小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内にある全ての天然記念物を巡ってみようと始めた天然記念物巡りの3ヶ所目は酒匂にある上輩寺に出かけた。上輩寺には小田原の三大イチョウのなかの一つである乳イチョウがあって、その名の通り少し変わった見た目のイチョウだった。小田原市酒匂の上輩寺は時宗の寺院で、国道1号酒匂県営住宅入口交差点ちかくの住宅地に所在している。小田原市内には寺院が多くて何ヶ所か密集している地区があるが上輩寺のある酒匂周辺も寺院が多い。上輩寺の天然記念物は乳イチョウで昭和49年3月30日に市の天然記念物に指定されている。墓地の真ん中にあって写真が撮りづらい。樹高は約20mで樹齢は約600年。以前はもっと樹高があったようだが、平成10年頃に全体を切りつめてしまったのでそれほど大きなイチョウには感じない。上輩寺の乳イチョウは神奈川の名木100選に選定されているので、木の近くには神奈川県が設置した案内版がある。小田原市内には神奈川の名木100選の木が10本あって、その中でイチョウはこの上輩寺と勝福寺の2本が選ばれている。乳イチョウの呼び名のとおり、幹から数多くの乳柱が垂れ下がっていてなかなか奇妙な形をしている。乳柱は100本近くあって、1mを超えるものは20本ほどあるとのこと。上輩寺の乳イチョウは葉の無い冬に一度見にきたことがあるが、剪定痕と乳柱がアンバランスであまり良い印象では無かった。今回は葉が生い茂った状況なのでそれほど違和感なく天然記念物らしい奇観を感じることが出来たので良かった。乳イチョウの黄葉の風景は撮影したことが無いので、今年の晩秋には黄葉の風景を見に立寄りたい。

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