

2曲めはグリーグのピアノ協奏曲です。楽器編成はやや整理され、中央にピアノ、10-8-6-6-4 の弦楽5部、これに Fl(2)-Ob(2)-Cl(2)-Fg(2) の木管と Hrn(4)-Tp(2)-Tb(3) の金管、それに正面最奥部の Timp. というものです。ヤブロンスキーさんは北欧の人らしくスラリとした背の高い人で、颯爽と登場です。
第1楽章、アレグロ、モルト・モデラート。ピアノの左手、低音のキレがすごい。リアルで生々しさがあります。実演でもLPやCDでも何度も聴いているおなじみの音楽ではあるのですが、管のフレーズにピアノが優しくそっと合いの手を入れていることに初めて気づきました。
第2楽章、アダージョ。優しい弦の響きの中でピアノが静かにつぶやくように始まる緩徐楽章ですが、沈潜的な指揮の中でホルンが見事に決まります。
第3楽章、アレグロ・モデラート、モルト・エ・マルカート。ほんとに明晰なピアノで、オーケストラも触発されたように次第に熱を帯びて、チェロのトップと独奏ピアノの対話もいい感じ。オーケストラの強奏はときに独奏ピアノを上回る音量ですが、合間にはときどき胸元からハンカチを出し、汗を拭きながらの余裕のある演奏です。ピアノの見事さには思わず唖然呆然。いやー、良かった!

アンコールは、バツェヴィチのピアノソナタ第2番の第3楽章。グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969)はポーランドの女性作曲家らしいです。初めて聴きましたが、思わずあっけにとられるほど見事な演奏でした。



ここで休憩が入ります。後半のヴォーン・ウィリアムズは、また明日の記事で。ちょいと1回では終わらない感じです。

コメント

お知らせ:今日の更新予定について

2024年05月19日 06時00分41秒 | ブログ運営
地域行事のため、今日の更新予定は夕方〜夜となります。


コメント

宮城谷昌光『公孫龍』巻1「青龍篇」を読む

2024年05月18日 06時00分09秒 | -宮城谷昌光
令和6年4月刊行の新潮文庫で、宮城谷昌光著『公孫龍』巻1「青龍篇」を読みました。実際は購入後2冊を通読しており、二度目の読了ではあるのですが、記事にするのは初めてですので再読とはせずに読了記事としたものです。

周の王子稜は、腹黒い陳妃の陰謀により周王の命で燕に人質として送られることとなります。途中、護衛役の召公祥の心遣いを受けながら北へ進みますが、鋸鹿沢で山賊の襲撃を受けている趙の二公子を救います。この時の戦闘で馬車が壊れ、燕王に渡すべき周王の書翰の入った匣が破損し、文字が書かれた木簡を読んでしまいます。実は我が子を太子としたい陳妃によって書翰はすり替えられており、王子稜を殺害するか生涯幽閉するようにと燕王に依頼する内容だったのです。

王子稜は愕然としますが、召公祥の機転で王子稜は行方不明とし、山賊の襲撃から救った趙の二公子の求めに応じただの商人「公孫龍」として趙の都である邯鄲を目指すことになります。超の内情も実は穏やかではなく、長男である公子章を太子として確立したい田不礼が公子何と公子勝を暗殺しようとした陰謀でした。再度の襲撃を退け、公孫龍は趙の二公子の信頼を得ますが、燕に向かった召公祥は王子稜を暗殺した疑いで燕に幽閉されてしまいます。

有能な配下を多く得た公孫龍は、召公祥を救うために燕に向かい、郭魁の仲介により燕王に面会し、召公祥を救出します。燕は稜の亡き母の生国であり、公孫龍は燕王の甥にあたることになりますが、これで燕と趙の二国を自由に往来できる特権を得たことになります。趙の公子何が趙王となり、趙王を退き外征に専念することとなった主父に招かれて再び趙に向かった公孫龍は、中山との戦いの場で楽毅の襲撃から主父を救い、中山の滅亡を目にします。



