小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



梅祭り期間以外は閑散としている下曽我駅周辺に出かけてはセメントサイロの写真を撮っている。数年前までは駅近くに2つのセメントサイロがあったが、昨年そのうちの一つである太平洋セメント小田原SSのセメントサイロが撤去され宅地へと変わった。そして今年、残るもう一ヶ所のセメントサイロもまもなく撤去工事が始まる。小田原市曽我谷津、御殿場線下曽我駅近くの住友大阪セメント下曽我包装所。色褪せたセメントサイロが周辺の田畑の中に佇む風景が以前から好きで、下曽我方面に出かけたときには立ち寄って写真を撮っていた。先日、下曽我包装所の前を通ったときに、入口横に開発事業計画の概要看板が設置されていた。看板によると宅地として開発が行われる旨の記載。この下曽我包装所はだいぶ前から操業が止まっており、建物の老朽化していたのでいずれ解体されるとは思っていたが、実際に決まってしまうとなんとも残念。敷地内を覗くとセメントサイロ内の洗浄作業中のようで、吸引圧送車が停まっていた。この住友大阪セメント下曽我包装所が開設されたのは1967年。もともとは前身の住友セメントの包装所として開設され、1994年に住友セメントが大阪セメントと合併したことにより住友大阪セメントの包装所となった。かつては下曽我駅からの専用線が敷設されていたが、現在ではその専用線のレールは撤去されている。住友大阪セメントの下曽我包装所は、この秋には宅地として造成されるようなので、解体撤去工事もまもなく始まるのかもしれない。下曽我の線路脇に色褪せて佇むセメントサイロの風景を撮影できるのも残り少なくなってしまったが工事が始まるまではこまめに写真を撮りに出かけたい。

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