現役時代のシンプリシティー
シンプリシティーは、父ラムタラの血を受け継いだ綺麗な栗色をした品のある馬だった。
5戦1勝2着3回の堅実な走りの牝馬で、
その勝ち負けを競った相手が、快速馬サンアディユ、
ホエールシャーク、マルモクイーンなどの活躍馬だっただけに、
早い引退が惜しまれる。
今日、そのシンプリシティーの血を受け継いだ子が阪神の2レースに走った。
その子 シンプリーラブは、一生懸命に走り3着になった。
シンプリシティーは、友達のJUNさんの出資馬だったので応援したが、
その子まで応援できて嬉しいものである。
2着とは接戦で、際どい着差だっただけに惜しい気もするが、
それでも無事ゴールし、入着してくれただけでもありがたいと思っている。
詩の題材になった2着のレース
陽炎の向うで出走前の輪乗り
『 陽炎の向うに 』 シンプリシティー
熱気が充満する
30度を越える暑さの向う側
出走を待って
たんたんと輪乗りを繰り返す
灼熱の太陽を受けた白砂は
表面を熱く焦がし
ハロン棒までもゆらゆらと
陽炎が揺らぐ
遥かに見えるゴール板も
そこまで見えた勝ち星も
陽炎に揺らいだ蜃気楼
平成17年7月16日 小倉競馬場にて