久々の宮城谷作品ですが、うーむ、やっぱり公孫龍は強すぎる。私のイメージでは、「白馬非馬説」などという屁理屈を唱えるヘンな人、という先入観があっただけに、作者が作り上げた主人公とその物語は、スーパーマンの貴種流離譚になっているみたい。その分だけ、史実になどとらわれずに空想の翼を広げた痛快冒険活劇になっているようです。続きは巻2「赤龍篇」へ。

コメント

Linux用Chromeブラウザ「Chromium」を更新

2024年05月17日 06時00分27秒 | コンピュータ
常用するデスクトップPCの電源を入れると、Ubuntu Linux が立ち上がり、たまたまソフトウェア・アップデートのお知らせが表示されました。今回は、Linux 版 Chrome ブラウザである「Chromium」が対象で、「アップデート」をクリックするとすぐに更新が実行されました。

Chromium を起動し、メニューから「Chromiumについて」を選び、バージョンを確認すると、



バージョン: 124.0.6367.207 (Official Build) snap (64ビット)

と表示されます。これまでのバージョンが、例えば 4月23日現在では 124.0.6367.60 となっていたことから、様々な不備を修正したのだろうと想像されます。こうした改善がオープンソースのソフトウェアの常で無償で公開されていることに感謝したいと思います。



写真は、自宅裏の果樹園入り口に咲くジャーマン・アイリスです。

コメント

宮城谷昌光『公孫龍』1〜2巻を通読し、少しずつ再読中

2024年05月16日 06時00分41秒 | -宮城谷昌光
先日、お出かけの際に購入してきた文庫本で、宮城谷昌光著『公孫龍』第1巻と第2巻を、先日読み終えました。今のところの印象は、主人公が強すぎる!というのと、楽毅が登場するけれどあまりいきいきとは描かれていない、くらいでしょうか。あくまでも楽毅はサイドストーリーの性格が強く、主人公ではないということなのでしょう。

今、第1巻:青龍篇を少しずつ再読しているところです。『楽毅』のときもそうでしたが、初読の時の印象が再読でだいぶ変化することもあります(*1)。くたびれてバタンキューのときもありますが、寝床で少しずつ読み進めるのは楽しみでもあります。

(*1): 宮城谷昌光『楽毅』を再読して〜「電網郊外散歩道」2015年2月

コメント

桃の摘果をしていて気づいたこと〜今年は双子果が多いようだ

2024年05月15日 06時00分55秒 | 週末農業・定年農業
雨が上がって、良いお天気になった昨日は、午前午後ともに桃「川中島白桃」の摘果を実施しました。進み具合はまだ1〜2割といったところですが、ふと気づいてしまいました。なんだか今年はやけに双子果が多いのではなかろうか?




原因はおそらく昨夏の酷暑による高温で桃もバテてしまい、細胞分裂でちょいとミステイクが起こってしまったのでしょう。このくらいの大きさだと、まだハート形で可愛いという反応も理解できますが、いざこれが大きくなると、ちょいとブサイク、不格好です。徹底的に摘果してしまいましょう。

ではサクランボのほうはどうだろう?と調べてみると、やっぱり南側の日当たりの良い(良すぎる)場所のサクランボに双子果が目立ちます。明らかに昨夏の高温障害のようです。ただし、春先の遅霜の害は主力の「佐藤錦」のほうはあまり顕著ではなく、「紅秀峰」はだいぶ影響を受けている模様で、着果率ががたんと低くなっているようです。

コメント

今度こそ本当に恵みの雨か

2024年05月14日 06時00分55秒 | 週末農業・定年農業
4月9日に40mm以上のまとまった降雨があって以降、5月7日の降雨量は結果的にわずかに数mmだったようで、一息ついただけの状況でした。昨日、13日の雨は約30mmと久々にまとまった降雨量となり、田んぼはもちろん、野菜畑にも果樹園にとっても文字通りの「恵みの雨」となりました。ジャガイモの緑もだいぶ育ってきたようで、そろそろ芽かきの頃合いかと思います。



