小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内の海岸線は前川の中村川河口付近から江之浦漁港の先まで約17kmにわたり続いている。普段、散策の途中に市内の海岸に立ち寄るが、それでも訪れたことのある海岸はそれほど多くは無い。先日、小八幡海岸から酒匂海岸の途中の海岸線に初めて出かけた。小八幡海岸の西側から酒匂川河口方面の海岸線には、約1kmにわたり消波ブロックが設置されている。以前から西湘バイパスで通るたびに少し気になっていた。その小八幡海岸西側の海岸を先日初めて訪れた。塩事業センターの裏手から西湘バイパスをくぐり海岸へ。市内には西湘バイパス下に海岸へ出るための通用口が何ヶ所か設けられており、だいたいは通用口をくぐると目の前に海が広がるが、ここは海はほとんど見えず積まれた消波ブロックの風景。海岸に出ると足元には砂利のような粗い小石。そして大き目の砕石と2種類の消波ブロックが視界を遮る。周辺の西湘バイパスの擁壁には落書きが多く、なんとも荒涼とした風景が続いている。積まれた消波ブロックの上によじ登るとようやく海が見える。写真ではあまり高さが分からないが、海面までは5m以上はある。消波ブロックから足を滑らすと大怪我は間違いないので慎重に移動した。消波ブロックの上から小八幡海岸方面を撮影。積まれた消波ブロックはおおまかに2種類。角ばった消波ブロックはバイパス建設当初に設置されたもののようで、海側の消波ブロックは比較的新しいものではないかと思う。消波ブロック上から酒匂方面を撮影。酒匂川左岸河口方面へ消波ブロックが続いている。小八幡から酒匂にかけての海岸に消波ブロックが設置されたのはいつ頃なのか航空写真のデータベースで調べたところ、昭和50年代の中ごろに大掛かりな消波ブロックの設置が行われたようである。消波ブロックから下りて、西湘バイパスの擁壁に沿って酒匂方面へ歩く。10分ほど歩くとようやく消波ブロックが無くなり酒匂海岸の砂浜に出た。消波ブロックの積まれた海岸はとても圧迫感があって良い風景ではなかった。近くの通用口をくぐり海岸を後にした。なんとも殺風景な海岸線が1kmほど続いたが、なかなか興味深い散策となった。いずれは小田原市内の海岸線を前川から江之浦方面まで歩いてみたいと考えている。

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