小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



新聞の折込チラシの中で一番良く見るのがスーパーのチラシで、食料品や日用雑貨の価格動向や特売品など生活に欠かせない色々な情報が記載されている。先日、押入れを片付けていたところ地元スーパーの古いチラシが押入れの奥から出てきた。小田原市久野のヤオマサ久野店がオープンしたは今から34年前の昭和53年。前身の八百政商店が昭和51年にスーパーマーケットヤオマサを設立後、大井店、秦野店、開成店に次いでオープンしたのが久野店。そのヤオマサ久野店のオープン時のチラシが先日、我が家の押入れの奥から出てきた。陽の当たらない場所にあったためか、あまり色褪せしたおらず。チラシはB3程の大きさで両面印刷。チラシによるとヤオマサ久野店は昭和53年4月1日の午前10時に開店したようだ。オープニングセールの目玉商品は、懐かしいパケージの商品が並んでいる。瓶入りのサラダ油に洗剤は2.65kg入り。そういえば昔の洗濯石鹸の箱は今と比べるとかなり大きかった。それとキッコーマンの醤油は恐らく国内最初のペットボトル容器。ペットボトルはキッコーマンと吉野工業所が昭和52年に醤油の容器用に開発、以後広く飲料用にも用いられるようになった。チラシ下部の案内図によると、オープン当初はアドバルーンもあげられたようだ。小田原駅周辺でも昭和50年代後半まではデパートの屋上にアドバルーンがよく上がっていたのを思い出した。チラシ裏面は2色刷り。肉や青果など食材毎にお買い得品が記載されている。精肉部門では和牛が目玉商品になっている。現在のように輸入牛肉が一般的ではなかったので牛肉といえば当然和牛の時代。デフレと外国産の肉が安いので、当時と比べても肉はそんなに物価変動を感じさせない。青果部門ではジャガ芋100g8円、タマネギ100g10円が目をひく。リンゴも1個あたり19円から23円とかなり安い。惣菜部門はオープンセールとはいえ現在と比べるとかなり安い。焼鳥は1本あたり30円、コロッケは10円から20円ほど、鰻の蒲焼も3串で1000円。今年はスーパーの鰻も高かった。チラシ裏面に記載されている商品の中で一番懐かしかったのが缶入りのクッキー。クッキーの図柄がプリントされた缶の上蓋に、子供の頃はなんとなく高級なイメージを持っていた。今のヤオマサ久野店にはインストアベーカリーは無いが、オープン時にはボンジュールというベーカリーもあったようだ。輪ドーナツやアーモンドカップがなんとも昭和らしい。今年で開店34年のヤオマサ久野店。市内のスーパーマーケットの中では古参の部類に入る店舗だが、地元資本のスーパーマーケットとして今後も頑張ってもらいたい。

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