こちらはサトイモの区画。マルチ栽培としていますが、順調な生育のようです。奥にカボチャの苗を植えていますが、こちらも雨を喜んでいるようです。



ただし、雨が降れば川中島白桃の摘果作業が停滞するのはやむを得ません。サクランボの収穫時期まで、雨の合間を見計らって摘果作業を進めます。とにかく今の時期に一通り摘果しておかないと、小玉の桃ばかりが鈴なりにぶら下がる結果となりますので、ここは頑張りどころです。



農作業のお供はAMのポケットラジオか、USBメモリに収めた MP3 音楽ファイルを再生する某中華ラジオ、それにお茶またはコーヒーです。収穫の秋であれば、もぎたての桃やリンゴなどを食べながらの作業ができるのですが、あいにく今は仕込みの段階(^o^)/

YouTube から、作曲家ヨセフ・スークの「リンゴの木の下で」。
Josef Suk : Under the Apple-Tree, selections from the incidental music Op. 20 (1900-01 rev. 1911-12)


コメント

手帳ダイアリー用に中字の万年筆LIGHTIVEを再起用する

2024年05月13日 06時00分44秒 | 手帳文具書斎
スケジュールと日々の行動記録を書き留めている髙橋書店のB6サイズの手帳の専用ペンとして、プラチナ社の百周年記念ムックに付録のプレピーPreppy(0.3)を使ってきましたが、同社の古典ブルーブラックのボトルインクを使っていて、細字ではどうもパッと見た時の視認性がいまひとつと感じられます。中字のプロシオン(PROCYON)で記入した時の内容はパッと把握できますので、これは当方の視力とのマッチングの問題と見当をつけ、中字の軽いペンと交代することを考えました。候補としては、



  • 付属のペンホルダーの耐久性を考えると、できるだけ軽量のものが望ましい。
  • ペンホルダーからの抜き差しを考えれば、キャップと胴軸に凸凹のないストレートな形状が望ましい。

という2つの条件に合致することが必要です。手持ちのペンの中で探してみると、

  • プラチナ プレッピーPreppy(0.5)
  • パイロット LIGHTIVE(M)

あたりが候補となります。今回は、パイロットの LIGHTIVE を再起用することとし、棚吊り現象が甚だしいインクコンバータ CON-70 は使わずに、空のカートリッジにスポイトで充填して使うことにしました。





軽量でストレート。組み合わせ的にはぴったりです。しばらくこれで使ってみたいと思います。



コメント

山形県の場合は直下型地震が怖い

2024年05月12日 06時00分37秒 | Weblog
元日の能登半島地震で、日本海側の地震が再びクローズアップされていますが、太平洋岸のプレートの沈み込みに伴う岩盤の跳ね上がりや沈み込みに伴う海溝型地震とは異なり、日本海側の場合は岩盤に負荷がかかって生じた歪みによる活断層がずれて起こる内陸型地震となるのだそうです。手のひらを下にした左手を東北地方に見立て、手首を中央構造線とすると、中指が奥羽山脈、人差し指は北上山地と阿武隈山地に相当します。薬指はさしずめ月山・朝日連峰等の出羽丘陵(出羽山地)でしょうか。右から太平洋プレートがぐいぐい押してくると、北米プレートの上に乗る東北・北海道は手首を境に左に折れ曲がろうとします。すると、中指と人差し指、あるいは薬指は互いに縦にずれることになります。これが割れ目となり、高いところから低いところへ水が流れる形で阿武隈川や北上川、あるいは最上川など、東北地方の大河はおおむね南北に流れるために、東北地方の平野は南北に細長い形を取るのでしょう。

