小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内の水道はいくつかの配水系統に別れており、水道水も井戸や飯泉で取水される酒匂川の表流水など様々な水源が利用されている。小田原市内の水源の中で最も昔から利用されてきた第一水源地では現在改修工事が行われている。8月の終わりに狩川沿いを散策していたところ、対岸に大きなクレーンのブームが立っているのに気がついた。ちょうど水道橋を渡ったあたり。狩川右岸の土手から水道橋を渡り左岸側へ。橋の突き当たりは、小田原市水道局の第一水源地。水源地の敷地内に大型のクレーン車が停まっていた。第一水源地のゲートへ。以前は金網と鉄製の門が設置されていたが、ゲート周辺は工事用のフェンスで囲われていた。ゲート横には工事内容を示す図解入りの看板が設置されていた。ドーナツドリル工法で深井戸のケーシングを取り替える工事が行われるとのこと。ゲート横には掘削手順の図解も設置されていた。詳しいことは分からないが、仮設のケーシングを設置してから、既設のケーシングパイプを抜き取り、井戸内を浚渫してから新たなケーシングパイプを設置するようだ。入口ゲートから水源地の敷地を覗く。大型のラフテレーンクレーンの横にはケーシングと思われるパイプ状の資材が積まれていた。ゲート側からだと遠いので水道橋側から工事の様子を撮影。金網越しに掘削現場がよく見える。井戸の掘削口部分。西日があたりあまり良く写真に撮れなかった。このドーナツドリル工法は現地説明看板によると、「古井戸の外周をぐるりとドーナツ状に掘削し、スクリーン、ケーシングパイプから充填砂利にいたるまで井戸の構造体すべてをそっくり引き抜き、井戸そのものをまるごと新品に取り替えてしまう画期的な工法です」とのこと。この第一水源地深井戸ケーシング取替工事の工期は今年の12月21日までの予定。<機会があれば、古いケーシングパイプを取り出しているところも見てみたい。

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