そのように考えると、南北に流れる大河の下には地盤の割れ目があり、それは活断層の存在を意味することになります。東日本大震災が大地変動の時代の到来を意味するのだとすると、歴史的に災害が少ないと認識されている山形県内陸地方も、直下型地震の可能性はあり得るということになりましょう。最上川の流れに沿って走る活断層が動き、震度6弱程度の直下型地震が起こったとすると、東日本大震災当時の仙台市の揺れに相当することになります。うーむ、これは怖いぞ。

我が家での対策はどうなるのだろう。まずは我が枕元本棚が危ない。寝ている時に大量の本が崩れてきたら、『本好きの下剋上』の主人公と同じ運命になってしまいます。本棚は撤去して読みかけの本数冊を枕元に置くだけにするのが良さそうに思われ、これは少しずつ実施できそうです。あとは、東日本大震災で傷んだ土蔵でしょうか。これは遅かれ早かれ取り壊さざるを得ないでしょう。中に収蔵したモノがかなりあり、その整理と処分はかなり大事だなあ。いずれにしろ、サクランボが終わらないと手がつけられません(^o^;)>poripori

コメント

サクランボ果樹園の草刈り〜ビフォー・アフター

2024年05月11日 06時00分09秒 | 週末農業・定年農業
5月も中旬に入り、乗用草刈機できれいにしたはずの園地が、およそ1ヶ月後には再び草ボウボウになっています。さすがに梅雨時のような激しさではありませんが、このままでは「川中島白桃」やリンゴ「紅つがる」「紅将軍」の摘果にも防除作業にも支障をきたします。野菜畑の作業がほぼ一段落したのを機に、サクランボ果樹園の草刈りを実施しました。まずは、ビフォー・アフターのうちビフォーの方の状況です。




乗用草刈機を乗り回し、きれいに刈り取った結果、アフターの方の状況は;




床屋に行った後のようにきれいになりました。これなら作業性がぐんと上がります。




サクランボも受粉結実したものとそうでないものとがハッキリわかるようになりました。



大きい実が受粉結実した実で、小さいものが未受粉のものです。未受粉のものは、やがてぽろりと落ちてしまいます。残った大きい実がさらに育って赤くなり、美味しいサクランボになります。ここしばらくは「川中島白桃」の摘果作業にかかりきりになりますが、今月末からはサクランボの早生種「紅さやか」の収穫に入り、6月中旬からは本命の「佐藤錦」の収穫シーズンとなります。6月下旬の梅雨による降雨期までに収穫を終えることができればいいなあと皮算用(^o^)/

コメント

雨降りの日、お出かけの成果は

2024年05月10日 06時00分47秒 | 散歩外出ドライブ
過日、雨降りの日は久々に農作業が休みの日でした。床屋に行き、髪を切ってもらってさっぱりして、夏タイヤに履き替えた車でお出かけをして少しばかり買い物を済ませ、さらに行きつけの書店をのぞきました。ポケットメモに記録していた新刊タイトルを探していたら、ありました。新潮文庫で、宮城谷昌光著『公孫龍』の第1巻:青龍篇と第2巻:赤龍篇の二冊です。



しばらくぶりの宮城谷作品。公孫龍という人物に馴染みはありませんが、第2巻:赤龍篇では楽毅が登場するそうで、中山の滅亡から燕に移るあたりの頃でしょうか。『楽毅』という作品がたいそう面白かっただけに、期待してしまいます。文庫はまだ完結していないようですが、何巻まで続くのか、それも楽しみです。能率的に用事を済ませ、しかも目指す本をゲットして、良い雨の日となりました。

コメント

ミドリのポケットメモ「Diamond memo」を使い切った

2024年05月09日 06時00分16秒 | 手帳文具書斎
何冊かある手持ちのリング式ポケットメモ帳の中で手に取る頻度が高かったミドリの「ダイアモンド・メモ」(Diamond memo)を、このほど使い切りました。調べてみたら、最も古いメモは2015年5月で、ちょうど9年使ったことになります。小さなポケットメモを9年も使ったということは、たまにしか使わなかったということでしょう。そういえば、退職前で通勤時間が長かった時にトイレ休憩で利用したコンビニ等で見つけて購入したのがきっかけだった(*1)ような記憶があります。これまでも同タイプの別の製品を何冊か使い切っています(*2)が、ずっとなくさないで使い続けたのは、それはそれで役割があったためということでしょう。



今は、通勤もなくなり、同僚に仕事上のメモを渡すこともなくなりましたので、使う頻度はさほど高くはありませんが、常に持ち歩いている手帳ダイアリーや備忘録ノートを開くまでもない、書店や図書館で本を探したり、ちょっとした買い物などのメモや通院の待ち時間などのスキマ時間をつぶすために思いついたことをメモする等の用途には便利です。用途が限定されない使い方に、出番を待っているポケットメモがすでに待機しています。



(*1): 各種ポケットメモについて〜「電網郊外散歩道」2014年1月
(*2): ポケット・メモ帳を使い切るとき〜「電網郊外散歩道」2017年6月

【追記】
最初はメモパッドと表記してみましたが、考えてみると pad というのは一端を糊付けして1枚ずつはがせるようにしたものだそうで、リング式のメモ帳は該当しないと判断し、ポケットメモ帳に統一しました(^o^;)>poripori

コメント

自宅裏の果樹園に恵みの雨が降る

2024年05月08日 06時00分42秒 | 季節と行事
5月7日、ようやく待望の雨が降りました。気象庁の過去の気象データを見ると、4月9日に40mm以上の降水量を記録して以来、まとまった雨はしばらくぶりです。畑もカラカラでときどき水やりをしていたくらいで、自宅裏の果樹園と野菜畑にはとても行き渡らず、文字通り恵みの雨となっています。降ったり止んだりのお天気は今日も続く予報は「曇り」に変わってしまったようですが、できれば多めに天然蒸留水を降らせてほしかったところです。



亡父が植えたボタンやツツジも咲き、もうすぐルピナスやシャクヤクも開花する頃、裏の果樹園も生き返ったように、サクランボも桃も柿もスモモもプルーンも葉の緑が元気を取り戻したように見えます。農作業に従事する私たち夫婦にも、良い骨休めになりました。



 (▼プルーン)

(▼柿)


報道によれば、南陽市の林野火災は地元消防団の懸命の活動では間に合わず、陸上自衛隊のヘリコプターによる消火活動が行われ、昨日までで約137ヘクタールを焼失したということです。この雨のおかげもあってなんとか鎮圧までこぎつけたようですが、消防隊、自衛隊の皆さんの力で早期に鎮火できるようにと願っています。



とはいえ、朝仕事もないゆっくりした時間。簡易な PC-audio ではありますが、YouTube で音楽でも聴きましょう。朝の雰囲気ではありませんが、チャイコフスキーの「四季」から「5月」を Olga Scheps のピアノで。

"May - Starlit Nights" from Tchaikovsky's "The Seasons" (Olga Scheps live)


コメント

ボクは狭いところが好きなんだ!

2024年05月07日 06時00分49秒 | アホ猫やんちゃ猫
先日、書棚の奥、ふだんはCDの陰で見えなくしているところにワインを寝かせているのですが、ここからボトルを出すためにCDを出したら、我が家のやんちゃ猫・李白クンが「ボクは狭いところが好きなんだ!」と言ってもぐりこんでしまいました。どこがそんなに気に入ったのか、出てきません。キミねえ、残りのワインとCDをしまえないんだけど。

たぶん、30℃前後の気温にまいっていた時に、ひんやり涼しいところがお気に召したのかも。決してワインの残り香につられたわけではないと…思いますが…(^o^)/
しかし、名前が漂泊の飲ん兵衛詩人・李白だからなあ(^o^)/

コメント